« 再発の理由 | トップページ | 患者さんからのレポート#40 静岡での朗報  »

★ 慢性前立腺炎の要約 ★

このブログをお読みになった難治性の慢性前立腺炎の方から、地元の泌尿器科医を紹介して欲しいという内容のメールが頻繁に届きます。
このブログに掲載されている慢性前立腺炎に関する考え方や治療法は、私独自のもので一般的ではありません。ですから鹿児島県鹿屋市の倉内先生以外に、ご紹介できる医師を存じません。
このブログの内容は210テーマ以上になりますから、全てを印刷(A4で500ページ以上の量)して主治医に手渡しても要領を得ませんし、現実的ではありません。
そこで、私の考え方や治療法を以下にまとめます。これを印刷して主治医にご相談下さい。質問があれば、医師からの電話での直接の質問もお受けします。
(院長直通:03-3771-8034 ただし午前9時~12時まで)

【考え方】
【1】何らかの原因で、膀胱出口や膀胱頚部の機能が不完全で、排尿時に膀胱出口が十分に開放しない。
【2】膀胱出口の周囲は粘膜・筋肉で構成され、ある程度の柔軟性がある。膀胱出口が十分に開放しないため、排尿時に下部尿路(膀胱三角部・膀胱出口・膀胱頚部)が振動する。その振動は自覚できない。
【3】その振動が慢性化し繰返し起きると、生体の防御・適応反応で、膀胱出口の線維化あるいは膀胱括約筋の過形成を促され膀胱出口が硬くなる。広い意味での「膀胱頚部硬化症」である。狭義の膀胱頚部硬化症は内視鏡手術後の線維化を意味する。
【4】硬くなったため、膀胱出口は柔軟性が欠如し、排尿時の下部尿路はさらに一層激しく振動することになる。
【5】この激しい振動は、刺激エネルギーとして下部尿路全体を絶えず刺激する。
【6】膀胱刺激知覚症状(特に膀胱三角部において)として、残尿感・頻尿症状がある。
【7】下部尿路の神経支配の脊髄を絶えず刺激することで、脊髄内の神経ネットワークが発達し、他の知覚経路や自律神経経路と接続するために、関連痛・自律神経症状が出現する。
【8】下部尿路の振動エネルギーによる器械的刺激により、前立腺は物理的炎症を起こす。細菌感染やアレルギーの炎症ではなく「物理的炎症」である。前立腺マッサージによる前立腺液検査で白血球・常在菌が認められても「物理的炎症」を否定できる根拠にはならない。
【9】前立腺内の白血球も常在菌も、物理的炎症の補助的存在であって、慢性前立腺炎の本質ではない。抗生剤・抗菌剤投与により白血球・常在菌が減少しても慢性前立腺炎の治癒には結びつかない。また、抗生剤・抗菌剤が効果があったとしても、補助的要素を加減しただけであって、本質の解決にはならない。
【10】白血球・常在菌の証明で「細菌性慢性前立腺炎」、白血球のみの証明で「非細菌性慢性前立腺炎」、白血球も常在菌も証明されない場合に「前立腺症」「慢性前立腺炎様症候群」、痛み症状が強い場合を「前立腺痛症」あるいは「慢性骨盤疼痛症候群」、抗うつ剤で自律神経症状が緩和されるので「うつ病」「陰部神経症」「自律神経失調症」と診断が篩い分けられているに過ぎない。また原因が不明なので頻尿・尿失禁があると「過活動膀胱」、さらに痛みが加わると「間質性膀胱炎」と診断されてしまう。真の「細菌性慢性前立腺炎」は存在するかも知れないが、あってもホンの一握りの患者であろう。医師の短絡的な病気定義分類という呪縛の犠牲者が多く出ないことを祈るしかない。

【検査】
【1】排尿障害を自覚している患者はほとんどいない。泌尿器科専門医として検査して、まったく正常でなければ、安易に異常なしと診断はしてれはならない。尿流量測定ウロフロメトリー検査が正常でも、残尿を認めれば異常、残尿がなくても尿流量測定ウロフロメトリー検査が悪ければ異常と判断する。尿流量測定ウロフロメトリー検査・残尿量測定検査のどれか一つでも正常であると、「異常なし」「正常」と一般的に判断してしまう。「異常」を見つけるための検査なのに、「正常」と判断することが主目的になってしまっている。
【2】前立腺結石は、排尿障害による副産物である。前立腺結石を慢性前立腺炎の原因と考える医師が存在するので注意を要する。
【3】超音波エコー検査は経直腸式だけではなく、必ず経腹式を行なう。膀胱と前立腺との位置関係や膀胱出口の所見を重視するからである。経直腸式超音波検査は、前立腺癌・前立腺の大きさの判定には有用かも知れないが、こと膀胱出口・膀胱頚部の所見に関しては情報が少ない。

