メール相談#23 「睾丸の痛み」
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突然のメール失礼いたします。いくつか質問とお考えを聞かせて下さい。
1) 前立腺症について
私は今前立腺症と言われております。検査では白血球基準内範囲で細菌反応なしであります。しかしもー10年以上もこの病気に苦しんでいます。最初は細菌性慢性前立腺炎でした次に非細菌性前立腺炎になりました。そして最後にこの前立腺症です。今は痛みがありひん尿はそうでもありません。高橋先生にお聞きしたいのは細菌→非細菌→前立腺症というパターンはあるのでしょうか?
【回答】
このパターンもあるでしょうし、非細菌→細菌→前立腺症でも、前立腺症→細菌→非細菌でも、どんなパターンでもありです。検査したときに細菌が培養されれば「細菌性」、細菌が培養できなければ「非細菌性」、「白血球」が確認できなければ「前立腺症」と診断されるだけであって、現在の教科書に沿った検査と診断結果というだけです。
もしも細菌が常在菌で、病気とまったく無関係であれば、培養された細菌は何の価値もありません。白血球しかりです。
細菌性の時は確かに細菌性でありました。抗生剤も多々飲んだのですが結局再発を繰り返すのみで一向に改善はありませんでした。検査はエコー・MRI・尿検査・尿流検査・内視鏡・尿道消毒を行いましたが改善なしです。
【回答】
再発を繰返すという事実で、細菌性を疑ってみる価値があります。
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【追加質問】
すいません。上の文面で細菌性を疑うとありますが尿検査の培養では今ではまったく細菌が検出されません。
現状では医学的には前立腺症という事ですか?これでも抗生剤を飲まなければいけませんか?
【回答】
言葉が十分ではなかったですね。「細菌性」という「診断」を疑ってみる価値があるということです。
つまりは、細菌性も非細菌性も前立腺症も、その診断の根拠がとても希薄だということです。
【追加質問2】
細菌性を疑う価値があるという事ですか。培養検査で出ない細菌をどうゆふうに検査すればいいのですか?
又、今の状態でも抗生剤は必要なのでしょうか?唐突ですが痛み系の前立腺炎でも先生の手術で回復の見込みはありますか?
少しでも回復の見込みがあれば是非受けてみたいです。申し訳ございません細かく質問できず、よろしくお願い致します。
【回答】
まだ誤解されていますね。
「細菌性という診断を疑ってみる価値がある」すなわち「細菌性という診断が間違っている可能性があります」と、説明しているのです。ですから抗生剤は不要です。
慢性前立腺炎の症状を「痛み系」と「頻尿系」に分けていますが、本質的にはどちらでもよいのです。
例えば、胃潰瘍の患者さんを例に上げましょう。胃潰瘍の患者さんの症状は次のようです。
1.胃が痛い
2.胃がもたれる
3.ゲップが出る
4.胸が痛い
5.背中が痛い
6.大便が黒い
7.食欲がない
8.下痢する
9.慢性蕁麻疹が治らない
10.口臭が臭い
11.吐きやすい
12.吐血した
私が経験した患者さんの症状だけでこのくらいの数があります。そしてこれらの症状を患者さんは単独で持っているか、あるいは複数で持っているかの違いです。外科医は症状に合わせて治療するのではなく、原則として胃潰瘍を治療するのです。胃潰瘍を治療すれば、これらの症状は全て消えます。
慢性前立腺炎も同じです。症状は多彩ですが、症状に応じて治療するのではなく、慢性前立腺炎の原因を治療するのです。多彩な症状に応じて慢性前立腺炎の多彩な原因があるのではないので、一つの原因を治療すれば慢性前立腺炎症状は消えるのです。
手術に関する質問ですが、慢性前立腺炎の原因が手術で解消される場合に限って、手術の適応になります。ですから、貴方の慢性前立腺炎・前立腺症の原因が、私の手術適応の「隠れ排尿障害」でない限り、私には治療できません。
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こんなさなか自身で思った事を書きますと、前立腺前の括約筋近辺に痛みが走る場合がほとんである事と、前立腺外線部にしびれを感じる時があります。今後私は中医学的発想として前立腺外線と括約筋に間接的に刺激を与えて痛みの拡散が出来れば糸口が見つかるのではと考えるものです。
【回答】
自覚できる感覚と解剖学的位置は必ずしも一致しません。なぜなら関連痛は脊髄の中で神経が混線していますから、前立腺の右の刺激が左陰嚢感覚として出ることがあります。また前立腺の前の刺激が肛門感覚として出現することもあります。
高橋先生の理論は膀胱平滑筋の手術ですが、前立腺に接している筋肉の問題かと個人的には思う今日この頃です。
【回答】
正確には膀胱括約筋です。膀胱括約筋は前立腺に食い込んでいます。
「前立腺肥大症のブログ」の図をご覧下さい。
確かに細菌性であるか否かの論議は私自身も不明ではありますが、現代医学的なアプローチでは何ら解決すらされていないことを考えると細菌説はどうも?ですね。仮に耐性化された細菌としたなら症状は前立腺部位のみでとどまらないような気がします。
【回答】
全身の常在菌はほとんど耐性菌です。ですから「耐性」だから何?というのが私に印象です。「耐性」菌だから慢性前立腺炎は治らないというのであれば、抗生剤・抗菌剤による治療はお手上げです。
ただ言えることは性感染症であるクラミジアの既往を訴える方がほとんである事が疑問です。私なりに推測すればクラミジアによって前立腺機能が破壊されクラミジア菌は死んだが、その後の合併症で前立腺炎が存在するとしたらと考えるのです。前立腺全部とっても改善されない人がいる以上この理屈あっているような気がします。
【回答】
原因は何でもよいのです。ギックリ腰をきっかけに慢性前立腺炎になる方や全身麻酔を使用した腹部手術でカテーテルを尿道から留置した時から慢性前立腺炎になる方もいます。
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高橋クリニック 高橋先生
はじめまして。○○と申します。3・歳、男性です。
突然のメールでのご相談、大変失礼いたします。
また、このようなご相談の場を設けていただきありがとうございます。インターネットで色々調べている中、高橋先生のサイトへ辿り着きました。
