カテゴリー「慢性前立腺炎の考え方・生活習慣」の記事

水分摂取の功罪

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平滑筋の多面性

以前に、平滑筋について解説したことがあります。
医師も含めて一般の人もみな平滑筋と聞いて、筋肉そのものが思い浮かべるでしょう。つまり、伸びたり縮んだりする動力装置としての筋肉です。

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ビジネスモデルについて

患者さんのブログに下記のような投稿があり、少し炎上したようです。

「アルファブロッカーはご存知のとおり症状を緩和するだけで根治を目指す薬ではありません。
プロダクトポートフォリオマネージメント(PPM)という有名なビジネスの戦略分析手法があります(PPMに関して詳しく知りたい方はネットで調べてみてください)。Tクリニックでアルファブロッカーを処方された患者は一生Tクリニックから薬を購入しないといけないわけですから、これらの既存患者はPPMで言うところの「CASH COW(金のなる木)」といえます。
またT先生はネットで熱心にコメントを記載しており、これを見て新しい患者さんが集まるわけですが、これらの新規見込み患者はPPMで言うところの「STAR(スター)」になります。まれにTクリニックからよそに乗り換える患者さんもいるわけですからこれらの患者さんはPPMで言うところの「QUESTION MARK(問題児)」といえます。
いずれにせよTクリニックをPPMの観点(=ビジネスの観点)でみると金のなる木とスターがほとんどですので相当よくできたビジネスモデルと言えるでしょうね。巷の会社経営者はぜひ彼のビジネスモデルを見習うべきでしょう。
T先生は尿検査もせず訪れた患者さんほぼ100%に「膀胱頚部硬化症」と診断するのはなぜなのでしょうね~?」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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進化の後遺症

Nezumi6500【哺乳類の祖先】
私たち人間の祖先、全ての哺乳類の祖先は、6500万年前頃に恐竜が絶滅した後に出現した、ネズミほどの大きさ(250㌘)の小さな生物でした。主に昆虫を餌にして生きていた生物です。
この小さな生き物から哺乳類が進化し、サルになり類人猿になり人になったとされています。

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慢性前立腺炎の本態と治療

Bnscppathoこのテーマで、慢性前立腺炎に関して364番目のテーマになります。
思いつくままに記事を書いていますが、全体が大きくなり過ぎると、慢性前立腺炎の正体や本体が見えなくなる欠点が出てきます。
時には、まとめ的に記事を書くことにしています。慢性前立腺炎=膀胱頚部硬化症の病理的本態は、このイラストのようだと考えています。

1.この病気の原因の本質は、排尿機能障害です。
2.排尿機能障害が自覚しないで継続すると、下部尿路に物理的負荷がかかります。
3.その負荷は、機能的には膀胱三角部や膀胱頚部の知覚過敏を作ります。
4.器質的には、超音波エコー検査などで、膀胱頚部の硬化像・膀胱三角部の肥厚・膀胱括約筋の変形・前立腺肥大症・前立腺結石として確認されます。
5.膀胱頚部の知覚過敏は、脊髄神経を常に興奮させ、ついには異常な神経回路を形成します。
6.神経回路で増幅した情報は、直接的には頻尿症状を作り、過活動膀胱・心因性頻尿・間質性膀胱炎と誤診されます。
7.情報は自律神経や免疫システムの中枢である視床下部を興奮させますから、その結果、自律神経症状や免疫興奮症状を作ります。
8.脊髄内を上向する情報は、膀胱や前立腺以外の知覚神経に流れるので、関連痛としてしびれ・痛み・痒みなどの症状が形成されます。

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下部尿路は楽器

膀胱に尿をため、排尿時に狭い膀胱頚部を通過して、男性なら前立腺~尿道へ、女性なら直接尿道へ尿は排出されます。
尿はほとんど水ですから、尿を流体物として考えれば、膀胱にたまった流体物が狭い空間(下部尿路)を通過するのが、排尿の本質です。
Tranpetこれと似た現象を私たちの身の回りで発見することができます。それは管楽器です。空気という流体物を肺や口いっぱいにためて吹いて音を出すあの楽器です。トランペット・クラリネット・トロンボーン・ホルン・ピッコロ・フルートなどの管楽器が排尿現象と似ています。
そのことから考えて、排尿時には下部尿路で音が鳴っていると考えられないでしょうか?