【治療】
【1】振動エネルギーが下部尿路を刺激することで、慢性前立腺炎症状が出現されると考えるので、α-ブロッカー(エブランチル・ハルナール・ユリーフ・フリバス・アビショットなど)を処方する。α-ブロッカーは膀胱平滑筋の緊張を低下させるので、振動エネルギーが減衰し症状が軽快する。
【2】病期が進むと、症状の本体は脊髄の神経ネットワーク(増幅回路)に移行する。振動エネルギーの減衰だけでは症状の改善は期待できない。その場合、神経ネットワークの興奮を抑えるためにデパスなどの自律神経調節剤を処方する。
【3】保存的治療に固執するのなら、仙骨神経ブロックを行う。0.25%マーカイン8ml+生食2ml=0.20%マーカイン10mlとして注入する。
【4】治療に抵抗する場合には止む無く外科的手段をとる。内視鏡手術で硬くなった膀胱出口を開放し、過敏な膀胱三角部を切開し緊張を取る。
【5】手術の難しさは、前回のテーマで論じている。
【6】病気の原因が、隠れた排尿障害と信じる。水分の取り過ぎは尿量を増やし、排尿システムに負荷をかけることになり病状を悪化させる。食事以外の水分摂取は0.5ℓ以下が適切。

【補足】
ここからは、私の「仮説・思い込み・妄想」かも知れませんから、軽く読み流して下さい。
【1】「何らかの原因」とは言ったものの、本心から言えば、膀胱出口・膀胱頚部の発育不全・未成熟だと考えています。これは形態学的な異常ではなく、機能的な発育不全・未成熟と考えます。初期すなわち10代後半の頃に発現しますが、その頃は症状はなく「未病」の段階です。尿流量測定ウロフロメトリー検査や残尿量測定検査を行なえば異常所見は出るのでしょうが、無症状の若い方が泌尿器科に来院されることもなく証明できません。あくまでも憶測です。たた、実際に慢性前立腺炎症状で苦しんだ16歳の患者さんを2人、患者さん本人と家族の強い希望もあって内視鏡手術を行なった経験もありますから、その可能性は高いでしょう。

【2】以前にも報告し、掲示板で「聞いたことがない」「エビデンスがない」とケチョンケチョンにバカにされましたが、「脊椎麻酔の後遺症」による膀胱出口・膀胱頚部の機能不全も「何らかの原因」の一つです。脊椎麻酔から10年~20年以上経過して慢性前立腺炎症状が発現します。慢性前立腺炎患者さんの4人~5人に一人の確率で脊椎麻酔の既往(虫垂炎手術・痔の手術・下肢骨折手術)があります。一般的に虫垂炎手術の既往は15人に一人の確率とされていますから、3倍(300%)以上多い確率になります。

Himitsu【3】膀胱出口・膀胱頚部の機能不全になってから、膀胱出口・膀胱頚部が硬化するまで少なくても数年はかかります。長い時間経過し、膀胱出口に硬化組織が出現します。振動エネルギーはさらに強くなり、そこで初めて慢性前立腺炎症状が出現します。
右のイラストで分かるように、「前立腺」という言葉は最後の「慢性前立腺炎」という病名で初めて出てきます。この病気の本質は前立腺に有るのではなく、下部尿路の機能的構造的問題にあるのです。ですから病名の所に「間質性膀胱炎」でも「過活動膀胱」でも「慢性骨盤内疼痛症候群」でも何でも自由に挿入されるのです。要するに、検査した時のデータと症状から、診察した医師の裁量でそれらしい病名が与えられているに過ぎません。
慢性前立腺炎症状が出現して、やっと超音波エコー検査で膀胱出口の硬化像が確認できます。2D画像でも超音波エコー検査の数をこなし経験を積めば確認できますが、3D画像では素人にも確認できるほど決定的な所見となります。高価な3D画像診断装置がなくても、普及している2D画像から3D画像を予測できる画像の見方を現在考案中です。