ご相談させていただきたいのは、次のような事についてです。
6/26(火)から、右睾丸に痛みがあります。
痛みは右睾丸だけで、左側には痛みがありません。しかし、立っている時や、睾丸が物に触れていない状態では、その痛みは特に感じないのです。 うつぶせにベッドの上に寝る、睾丸が椅子に乗る形で座る、といったときに痛みを感じるのです。
右ソケイ部にも痛みがあります。
右ソケイ部の痛みは、右足を内側へ動かしたとき、右下腹部へ力を入れた時座っている状態から右前かがみになった時、歩いていて右足を突いた時、などに発生します。
睾丸の状態を観察すると、右側の方が左よりだいぶ下がっているように感じます。
左右の睾丸の位置が異なることは認識しておりますが、それにしては位置に差があるように感じています。また、左の睾丸は動いているのに、右の睾丸は運動していないように見えます。
【高橋クリニックからの回答】
まず睾丸の高さの差は、一般に泌尿器科医は問題にしません。私も同じです。
逆に、右側の睾丸が上がっていて右睾丸が痛かった場合、貴方は同じように右睾丸が上にあがっているから痛いのだと理由付けするでしょう。
近所の泌尿器科を6/27(水)に受診したのですが、視診と触診にて、特に問題はないと言われました。
他に検査する方法は無いのか聞きましたが、睾丸は見える部分だからそれで充分だと言われました。しかし痛みは続き、6/28(木)にも再度診察に行きましたが、神経質になっているだけだと取り合ってもらえません。
しかし、睾丸の痛みは今も続いています。
会社にも行けず、3日間、会社を休んでいます。椅子に座っていても、何度も座りなおして、睾丸の位置を調整しないと座っていられません。
神経質になっていなくても、TVを見るなどして他の事に集中していても、睾丸が椅子などに触れたときには痛みを感じます。気のせいではないと思うのです。どこかに悪い部分があるように思うのですが。
このまま放っておいても、本当に大丈夫なのでしょうか?不安で不安でどうしようもない気持ちです。
# 精神的にも参ってきています・・・・・
尚、前立腺炎の前歴があります(当時の症状は今は無くなっていますが)。
もし、前立腺炎から来る痛みであれば、左睾丸へも痛みが出そうに感じますが、前立腺炎からくる痛みで上記のような症状が、右睾丸だけに出ることはあるのでしょうか?
# 他の部分には全く痛みがありません。(右ソケイ部を除く)
【高橋クリニックからの回答】
逆に前立腺炎であった場合、両側の睾丸が痛くなる理由が説明できますか?前立腺炎の場合、左右均等に炎症があるとは限りません。前葉・中葉・左葉・右葉それぞれパーツがあり、あらゆる組合せ(すべての炎症+4つから3つ組合せ+4つから2つの組合せ+4つから1つの組合せ)のが考えられますから、そのどの組合せがあっても、両側の睾丸が痛くなる理由はいえないと思います。
前立腺炎は以下の様な経緯となっています。
前立腺炎を4月より患っており、6月始めに症状が落ち着きました。(前立腺炎の痛みは、尿道奥のチクチクする痛み) その後、6月中旬に、右ソケイ部の痛みが出てクラビットを再度処方されました。
それでもよくならず、更には睾丸への圧迫感(痛みではありません)を感じるようになったことから、6/22(金)にミノマイシンが処方されました。そして、6/26(火)の睾丸の痛みへとつながります。
ミノマイシンを飲んだのが良くないのでしょうか?
【高橋クリニックからの回答】
貴方の症状は、慢性前立腺炎の症状です。
私は難治性の慢性前立腺炎は微細で慢性的な排尿障害が本当の原因だと、私は信じています。
長文となってしまって、申し訳ございません。
でも、今、非常に不安な状況で、精神的にも不安定な状態なのです。どうか、高橋先生の、ご意見、アドバイスなどをいただけませんでしょうか?助けてください。
よろしくお願い申し上げます。
P.S.
個人情報を伏せていただければ、本メールをホームページへの掲載用にご使用いただいて構いません。
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高橋クリニック 高橋先生
こんばんは。○○です。
夜分遅い時間にもかかわらず、ご回答頂きありがとうございました。ある程度、自分の疑問と状況を整理することができました。ありがとうございました。
最後に一つお聞きしたいことがございます。
痛みのある右ソケイ部と睾丸周辺を冷やすのは良いのでしょうか?
右ソケイ部は少し熱を持っているようでしたので、アイシングしていました。
# あわせて右睾丸周辺も。
しかし、前立腺炎が原因とすると逆に、お風呂などに浸かって温めたほうがよいということになりますでしょうか?
すみません。ご回答いただければ幸いでございます。
【高橋クリニックからの回答】
個々の患者さんの反応は様々です。
温めて楽になる方もいれば、逆に冷やして楽になる方もおられます。
絶対的な方法というものはなく、人それぞれです。
ですから、いろいろお試しになり貴方に合ったオーダーメードの方法を見つけて下さい。
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高橋クリニック
高橋先生殿
初めてお便りいたします。
現在5・歳、慢性腎不全のため・年まえから人工透析をうけておりますが糖尿病の疾患はありません。現在も100cc前後ですが排尿もあり完全無尿には至っておりません。
昨年末に体調不良から風邪のような症状があったのですが正月の透析時に下半身の痛みが酷く当直医師に膀胱炎と診断されましたが1/4の仕事初めに泌尿器科の医師の診断の結果前立腺炎と診断されました。その後抗生剤や痛み止めを服用しておりましたが残尿感は収まらず副睾丸炎との併発を繰り返しております。そして二週間前に撮影したMRIの結果が「慢性前立腺炎」と今朝判明しました。
しかし下腹部の残尿感が消えてわけではなく先週は2日ほど続けて痛み止めを服用しました。
そんな訳で透析病院の泌尿器科の医師に診せる目的でMRIの写真を持って帰宅しましたが現在の状態では痛み止めを飲まないかぎり仕事に集中もできずGoogleで検索した結果高橋先生のサイトにたどり着いた次第です。
透析を受けている面倒な患者ですが高橋先生の診察を一度受けてみたいと考えておりますが受け付けていただけるのでしょうか?
