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前立腺組織の薬物動態(抗生剤)

Pipctazprostate2012uro第100回日本泌尿器科学会のポスターセッションで抗生剤の前立腺組織に移行するかどうかの報告があったので、ここで紹介します。
愛知医科大学泌尿器科と広島大学臨床薬物治療学の共同研究で、「PP-0804前立腺組織における薬物動態」というテーマです。
抗生剤PIPC(ペントシリンというペニシリン系の抗生剤)において、血中濃度の約半分(41.7%~57%)の量が前立腺組織に移行していることが判明したのです。

Pipctazprostategraf2012u慢性前立腺炎が治らない原因として、抗生剤が前立腺組織移行しないからという理由を挙げている医師がいますが、それは嘘です。
抗生剤は十分に前立腺組織に移行しているのです。


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コメント

学会で証明されて、全国の細菌説肯定泌尿器科医師がもしかしたら細菌否定説医師として今後現れてくれるかもですね。少しは期待していいんでしょうかね。
(まあ頭の固い医師がほとんでしょうから学会で発表されてもプライドは曲げないでしょうが。)
全国の泌尿器科医師が慢性前立腺炎症状の本質が排尿障害だという現実に気付くまで一体あと何年学会が開かれるのでしょうか。
【回答】
おそらく来ないでしょう。
今回も下部尿路に問題を抱えた患者さんに前立腺結石が多く発見されるので、「前立腺結石は排尿機能障害の産物」というテーマで報告しました。
下部尿路症で一番多いのが、慢性前立腺炎だというい事実も解説しましたが、質問される内容は頓珍漢な内容で、興味はまったく持たれませんでした。

投稿: しゅう | 2012/04/24 13:03

 つまりこの研究によれば、やっぱり薬はちゃんと前立腺に届いていたということですか?とすれば既存の泌尿器科医の多くは嘘つきですね。自分も高橋クリニックに通う前に行っていた病院で同じことを言われました、素人ながらなんか絶対おかしいと思ったことを今でも覚えています。

 そもそも前立腺に薬が届きにくいという説はどうゆう理由で唱えられ始めたのですか?なにか根拠があったのですか?
【回答】
存じません。

投稿: とし | 2012/04/24 13:43

 疑問に思ったのですが、アメリカでは慢性前立腺炎のファーストチョイスはアルファブロッカーと聞きます。これはアメリカでは原因が排尿障害だと考えられているからなのですか?
【回答】
残念ながら、そのようには考えてはいません。
明確な理由はないのでしょう。
経験的に効くので使用しているという程度でしょう。

投稿: とし | 2012/04/24 19:48

高橋先生
現在の抗生剤処方は二週間です
血中の50パーセントも満たない濃度で二週間では細菌を駆逐できないのではと 素人は考えますが いかがでしょうか?
【回答】
その考えを発展させれば、組織内の酸素濃度は血液中の酸素濃度の半分も満たないから、すべての組織は酸欠状態でみんな死んでしまうという考え方になりますよね?
抗生剤の血液中の濃度と組織内の濃度が異なるのは当然です。
有効血中濃度とは、組織内に効果があるために必要な、血中有効濃度です。

投稿: | 2013/12/10 07:10

素人ですいません つまり抗生剤が前立腺内で50パーセント程度でも細菌を殺す効果ありと考えますか?
【回答】
先ほどの回答で理解してください。

投稿: | 2013/12/10 13:21

私は急性前立腺炎になった時2週間の抗生剤服用で治りました。慢性前立腺炎になると半年くらいの抗生剤を服用して治療するクリニックがありますがあれだけ激しい炎症のある急性前立腺炎でも2週間の服用で治るのに半年間も服用しないと効果を発揮しないというのは不思議です。
ですが良くなっている人もいるので慢性前立腺炎というのは前立腺の中に本当に菌が住み着いてしまっているのか、あるいはいないのかどちらなのでしょうか。
【回答】
前立腺の中に細菌がいてもいなくても影響ないのでしょう。」

半年間抗生剤を服用しても完治までいく人はいないみたいですが。
【回答】
細菌が原因ではないからです。

投稿: | 2014/10/23 07:10

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