【4】私が医師になり30年になろうとしています。その間、慢性前立腺炎は解決しない上に、分類が細分化され意味もなく複雑になり、慢性前立腺炎の全体像が不明瞭になって行くだけです。上記のような分類は、専門家の医師でなく素人にも想像できる分類です。この分類を「錦の御旗(にしきのみはた)」の如く扱っている医師には、解決の道は永遠に閉ざされるでしょう。

【5】原因と結果が1対1のような単純な現象ではないので、苦しんでいる患者さんにも治療しようとしている医師にもこの病気を理解されないのでしょう。「slow food」ならぬ「slow disease」的な考え方です。例えば、「転んでケガをした」というのは時系列から見るとほんの一瞬ですから分かりやすい原因・結果です。「風邪のウィルスが上気道粘膜から浸入し、身体の免疫システムを刺激するので風邪症状が発現する」というのは、風邪ウィルスは現実には見えないのと、ウィルスが浸入してから症状発現までタイムラグがあるので、原因・結果が明確ではありませんが、「風邪ウィルス浸入→風邪」という常識として理解できる範囲です。しかし、「先天性(未発達・未成熟)の機能性排尿障害があり、長い年月を費やして器質性(組織の硬化)の排尿障害になる。しかし排尿障害の症状はほとんど自覚されないので、身体が作ることのできるあらゆる症状を発現させる。それが頻尿・残尿感・関連痛などの下部尿路症症状と自律神経症状である。下部尿路症症状は、軽度な急性前立腺炎症状すなわち細菌性慢性前立腺炎症状として表現されるので、慢性前立腺炎として診断・治療される。」 この命題と「細菌が浸入→慢性前立腺炎」という命題とどちらが容易に理解できますか?後者の命題でしょう。要するに人間はたとえ正しくとも、複雑な命題には拒否反応を示すのです。

【6】例えば、「細菌が抗生剤の届かない前立腺組織に繁殖して慢性炎症を起こして慢性前立腺炎になる。」という命題は一見複雑ですが、とても平面的2次元的な内容です。無理に時系列を作ることは可能ですが、3次元的な内容の命題ではありません。私が唱える命題は、時間的な広がりがあり、平面を重ねた3次元的な内容の命題です。単純な病気は2次元的な内容で十分に説明ができますが、複雑な広がりのある病気に関しては2次元的な内容では説明し尽くせません。

【7】泌尿器科医が無視してしまうような「わずかな」排尿障害で、こうも厄介な慢性前立腺炎という病気が引き起こされるという病態生理に疑問を感じませんか?排尿障害があろうがなかろうが、尿は出ている訳ですから身体にそれ程悪影響があるとも思えません。このような考え方が常識的ですし、患者さんも医師も他に慢性前立腺炎の原因を探るのです。

【8】2008年4月の泌尿器科学会の発表準備をしていて、「ひらめいた」ことがあります。
膀胱は尿という流体物を一時的に蓄え下部尿路を経由して排出する器官です。その仕組みは、空気という流体物を利用した楽器:トランペットを吹く人と似ていませんか?上手な人がトランペットを吹けばメロディが聴こえてきますが、下手な人が拭くとプシュー・プシューと空気が抜ける音がするだけでメロディは聞こえません。正常の膀胱も排尿時には尿という流体物を利用して楽器のようにメロディを奏でているのですが、軽度の排尿障害があると尿の流れはあってもメロディにはなっていないのです。膀胱が奏でるメロディ(排尿時の下部尿路すなわち膀胱三角部・膀胱出口・膀胱頚部特有の振動)を「正常なメロディ=排尿」として脊髄・脳中枢は認識しているとすれば、軽度の排尿障害は「雑音=排尿していない」と誤認判断してしまい、膀胱・前立腺に自立神経・免疫システム・修復システムを介してメロディ要求=過剰な負荷を強いるので、慢性前立腺炎症状になるのでは?と思うようになりました。
いい意味につけ悪い意味につけアバンギャルド(掲示板から拝借のフレーズ)な考え方ですが、私が斥侯(せっこう)となって犠牲になりましょう。学会場でこの考え方を披露しましたが、理解されませんでした。

【心のつぶやき】
【1】1階のフロアで資料を集め問題解決を試みたが、解決しなかった。階段を上って2階フロアの資料を見てみたらヒントが浮かんだ。そして3階フロアに上がって問題が解決した。