健康な人は、下部尿路で奏でられたメロディが正常であり、慢性前立腺炎や間質性膀胱炎などの下部尿路に排尿機能障害が存在する人は、正常なメロディが奏でられないと考えると、この病気の本質が理解できるかも知れません。

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単球Monocyteの多様性

Cellaspsmfuncfig2p4右の電子顕微鏡写真は動物の膀胱平滑筋を観察したものです。
平滑筋細胞の中に筋線維芽細胞(F)が観察できます。細胞にはそれぞれ寿命というものがありますから、平滑筋も寿命が来ると細胞死(アポトーシスapoptosis)し委縮し消滅します。排尿障害などで負荷がかかれば掛かるほど、当然委縮し消滅する平滑筋は増える訳です。新しい平滑筋の補充がなければ、膀胱はただの袋になってしまいます。そうはならないために、筋線維芽細胞が存在します。
ここで疑問が生じます。次々に平滑筋に成熟しなければならない筋線維芽細胞は、いったいどこから来るのでしょう?この電顕像にはたった1個の筋線維芽細胞しかありません。長い年月をかけて補充しなければならない筋線維芽細胞は、この電顕像で確認できる平滑筋よりもはるかに多く存在しなければなりません。現場にないのであれば、どこから飛来してくる筈です。常識からすれば、骨髄で筋線維芽細胞の元の細胞、筋線維芽前駆細胞なる細胞が作られて、血液に乗ってたどり着く筈です。筋線維芽前駆細胞なる形態は、筋線維芽細胞と同じ形態であるとは思えません。恐らくその形は血球に似た形でしょう。

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私の考える「慢性前立腺炎」の病態

Flowchartbns今までにも、このブログの中で排尿障害が原因の「慢性前立腺炎」について解説しています。
しかし、個々に詳細に解説すると全体像がつかみにくくなるので、フローチャートを利用して全体像の解説を試みましょう。
まず、一番目に下部尿路の流出障害(排出障害・排尿障害)が存在します。膀胱出口が十分に開口しないことで、膀胱出口は排尿中に物理的異常振動を繰り返します。その異常振動は近傍の膀胱三角部平滑筋を刺激します。
平滑筋からの情報は脊髄神経を刺激します。慢性的な繰り返しのたくさんの情報量に対して、脊髄神経は増幅回路を形成し対応します。その神経増幅回路により頻尿・痛み・シビレ・不快感などの「慢性前立腺炎」症状になる訳です。
脊髄からの修飾・脚色された情報により、脳中枢は対応に迫られます。その結果、自律神経・内分泌・免疫システムなどを総動員して対応に当たります。それが「慢性前立腺炎」の全身症状になる訳です。
下部尿路の流出障害は前立腺部尿道内にジェット流を作ります。ジェット流は尿道粘膜を傷つけ、尿中の石灰成分が結晶化し尿道石灰・前立腺結石になります。
膀胱出口の異常振動は、膀胱出口を反応性に硬化させます。それが膀胱頚部の硬化像になります。膀胱頚部の硬化は膀胱出口の振動をさらに増幅させます。
また、その振動は膀胱三角部も振動させますから、膀胱三角部が肥厚します。肥厚は平滑筋の増量になりますから、センサーが増えたことになり、脊髄神経増幅回路をさらに刺激し、症状は深刻化します。
超音波エコー検査で確認できるのは、前立腺結石・膀胱頚部硬化像・膀胱三角部の肥厚です。
慢性的な膀胱出口の異常振動や膀胱頚部硬化症は、振動エネルギーが高まり、それが物理的刺激となって前立腺を前立腺肥大症に発展させます。若年者の前立腺肥大症の原因は、これが理由です。

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神は細部に宿る

Kamisaibuyadoru「神は細部に宿る God is in the details.」という言葉を先日カンブリア宮殿という番組の中、世界的有名な建築家との対談で村上龍が最後の感想を述べた時に聞きました。
調べてみると「神は細部に宿る」という言葉は、建築学の中で頻繁に使用されるフレーズです。この言葉から派生した「悪魔は細部に宿る The Devil is in the details.」という言葉があるくらいです。

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慢性前立腺炎・間質性膀胱炎を治療して分かったこと

慢性前立腺炎・間質性膀胱炎の患者さんを積極的に治療して分かったことが、いくつかあります。
ここに、それらを列挙して分析したいと思います。

【1】
慢性前立腺炎・間質性膀胱炎の原因が「排尿障害だ!」とひらめき、α-ブロッカー(エブランチル・ハルナール・ユリーフ・フリバスなど)を処方したら、50%の患者さんに効果が認められた。完全に症状が消失した人もいれば、わずかしか症状が軽減しなかった人もいた。
【2】
α-ブロッカー単独では、十分に効果が得られなかった患者さんには、デパスの処方をした。やはり50%くらいの患者さんには手応えがあった。
【3】
α-ブロッカーの服用で頻尿・関連痛・自律神経症状が軽減しても、すぐには排尿障害の改善は認められなかった。その後判明したことだか、長期投与(1年以上)の患者さんでは、排尿障害の改善を認めた。
【4】
当初、「膀胱三角部の過敏さ」だけが、慢性前立腺炎・間質性膀胱炎の症状を形成していると考え、膀胱三角部のレーザー光線照射を治療に取り入れたが、症状軽減の持続期間は3ヵ月ほどであった。
【5】
手術中に膀胱粘膜の点状出血を認めるような患者さん(間質性膀胱炎の診断基準所見)は、手術後膀胱刺激症状が強く出ることがあった。しかし、必ずしも出現する訳ではなかったので、術後は心づもりをしていた。

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