副睾丸炎の悩み (慢性前立腺炎の症状♯20)
【平成24年5月2日のメール】
お世話になります。先生のお人柄のあふれたお答えに感服して読ませていただいています。
そこでお尋ねですが、上記診断を3ヶ月前に受け、2つの病院でハルナール、セルニルトン、消炎剤等を処方されましたが鈍痛が収まりませんでした。
2つ目の社保病院では結石エックス線、尿勢、残尿エコー、前立腺がん腫瘍マーカーを調べましたが特に異常はなかったようです。痛みがあるにもかかわらず、原因がわからないので様子を見るしかない、何か変化があったらまた来るようにと薬の処方もありませんでした。
そこで3つ目の公立病院では地黄丸と消炎剤を処方された結果、大分痛みが和らぎ、地黄丸だけで消炎剤はもういいということになった矢先に安心して射精したところ精液に膿のようなものが一緒に勢いよく飛び出し驚いた次第です。しかも痛みが弱まってよかったと思っていたのにまた元の鈍痛が出てしまいました。主治医は地黄丸だけ服用して1ヵ月後にくればよいということでしたが早めに報告したほうがよいでしょうか。なお痛み(鈍痛で耐えられないほどではないが不快な痛み)は不規則に起こり3,4時間で収まることが多いですが、夜間だと眠りを妨げます。慢性の場合はやはり時間がかかるのでしょうか。なお夜間には3・u梔tcw尿意で目が覚めます。当方65歳で特に既往歴はありません。
長い文で申し訳ございませんがどうぞよろしくお願いいたします。
なお、診断料につきましては、ぜひご相談させてください。以上です。
★★★★★★★★
お答えします。
排尿機能障害による慢性前立腺炎症状でしょう。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cp/cat7049655/index.html
をご覧下さい。
お大事に。
★★★★★★★★
高橋 知宏 先生
お忙しいところ早速に御返信を賜り厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
先生の慢性前立腺炎との御見立てに従いたいと思います。
つきましては以下のような再度の質問で恐縮でございますがよろしくお願いいたします。
・水分は多く摂らない?
・射精は膿のようなものを排出するため極力したほうがよい?しない場合は、膿がさらに炎症を起こす?(射精を一ヶ月ほどがまんしていたらかなり回復したと思い実行したらまた痛みが戻ってしまい実行には恐怖心があります。)
・のこぎりやしは有効?
・八味地黄丸、セルニルトンは継続服用したほうがよい?
以上、よろしくお願い申し上げます。
★★★★★★★★
お答えします。
・水分は多く摂らない?
【回答】
水分(お茶・コーヒーを含む)を極力控えてください。
水分摂取は1日1リットル以下に制限して下さい。
・射精は膿のようなものを排出するため極力したほうがよい?しない場合は、膿がさらに炎症を起こす?(射精を一ヶ月ほどがまんしていたらかなり回復したと思い実行したらまた痛みが戻ってしまい実行には恐怖心があります。)
【回答】
射精と病気の進行は無関係です。
ですが、辛ければ止めて下さい。
・のこぎりやしは有効?
【回答】
排尿機能障害に多少は効果的でしょう。
・八味地黄丸、セルニルトンは継続服用したほうがよい?
【回答】
服用してもしなくてもどちらでも結構です。
病気には無効です。
お大事に。
★★★★★★★★
【平成25年6月16日のメール】
高橋 知宏 先生
突然のメールをお許しください。
実はちょうど1年ほど前、下記のような問い合わせをさせていただきご親切なアドヴァイスをいただきました。
先生の「排尿障害」こそ睾丸の痛みの元凶というお考えがまさにそのとおりであったことをお伝えしたくメールをさせていただきました。
あれから副睾丸炎、脱腸の疑いと6件の大小病医院を訪ね、八味地黄丸、地黄丸、その他の薬を処方されましたが、効果がありませんでした。
そして7件目の開業医の医師に出会い、1週間分の抗生物質とユリーフ錠4mgと精神安定剤を処方され服用したところ、効果はどんぴしゃでした。服用して2,3日でかつて経験したことのないスムーズな排尿を経験し、痛みも消えました。それが昨年の10月ごろでいまも完治とはいきませんが、痛みはほぼ消えました。薬はユリーフの副作用に射精時の逆流があったので今はフリバス75mgを服用してますが、これだとまた排尿がすっきりしないので時々ユリーフに戻すとすっきりします。
以上、お礼を申し上げるとともに、少しでも私の経験がお役に立てばと思いメールしました。
また、何かの折にはよろしくご診断のほどをお願い申し上げます。
以上です
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コメント
この患者さんのようにアルファブロッカーを交互にユリーフ フリバスと月ごとに変えても構わないんでしょうか? ハルナールとユリーフも交互に可能でしょうか?
【回答】
社会保険や国民健康保険の審査で、1年間のデータを取られたら、保険適応上クレームが来ますが、ばれなければOKでしょう。
患者さんの体にはほとんど影響はありません。
投稿: | 2013/06/16 20:53
高橋先生 慢性前立腺炎症のαブロッカーのユリーフは4mgを朝晩食後二回服用は通常の処方でしょうか?
【回答】
はい。
投稿: | 2013/06/19 20:35
非常に奥ふかい前立腺炎のmとメカニズムや薬治療などが記載されているサイトですが、先生はどのように思われますか?
投稿: エリンギ | 2013/06/20 23:00
こちらがそのURLです。
この薬は効果的でしょうか?
http://www.naturalhealthnews.jp/index.php/endosutero.html
【回答】
どんなサプリメントも治療法も、それなりの理論展開で病気を治そうとします。
しかし、治る人もいれば治らない人もいます。
理論は理論として面白いのですが、必ずしも現実と一致するものではありません。
もちろん私の理論もそうです。
試してみて、効果があれば、その通りなのでしょう。
投稿: エリンギ | 2013/06/20 23:02
先生αブロッカーの効くスピード期間に違いはありますか? ユリーフは強いからはやく効くなど。
【回答】
ありません。
投稿: | 2013/06/21 09:25
高橋先生
トリコモナスによる前立腺炎に関して トリコモナスは前立腺の中に深く入り込むとありますがどうでしょうか?
いろいろ試しトリコモナスによる前立腺炎だったというcaseはありますでしょうか?
【回答】
私は経験していません。
トリコモナスにしろ未知の菌が原因だというのは、炎症=病原体が原因としう呪縛から意識が離れらないのが、この病気を理解できないである原因でもあります。
投稿: | 2013/06/21 14:03
高橋先生慢性前立腺炎にエビプロスタットは効きますか?
