慢性前立腺炎症状に「パニウツ元気」が効く?
23歳の慢性前立腺炎で治療中の患者さんです。
17歳から突然の尿意切迫感で、都内の大学病院を受診、「精神的」と診断され、トリプタノールとリーゼを処方されました。
症状の改善を見ないため、その後、地元の泌尿器科を受診し「慢性前立腺炎」と診断され、セルニルトンとデトルシトールを処方されましたが、やはり改善せず、平成23年2月に高橋クリニックを受診しました。
初診時の頻尿は1日15回です。排尿機能障害と、前立腺の腫大(20cc)、前立腺結石、膀胱頚部静脈瘤、膀胱三角部の肥厚、膀胱出口の硬化像を認めたため、α-ブロッカーを処方しました。
1ヶ月後、頻尿は1日8回に改善しました。
今月、7月の診察では問題ないということでした。
マルカンという漢方の会社が販売している「パニウツ元気」という商品をすすめられて6月20日から服用したところ、それまで体がだるくて仕方がなかった症状や鼻が詰まった感覚が消失したというのです。それまで精神科で処方された薬も全て飲まなくてもよいほどになったそうです。その症状は、私が処方したα-ブロッカーでは改善しなかったので、患者さんは申し訳なさそうな雰囲気でお話になっていました。
慢性前立腺炎といわれる病気は、まだ完全には解明されていません。ですから、私も試行錯誤でいろいろな治療を探っている状態です。患者さんにとって、少しでも効き目があったなら素晴らしいことです。
もしも現在自律神経症状や「うつうつ」としている患者さんには、良いのかもしれません。
ただし、サプリメントも薬と同じで人に合う合わないがあります。この患者さんにあったからといって万人に合うとは限りません。服用を始めるのであれば、最小単位を購入して試みて下さい。
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コメント
なんでも試してみたいと思って商品検索したら。。。斉藤一人の宇宙エネルギー療法ってのを見てちょっと買うのやめました。この商品そもそもちゃんとした代物なのでしょうか。。。
【回答】
この患者さんには、とても効果があったということでご紹介しただけです。
例えば、一般的に知られている漢方は、「気」というエネルギーの不足や滞りを解消するのが目的の医療世界観です。あなたは、この「気」の存在を信じていますか?
西洋医学は、元来、錬金術の世界から発生した世界観です。錬金術は「魔法」の世界観です。
「隠れ排尿障害」が慢性前立腺炎の原因だという私の考え方も、掲示板の世界では「気違い」扱いです。
世間の常識的な評価はともかく、良いものであれば試す価値はあると思います。
投稿: スイカ | 2011/07/15 02:36
価格の高い偽薬はプラセボ効果が高いそうです。言えることはそれだけですね。
ついでに斎藤一人さん関係のHPからの引用
引用:「愛弟子勉強会(開運つや顔と大宇宙エネルギー療法を楽しむ会)」
高橋先生も大宇宙エネルギーを楽しんでください。
【回答】
下のような記事を書いている私ですから、「大宇宙エネルギー」程度のお話は、まだまだです。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/cp/2010/01/post-a9f6.html
この程度の内容で、誇大妄想の医師や人間とされるのであれば、慢性前立腺炎の解決には程遠いでしょう。
常識を覆すような突拍子もない人間しか、難問解決の新しい方法は見出せないのかも知れません。
ここに掲載されていることは、この患者さんに効果があったという事実だけです。
それを販売している社長がどんな人格でも構いません。
その人が主張する理論の結果、効き目のある薬が出来上がったというだけで、価値があると私は思います。
薬剤として販売されている効き目のある薬すべてが、プラセボー効果を否定できないのも事実です。
また、この患者さんに精神科で処方されていた薬は、あなたの言う高価な偽薬のプラセボー効果にも負けていたという事実は、無視できません。
お釈迦様は「中庸」の考えを広めました。
つまり物事や考えに固執・執着するなという教えです。
常識的な人が考案した理論や治療法が正しいのであれば、慢性前立腺炎で苦しむ患者さんはいないでしょう。
非常識な人が考案した治療法が、間違っていると考えるのもおかしいでしょう。
もちろん常識の範囲内の道徳的な人が、素晴らしい治療法を見出してくれるのが理想だというのは分かりますが。
残念なことに、私はこの世界では非常識な人間です。
だから慢性前立腺炎に関して330以上の話(記事)をグダグダと続けられるのでしょう。
投稿: お釈迦 | 2011/07/15 20:04
私は基本的に先生の考え方にたいして賛同します。しかしどのような商品であるかちょっと検索したらあまりにいろいろ出てきたので商品その物のに疑問を持ちました。先生が見るにあのような成分表示で脳に栄養がいきわたって健康になるというのはどう思われますか?
