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★ 慢性前立腺炎の要約#3 ★

このブログの全てを読めば、私の考えている「慢性前立腺炎」の真実が分かる筈です。しかし、ほとんど読まないで質問する方が多いので、「要約#3」として解説します。以前にも解説した「慢性前立腺炎の要約#1」「慢性前立腺炎の要約#2」もご一緒にお読み下さい。理解が深まるでしょう。

難治性の慢性前立腺炎は微細で慢性的な排尿障害が本当の原因だと、私は信じています。本当の慢性前立腺炎は細菌性の炎症で、抗生剤の投与にて容易に治るものだと考えています。
長期に渡って治療しても治らないのは、細菌などの病原体が原因ではなく、全く違う原因であろうと私は考えます。その原因が患者さん本人も気がつかないささいな排尿障害です。

難治性の慢性前立腺炎には、大きく2つ(痛み・頻尿)、細かく5つのタイプが存在します。
【1】痛みタイプ
【2】頻尿タイプ
【3】自律神経タイプ
【4】混在タイプ
【5】うつ病タイプ
です。

【1】痛みタイプ
痛みは、【排尿障害→膀胱頚部硬化症→脊髄内混線→関連痛】として出現します。
痛みで一番多いのが、おそらく会陰部痛でしょう。
その他に、亀頭痛・尿道痛・陰嚢痛・睾丸痛・肛門痛・腰痛・坐骨神経痛・足の裏痛・臀部痛・恥骨痛・下腹部痛などが上げられます。
脊髄内混線は、腰椎・仙骨の脊髄の下半身に留まらず、頚椎・胸椎の脊髄支配領域である上半身にまで影響します。その上半身の痛みでは、肩痛・首痛・舌痛・頭痛・手の痛み・胃痛などがあります。
痛みが全身に及んだり、移動性の場合は、線維筋痛症として治療されているのでしょう。

【2】頻尿タイプ
排尿障害が原因と考えれば、【排尿障害→膀胱三角部過敏→頻尿】の図式が考えられます。排尿障害と一番密接な症状です。
ところが、幼少の頃から頻尿があると、体質だと誤解し、頻尿を症状として認識しない患者さんもいます。
1日の排尿回数は7回以下が正常です。1日8回以上の排尿回数は健常とはいえません。まして1日10回以上の頻尿は水分を多く摂取したとしても普通ではありません。

【3】自律神経タイプ
各臓器は自律神経の支配下にあり、コントロールされています。自律神経の求心路から中枢に臓器の情報が流れ、中枢から遠心路を経由して臓器に指令を流します。
膀胱・前立腺の情報は、脳の視床下部で処理されます。排尿障害によって生じる過剰な情報は視床下部に誤作動を招き、膀胱・前立腺に関係にない見当違いの自律神経を刺激してしまいます。それが、多汗症・ドライアイ・尿道分泌過多・冷え性・亀頭のチアノーゼ・めまいなどです。

【混在タイプ】
上記の1~3のタイプが文字通り混在している状態です。
患者さんの訴えが一貫性がないので、医師も含めて当事者以外は精神科の患者さんと誤診します。ひとたび「精神科の患者さん」とレッテルを貼られると、訴えを十分に聞いてくれなくなります。それがドクターショッピングしてしまう原因でもあります。

【うつ病タイプ】
排尿障害が続くと、ある理由でこころも身体も「うつ状態傾向」に進み、最終的には本当の「うつ病」になります。私は「うつ病」と診断されている患者さんの30%以上の方には、排尿障害が隠れていると考えています。


Cpmap_2最近、マインド・マップなるソフトを購入し使い始めました。
慢性前立腺炎についてとりあえず描きました。これからも少しずつ変更し完成度を高めます。

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