【回答】
本当の炎症ではないので、効かないでしょう。
投稿: | 2013/06/27 19:50
高橋先生
基本的なことですが 慢性前立腺炎患者は日本にどのくらいいるのでしょうか?
【回答】
分かりません。
投稿: | 2013/07/02 10:52
高橋先生以外に難治性の前立腺炎について、研究し、学会等で活躍している医師をご存知でしたら教えて頂ければ幸いです。
【回答】
残念ながら存じません。』
この病気の改善には、泌尿器科でなく、ペインクリニックや精神内科と言った分野の治療も必要だと思うのですが?
【回答】
そう思いますが、積極的に行っている医師を存じません。
投稿: | 2013/07/05 12:09
近くの泌尿器科でもペインクリニックや精神内科を紹介する場合があります しかし高橋先生はブロック注射などはペインクリニック治療 デパスは精神内科治療と複合的治療を行ってるということですね?
【回答】
ペインクリニックではなく、仙骨神経の興奮を抑えるためです。
デパスは興奮した自律神経の安定化の為に処方しているのであって、精神内科治療ではありません。
投稿: | 2013/07/05 14:02
他の患者さんがペインクリニックや精神内科も必要だとおっしゃってますがそれは多くの気のせい ストレスと診断する泌尿器科医師と同じではないでしょうか?
【回答】
その患者さんが必要だという理由は、それらの治療で改善するからだという短絡的な理由です。。
改善する結果が同じだからといって、治療の病態生理が同じだということにはならないと思いますが。
例えばデパスを「抗うつ剤」として処方して症状が改善すれば、その患者さんは「鬱病」だと診断するのでしょう。
しかし、デパスを「自律神経調節剤」として処方して症状が改善すれば、その患者さんは単純に自律神経が興奮していたからだと私は診断します。
治療結果が同じだからと言って、病態生理が同じではありません。
病気は、そんなに単純なものではありません。
投稿: | 2013/07/06 12:27
高橋先生
HPを拝見させていただき、ありがとうございます。
睾丸の違和感で質問させていただきます。
数年前から尿漏れ(小便後の漏れ(数滴))があり、
昨年から下半身の違和感があり、
数ヶ月前かた睾丸周りの違和感(軽い違和感)がありました。
近所の泌尿器科で検査をしたところ、
尿検査:問題無し
下半身エコー:問題無し(睾丸、前立腺は若干大きいか?しかし問題無し)
触診断:両副睾丸の痛み、陰嚢の凝り
その他:尿のあと、少し膀胱に尿か残っている
結果は:雑菌による副睾丸炎
クラビット(2週間)とセルニトロン(2ヶ月)飲みました。
症状はあまり変化無しです。
セルニトロンのみで症状は改善するのでしょうか?
【回答】
改善しないでしょう。』
一般的にどれ位で治りますか?
早く治す方法はありますか?
ご教示いただければ幸いです。
40代
【回答】
排尿障害が原因ですから、排尿障害の治療が必要です。
投稿: 山田 | 2013/07/18 14:31
先生 排尿障害による自律神経失調症はアルファブロッカー服用やデパスの服用抗うつ剤服用になりますか?
【回答】
はい。』
ほかにいい治療はありますか?
【回答】
あれば、ここで紹介しています。
投稿: | 2013/07/24 20:38
大坂在住50才です 会陰部、睾丸から陰茎まで強めの痛みがあります。慢性前立腺炎としんだんです。MRIの結果、10ミリの嚢胞がありました。原因となるでしょうか?その場合、どう対処したらいいでしょうか?こちらの病院でわ関係ないといわれました。よろしくお願いします。
【回答】
ミュラー管嚢胞でしょう。
先天性で無関係です。
慢性前立腺炎は排尿障害が原因ですから、排尿障害を治療しなければ治りません。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cp/cat7049655/index.html
を参考にしてください。
投稿: | 2013/07/31 10:53
再度、質問させて頂きます。嚢胞の場所が正面真ん中で、排尿に影響している事はないでしょうか?そうであった場合対処できますか?
【回答】
ミュラー管嚢胞は、巨大でない限り排尿障害には至りません。』
あと排尿障害の薬は、何がいいですか?よろしくお願いします。
【回答】
慢性前立腺炎=排尿障害ですから、治療薬としてα‐ブロッカー(エブランチル・ハルナール・ユリーフ・フリバスなど)が必要になります。
投稿: | 2013/07/31 18:49
すみません、上のコメントで水分はとらない方がいい、とありましたが、どうしてでしょうか?水分は多量にとった方がいい。という説を今まで信じておりました。
【回答】
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/tlz/2007/06/post_6120.html
をご覧下さい。
投稿: | 2013/08/03 19:27
遠方で、すぐ受診できないので、地元の病院で、αブロッカーを処方してもらおうと思うのですが、どの薬を選択したらいいですか?症状は、会陰部、睾丸の痛みが強いです。頻尿はありません。よろしくお願いします。
【回答】
α‐ブロッカー(エブランチル・ハルナール・ユリーフ・フリバスなど)なら、何でもOKです。
投稿: | 2013/08/05 19:43
高橋先生
お世話になっています。高橋先生のクリニックを受診後、エブランチルおよびベタニスをいただいております。まだ、二週間ですが、改善が実感できてきません。頻尿および常にある尿意です。薬が、実感できない早さで作用しているのでしょうか?心が負けないよう、そう信じたいのですが。よろしくお願いします。
【回答】
1ヵ月治療して改善なければ、次の手段を考えましょう。
投稿: | 2013/08/06 16:20
よろしくお願いします
患者さんブログに『高橋先生は初期の排尿障害はアルファブロッカーは効くが時間が計画した排尿障害はいろいろな痛みの神経回路が出来てアルファブロッカーで治らないからデパスや神経ブロックや内視鏡手術をする』とありますがそうでしょうか?
【回答】
治らないから色々選択肢を考えるのです。
治らない理由に時間が経過したことも一因でしょう。
しかし、それが全てとは言えないでしょう。
投稿: | 2013/08/08 22:48
先生
αブロッカーを飲み始めて、すぐに精子量が激減して透明なゼリー状になったのですが、長期服用後も、αブロッカーを止めたらこの状態は元に戻るのでしょうか?
【回答】
軽い逆行性射精になったのでしょう。
α‐ブロッカーの副作用です。
止めれば元に戻ります。
投稿: | 2013/08/09 21:12
副睾丸炎と慢性前立腺炎は、別の病気なのでしょうか?症状や治療法なども異なりますか?