ご回答いただければ幸いです。
以上、お手数をおかけいたしますがよろしくお願い申し上げます。
横浜市在住 ○○○○
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
高橋クリニック
高橋知宏先生殿
早速の回答有難うございます。
時間を調整し近々にお伺いしたいと思います。
そして先生のブログを読めば読むほど私と同じような症状の患者が多いことや他クリニックや病院でも私が聞いてきたことと同じような所見で処理されている実情が良く分かりました。
余談ですが現在私が透析を受けている病院でも先生のような「透析の職人」的意識を持つ医師が不在のため新しい施設を探しておりましたが昨年「京急・金沢文庫」の駅前に最新のオンラインHDF機材を揃えたクリニックが開院し透析治療に「情熱」を持った院長がおり早々に転院する予定でおります。
最後に初診日に関してですが既報でお伝えしましたように排尿は100cc/Day 少々の為診察が始まる前に必要量が出るかどうか分かりませんので予めご了承いただきたくお願いいたします。
尚、MRIの写真は持参いたします。
○○○○
【補足】
早速、患者さんは来院されました。持参したMRIの中央が前立腺です。前立腺の画面の右下の周囲が均一ではありません。(赤線が印してあります)これを慢性前立腺炎の所見として取ったのでしょう。
ここまで拡大すると前立腺周囲の状況が判別できます。赤線の先の前立腺部分が均一ではないのが確認できます。この不均一を慢性前立腺炎の所見にとったのでしょう。しかし、もっとよ~く見ると、前立腺全体が均一のようで不均一です。このような状況で、ここを慢性前立腺炎の所見とは、私は判断しません。
慢性前立腺炎の症状=慢性前立腺炎=組織の炎症=蜂か織炎=組織内の膿=組織が不均一=MRIで不均一所見という思考の流れで、目の前に見える画像を慢性前立腺炎と読んだのでしょう。
このような論理の流れは、一見真実のように思えますが、実は空想の世界の絵空事だということが分かります。
逆説的に、メロンパンしか食べたことのない子供が、メロンパンの風味・香り=メロンだと思い込み、大人になりメロンを食べた時、「これはメロンではない」と誤解するようなものです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
高橋クリニック
高橋知宏先生殿
昨日は有難うございました。
処方いただいたフリバス25mgを早速昨晩就寝前に服用した結果夜中に目が覚めた際にトイレに行ったところ実感できる量の排尿があり感激しました!そして朝起きてからも排尿がありました。
下腹部の不快感が完全になくなったわけではありませんが薬服用からこんなに早く結果が出るとは思わなかったので喜びで一杯です!!
有難うございました。
又、まごめ薬局の親切丁寧な対応と薬に対する的確な指示に安堵感が増しました。高橋先生との信頼感を垣間見た感じです。
今後の経過追ってご連絡させていただきます。
有難うございました。今後ともよろしくお願いいたします。
○○○○
【補足】
1日の尿量が少なく排尿回数も極端に少なく、膀胱刺激症状が主症状なので、α1dブロッカーであるフリバスを治療薬として選択しました。透析患者さんは、薬剤の代謝速度がとても遅く薬剤が想像以上に効きすぎることがあるので、患者さんの希望を入れ規格の小さいフリバス25mgを処方しました。(通常は50mg~75mgです)
メールのように効き目は顕著でした。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
高橋クリニック
高橋知宏先生殿
ブログ掲載の件、了解いたしました。
問題ありません。お役に立てれば幸いです。
○○○○
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高橋先生
こんにちは。以前性病の咽頭感染についてメールにてご相談させていただいた○○○○と申します。その時には「喉の性病には症状は出ない。喉風邪ではないでしょうか?」というお返事をいただき、いろいろ検査しました結果、喉も性器も、クラミジアや淋病には感染していないことが分かりました。ありがとうございました。
今回の検査によって分かったことと、以前から気になる症状があり、これからどうしたらいいのか分からなくなってしまったので再びご相談させていただきます。お忙しいとは思いますが、長文にて失礼いたします。お時間のある時で構いませんので、ご一読ください。
経過からお話いたします。
最初保健所のHIV検査を受けて、クラミジアのIgA+が出ました。喉のことがあったので、やっぱりと思って、性病科に行きましたが、ペニスの尿道分泌物を顕微鏡で見た時「膿みが出ている」と言われ愕然としました。ペニスは朝起きた時に絞って膿が出ていないか?とかずっと気にしていたし、その他痛みや不快感が全くなかったからです。
その時はクラリスロマイシンとセオキシリンを処方されました。一週間後、性病検査はクラミジア・一般細菌・尿検査全て陰性だったのですが「まだ尿道分泌物に白血球が出ている」ということで、ジスプロチン、クラビットと続けて2週間飲みましたが、その膿み(白血球)が全く変化しませんでした。一視野に10個ぐらいあると言っていました。
そのあいだ自分なりにいろいろ調べ、これは細菌が原因ではないのではないか?前立腺炎とか前立腺症とかなのではないか?と思い始め、今日医師にそのことを話しましたら、そういう心配があるなら、泌尿器科を受診した方がいいでしょう、ということで、抗生剤を飲む必要はなくなり、少し安心しました。
私は現在40歳です。仕事柄若いころからイスに座る作業が多いのですが、20代にセックスの後睾丸が痛くなる、ということがありました。。単純にやり過ぎかな?と思ったぐらいで耐えられないような痛みではありませんでした。つい最近も本当に久しぶりに一度感じましたが、いつもというわけではありません。その後20代半ばにペニスのちょうど上あたりの下腹部に持続性の疼痛があり、ストレスからくる胃痛かなと思いましたが、2ヶ月ほどで治りました。
30代の半ばに、便秘気味になり、腹部膨満感と一緒に、残尿感があることに気が付きました。しかし、それは半年ほどでなくなりました。
しばらくそういった症状はなかったのですが、昨年の春に仕事のストレスのせいか、また残尿感がありました。それが気になって仕方がないので、すぐにトイレに行くのですが、少ししか出ません。それもまた3ヶ月ほどでなくなりました。
それで今回の検査で白血球が出て治療を始めた時、また残尿感を感じ始めました。具体的には、排尿後、おしっこが十分切れた感じがしないので、便座に座ってトイレットペーパーで尿道を絞って拭いたりします。それでもペニスをしまってから、何か尿が漏れてる感じがして、ズボンを下ろすと、下着に4滴ぐらい、小さい染みがついていることがあります。拭かなかった時は、ズボンの横にタラッと垂れた時もあります。そのせいか、いつもペニスが湿ってる感じがします。
今はこの残尿感と股間の不快感だけですが、去年はそれに会陰部の軽い痛み、ときおり膀胱周囲の圧迫感などもありました。あと高橋先生がブログで書いていた「尿臭」というのを感じたこともあります。
排尿痛や夜中に何度も起きるような頻尿はありません。以前感じたような会陰部の痛みなども今のところはなく、この残尿感による不快感だけです。正直、今こうしてメールなどを書いていると、すっかり忘れてしまうぐらい軽度のものです。
去年のように「どうせまた治るだろう」とは思っていますが、一番気になるのが、今回たまたま普段だったら絶対調べないような尿道分泌液から白血球が出たということです。それが抗生剤でもなくならないというなら、なくなるまで何とかするしかないものなのでしょうか? それとも尿道分泌物中の白血球は「あってはならないもの」なのでしょうか?
