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ハルナールに関する残念なお知らせ

Hrnal下部尿路症の治療薬として申請していたハルナールが、厚生労働省の反対で却下されてしまいました。2年以上も前から期待していた薬だけに残念です。
その理由として、「対象患者の多くは現効能・効果である前立腺肥大症に含まれる」などの理由からでした。
しかし、前立腺肥大症は40歳以上の男性にある病気であって、10代から30代の男性には、下部尿路症(慢性前立腺炎症状など)が存在しても「前立腺肥大症」として処方できません。審査した医療技官の認識不足です。

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コメント

残念です。お役所のやりそうな事だな〜と個人的に思いました。高橋先生は努力しているのに……。とても、とても悔しい です。
【回答】
本当にそうです。

投稿: 東京タワー | 2011/02/01 19:50

ハルナール本当に残念です。
試してみたい薬だったんですが・・・

こんなページを見つけました。
http://www.atol-com.co.jp/mp/di/pdf/04_01/tokusyuu/44-50.pdf
ブログでデパスに弛緩作用を期待してとありました。先生のブログの牛車腎気丸のページにも平滑筋弛緩薬としてブラダロンの記載がありましたがα1遮断薬以外にもブラダロンを今まで処方されて治療効果があった方はいらっしゃいますか?
【回答】
臨床経験上、α‐ブロッカーに比べて効果はありません。

またその他にもβ受容体刺激薬等難しそうな薬ですが筋肉そのものを弛緩させる目的の薬等ありますが治療に使われた方はいますか?
【回答】
β刺激剤は、人間にはβ3刺激剤しか効果がありません。
現在、β3刺激剤は存在しません。
ところが、今年の9月頃に、このβ3刺激剤が、この記事のハルナールを販売しているアステラス製薬から発売される予定(あくまでも予定)です。
とても楽しみにしています。

もしかしてまた年齢制限があったりですか?
【回答】
おそらく過活動膀胱の薬として発売されますから、年齢制限はありません。

投稿: まだまだ30代 | 2011/02/08 22:57

何度かご相談させて頂いたものです。

高橋先生から慢性前立腺炎でしょうといわれてから地元の病院でエブランチルをずっともらっていたのですが。こちらの先生が薬を変えたいということでトフラニールにかえられました。
エブランチルでお願いしたのですがきいてもらえませんでした。
この薬は効果があるのですか?
【回答】
トフラニールは抗うつ剤です。
症状によっては効く場合もあります。
しかし、現在エブランチルが効いているのであれば、わざわざ変える必要はないと考えます。

投稿: s | 2011/02/11 12:02

30代男です、陰嚢湿疹に3年くらい悩まされています、ブロッカーってゆう薬はどこで手に入りますか?
【回答】
医師の処方箋が必要です。

投稿: すずき しんたろう | 2011/02/12 00:19

バップフォーなども膀胱平滑筋に効果があるようですが、バップフォーがあまり効かなかった方でも今度出されるとされるミラベグロンは処方される価値があると思いますか?
また今までの抗コリン剤などと比べて副作用が軽くなったほかには従来の薬品に比べて何が違うのでしょうか?
この病気について先端を行く先生だからこそ難しい質問をさせていただき見解をお聞きしたいと思いました。お返事よろしくお願いいたします。
【回答】
バップフォーなどの抗コリン剤やハルナールなどのα-ブロッカーは、緊張しやすい平滑筋をニュートラルの状態にするための薬剤です。
ところが今度のβ3刺激剤は、平滑筋のニュートラル状態から積極的に弛緩(ゆるめる)させる作用があります。
車のギアで例えれば、ドライブからニュートラルにチェンジさせるのがα-ブロッカー・抗コリン剤とすれば、バックに入れるのがβ3刺激剤です。
期待の持てる待ち遠しい薬です。

投稿: T_S | 2011/02/23 17:16

慢性前立腺園で先生にかかっているPtです
40代から適応となる、とのことで、
あと4年したら、先生のところを受診して、BPHの診断で、
念願のハルナールを受診していただけますでしょうか
【回答】
38歳ごろの患者さんから、ハルナールを処方しています。
あと2年です。

投稿: 36ちゃい | 2011/03/22 23:06

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