患者さんからのレポート#48
僕は20代前半の男です。最初に異変を感じたのは今年の5月の初旬に、左足の足の裏、ふくらはぎにかけて強烈な痺れを感じたことです。次の日は左睾丸の鈍痛みも発症しました。その後左足の痺れと左睾丸の鈍痛は5日ほど経ち消滅しましたが、安心したのもつかの間、その5日後にはまた痺れと睾丸の痛みが再発し、都内の泌尿器科に行きました。最初は副睾丸炎と診断、足の痺れは関係無い(副睾丸炎の場合、症状が出るとしても股の付け根のまわりだからふくらはぎや足の裏の痺れは関係無い)と言われ、抗生物質とセルニルトンの処方です。また、5月の後半には今も僕が苦しむ症状の1つの射精後の尿意・残尿感が出始め、これは5日ほど感じました。さらに思えば、このころからお尻のゴリゴリするような痛みや右鼠蹊部の軽い違和感も症状として出ていたように思います。
その後痺れと鈍痛の症状はセットで出たり、やんだりを繰り返しましたが、抗生物質の投与とセルニルトンだけで足の痺れを関係無しと言い続けるその病院には不信感がつのり、7月8日に初めて先生のところに診察に行きました。エコーとウロフロで自分が排尿障害であることを知り、診察を受けて先生のブログの記事をあらかた読み、自分が膀胱頸部硬化症であることを理解しました。
その後、7月の半ばに射精したところ、再び尿意が症状として出てしまいました。この尿意は残尿感とは違い、いつもおしっこがしたいという感覚で、尿意切迫感のように漏れてしまうという事も無いです。1日の排尿回数は4回だったので本当に純粋な尿意、しかも我慢出来る程度の尿意が常にあるという不愉快な状態になってしまいました。これは精神的に辛かったです。僕は若いので射精は不可避ですし、しかし尿意がいつもあり射精すれば悪化するかもと恐怖でしたのでしんどい思いでした。
このような状態の時、先生のブログの「大豆イソフラボンと残尿感」を読み、尿意を感じるのが膀胱平滑筋の緊張なら、平滑筋の緊張を抑える大豆イソフラボンは残尿感だけじゃなく尿意にも効くかも!と思い、8月6日の診察時にサンプルを頂戴して飲み始めました。
効くのか不安でしたが、飲み始めて7日ほどのころに尿意を感じなくなり、その後8月半ばに久しぶりに射精をしたところ、なんと尿意の悪化がほぼ無くなり本当に驚きました。その3日ほど後にまた射精しても尿意の悪化はありませんでした。射精直後から次の日くらいまで右鼠蹊部痛と左足の痺れが若干出るくらいで、尿意の異常は無くなりました。
その後は3日から4日ほどのインターバルを開け、1日1回なら射精しても平気になりましたが、自分でどのくらいまでなら耐えられるだろうと思い、1日2回に回数を増やしたところ、今また残尿感・尿意が出てきてしまいました。それでも前に比べれば半分から3割程度の症状です。
さらに軽い排尿痛や椅子に座るとお尻の坐骨部分がゴリゴリ当たって痛むような坐骨痛もありましたが、それも症状が無くなっていきました。今は前述の1日2回のせいでちょっと症状が出ていますが。
結局大豆イソフラボンにはこの硬化症に効果がるんだと思います。平滑筋の興奮を抑えることが出来れば排尿をしても膀胱頸部へのストレスは軽いでしょうし、射精は排尿より膀胱頸部に刺激が強いですが、平滑筋の興奮が抑えられていればある程度のインターバルを置いた射精なら刺激にも耐えられるのかなと思います。
大豆イソフラボンは僕のように尿意系の方なら効果が出る可能性はけっこうあると思いますし、痛み系の方でも根本原因の膀胱頸部の硬化に効き目があるのですから痛みが和らぐかもしれません。
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コメント
下記の医療用大豆イソフラボンは、飲み続けるとしたら貧乏人には手が出ないほど高額です。健康保険適用では買えないんですか。また、1ヶ月で3500円程度の一般健康食品の大豆イソフラボンでは、効果が期待出来ないのでしょうか。
【回答】
サプリメントですから保険適応はありません。
一般の安価な大豆イソフラボンは未発酵型(グリコシ型)のイソフラボンで効果が低いのです。
ここにご紹介している大豆イソフラボンは発酵型(アグリコン型)の大豆イソフラボンは効果が高いので、作る工程の関係で価格が高くなります。
投稿: パルル | 2011/09/07 00:02
先生、質問ですが、上の方の患者さんみたいに膀胱平滑筋の緊張で左足の足の裏、ふくらはぎにかけて強烈な痺れなどの症状がでるのでしょうか?又、椅子に座るとお尻の坐骨部分がゴリゴリ当たって痛むような坐骨痛もあるのでしょうか?上の方の場合これらは排尿障害による障害なのでしょうか?
【回答】
排尿障害が原因で、膀胱三角部の平滑筋が過敏になり、脊髄を介して様々な症状を作ります。
「関連痛」という概念です。
脊髄でどの神経と接点を持つかは、人によっていろいろです。
ですから、この患者さんの症状も間接的ではありますが、排尿障害が原因と考えます。
この理論は、
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cp/cat7049655/index.html
に全て記載しています。
ご覧下さい。
投稿: けんじ | 2011/09/09 10:43