【高橋クリニックからの回答】
隠れた排尿障害が原因で、脊髄を刺激し、それが自律神経を刺激すれば、尿道分泌液が過剰にでます。
その状態を体が炎症と錯覚すれば、白血球がでます。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cp/
のカテゴリー「慢性前立腺炎の症状」をご覧下さい。
早期に泌尿器科を訪れ、検査・治療を始めた方がいいのか、それとも数ヶ月で症状が消えることを考えるなら、「心因性」と考え、しばらく様子を見た方がいいのか、先生のご意見をお聞かせいただければと思います。
【高橋クリニックからの回答】
「心因性」という病気は、安易につけない方がよいでしょう。
私がブログで紹介している内容は一般的ではありません。ですから泌尿器科医を受診しても、必ずしも満足できる診断結果と治療とは限りません。
今はジムにも通い、骨盤体操やスタンフォード体操を意識してやり始め、食事も菜食中心で気を使っています。前立腺の検査や、原因が分からなくて治療が長引いた時のストレスを考えると、できれば自力で何とかしたいと思っています。
【高橋クリニックからの回答】
排尿障害が原因と考えますから、自力では治せないと考えます。
お忙しいとは思いますが、率直にご意見いただければ幸いです。
先生のブログは本当に役に立ちました。あれを読んでいなければ、自分はありとあらゆる性病にかかってしまったと思い込んで、医者の言いなりに抗生剤を飲み続けていたように思います。
○○○○
※もし何かあれば、このメールの内容は、ご自由にお使いください。
【高橋クリニックからの回答】
ブログに匿名で利用させていただきます。
高橋クリニック 高橋 知宏
クリニック:03-3771-8000
院長直通:03-3771-8034
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はじめまして
以前より貴院のHP拝見させていただいておりました。
当方○○で7年目の○○科研修医をしている○○○○と申します。
今回は自身の症状に関して相談させてください。
約7年前から軽度排尿困難、体調によって変化する会陰部違和感を自覚しております。
既往歴としてアトピー性皮膚炎、気管支喘息(ともに軽快)があります。
上記症状を教科書的に調べまして、当初前立腺炎症候群なる定義にあてはまると考えておりました。
AZMやはてはLVFX3ヶ月服用まで様々な内服を試してみましたが抗生剤では症状軽快せず、セルニルトンの内服が若干効果があったように記憶しております。
その後先生のHPを知り、「なるほど」と思うものの治療・精査には至らず現在にいたっております。
このたび血尿を自覚し自院で精査したところエコー・CT所見では膀胱腫瘍・膀胱がん疑いT3bという診断をいただきMRI、膀胱鏡、生検をいたしました。
病理結果はbenignとの結果ですが、まさしく先生の提唱されている膀胱頸部硬化症の症例ではなかろうかと考えております。
治療としては薬物治療が奏功しなければ手術と考えてよろしいでしょうか。その場合は貴院に伺おうとおもっております。
お忙しくご活躍のおり突然のメールで申しわけないのですが一度専門家の意見をお聞かせねがいでしょうか。
よろしくお願いいたします。
画像所見をパワーポイントにまとめましたので添付いたします。尿道の膀胱鏡所見がなく中途半端ですみません。ただ局所麻酔で行ったので痛みで閉まっていたようにみえました。
○○○○病院
・・・-・・・・
○○○○市○○○○・-・・-・・
○○○○
・・・・@hotmail.com
【補足】
お電話で直接お話しました。
そして、このメール内容をブログに掲載したい旨を伝えました。
昨日は電話相談ありがとうございました。
電話では先生の説明に聞きほれていましてお伝えするのを忘れていましたが、画像・所見などどうぞ2次利用してくださいませ。
東京に行くことがあれば一度お伺いしようと思っております。
ではまた
○○○○病院
○○○○
【補 足】
添付していただいたパワーポイントの画像を処理して拡大した超音波エコー検査像がこの写真です。一般の方がこの写真をご覧になって分かりにくいので、下記に彩色した写真をお示ししましょう。
オレンジ色に彩色された部分が、今回問題の腫瘍です。
水色の短い矢印が、膀胱出口(内尿道口)です。水色の弧を描いている3本線は、排尿時の膀胱内の水流です。
生検の結果、良性腫瘍でした、あえて病名をつければ、集族性の膀胱ポリープでしょう。
さて、みなさん、ベルヌーイの定理をご存知ですか?高校の物理の授業でチラッと習っている筈です。流体力学ではとても重要な法則です。この定理がなければ、飛行機は飛びませんし、ディンプルのゴルフボールは飛距離をかせげませんし、野球のフォークボールは存在しなくなります。
粘性のない流体、例えば空気や水などは、一定の流れがある場合、運動エネルギーと位置エネルギーと圧力の総和は常に一定であるという定理です。つまり、この定理から云えることは、位置エネルギーが同じ場合、流体の流れが遅い場合(運動エネルギーが低い場合)、圧力は高くなり、流体の流れが速い場合(運動エネルギーが高い場合)、圧力は低くなるのです。
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お久しぶりでございます。一月末にお伺いいたしました診察券・・・39の○○○○です。
初診から数ヶ月たちましたが、年度末に退職、引越し等が重なりやっと5月に入り身辺が落ち着きまして、メールにて近況を報告申し上げることが可能となりました。
インターネット環境が整いまして久々にブログを拝見いたしましたところ「前立腺結石と慢性前立腺炎」の項http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cp/2006/05/post_5140.htmlにある写真下から二つ目「28歳男性」はいただいた写真と見比べておそらく私のものだと思うのですが、どうでしょうか?
