膀胱三角部の重要性
癌や感染症を除く泌尿器科の病気には、前立腺肥大症、慢性前立腺炎、前立腺症、前立腺疼痛症、慢性骨盤内うっ血疼痛症候群、過活動膀胱、間質性膀胱炎、膀胱疼痛症も、すべて同じ範疇の病気です。
これら病気の本質は、膀胱三角部の過敏症です。
❶【排尿障害】
医師が無視できる程度の排尿障害が存在すると、膀胱出口が十分に開きません。
❷【振動①】
膀胱出口が十分に開かず、狭い状態で排尿すると、膀胱出口が細かく振動します。口を狭くして息を吹き唇がプルプルするように膀胱出口がプルプルするのです。
❸【振動②】
膀胱出口のプルプルは、膀胱出口と地続きの膀胱三角部もプルプルさせます。そのプルプルが、毎日5回の排尿の都度プルプルするのです。毎月150回、毎年1800回プルプルするのです。
★この時点での治療のため、ユリーフ、ハルナール、エブランチル、、ザルティア、正露丸が選択されます。
❹【肥厚】
このプルプルが10年も続けば、1万8000回も膀胱三角部が衝撃波を受けることになります。さすがに粘膜である膀胱三角部もだんだん硬く肥厚して行きます。これを私は「膀胱の魚の目」と呼んでいます。
❺【過敏】
膀胱三角部は単なる粘膜ではなく、尿意を感じるためのセンサーです。長年の衝撃により、センサーとしてもバージョンアップしてしまい、とても過敏になります。
★この時点での治療のため、ベタニス、ベシケア、ウリトス、トビエース、大豆イソフラボンが選択されます。
❻【混乱①】
センサーからの大量の情報が、頻尿を作ります。しかし、情報量が多過ぎると、頻尿症状だけでは処理しきれなくなります。
❼【混乱②】
その結果、脊髄中の他の神経回路に情報を処理してもらいます。それが、痛み、痒み、しびれ、不快感など人間が感じることの出来る全ての五感を利用して複雑な症状を作るのです。
★この時点での治療のため、トラムセット、リリカ、デパス、トフラニール、アボルブが選択されます。
❽【多彩な症状①】
前立腺肥大症の患者さんが、大学病院や有名病院で前立腺手術(レーザー手術、電気メス手術など)しても症状が取れないことがあります。術後「歳のせい」とあっさりと診断されて終了されることがしばしばあります。これは、過敏になった膀胱三角部を手付かずのままに放置した結果です。たまに、下手な医師が手術してくれると、前立腺だけでなく膀胱三角部も誤って切除するので、症状が取れます。上手な医師ほど、厳格に前立腺しか切除しませんから、症状が取れないのです。手術が上手いからと言って安心出来ません。世の中は、皮肉でしょう?
❾【多彩な症状②】
膀胱三角部は膀胱にとって重要なパーツです。男女の性別に無関係に存在します。この膀胱三角部の興奮が、男性であれば、慢性前立腺炎や慢性副睾丸炎、慢性尿道炎症状になるのです。女性であれば、慢性膀胱炎、過活動膀胱、間質性膀胱炎、膀胱疼痛症、慢性うっ血性骨盤疼痛症候群と診断されてしまうのです。
➓【多彩な症状③】
このように、原因不明という事で、単に症状の組合せで、作られた架空の病名を付けて治療するのです。だから、いつまで経っても治らないのです。医師は、豊富な医学知識をフル稼働して原因を追求しなければなりません。医師が、素人でも想像できる程度の印象で診断するのがダメな医師です。
★★★以上をまとめると、
❶排尿障害→❷膀胱出口の振動→❸膀胱三角部の振動→❹膀胱三角部の肥厚→❺膀胱三角部の過敏・興奮→❻❼脊髄神経回路の混乱→❽❾➓多彩な症状
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