【回答】
別の病気です。
副睾丸炎は、陰嚢内の睾丸に付着している副睾丸の炎症です。
慢性前立腺炎は、膀胱の真下にある臓器の炎症です。
しかし、慢性前立腺炎の症状で、睾丸が痛くなる患者さんに「副睾丸炎」と過去に誤診されていることは良くあることです。
投稿: | 2013/08/12 15:02
高橋先生
医療ネットに硬膜外神経ブロック注射などの副作用で身体に痺れがでたりしている症例がありますが 内視鏡手術など仙骨神経ブロック注射により副作用などが出た患者さんはいらっしゃいますか? また副作用が出たとしたら何パーセントくらいの確率になりますか?
【回答】
今までに何千と仙骨神経ブロックを行っていますが、そのような副作用はありません。
なぜなら、私が行う仙骨神経ブロックの正中仙骨裂孔からのアプローチでは、注射針の先に神経が存在しないからです。
連続する硬膜外腔の、神経が存在しない場所、つまり仙骨腔という空間に麻酔薬を落として行くからです。
しかし、通常の硬膜外神経ブロックでは、注射針の先に神経が存在するリスクが高く、注射針で神経を傷つける可能性があるからです。
投稿: | 2013/08/17 13:44
昨日初診でみていただきましたIです。これまで前立腺炎の症状が19年間続いてきていろいろ苦しんでいた中で昨日の高橋先生の的確な診察に本当に涙が出ました。本当にありがとうございました。次回伺うのは9月中旬の土曜日になりそうですが、できるだけ9時には間に合うように行きたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。
投稿: じんぱち | 2013/08/20 09:20
高橋先生にはお世話になっております。
膀胱頚部硬化症(慢性前立腺炎)の診断で、ハルナールとデパス、
最近大豆イソフラボンとノイロトロピンを試している30代の者です。
症状は会陰部痛です。
私は排尿の終わりの方で白濁した尿が出ます。
ただ、必ず出るわけではなく、半分位の確率です。
これは慢性前立腺炎になる前(10年ほど前)からの記憶があります。
高橋クリニックに行く前にも他の病院で尿検査などもしていますが、もちろん細菌類は出ていません。
毎年の職場の健康診断での尿検査でも糖尿病などの異常が出たことはありません。
この症状は膀胱頚部硬化症(慢性前立腺炎)と関係があるのでしょうか?
それとも別の何かの病気でしょうか?
【回答】
尿の白濁の原因として、一般的には尿路感染を疑いますが、その他に塩類尿や膀胱粘膜の剥離があります。
膀胱頚部硬化症の場合、この膀胱粘膜剥離が出ることがあります。』
ご教示いただけると助かります。
よろしくお願いします。
投稿: | 2013/08/21 22:36
白濁した尿が出る質問をした者です。
高橋先生の早いお返事、ありがとうございます。
おそらく膀胱粘膜剥離の可能性が高いのではないかと思いましたが、私がどれに該当するか確認するにはどうしたら良いでしょうか?
地元の泌尿器科は信用できないので、もし出来れば高橋先生に調べていただければ嬉しいと思っています。
また、膀胱粘膜剥離だった場合、このまま白い尿が出続けることで何か問題が発生するでしょうか?
よろしくお願いします。
【回答】
心配無用です。
様子をみてください。
投稿: | 2013/08/23 23:16
一日の中で朝ユリーフ、晩はフリバスを飲むといったやり方は健康上なにか問題がでてくるのでしょうか?
【回答】
問題ありませんが、保険上は許可できない処方、違法です。
投稿: | 2013/08/28 06:33
高橋先生から内視鏡手術を受けてブログで経過報告をしている患者さんが3ヶ月経っても改善していません 内視鏡手術二回目をトライする条件はありますか? まだ一回受けただけで絶対改善しないとは言い切れませんですよね?
【回答】
中には1年経過して改善する患者さんもいます。
投稿: | 2013/08/29 20:40
高橋先生
こちらはびっくりです。この前書き込みましたように、ハルナールの正規品でかなり軽快しましたが、実はわずかに会陰部などの不快感が残ってました。この水曜日に大豆イソフラボン(アグリマックス)が届いたので今日まで3回飲んでみたところ、不快感が徐々になくなってきて、尿の回数が激減しました。いつも1時間半に一度以上でしたのが、今朝は朝食後から昼食時まで一度もトイレに行かなかったし、午後も1度しか行ってません。いやあ驚きです。
これからも不摂生しないようにして、もう症状が出ないようになってくれと願ってやみません。投薬やサプリの継続で膀胱頸部が変化してよくなることがあれば本当にうれしいのですが、、、。また暑さがぶり返してますが高橋先生もご自愛ください。本当にありがとうございました。
【回答】
効果があってラッキーですね。
投稿: じんぱち | 2013/08/30 17:37
これまで一年余り、ハルナールとベシケアを併用してきましたが、先週からハルナールだけにしたところ、下痢気味になっています。抗コリン剤を断薬した反動と考えて、身体が慣れるまで様子を見た方が良いでしょうか?
【回答】
はい。
投稿: ゆのみ | 2013/08/31 11:31
高橋先生
内視鏡手術した後に痛みなどなかなか改善しないときに 仙骨神経ブロック注射をする場合は複数回して改善する確率はどのくらいでしょうか?
【回答】
50%でしょう。
投稿: | 2013/09/03 13:04
高橋先生
常々 高橋先生の内視鏡手術受けるうえでの心得で完治を盲信する患者さんはしないとおっしゃいます となると内視鏡手術は現状より少しでも改善することを望んだ患者さんのみの適用でしょうか?
【回答】
はい。
投稿: | 2013/09/03 18:08
慢性前立腺炎のような症状が出て半年です。仕事もあまり出来ない状態で10以上の病院をまわり何処も異常なしとの結果で困り果てていたところ、2ヶ月前にようやくこのブログから慢性前立腺炎ではないかと思い現在は泌尿器科のみに通い始めました。
しかし他の方と少々症状が違うのかとも思い治療方法が同じでよいのかと心配しての投稿です。情けない話ですが、事の始まりは半年前に風俗に行った後数日後から微熱、下痢が続きその後、足のしびれ(足底は常に)・手のひらのしびれ・最近では両腕を含め胸から上のしびれ・時々おしりから裏と内ももにかけてのヒリヒリ感がつらい症状です。睾丸の痛みと体にピリピリくる感覚も時々有ります。車の運転時とイスに座っている時がつらいです。性病の検査結果は全て陰性、尿検査・前立腺マッサージ後の検査も問題無しでしたがジスマロックSRを頂き、その後セルニルトン・ハルナール・エビプロスタットを処方されましたが効果なくその後このブログからミノマイシンが良いとの記事で2週間分頂きました。服用2日目で症状が驚くほど軽減しましたが徐々に元にもどり2週間後には元のつらい状態になりました。(でも少しは良くなったような気もします)服用中に何度か射精したり・はじめのうちは牛乳や納豆を食べた後に薬を飲んだりもして服用の仕方が悪かった事も途中でわかりました。
明日2週間ぶりに病院に行こうと思いますが違う抗生剤をもらうのが良いか別のαブロッカーを試すのが良いのか。。。悩んでいます。
今通っている先生は色々と相談して薬を出してくれます。高橋先生なら次はどのような薬を試されるでしょうか?
