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患者さんからのレポート#19 手術後3年の状況

「患者さんからのレポート#19」でご紹介した患者さんです。今回もメールが届きましたので掲載します。

高橋先生大変ごぶさたしています。3年前の7月11日に手術をしていただいた大分の○○○○です。

まず、慢性前立腺炎という病気の解明と治療法に日夜研究され、多くの患者に希望を与えて下さっていることに対し、敬意と感謝を述べたいと思います。さて、さっそく先生にお願いがあるのですが、来月上京する予定があり、15日に診察をお願いいたしたいと思います。できましたら、現在の自分の前立腺の状況を診ていただきたいたいのですが?ちなみに超音波3D画像で診ていただくことは可能でしょうか?それから最近インポテンス気味で、ご相談いたしたく思います。なにとぞよろしくお願いいたします。

さて、術後早くも3年が過ぎました。昨年もご報告させていただきましたが、最近の状況についてご報告させていただきたいと思います。

まず、今年の6月に、メールでご相談させていただきましたように関連痛がひどくなりました。ただ、原因は私が勝手に判断して薬を飲まなかったことで、指示されたとおりきちんと飲むようになってから、約1ヶ月半で回復しました。以来、下記のような状態で日々を送っております。

●陰部の痛み
 最近はほとんど感じない状況で安定しています。ただ、やはり長い座位や車の運転の時に痛みが出てきます。そしてやはり射精したり、勃起したりすると、次の日痛みがあり、その後数日間、不安定な日が続きます。それでも先生の「射精はなるべくした方がいい」というアドバイスに従って、休日前などに実施しています。また、お酒は実感として飲まない方がいいような気がしますので、一切飲まないことにしています。

●腰痛や内股痛
 ほとんど感じなくなりましたが、陰部の痛みとリンクしているので、射精後など陰部が痛いときはやはり腰も内股も痛くなります。疲れがたまると痛みも回復しにくくなるので、月に一回のペースで整体に行って痛みをやわらげてもらいます。また、毎晩ウォーキングしたり足ツボマッサージをするなど、体調維持に努めるようにしています。ただ、年齢のせいか、ちょっと無理をすると腰や内股の筋肉を含めて足腰が痛くなります。

●排尿
基本的に術後と変わりません。ただ、朝や勃起時、射精後、尿が少ない場合先割れします。時間的には夕方が最も良く出るようです。

●精神的に
痛みが少ない状態なので、精神的には安定しています。ものごとを前向きに考え、仕事も普通に続けられています。

3年が経過した今でも「高橋先生に助けていただいた」「手術をして本当に良かった」という感謝の思いでいっぱいです。今後も先生を信じてついて行くつもりで居ますので、また症状が悪化した時は相談させていただきますので宜しくお願いします。それでは、失礼いたします。

最後に、まとまりが無くて失礼な表現もあったかも知れませんがお許しください。先生の更なるご健勝、ご多幸をお祈りしています。
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以前のメールを下記に示します。

高橋先生へ
 いつも先生には大変お世話になります。大分の○○○○です。
まずは先日はあまりにもあいまいでお答えしにくいメールを送ってしまい大変申し訳ありませんでした。
そこであれから先生のココログの「再発の理由」を読ませていただきました。「ステロイド注射」や「超音波3D」による診察など、改めて先生の創意工夫、アイデア、ヒラメキなど、そのすばらしさに涙が自然と出てくる想いで読ませていただきました。
現在、症状としては午前中は腰が重くて、午後からかなり腰周りが痛みだすという感じで、腰が痛い時は排尿痛も感じるような気がします。ところで今回の再発の一因は「薬を時々飲まなかったため」と、メンタルクリニックの先生から指摘されました。また、以前、先生にお送りしたメールを見ると、射精や勃起で再発し、長い時間を要して快復するパターンを繰り返していますので、デパスの服用で様子を見ようと思いますがいかがでしょうか?もしステロイド注射等でなければ見込みがないとなれば上京したいと思いますがいかがでしょうか?
先生におかれましては大変お忙しいところ誠に恐縮に存じますが、アドバイスしていただけないでしょうか?何卒よろしくお願いいたします。 ○○○○
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【補足】
内視鏡手術を実施しても、術後に慢性前立腺炎の症状が再発する方がおられます。
一つの理由としては、膀胱頚部の再狭窄・再硬化です。
二つ目の理由としては、脳・脊髄内に慢性前立腺炎症状のために作られたソフトの残存と再起動です。

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コメント

こんばんわ。レポートを読み疑問がでましたので質問させて頂きます。
射精はなるべくしたほうがよいとこの患者さんにおっしゃられたそうですが、どういう理由でおっしゃられたのでしょうか?
また、これは全ての慢性前立腺炎の患者にもあてはまることなのでしょうか?

【高橋クリニックからの回答】
射精について質問された時に、恐らく「射精をしても良いですよ」あるいは「射精できるかどうか確認して下さい(手術の後遺症である逆向性射精の有無の確認)」と回答したのでしょう。
また、手術は、関連痛である射精痛を改善するために実施した経緯もあります。射精を恐がっていては手術の目的が達成できません。

細菌性の本当の慢性前立腺炎の場合には、前立腺液がパンパンに溜まっている状態です。そのため炎症を起こしている前立腺が循環不全を起こすので、射精により前立腺液を放出した方が良いのです。
膀胱頚部硬化症が原因の偽慢性前立腺炎の場合は、射精により(膀胱頚部が激しく動くので)症状が強く出るだけです。

投稿: | 2008/12/03 23:47

回答ありがとうございます。
膀胱頚部硬化症の患者はなるべく射精は控えた方がよいのではないか?と先生の回答を読み思いましたたが、正しいでしょうか?
もしそうであれば、せっかく手術をして頂いたのに射精をしていらん負荷をかけ続けていたのかと思うと、自分に腹が立ちました。

【高橋クリニックからの回答】
チョッとニュアンスが違います。
膀胱頚部硬化症による排尿障害で慢性前立腺炎症状が出現します。
手術後排尿障害が改善されたとしても、膀胱頚部や膀胱三角部はある程度過敏さが残ります。そのため射精を行なえば、膀胱頚部がダイナミックに動くので、症状が再現されるのは仕方がないことです。
しかし、患者さんの主たる悩みが、射精痛であるならば、手術後1ヵ月経過した時点で射精を繰返して、その痛みを克服、あるいは慣れていくしか方法がありません。患者さんによって射精をすすめるか、控えていただくかは異なる訳です。

投稿: | 2008/12/04 22:55

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