尿意の秘密
膀胱は「袋状」の臓器で、充満して満杯になると、「尿意」を感じて排尿します。
しかし、疑問に感じませんか?袋状の臓器が満杯になったら、「尿意」?て不思議ではありませんか?普通で考えれば、満杯になって膀胱の壁が無理矢理引っ張られたら「痛み」でしょう?そこには、秘密が隠されているのです。
膀胱で作られる尿意の本質は、実は「痛み情報」なのです。しかし、尿が満杯になるたび毎に「痛い!」では、痛みのために生き物が、だんだんオシッコをしなくなるでしょう。それを避けるために、生体は、脊髄神経回路を利用して、痛み感覚⇒⇒⇒⇒尿意感覚に変換するようになったのです。その例として、過活動膀胱や間質性膀胱炎の患者さんが、程度の差はありますが、症状として痛みを訴えるのは根拠があるのです。
イラストで解説しましょう。
本来の神経回路で作られた尿意をベクトル⬆️、尿意の持続時間ベクトルを➡️と表現します。裏の神経回路で作られたベクトルを⬇︎とします。
点々……の先に示しているのが、表面的な病名、誤診病名、絵空事の病名です。
❶尿意=⇧
❷頻尿=⬆️……心因性頻尿・過活動膀胱・間質性膀胱炎
❸尿失禁=⬆️……過活動膀胱
❹残尿感=➡️……過活動膀胱
❺痛み=⬇︎……慢性前立腺炎・膀胱疼痛症・過活動膀胱・間質性膀胱炎・慢性骨盤疼痛症候群
❻痒み=⬇︎……陰嚢掻痒症・陰部掻痒症・カンジダ性腟炎
❼痺れ・不快感=⬇︎……神経症・坐骨神経痛
尿意という基本的な感覚が、強さ⬆️や持続時間➡️によって、心因性頻尿、過活動膀胱、間質性膀胱炎と診断されます。尿意の裏の神経回路⬇︎が使用されると、膀胱疼痛症、間質性膀胱炎、陰嚢掻痒症、カンジダ性膣炎と診断されます。
しかし、これらの病名は、病気の本質の的を得ていません。すべて尿意を治さなければなりません。
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