自分は当時マイコプラズマが流行っていたのでその手の菌が入ったのかと思っています。
皆さん同じでしょうがこれほどつらい病気ははじめてです。
どうか宜しくお願いします。
【回答】
ハルナールのジェネリックは効きませんから、もしもジェネリックを服用しているのであれば、ハルナールに切り替えてください。
次に考えるのはユリーフ、フリバスです。
水分(お茶・コーヒーを含む)を極力控えて1日1㍑以下にして下さい。
水分を摂取すればする程、症状は悪化します。
前立腺が大きいのであれば、アボルブをすすめます。
マイコプラズマは無関係と考えます。
投稿: しょう | 2013/09/03 22:39
高橋先生
ご回答感謝致します。はじめての投稿で回答を頂いていたのを今になり発見しました。とても嬉しく思っております。
ハルナールはジェネリックでは有りませんが効果がなかったので、次回はユリーフ・フリバスを相談してみます。前回はもう一度ミノマイシンを追加で1週間もらい服用を続けています。
水分の摂取も控えてみます。
質問させて下さい。
①
マイコプラズマは当時流行っていた事とこの不快な症状と同時期に胸痛がでた事でそのように考えました。ミノマイシン服用後は胸痛は楽になった事も事実です。その後クラビットなどの抗生剤は無意味でしょうか?
【回答】
まず無意味でしょう。』
②
他のサイトで前立腺炎マッサージが良い等の記事も良く見ますが、効くのでしょうか?であれば妻にお願いしようと思います。
【回答】
効かないでしょう。』
③
以前胸痛の薬としてデパス(精神安定剤として)を頂いた事が有ります。服用するとなぜか手足のしびれが取れて不思議に思っておりましたが、先生のブログでデパスが効果が有るのはわかりました。このデパスですが今の泌尿器科の先生はあまり勧められないのですが、続けて服用するのは問題あるのでしょうか?
【回答】
私は問題ないと考えています。』
④
高橋先生のクリニックに行きたいと考えておりますが、初診と同日に手術などは可能でしょうか?遠方な為通いは難しいです。
【回答】
診断して手術日程を決めます。
初診、同日手術はありません。
ご回答何卒宜しくお願い致します。
投稿: しょう | 2013/09/07 23:17
高橋先生
高橋先生の内視鏡手術を受けて3ヶ月で改善しない患者さんはとりあえず一年間様子を見るべきか 再度半年後に内視鏡手術にトライすべきか どちらを選択するべきでしょうか?
【回答】
1年間様子をみたいですね。
投稿: | 2013/09/23 07:36
ありがとうございます。
慢性前立腺炎の患者さんブログは全国沢山の患者さんが見られては情報交換が活発に行われております 内視鏡手術3ヶ月後でも改善がみられない患者さんが見放されような気分で落胆されていたので。とりあえず先生は一年間様子を見る選択ですね 再度内視鏡手術トライはその後となりますね。
【回答】
はい。
投稿: | 2013/09/23 12:18
高橋先生すいません 最後の質問ですが先生の内視鏡手術のインフォームドコンセントの治癒改善率は一回目の70パーセント 三回内視鏡手術して改善しない患者さんは2パーセント程度とかいてあります
2013年の現在でも治癒改善率など変わらないでしょうか?
【回答】
同じです。
私は1千人以上手術していますから、改善しない患者さんは20人以上存在することになります。
投稿: | 2013/09/23 19:19
お忙しいところと恐縮ではございますがご相談があります。
2か月ほど前に自慰行為の直後から尿道にチクッとした痛みを感じ、それから排尿痛、残尿感、若干の粘液が出るなどの症状が出始めました。
泌尿器科を受診したところ性風俗に通っていたこともあり、ジスロマックを処方されましたが改善が見られませんでした。また、検尿からはクラミジア、淋菌も検尿で検出されませんでした。
次に薬品名を忘れてしまいましたが、ウレアプラズマ、マイコプラズマ用の抗生物質を10日分処方されましたが改善は見られませんでした。
射精直後の排尿痛(陰茎中間から先端くらいが沁みる感じ)が一番強いことを伝えると、前立腺炎の疑いが強いとのことでセルニルトンを2週間分処方されました。しかし改善はありません。
症状が強くなるのがやはり自慰後になります。自慰は周2回ほどです。
上記の症状以外には下腹部不快感、睾丸の鈍痛、太もも裏の痛みなどを時々感じます。
これらの諸症状から高橋先生はどのようなご判断をされますでしょうか。また、改善させるにはどのような薬が最適か、どうしたらよろしいでしょうか。
お忙しいところとは思いますが、お返事、ご意見を頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。
【回答】
排尿障害が原因の慢性前立腺炎症状でしょう。
排尿障害の治療で改善します。
第一選択薬はα-ブロッカー(エブランチル)です。
投稿: 27歳 | 2013/11/05 23:05
慢性前立腺炎で、三か月ほど前から水分制限を実行したところ、尿意を感じなくなりました。起床時も全くありません。意識的にトイレにいけば、少し出ます。問題ないでしょうか?よろしくお願いします。
【回答】
それも慢性前立腺炎症状の一つです。
症状が変化しているのです。
様子をみてください。
投稿: | 2013/11/10 20:23
ご返答有難うございます。
主治医に相談し処方してもらいます。
お忙しいところ誠に有難うございました。
投稿: 27歳 | 2013/11/10 23:44