特にそれがどうだというわけではないのですが、いままでいくら説明しても泌尿器科に相手にされない症状だったもので、やっと治療していただけるに値する証明が出来たなと、戸惑いながらもやっと1つ山を越えたような心境です。ずっと疑っていた虫垂炎手術と慢性前立腺炎との関係も、初めて先生が耳を傾けてくださいました。
実は先に申し上げましたとおり、身辺いろいろとあわただしかったもので、その後いただいた薬が切れてからは薬は飲んでいない状況です。いただいた量ではいまひとつ効果が実感できなかったこともあるかもしれません。
その後服用に努めなかった理由としては、正直に申し上げまして、薬を飲むに際して先生のところのほかに処方していただくのはどうも心境的に難しかったと言うのが理由です。
いままで相手にしてくれなかった泌尿器科医もですが病院に対する不安・不信が自分の中でどうも根深いようです。それでも遠方から一念発起して先生のところに伺い検査が意味があるものだとわかっただけでも収穫でした。
実際お会いして、先生がブログでもおっしゃっていたように「やさしい医師」ではないこともわかりました。
遠方ゆえ通院できないことが非常に残念ですが、私も患者としてきちんと治療を受けられる状態になればまた見ていただきたいと思います。
今は症状のの改善を願い鍼灸・整体で腹圧改善など物理療法を試しています。出来ればもう先生のところに伺わずに済むと良いのですが。
長くなりましたが、今後ともよろしくお願いいたします。
宮城県 ○○○○
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お答えいたします。
正解です。
このメール内容を匿名で掲載させていただけませんか?
お返事お待ちしています。
お大事に。
高橋クリニック 高橋 知宏
クリニック:03-3771-8000
院長直通:03-3771-8034
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
治療のお役に立てるのであれば、是非ご掲載ください。
それで続きというか、近況なのですが、最近久々に泌尿器科に行きました。またたらいまわしにされたら…と悩みましたが、今回は痛みがあったもので一念発起。結果としてはとりあえず話を聞いてくださる先生なので一安心です。
高橋先生に検査の際にいただいた写真や結果用紙のおかげでこちらの病院でも症状を話しやすいですし、よしあしはさておき、「前に東京でみていただきまして、これが私の写真なのです」と先生のブログを紹介することになるので何かしら泌尿器科の治療法の情報交換の場になるかなと思っています。
現状としては鍼灸など特殊医療を受けつつ端的にきつい場合は病院でと対処しながらこのままうまく症状を克服できればと思っています。やはりこの症状は症状にとらわれてしまうのが一番怖いですから安心が第一です。
先生のブログで、「治るものなのだ!」と希望をもたれた方もたくさんいると思います。極論としていまや簡単に完治する症状である!といかないまでも症状との普遍的なうまい付き合い方が確立される社会になればと思います。遠方ですが何かしら疑問が生じましたら、メールなどでご相談申し上げたいと思います。
宮城県 ○○○○
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★高橋先生様
初めまして、私は○○県の○○○市に住む51歳の男性です。唐突ですみません。
平成9年6月に急性の前立腺炎にかかり40度の熱が3日間続きました。本人は風邪だと思い、風邪薬を飲んで寝ていましたが、尿がでづらくなり、頻尿、残尿感等の異変に気づき、近くの泌尿器病院にいきました。点滴を3日程度5時間ずつ続けるために通いました。前立腺が細菌感染で3倍ぐらいに腫れてあぶなかったといわれ、その後も漢方薬とセルニルトンをもらい半年近く通いました。あまり回復せず、頻尿、会陰部が座ると鈍痛、しびれが残り公立の病院に10~11月転院しましたが、悪化させてからきたから、治るかどうかわからない長くかかるといわれ慢性前立腺炎と判断され、またセルニルトンをもらいながら通い続けました。そのときは通常は尿に細菌がでないのが、マッサージをしてから検査するとでるようでした。症状は少しよくなったり、変わらずの感じでした。でも、多少がまんすれば座れる状態でした。ただ、波はありましたし、頻尿も変わりませんでした。
平成13年6月に、38度ぐらいの熱がでて、頻尿、気持ち悪い残尿感、そのうちに尿がでなくなり、公立病院に入院しました。急性前立腺炎になり、8日間入院し、抗生物質の点滴もうけて退院できました。このとき入院2~3日めのPSA値が98ぐらいになり、前立腺が腫れと固くなったといわれました。退院後、また通いでセルニルトンを飲みつづけましたが、最初、座ると会陰部が痛くて仕方なかったのが、日がたつにつれどうにか鈍痛、しびれを我慢すれば座れるまでには回復しました。
最初に前立腺炎になってから元々下痢気味だったのが、ほとんど下痢になるようになり、痔瘻になってしまい、14年2月ごろに手術して現在でも病院に通い続け、自宅でおしりの消毒、ポステリザンの使用を1日1回つづけています。
