2D画像では、尿道に沿って前立腺結石が4箇所確認できます。
膀胱括約筋の肥厚・変形、膀胱出口の硬化像、膀胱三角部の肥厚、静脈叢の発達、前立腺被膜の肥厚など、排尿障害を示唆する所見のオンパレードです。
尿流量測定ウロフロメトリー検査で容易に分かる排尿障害ですが、患者さんは自覚していませんでした。
血精液症は、精嚢腺充血あるいはうっ血による出血と私は考えています。その原因が排尿障害と考えれば、この検査結果は納得できるものです。
また、精嚢腺周囲を目を凝らして見ると(心眼で)、静脈の拡張らしき陰影が見れます。
治療として、排尿障害治療薬であるα-ブロッカーを処方しました。
コメント
はじめまして。
4年位前に慢性前立腺炎の診断を受けました。
それから毎年 軽い前立腺炎の症状はありましたが、さほと気になりませんでした。
一週間位前から また症状が出て、下腹部の鈍痛、睾丸の鈍痛、腰痛、これまでは今までと同じなんですが、加えて、股の着けねの痛みはそれほどでも無いのですが、シビレるような感じ?それが脚全体に…。
あとは、身体のあちこちが一瞬痛くなります。これも前立腺炎からくるのでしょうか?
かなり悩んでます。
宜しくお願いします
【高橋クリニックからの回答】
難治性の慢性前立腺炎は微細で慢性的な排尿障害が本当の原因だと、私は信じています。
排尿障害のお薬で症状が軽快する方がおられます。
排尿障害による関連痛は、身体のいたるところに出現します。
線維筋痛症は、下部尿路症状が出現しないタイプの排尿障害による関連痛だと私は考えています。
投稿: 北海道人 | 2009/01/22 13:04
回答ありがとうございます。
先生の回答を観た瞬間に肩の荷が降りたと言うか、安心して少し気持ちが楽になりました。
精神的、神経質になり過ぎて、痛く無い所まで痛く感じてるのかも知れません。
また何かありましたら宜しくお願いします。
本当にありがとうございました。
投稿: 北海道人 | 2009/01/22 19:12