70歳になる男性です。私は今年4月に早朝から深夜までに及ぶPCワーク3日間連続した直後に排尿障害が起きました。泌尿器科医院で導尿の処置と、タムスロシン、セルニルトンを服用する治療を受けました。その結果、排尿障害は改善しましたが、二週間後に副睾丸丸が腫上がる症状が出ました。抗生物質の投薬を受けこれも一週間程度で治まりました。原因は尿検査で検出された大腸菌だとのことでした。
その後も現在まで、大腸菌が出たり、治まったりを繰り返していました。そして先月末、下腹部ソケイ部に鈍い痛みが発生し、4,5日後に再び副睾丸が大きく腫上がる症状が出ました。今度は5月の時とは違い、反対側の副睾丸です。前回と同様の治療を受けていますが、私が気になるのは繰り返し大腸菌が検出されることです。尿道か入り込むといわれますが、性生活もありません。風呂も我が家で一番風呂です。私には尿道から入るとは考えられません
【回答】
排尿障害が原因の急性副睾丸炎です。
前立腺肥大症をもっとシッカリと治療しましょう。
投稿: 松本 | 2013/12/03 16:03
お聴きします。陰茎、亀頭に腫れがあり、過敏になって、歩行も苦痛です。病歴は長く、今までこんな症状はなかったのですが、慢性膳立炎の症状でしょうか?他の疾患も考えられますか?よろしくお願いします。
【回答】
この症状だけでは特定できません。
投稿: | 2013/12/07 11:20
高橋知宏先生
尊敬します高橋先生にお尋ね致したいことがあり、今回、初めてコメント投稿させていただきます。近畿地方に住む30代男性です。よろしくお願い申し上げます。先ず、現在までの症状の大まかな経過を述べます。
2012年8月、左睾丸部に不快な鈍痛が発生(但し陰嚢部に腫れはなく、発熱もなし)。
2012年9月、左睾丸部の不快な鈍痛が増強し、耐え難くなったため、泌尿器科クリニックを受診。尿検査で異常は認められなかったものの、「精巣上体炎(副睾丸炎)」と診断され、ハイペンと抗菌薬を処方される。以後そのクリニックを5回ほど受診するも、左睾丸部の鈍痛は一向に治まる気配なし。
2012年10月、左睾丸部の鈍痛が治まるどころか増悪傾向であったため、別の総合病院の泌尿器科を受診。そこでも尿検査で異常は認められなかったものの、再び「精巣上体炎(副睾丸炎)」と診断され、ロキソニン、リリカ、抗菌薬を処方される。以後その総合病院の泌尿器科を10回ほど受診するも、左睾丸部の鈍痛は一向に治まる気配なし。
2013年1月、泌尿器科に見切りをつけ、ペインクリニックを受診。トラムセットと抗うつ薬を処方される。トラムセットの副作用で人生初めての便秘(排便困難)になり、抗うつ薬の副作用で(尿が出始めるまでに約5分、排尿終了までに約20分を要するほどの)極端な排尿困難や夜間排尿が出現。薬の副作用に苦悩するも、左睾丸部の鈍痛は、治まる気配なく、容赦なく断続的に持続。ペインクリニックでは「慢性疼痛」と診断される。
この前後より、インターネットで治療と症状改善の手掛かりを求めて検索し、高橋先生のブログを拝読。その幾つかの記事において、自分の症状とあまりにも類似・酷似する方々の多数のコメントとともに、それに対する高橋先生の次のようなご回答を見つける。
★『排尿障害が原因の慢性前立腺炎症状でしょう。排尿障害の治療で改善します。』
★『慢性前立腺炎症状です。自覚しない排尿機能障害が原因です。』
★『排尿障害が原因の慢性前立腺炎症状でしょう。排尿障害の治療をしなければ症状は改善しません。』
★『難治性の慢性前立腺炎・慢性尿道炎・慢性副睾丸炎は、患者さんが自覚しない微細な排尿障害が原因だと私は信じています。ですから、排尿障害の治療をしない限り改善しません。α‐ブロッカー(エブランチル、ハルナール、ユリーフ、フリバスなど)が治療薬です。』
★『(排尿障害を)自覚できないから、痛みとして自覚させていると考えます。排尿障害の治療薬を服用してもらいます。前立腺肥大症の治療薬です。α-ブロッカー(ハルナール、フリバス、ユリーフ、エブランチルなど)です。』
そこで、2013年3月、そのペインクリニックの担当医師に、高橋先生のブログのなかから自分の症状に関連する箇所をコピーしてお見せし、フリバスの処方をお願いして服用開始。フリバスを服用し始めて2、3日目で、左睾丸部の鈍痛の、それまでにない改善を実感。フリバスを数週間継続して服用した後、「フリバスでこれだけ効果があるのならば、ハルナールではどうか?」と思い、今度はハルナールの処方をお願いして服用開始。すると、ハルナールを服用し始めて7~10日で、左睾丸部の鈍痛の、それまでにない改善をさらに実感。
そして現在、フリバスやハルナールを服用して約10か月ほど経過したところです。そのペインクリニックでは、α-ブロッカーのほか、デパスやレキソタン、ペオンも合わせて処方してもらっています。左睾丸部の鈍痛は完治とまではいきませんが、最悪期に比較しますと大幅に改善し、α-ブロッカーの副作用に悩まされることもありません(但し、ユリーフの服用を試したところ、逆行性射精の副作用が出ました)。反対に、もし、α-ブロッカーの服用を中断すると、睾丸部の鈍痛の再発・増悪や、前立腺関連の何か別な症状(陰部や下半身の疼痛・しびれ・不快感など)が発生するのではないかとの不安があります。
【回答】
その通りです。』
そこで高橋先生に質問があります。α-ブロッカーの服用を今後も継続するほうがよろしいでしょうか?
【回答】
はい。
投稿: A.K | 2014/01/05 12:50
高橋先生
お聞きします
知り合いの小学3年生の男の子が潰瘍性大腸炎になりました 潰瘍性大腸炎にはステロイドとサラゾピリの薬ですが この年齢でも根本的に排尿障害が原因でしょうか?
【回答】
可能性はありますが、断定できません。』
排尿障害ならアルファブロッカーの服用も必要でしょうか?