この後にも、前立腺は4回程度、状態が悪くなり、近所の病院に駆け込むことがありました。不思議なのですが、これらは残尿感はこれまでと違い、それほど気持ち悪くもなく、熱も上がらず、最初の1回を除いて尿に細菌も検出されず、ほとんど腫れてもいないような状態のようでしたが、はっきりはわかりません。ただ、間違いないのは、そのたびに座ることが苦痛になり、2年くらい前からは、毎日の自宅の食事も立って食べています。座ると敏感な痛い感じとしびれ感で、仕事もたってするしかありません。
どうしようもなく昨年の夏ごろから薦められて、○○の社会保険病院に通っています。でも尿に細菌もでないし、ひどいときにさわっても前立腺が痛くないのは、症状と検査結果があわないと先生は頭を悩ませているみたいです。今後はわかりませんが、今は座ることがほとんどできず、つらいのですが、状態がかなり悪いときでも熱も出ないし、細菌も尿にもでないし、頻尿の時の残尿感もこれまでと違うのです。まったくわかりませんが、先生のホームページを拝見してもしかしてと思った次第です。
もう限界にきており、すわれない状態で仕事にも対応できない、座れば痛みで我慢できなくなる、下腹部もいたむんです。その後立ち上がっても痛みをひきずってたいへんですし、悪化します。また、尿がでなくなったらと考えただけで恐ろしくなるので、ずっと立っています。それでも下腹部特に右側がいたんでつらいこともおおくなりました。右足のつけねもすごく痛むことがあります。どうしていいかわからず、大学生の子供が2人おり、我慢しなくちゃとはがんばってきましたが、睡眠薬や精神安定剤をもらっても眠れず、自殺して保険金を残して子供たちの養育費にするかばかり考え、おかしくなりそうです。
すわれないのでは、何もできません、生きていけません。仕事も時々休まざるを得ませんし、職場にもいきづらくなっています。どうにか助けていただけないものでしょうか?
書き忘れましたが、ひどくて何回もトイレにいくので、内科で診てもらったのですが、過敏性腸症候群といわれ薬をもらっていますが、ほとんどよくなりません。さらに血糖値が空腹時で118あり、境界者といわれました。薬はもらっていません。あちらもこちらもでほんとうにいやになってしまいます。
現在、泌尿器科から、セルニルトン錠、ソランタール錠、牛車腎気丸エキス顆粒、ラックピー微粒、ドグマチール錠、メイラックス錠、内科から、コロネル細粒、セレキノン錠、マイスリー錠、外科から、ポステリザン軟膏をもらって飲んでいますが、おもわしくありません。
今、2年ぐらい前の症状を考えると、まだ天国だったかなと感じてしまいます。我慢すれば座れましたから、今は地獄です。何もできない情けない状態でお金(保険金)を残して自殺するしか考えられなくなりました。でも、高橋先生のホームページにかすかな望みを持っているのも事実なのです。
先生のホームページをみて、今月の22日は診察があると思いこみ、私と妻ともに仕事の休みをもらい、ホテルを予約したのですが、ほかのホームページで木曜日は予約診療や手術のようにかいてありましたが、ほんとうでしょうか?近くのチサンホテルを24日まで予約して土曜日もと思ったのですが、今度の土曜日はお休みなのでしょうか。こちらから当日いくと交通機関の関係でどうしても10時半とかにはなってしまうようですが、それでも対応していただけるのでしょうか?
ともかく、せっぱつまっており、一度先生に診てもらえないかとわらをもつかむ思いでおりますので、よろしくおねがいします。お返事お待ちしております。どうにかお助けください。
○○県○○○市字○○○○36-5 ○○○○
MAIL ○○○○@○○○○.ne.jp
★お答えいたします。
毎週木曜日午前中は、手術及び予約診療です。
9月24日(土)は臨時休診です。
9月22日木曜日に予約を受け付けますから、尿を十分にためた状態で早めに来院して下さい。
貴方の状態は、膀胱頚部硬化症・膀胱出口閉塞症で前立腺部尿道にジェット流が発生して、前立腺部尿道に圧力負荷がかかり、前立腺内に細菌が浸入して何度も細菌性の急性前立腺炎になったのでしょう。
また慢性的な排尿障害が膀胱を刺激して、関連痛としての下半身の耐え難い症状=非細菌性の慢性前立腺炎症状になったと考えると、病歴・病態が一本にスッキリします。
お大事に。
追伸:このメール内容を匿名でブログ掲載してもよろしいでしょうか?ご返事お待ちします。
高橋クリニック 高橋 知宏
★高橋先生様
こんなに早くご返事いただけるとは思っておりませんでした。ありがとうございます。
当然掲載の件はかまいません。
先生22日に予約を受け付けていただけるというのは、別な日の診察ではなく、当日診察、対応していただけるということにかんがえてよろしいのですか?そうであれば、22日にはできるかぎり早めに参りますが、パソコンで見た限り交通事情で10時半頃になってしまうのかと思いますが・・・。
ただ、各電車の連絡がうまくいくか、東京には疎いので多少心配ですが、よろしいでしょうか?それから下腹部に常に圧迫感があり、おなかまげることや横向きになって寝ることはできません。また、おなかに力入れたり、一回ですっきり排尿は終わりません。 くれぐれもよろしくお願いします。治ったらゆめなのですが・・・。子供の成長もみられますし。
○○○市 ○○ ○○○○@○○○○.ne.jp
★お答えいたします。
22日(木)に診察・検査します。10時半でも構いません。お待ちしています。
また、掲載承諾ありがとうございます。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cp/「メール相談 慢性前立腺炎編#18」に掲載します。
お大事に。
