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「副睾丸の慢性疼痛」 2D画像の解析#12

12epi22853m292d29歳の男性患者さんです。
3ヶ月前に左の睾丸の腫れと痛みが生じ、地元の泌尿器科で左の急性副睾丸炎と診断され、抗生剤の投与を受けました。
副睾丸の腫れは次第になくなりましたが、痛みが取れません。現在セルニルトンを服用しています。恐らく「慢性前立腺炎」を主治医は疑っているのでしょう。
1日の排尿回数は5回、夜間は起きません。

12epi22853m29flow尿流量測定ウロフロメトリー検査では、上に突の放物線を描いた排尿曲線ですが、全体的に勢いがありません。
残尿はありませんでした。

12epi22853m292dpp2D画像では膀胱括約筋の肥厚と前立腺への迷入を認めます。
12時の膀胱括約筋の前の静脈叢が発達し、壁が厚くなり嚢胞のように見えます。
前立腺被膜の肥厚もあり、排尿障害を示唆しています。
膀胱三角部は肥厚していません。膀胱出口の硬化像もありません。

結果として、軽度の排尿障害がありますし、2D画像でもそれらしい所見です。排尿障害が原因の「関連痛」という病態生理が存在します。恐らくは排尿障害が原因で、急性副睾丸炎になり、その後、関連痛として痛みを引き継いだのでしょう。

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コメント

 私も副睾丸炎と診断されたことがあります。その時、確かに睾丸内部に精巣とは別にコロコロしたしこりのようなものがありました。しかも腫れていました。
【回答】
それは本当の副睾丸炎です。』

関連痛は神経が作り出す仮想の症状なのに、本当にしこりが出来たりするのですか?しこりも関連症状なのでしょうか?
【回答】
シコリも腫れもないのに副睾丸炎と誤診される人が多いのです。
また、膀胱頚部硬化症などの排尿障害が存在する人が、本当の副睾丸炎にもなります。

投稿: マギ | 2012/11/09 16:45

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