【回答】
はい。
投稿: 匿名 | 2014/01/05 20:36
高橋知宏先生
お忙しい中、ご回答をくださり、ありがとうございます。早速、コピーしてペインクリニックの担当医にお渡ししました。
また質問させていただくことがあると思います。その時はどうぞよろしくお願い申し上げます。
高橋先生のご健勝とご活躍、そして、高橋先生を頼って来られる患者さんのご快癒を心底より祈願致します。
投稿: A.K | 2014/01/13 20:21
みなさん同じ悩みを抱えていらっしゃるのですね。高橋先生、初めてメールいたします。昨年の10月あたりに、生涯で初めて急所の痛みとゆうものを感じました。一番初めは右足の付け根に赤い小さい斑点が3つ並んだのを覚えておりますが、それが事の始まりだったのかは僕もわかりません。以来当初はまず、右側の睾丸部が段々痛くなりだし、同時にやや亀頭の痒さもあり地元の医者へ行ったものの、検査で異常はなし、気のせいかと思いましたが、やはり痛みは無くならず、近くの〇〇〇〇大医療センターへ行ったのですが、ここでも尿検査だけで異常なし・・・セルニルトンを2ヶ月分出されただけで帰されました。まあ一応は頑張って飲んでたのですが、1月あたりからは痛みが睾丸だけではなく、右股間付近まで広がり、怖くなって初めて性病科と表記されている病院に足を運んだのですが、ここでも結論は出ず、最終的にまた地元の大きな〇〇〇〇市立病院に紹介状といった形で戻され再度検査を受けました。2月に入ってからは今度は肛門と男性器の付け根あたりも痛くなりだしておりました。先々週行きまして、血液・レントゲン・MRI・触診などを踏まえ、尿も血も全然正常だけれど、初めて前立腺炎ではないかと診察されましたが、すでに4ヶ月を過ぎ、我慢ならぬ気持ちでいっぱいです。一応今は牛車腎気丸を決められた通り飲んでいますが、弱いのか依然痛みはあり、人生最大の試練です(小笑)。まだPASなどの検査はやったことがありません。また、細菌の疑いを捨てきれません。
知識もなく、こんな無知な自分ですが、治る為なら何でもチャレンジしようと思って止みません。先生のブログを拝見し、少し元気になりました。さいたまから大田区まで遠いのですが、いずれ行ってみようかと考えております。
【回答】
まずは、水分(お茶・コーヒーを含む)を極力控えて1日1㍑以下にして下さい。
水分を摂取すればする程、症状は悪化します。
投稿: Yoshi | 2014/02/27 12:18
高橋知宏先生
左精巣部の鈍痛について、以前、この記事のコメント欄にて質問させていただき、高橋先生からご回答をいただいた A.K です。ちょうど一年前(2014/01/05)のことです。近畿地方に住む40代の男性です。高橋先生に再び幾つかお尋ね致したいことがあり、2回目のコメント投稿をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
前回投稿させていただいた内容の通り、α-ブロッカー(フリバス、ハルナール)の服用を始めて以来、左精巣部の鈍痛の、それまでにない改善を実感し、その改善の状態は現在も概ね継続しています。
━━[その後の経過]━━
2014年1月~
高橋先生のブログ記事でザルティアのことを知る。疼痛のさらなる改善の可能性をザルティアに見い出す。また、薬によって疼痛の改善をさらにもう一段、進めることを試みようとするならば、現実のところ、ザルティア以外に有力な選択肢が乏しいとも推察。
この頃、ベタニスやダイアモックス、プロレナール(リマプロスト・アルファデクス)をそれぞれ3週間程度、試してみたのですが、自分には実感できる効果はありませんでした。
2014年4月~5月
通院しているペインクリニック(実は某医療センターの麻酔科外来)の担当医師に、高橋先生のブログのなかからザルティアに関連する箇所をコピーしてお見せし、ザルティアを試してみたいという希望を2、3度申し出たものの、担当医師曰く「泌尿器科のお薬なので、麻酔科でいきなり処方することは難しい」ということで、別の病院の泌尿器科を受診することを勧められる。
同じ頃、その医療センターに3Dエコー装置があることを知り、麻酔科の担当医師に陰嚢部と膀胱頚部の3Dエコー検査についても相談。検査部に問い合わせてくださった結果、検査部からの回答では「3Dエコー検査は心臓だけ」とのこと。
同じ医療センターの心療・漢方内科にも、麻酔科と並行して受診しているため、その心療・漢方内科においても同様にザルティアを試してみたいという希望を2、3度申し出たものの、担当医師曰く「泌尿器科の薬だから、検査もせずにウチで処方することは難しい」とのこと。心療・漢方内科では「お血」の症状と診断され(診断名は「慢性疼痛」)、ボタンピ、シャクヤク、ブシが含まれている漢方薬を処方してもらっています。
本来であれば、その医療センターの泌尿器科を再度受診して、そこの泌尿器科医との相談のなかで、ザルティアを試してみたいという希望を出すべきでしょうけれども、その医療センターの泌尿器科では以前に「精巣上体炎(副睾丸炎)」だと診断され、リリカや抗菌薬を処方され、毎回長時間(毎回3時間前後)待合室で疼痛に耐えながら待って計10回ほど(約4か月間)受診を続けたにもかかわらず、左精巣部の鈍痛は一向に治まる気配がなかったことや、その後の受診のなかで、泌尿器科の医師によって見解や供述が異なり、診断が二転三転したこともあり、自分としては、その医療センターの中でも、こと泌尿器科には少々近づきにくい経緯や不信感があるのです。
2014年6月~8月
麻酔科の担当医師のアドバイスをきっかけに、別の病院の泌尿器科を受診。前立腺マッサージ後の尿の検査やエコー検査(2D)を受けるとともに、ザルティア5mgを処方してもらい、服用開始。エコー検査で前立腺の大きさは14.6立方センチメートル、前立腺マッサージ後の尿の検査において白血球が検出される。また、前立腺マッサージ時に前立腺に圧痛や不快な発痛があることを確認。
そして、自分としてはあまりにも想定外なことに、前立腺マッサージ後の尿の細菌培養検査において大腸菌(Escherichia coli)と腸球菌(Enterococcus faecalis)が検出されたことが後日判明し、細菌の薬剤感受性試験の結果等を考慮され、クラビット500mgを計6週間処方してもらう。ザルティア5mgの処方・服用も継続。このクラビットの服用が自分の疼痛に対して多少でも効果があったのかどうかについては実感として不明。
また、その病院の泌尿器科の医師に、陰嚢部と膀胱頚部の3Dエコー検査について相談。近隣の大学病院に問い合わせていただいたものの、そういう検査は行っていないとのこと。