高橋クリニック 高橋 知宏
★高橋先生様
度々すみません。自分の#18をみてるうちに、#17のメール相談を見てしまいました。私と似ている方もいらっしゃるんだなという思い以外に、先生がおっしゃった石灰化ですが、私は尿道の近くに石灰化した部分があるんです。2カ所の病院で指摘されたのですが、病気に影響ないといわれたのです。それは違うんですね。ジェット流が発生していたということなんですね。なにかすっきり見えてきたような気がしてうれしかったです。おおきな発見です。22日必ず参りますのでよろしくお願いいたします。到着時間だけは猶予願います。がんばりますので・・・。
○○○ ○○
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★初めてメールさせていただきます。
○○市○○区在住の44歳の地方公務員です。
前立腺炎(慢性か急性か不明です)がなかなか治らないためご相談いたしたく、お忙しいところ大変申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
本年1月から4月まで残業が続いたせいか、5月3日ぐらいから肛門周辺に痛みを感じたため5月9日に近くの肛門科で診察を受け「少し腫れてるようだ。」とのことで外用薬をいただきました。
その後、直らないため「もしや」と思い5月13日に泌尿器専門の病院で診察を受けたところ前立腺炎とのことでクラビットをいただきました。(もしやと思ったのは、30歳の頃初めて前立腺炎にかかり、その後3回ほど発症したことがあり、いずれもセルニルトンと抗菌剤を服用し2週間ぐらいで治っていました。)その後、同じ病院で5月20日からはセルニルトンのみ、5月27日からクラビットとの併用、と投薬を続けました。
しかし、症状がまったく改善されないため、自己判断で6月8日に○○がんセンターで検査を受けたところ、がんは陰性でセルニルトンとミノマイシンをいただき、服用しましたが治りませんでした。
椅子に座ると会陰部の痛みが、不快感→しびれるような痛み→灼熱感と進み、ドーナツクッションをしていても15分から30分で座れなくなるため有給休暇をかなり使いました。
その後、上司の知人の泌尿器科の診療所で診察を受けましたが、「前立腺炎はさほど痛むものではない。」とのことで、自分の痛みについて説明してもまった信 じてもらえず、「デスクワークにより症状が悪化することはない。」と断言されました。
この診療所で初めてエコー検査を受けましたが前立腺のほぼ中央部に白い部分がありこれが炎症だと説明を受けました。この診療所ではセルニルトンとバクシダールをいただきましたがやはり現在まで症状は改善されません。
なんとか打開策はないものかとネットでいろいろ検索したところ先生のHPにたどり着き、長い間の疑問が解消された感じがします。つきましては、当方遠隔地ですが先生のクリニックで治療(手術)を受ける方策とか、それが困難であれば○○市近郊で先生と同じ考えで診療してくれる医療機関があるかどうか等、教えていただければ幸いです。
また、前立腺炎の痛みの程度とデスクワークにより悪化することはないかどうかについても併せてお伺いしたいと思います。
・すべての検査において、白血球と細菌の有無について説明はありませんでした。
・排尿障害の自覚はありませんが、もともと人より尿の出は悪いような気がします。
・4年前に全身麻酔により盲腸の手術を受けており、その後初めての発症です。
以上、たいへん長文になり申し訳ありませんがよろしくお願い申し上げます。
★お答えいたします。
難治性の慢性前立腺炎は排尿障害が原因というのが、私の自論です。
前立腺内の白い影は、恐らく前立腺部尿道内の石灰沈着と考えます。排尿時に膀胱出口が十分に開放しないと、前立腺部尿道にジェット流が流れ、渦ができ石灰が沈着するのです。ですから、超音波エコー検査で前立腺内にハイエコー像がある場合には、私は排尿障害を強く疑います。
前立腺肥大症の排尿治療薬であるハルナールを処方していただいて下さい。かなりの確率で症状が軽快します。
お大事に。
高橋クリニック 高橋 知宏
★ご連絡が遅くなり大変申し訳ありません。
先にハルナールのご指示をいただき、7月初旬から服用を始め2週間ぐらいして効果が出始め痛みが軽くなりました。(飲み始めてさほどしないうちに排尿がスムーズになりました。)
その後3週間ほど軽い状態で症状が固定していましたが服用を続けたところ、徐々に痛みが薄れ先週からは違和感も完全に無くなり全快いたしました。今週、薬が無くなったところで服用をやめて様子を見ようと思います。
殆んど治る見込みが無いと思い、八方ふさがりで困り果てていた時、先生のホームページを見せていただいた時は、本当に救われる思いがしました。そして、4ヶ月ぶりでやっと健康体を取り戻すことができ、どのように感謝してよいかわかりません。本当にありがとうございました。近くに同じ病気で困っている人がいたら先生のホームページを教えてあげようと思います。
(○○市 ○○○○)
★お答えいたします。
ハルナールによる治療効果は内服している時だけです。発熱の時に熱さましの解熱剤を服用する、いわゆる対症療法と同じです。ハルナールを中止すれば、次第に症状はぶり返します。出来ればお薬を飲み続けてください。高血圧の患者さんが降圧剤を一生飲み続けるのと同じです。
お大事に。
このメールのやり取りを匿名でブログに掲載してもよろしいでしょうか?