【回答】
この患者さんに効果があったので、ここで紹介しています。
ただそれだけです。
今の医学の理論は、常に後からつけられた「こじつけ」です。
例えば、心筋梗塞や狭心症にニトログリセリンが使用されるようになったのは、ノーベルのダイナマイト工場の工員のエピソードからです。
しかし、ニトロがなぜ心筋梗塞・狭心症に効くのかが判明したのは、10年くらい前にやっと理論づけられました。
ニトロが一酸化窒素に変化して、血管平滑筋の緊張を弛緩さえることが分かったからです。
理論よりも証拠が先です。理論は後から付いてくるものです。
経験談ではなく先生の医学的な意見をお伺いしたいと思いました。しかしながら有効であるかもしれないものを試すことはこの病気においては重要であると思います。
しかしながら水晶を売ってそこに宇宙のエネルギーを送っくて人を幸せにする。効果がない人は信用していないから。と言っている人が社長の商品であっただけに躊躇しました…。
【回答】
売っている社長の人間性や人格がどうであれ、結果的に患者さんに有効で幸福になれば、私はOKです。
投稿: スイカ | 2011/07/15 22:54
いつも先生の熱心さに驚嘆です!確認ですが、患者さんいわくの「体がだるくて仕方がなかった症状や鼻が詰まった感覚が消失したというのです」・・これは「パニウツ元気」で改善して、肝心の慢性前立腺炎や排尿機能障害は先生処方のα-ブロッカー剤で改善されたとの認識で良いのでしょうか?
【回答】
その通りです。
それとも、その患者さんはα-ブロッカーも、今までの薬も全てやめてパニウツ元気のみの服用で慢性前立腺炎や排尿機能障害も改善したのでしょうか?
【回答】
慢性前立腺炎症状には、人によって自律神経症状やアレルギー症状が合併しています。
これらは関連痛の側面症状だと私は認識しています。
α-ブロッカーの投与でこれら合併症も改善する患者さんがほとんどですが、この患者さんは頻尿や尿意切迫感はα-ブロッカーで改善したのですが、自律神経症状は改善しませんでした。
そこで販売している社長にいささか問題の「パニウツ元気」を服用したら、自律神経症状(だるさ)とアレルギー症状(鼻閉感)が解消したのです。
投稿: 納豆 | 2011/07/18 11:00
札幌市に住む慢性前立腺炎に苦しむ57歳男性です 30年前から診断されて時々病院を受診していました。一ヶ月前位からいつもの睾丸の痛みと排尿が思わしくないので10年前から時々かかっている病院を受診したところ普通の人の前立腺は15だけど35に大きくなっているとのことでミノマイシンと痛み止め、タムスロシン塩酸塩をもらい服薬していましたが、ここ数日頻尿にまいっています。
【回答】
タムスロシンはジェネリックで効果が少ないです。
ハルナールD錠にしましょう。』
午前中はいいのですが日常の生活をしているうちにおしっこをして何分たたないうちにまたしたくなると言う感じです。続くようでしたら経過を知っているまたいつもの病院へ行こうと思っているのですが高血圧がよくならないので違う循環器病院を受診したら以前の病院と違い、血圧も下がりはじめましたが今回も違う病院へ行こうかとも考えているのですが札幌市内によい先生がいたら教えていただきたいのですが、毎日苦痛で精神的にも参っています。
【回答】
存じません。』
また症状改善のためにできることがあればアドバイスをお願い致します。現在かかっている病院は芸術の森泌尿器科です。よろしくお願い致します。
【回答】
水分(お茶・コーヒーを含む)を極力控えて1日1㍑以下にして下さい。
水分を摂取すればする程、症状は悪化します。
また、前立腺が大きいので小さくするための抗男性ホルモン剤(アボルブ・プロスタール)が必要でしょう。
投稿: 竹内 | 2013/04/17 06:55