ザルティアの服用に関して、高橋先生が患者さんからの質問に「1.25mgを1日1回で効果のある患者さんもいます」と回答されていたことが頭の片隅にあったため、また初めて服用を試みる種類の薬であったため、最初の8日間はザルティア5mgを半分にカットして服用してみましたが、疼痛に変化なし。9日目からザルティア5mgを一日1錠に増量して服用。すると数日で、左精巣部の疼痛のさらなる改善を実感。これほどの疼痛レベルの低下は、この前年(2013年)の3月にα-ブロッカー(フリバス、ハルナール)を服用し始めたとき以来のことです。
2014年9月~現在
前立腺マッサージ時に前立腺に圧痛や不快な発痛はあるものの、前立腺マッサージ後の尿の検査において白血球が検出されることはなくなり、尿はキレイになったということで、クラビットの処方・服用は終了。現在はザルティア5mgを二日に1錠(1日おきに1錠)服用しています。ザルティア5mgを一日1錠の服用に戻すことも今後の選択肢の一つとして考えています。
━━[自覚する症状]━━
2012年夏の発症以来、今日に至るまで、一貫して自分の自覚する範囲の症状として、
1. 左精巣部のシンシン・コゥコゥ・バリバリとした感じの持続性の鈍痛(果たして精巣が痛いのか、あるいは精巣の周囲の組織が痛いのか、それともその両方が痛いのか、自分なりに冷静に幾度考えても判然とせず)。但し陰嚢部に腫脹や発赤は当初から見られず。
2. 左精巣部とペニスの左半分を含む「性器全体の左半分」のジンジン・ジワジワとした感じの持続性の鈍痛。
3. 肛門部(左側)の重だるい持続性の疼痛。
4. 左仙腸関節付近を中心とした骨盤部の持続性疼痛。
5. 左坐骨部の持続性疼痛(鈍器で殴られたような鈍痛の継続)。
6. 左下肢の内側の、ヒヤヒヤとした、うっすらとした痺れ感。
7. 両足先(足首から足の指先にかけて)の強烈な(冷蔵庫から出したばかりのハムかウインナーのような)冷え。
日常の生活のうえで最も辛いのは「イスに座る」という姿勢で、イスに座ると上掲各部位の疼痛・鈍痛が、持続的に増悪することがほぼ必発のため、極力、イスには座らないようにしています。各科の診察時においても、自分は診察室のベッドに寝た姿勢で医師と会話するようにさせてもらっています。しかしながら、歩くことも走ることもジャンプもキックも、疼痛や違和感を少し我慢すれば普通に元気よくできます。また、自転車に乗ることも苦にはならず、むしろ快適です。ゆえに、外見上、どこから見ても元気で健康そうな自分を悩ませている上述の症状の全容について、医師や看護師を含む周囲の人々に質問されても、なかなか伝え切れていない部分や、およそ理解され難い部分が多々あるであろうことは、患者である自分が立場を逆にして考えても想像に難くありません。
以前、麻酔科の担当医師に「どういうときに痛みを特に感じるのか、あるいは痛みが増すのか?」と質問されて、後日、次のように紙に短く書いてお渡ししたことがあります。
1. 概ね10分以上、足を揃えてイスに座っているとき
2. 気が付くと同じ姿勢で1時間程度座ってしまっているとき
3. 痛みが少ないか、比較的調子の良さげなときに、30分程度歩くとか自転車に乗るなど、体を多少動かした後
これらは症状を自覚し始めて2年余り経った現在も同じです。
━━[高橋先生への質問]━━
1. 自分の持つ疼痛や症状に対して、リリカやトラムセットやボルタレンがほぼ無効であったのに対し、デパスやレキソタンが比較的有効であること、α-ブロッカーが著効したこと、さらにザルティアが著効したことから推して、自分には膀胱頚部における自覚なき物理的な尿排出障害があると推察してほぼ間違いないと考えていますが、いかがでしょうか。
【回答】
正解です。」
2. 高橋先生のブログの内容と自分の症状の幾つかを照らし合わせて、一般に、頻尿、残尿感、あるいは尿意があるのに尿が出せない、排尿開始に時間がかかる、排尿完了までに時間がかかる、排尿の勢いが弱い、排尿の勢いが一定しない、といった症状は、排尿障害そのものではなく、排尿障害(=膀胱頚部における自覚なき物理的な尿排出障害)の結果、出現する関連症状の幾つかに過ぎないと考察しますが、この考えでよろしいでしょうか。
【回答】
そうです。
その症状は患者さんによって異なります。
脊髄レベルでのプログラムが患者さんによって異なるからです。」
3. 排尿障害があるから前立腺炎になったり、精巣上体炎になるのであって、それら前立腺炎・精巣上体炎が細菌性のものであろうとなかろうと、膀胱頚部における自覚なき物理的な尿排出障害が改善または解消しない限りは、それらの発症を繰り返したり、再発させたり、あるいはまた別な症状(下半身の冷えや痺れ感、痔疾、検査で特に異常所見が見当たらない腰痛症や骨盤疼痛症、検査で特に異常所見が見当たらない下痢症や直腸性便秘、肌や口唇の乾燥、アレルギー性鼻炎、目のかゆみなど)が先行して発症ないし既に併発していても、医学・生理学の理論上、矛盾はないと考えます。この考えでよろしいでしょうか。
【回答】
はい。」
4. しかしながら、今後、仮に、前立腺マッサージ後の尿の検査やその結果に基づいて、医師から細菌性の前立腺炎の再燃が疑われると指摘された場合、相応の抗菌薬の投与を受けることも、それが排尿障害そのものの改善または解消にはつながらないとしても、症状の増悪をもたらすことを幾分かでも回避するための手段の一つとしては有効であると考えます。この考えについてはいかがでしょうか。
【回答】
抗生剤や抗菌剤は、細菌を殺すことはもちろんのこと、患者さんの症状を抑えてくれる副作用を持っていると考えます。
薬の副作用で症状が軽快したのを細菌が死滅したから症状が軽快したと、患者さんも医師も誤解している場合があるのかも知れません。」
5. α-ブロッカーの服用と並行して、ザルティアの服用を今後も長期的に継続するほうが良いと考えています。少なくとも現状においてザルティアの服用を休止したり、ザルティアの服用量を漸減することは賢明な選択ではないと考えます。この考えについてはいかがでしょうか。
【回答】
薬は少ないに越したことはありませんが、QOLが保てるのならOKでしょう。
投稿: A.K | 2015/01/04 18:23
高橋知宏先生
有益なご回答をくださり、ありがとうございます。今後の自分の療養全般を考えるうえで極めて重要で、現実に参考になります。
この2年余り、自分は医療センターの麻酔科外来に軸足をおいた受診をしてきました。そこでは、α-ブロッカー、デパス、レキソタンなどに加え、メジコンを処方してもらっています。メジコンは、α-ブロッカーやザルティアほど顕著ではないものの、自分の疼痛の緩和に対して、弱いながらも一定の効果を実感できている薬です。