ご返事をお待ちします。
高橋クリニック 高橋 知宏
★ご指導ありがとうございます。薬は飲み続けます。
ブログへの掲載は喜んでお願いいたします。
私と同じように悩んでいる方々のためになれば幸いです。
(○○市 ○○○○)
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「高橋先生
○○と申します。作成途中のメールが先に送信されてしまったようでたいへん失礼しました。
さて先生のHPを拝見してましてたいへん勉強になりました。私の症状は2年前くらいより夜のトイレの回数が増え始め、この頃では夜はトイレに入りっぱなし、毎回おしっこは少ししかでないのですが、トイレの後ベッドで仰向けになりますとすぐに下腹がうずいてきてトイレに逆戻り、毎日これの繰り返しでほとんど眠れずほとほと疲れてしまいました。尿が出始めるのに調子良いときでも1分前後、終わってからも残尿感があり結構時間がかかります。
お医者さんには今年1月頃より2つ程かかっています。一つはごく軽い前立腺か慢性の前立腺炎ということでセルニルトンを手始めにエピプロスタットを続けております。ハルナールももらいましたがあまり効かないので現在止めています。夜寝れるようにということで精神安定剤のコレミナールももらってますがもうろうとしたまま下腹部の刺激によって身体が自然にトイレにいってしまいますので返ってつらい状況になりこれもあまり飲んでません。痛み止めももらって試してみましたが、気持ちだけ刺激が和らぐかなといった感じです。
もう一つのお医者さんは2週間ほど後でいったのですが、これまでの症状を説明したところ触診と合わせて下腹部のうっ血による慢性前立腺炎だろうということでケイシブクリョウガンを飲まされています。よく眠れそうかなと思ったのは1~2回程度でやはり眠れない状況が続いてますがとりあえず継続しています。ここでは軽い睡眠薬もだしてくれましたが、コレミナールと同じように辛い状況になってしまいます。
両方のお医者さんとも軽症にみており、薬を一ヶ月単位で出して様子をみましょうといった雰囲気です。辛いのは本人ばかりです。
2年目ほどに行った大学病院ではSPAの検査ではまったく問題ありませんでした。エコーでは肥大が少しあるかどうかというところ。お医者さんの話では前立腺もそれほど硬くないとのこと。早くなんとかしたいという思いから、民間薬も調べ紫イペ茶(利尿効果が非常に高いお茶)やその高純度粉末なども合わせて飲んでいます。(利尿効果の高いものを合わせてとるとまずいこともありますでしょうか?)しかし、焦っていろいろ試せば試すほど具合が悪くなってるような気がします。
それからもう一つ病を抱えておりまして、痔ではないのですが肛門の一部がケイレン状態になりときとしてかなり痛みます。肛門科のお医者さんより座薬とバソプロという塗り薬をもらってるのですが、バソブロはニトロの希釈品であり、これを塗ると肛門の痛みはかなり改善されます。しかし、バソプロを塗るようになった時期より下腹部の刺激がなんとなく増幅されてるようであり、これも夜辛い原因の一つになってるのでは思うようになりました。お医者さんに聞いてみますと、これは前立腺に悪影響を与えることはないとのことですが、個人によっては増幅されて感ずることはあるかもしれないということで、相性のよい精神安定剤も探す様にしましょうということでとりあえずコンスタンというのを飲み始めたところです。
そういうことで、薬づけでなにがなんだかわからないような状況になってきた折、先生のHPを拝見して原因はひょっとして別のところにあるのではないかという気もしてきました。尿流速検査ではまったく勢いが無くだらだらとした感じなのですが、これは昔からこの傾向にあります。ひょっとしたらこのことが大元の原因なのではという気もいたしてきました。ちいさい頃、尿道の被覆部より膿がでてる時期があり、長らくほったらかしにしていましたのでそういうのがなんらかの影響をしてるかもしれません。
一度東京に出向いて診察していただきたいと思ってます。ただ、私は○○県に住んでおりますので、もし先生と同じ考え方で治療をされるお医者さんが関西におられて紹介していただけるようでしたら非常に助かる次第です。
先生のご指導よろしくお願いいたします。 ○○○○ 57歳 TEL○○○○ Email○○○○ 2005年4月23日」
電話番号が記載されていたので、直接お電話を致しました。次のような内容の事をアドバイス致しました。
「治らない慢性前立腺炎は、排尿障害が原因だと私は考えている。
私の考えは、私のオリジナルなので、他に同意する医師を知らない。
あなたは排尿障害があると思われるので、主治医をだましてもいいから排尿障害を強く訴えなさい。嘘も方便です。」
「高橋先生
先日は貴重なアドバイスありがとうございました。
さっそく翌日にかかりつけの泌尿器科に出向き先生に言われた通り、排尿困難でたいへん苦しんでいるので前立腺肥大と同様な手術治療をしてほしいとお願いいたしました。
こちらのお医者さんは私の苦しみを理解してくれたようでして、○○さんの場合は20グラム程度でほとんど肥大しておらず、本当に肥大が原因としてこれくらいであれば薬は利いてくるはずなんだがなと言いつつ、ひょっとしたら膀胱頚部硬化症かも知れない、これなら60歳になる前になってる人は結構いますから言われておりました。
翌日、造影剤を使ってX線検査をしていただきましたところ、尿道および前立腺のところは軌道が確保されており、またパイプの挿入も抵抗無くスムーズにできたので肥大の点は心配しなくてよいだろうとのことでした。ただ、大きな問題が一つ見つかりまして膀胱頚部のところの尿管が膀胱内でつぶれかかるように曲がっていました。お医者さんの説明ではこれはかなり若い頃から排尿困難があったのではないか、ここを正常化すれば症状がかなり改善されるのではないかと言われておりました。
これはやはり膀胱頚部硬化症の一つなんでしょうね。高橋先生のHPで紹介されてますメール相談♯15とほぼ同じような状況でしょうか。お医者さんも手術でしか治らないと言われてますのでゴールデンウィーク明けに手術をしていただくことにいたしました。手術の方式はよくわかりませんが内視鏡の類を使っての電気メスでの切除とのことです。約1時間(実質15分程度)の手術で、入院は10日間程度、肥大の手術よりは楽だといっておられました。ただ、精液はやはり6~7割の人は逆流するとの見解でした。
高橋先生にお電話で聞きましてから薬についても少し反省し、影響ありそうな肛門科の塗り薬はやめ、ハルナールとセルニルトンだけまじめに飲むようにしておりますが日中は尿の出が少し改善されてきたように思います。(夜も少しは改善されましたが、まだ安眠にはほど遠い状況です) しかし、薬は飲み続けたくないし、ましてや膀胱頚部の問題は解決できないでしょうから覚悟して手術を受けることにいたします。
高橋先生のご助言でなんとか光明が見えてきたような気が致します。本当にありがとうございました。後は手術が負担少なく無事終わることを祈るのみです。状況報告と御礼まで ○○」
【感想】
上手くいくといいですね。
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