一般に、ペインクリニックにおいて、慢性疼痛の患者に対して、鎮痛補助薬として抗うつ薬(トリプタノール、サインバルタ)や抗てんかん薬、抗不整脈薬(メキシチール)やNMDA受容体拮抗薬(メジコン)が処方されることがしばしばあると聞きます。これらの薬の投与によって、患者によっては疼痛レベルの低下が得られる場合があるのは、本当は、これらの薬が、高橋先生の仰る「脊髄レベルでのプログラム」の稼動を鈍らせたり、「脊髄レベルでのプログラム」の稼動の影響を抑制する何らかの作用を持っているからである、と観るのが正しいのではないかと思いました。
しかしながら、このうち抗うつ薬は、自分の服用体験からしても、排尿困難や直腸性便秘など、物理的な尿排出障害に由来する症状を強める恐れが現に高いため、排尿障害を伴う慢性疼痛に対しては原則として禁忌であり、排尿障害を伴う慢性疼痛に対しては、やはりα-ブロッカーを第一選択薬とすべきであると推察しています。
そのうえで、「脊髄レベルでのプログラム」の稼動を鈍らせたり、「脊髄レベルでのプログラム」の稼動の影響をなるべく抑制し、かつ、物理的な尿排出障害に由来する症状(のうち、排尿困難や直腸性便秘など)を強める恐れがほとんどない薬となると、デパスやレキソタン、メジコンあたりにならざるを得ないのではないかと考える次第です。
慢性疼痛の背後には、100パーセントとは申しませんが、十中八九、排尿障害があるのではないかとの考察を強めている今日この頃です。
先生のブログ記事のどこかのコメント欄にて、また質問させていただくことがあると思います。その時はどうぞよろしくお願い申し上げます。
高橋先生のさらなるご健勝とご活躍を願っています。そして、高橋先生という一筋の光明を頼って全国から来られる患者さんのご快癒を心底より祈願致します。
投稿: A.K | 2015/01/11 08:36
一昨年、包茎修正手術をして頂いた、新潟県に住むものです。その節は大変有難うございました。最近、太った訳ではないのでしょうが、皮が被るようになりました。短小気味ですので、長茎手術などでないと包茎は治らないのでしょうか?傷跡はお陰様できれいになりました。
【回答】
まずは痩せることを心がけましょう。
投稿: naka | 2015/03/06 23:09
高橋先生
副睾丸炎で長い間改善したり又悪くなったりを繰り返しています。膀胱前立腺は時々洗浄しているので尿は綺麗だと先生に言われています。問題は副睾丸にしこりが出来ていて同じ姿勢を保つと何とも言えない苦痛を感じます。熱はなく触るとこぶのようなシコリガあります。先生と相談して、副睾丸の摘出手術を受けることにしました。その時、内蔵物の細菌検査とそれに効く抗生物質の適合も含めて対応して貰うことにしました。来週が手術日です。その結果お知らせと所見をお願いいたします。
投稿: 佐藤 | 2015/06/11 09:17
私も副睾丸炎になり長い間苦しんできました。膀胱はミネラル水に薄めた蜂蜜液5ccとイソジン0.2ccを注射器で管を通して洗浄を繰り返し、診療所先生が尿はとても綺麗だと言われました。問題は副睾丸の炎症で、手術により片方だけ取り除きその時に細菌の有り無しとそれに効く抗生物質をお願いしました。その結果、細菌はいないとのこどて、細菌がいなくてもしこりなどから炎症が再発することがわかりした。右は手術後はとても良くなりました。依って左側も副睾丸の摘出を予約しました。又クールシップと消炎剤もある程度違和感が緩和されることがわかりました。完全にするためにはこの手術がベターと思えます。今は右は快適です。
【回答】
あなたのような訴えの患者さんが多く来院されます。
そのほとんどの方に排尿障害が隠れていて、排尿障害の治療で症状がなくなります。
手術によって症状がなくなったのは、慢性前立腺炎の関連痛の部分(副睾丸部分)の神経末端センサーが除去されたために軽快した考えます。
しかし、中枢側の神経は残っている訳ですから、その中枢即と排尿障害の神経シナプスが再接続・再構築したら、再び症状が出現するかもしれません。
投稿: 佐藤 | 2015/06/27 15:43
ある内科先生から蜂蜜は組織を再生する能力があると言われ、衛生管理を徹底して膀胱はミネラル水に薄めた蜂蜜液5ccとイソジン0.2ccを注射器で管を通して洗浄を繰り返し少量だと長時間膀胱に貯めておけます。そうして射精を試みて副睾丸の炎症も治っていました。長いときは約4年間も改善していました。又前立腺PSAも以前は4.0に近くありましたが今は0.24になっています。実施する前はありましたが前立腺の不快感は一切ありません。今は年齢的にも射精が厳しいので手術を選択しました。先生の言われる神経シナプスの経過を見てみます。又報告いたします。よろしくお願いいたします。
投稿: 佐藤 | 2015/06/28 06:11
私は2003年の時に精液検査をした時コアグラーゼ陰性菌と陽性菌が見つかりました。その時にどの抗生物質が効くかは許容量が足りなくて検査できませんでした。左側副睾丸は7月後半に手術するようにしています。先生に頼んで上記の菌に効くくすりで、メイアクトMSと消炎剤のロキソニンを貰い飲んで6日ですが。もちろんクールシップ(市販を半分切り使用)もしていたら、左側の違和感がかなりなくなりました。手術する迄飲んでいたらほぼ全快するのではと思いますが。再発防止で手術はすることにしています。もともと右側の症状は一番悪かったのですがはとても手術後はすっきりしています。再発の気配はない状態ですが。先で状況をお知らせいたします。
投稿: 佐藤 | 2015/06/30 07:40
高橋先生
色々とか書かれている中でどちらの睾丸又は副睾丸が違和感があるのかわからない状態になっておられる方が多くおられます。私も悪くなるとどちらか判断が付きにくい時がありました。その時〇クールシップと消炎剤で明確に炎症している箇所が判定できます。原点かえってみると、炎症の原因はまず前立腺(内科の先生がひだのようになっていて細菌が入ると抗生物質が効きにくいと言われていた)それから射精など繰り返すうちに副睾丸に菌がいくのだと思います。睾丸にはまれだそうです。私は右側の副睾丸を手術によりとって半月ですが完全に回復するには3ケ月掛かると先生が言われていました。でもこちらはすこぶる快調です。左は右より状態は良いほうですがシコリガあるととても違和感を感じます。今月末に手術するのが楽しみです。術後の経過をお知らせいたします。
投稿: 佐藤 | 2015/07/03 06:46