【2】学問は微視的な観点に陥りやすい。学問とはほど遠い大局的な観点が解決のヒントになることがある。

【3】文献的考察は、時には必要である。しかしその偏重は方向性を誤らせる。EBMなどの文献的考察は程ほどに。独自の発想がなければ学問も臨床も進まない。文献的考察は過去の出来事そのものであって、未来の「微々たる」参考資料にしかならない。とかく文献的事実のコーディネーターで満足する医師が大学に多く存在し、その根性は慣性の法則が成り立つ。

【4】学問・研究に多くの人間の支持はいらない。歴史が示すように真実が世論に受け入れられるとは限らない。真実は一握りの人間にしか降りて来ない。畏れ多くも我が身に降りることを祈るように研鑽しよう。

【5】努力が報われる訳でもない。しかし努力は惜しまず続けるのが我が信条。努力のモチベーションがいつまで続くのか?

|

« 再発の理由 | トップページ | 患者さんからのレポート#40 静岡での朗報  »

コメント

素晴らしい。
一番最初の何らかの原因がわかればさらに素晴らしいです。最初のなんらかの原因が多岐にわたる、個別的なものではなくある程度一貫性があるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
【高橋クリニックからの回答】
何らかの原因とは、膀胱出口・膀胱頚部の未発達あるいは未成熟と脊椎麻酔による後遺症でしょう。しかし未発達・未成熟といっても形態学的なそれではなく、機能的な未発達・未成熟を意味します。

学会での発表のあと、何か泌尿科全体としての動きはございますか?
【高橋クリニックからの回答】
全くありません。

投稿: スイカ | 2008/06/07 15:40

この方法では慢性前立腺炎の抜本的解決になりません。あえて言わせて頂ければ慢性前立腺炎になった原因究明がなされていない事が大きな原因です。とかく原因究明は何でもいいという意見がありますが、そうではありません。原因が何でもいいという事はそれはただの対症療法にすぎません。前立腺機能の解明がされていない現在において原因究明は非常に大切な治療要素と考えます。

【高橋クリニックからの回答】
「スイカ」さんの質問に回答したように、慢性前立腺炎の原因は、膀胱出口・膀胱頚部の機能的な未発達・未成熟、脊椎麻酔の後遺症だと私は考えています。そのような人は必然的に自覚症状の少ない排尿障害になり、慢性前立腺炎症状になるのです。
然るべき時期(10代後半)に、膀胱出口・膀胱頚部が発達・成熟しなっかた訳ですから、慢性前立腺炎症状が出現してから膀胱出口・膀胱頚部を成熟させることは人智の領域を超えていると思います。
私の現在の目標は、慢性前立腺炎患者さんの膀胱出口・膀胱頚部の機能をいかに健常者に近づけることができるかということです。
前立腺は前立腺液を産生する単なる腺組織にしか過ぎません。また射精時に前立腺部尿道内に排出された精子・精嚢腺液・前立腺液をゴム球のように収縮して駆動する射精発射装置でもあります。機能的には唾液腺とほぼ同じ構造をしています。消化器か泌尿器の生理的解剖学的立場の違いがある程度です。
慢性前立腺炎症状が治らないために、前立腺そのものを特別な存在として神秘化されたに過ぎない現象が患者さんにあります。
また唾液腺と類似した存在であっても、前立腺は下半身に位置しているためハンディがあるのです。腺組織は自律神経でコントロールされますが、副交感神経システムは、交感神経に比較して構造上明らかに未完成で、下半身へのコントロールが交感神経ほど完全ではありません。そのため事が起きると常に交感神経に負けてしまい、過緊張状態になる傾向にあります。

投稿: 患者さん | 2008/06/07 19:16

患者数からみて未発達と考えるのには少し人数的に多い気がするのですが。
【高橋クリニックからの回答】
決して多くはありません。
以前に日本のある研究報告で、40歳以上の男女で排尿の悩みを少しでも持っている方を調査したら、推計で日本人に800万人存在することが分かり驚かれました。20歳以上であれば、1千万人は超えるでしょう。日本人の10人に一人はオシッコの悩みがあるのです。この数字は病気というよりも、日本人そのものの体質(未発達・未成熟が一定の確率で出現する)と考えた方が理解しやすいと思いませんか?

いずれにせよ健常者同様に膀胱頸が作動すれば治るのだと私も思います。瘢痕が硬くならないようにステロイドなどを用いられているようですが成果はありますか?
【高橋クリニックからの回答】
経験上、ステロイドを使用しても、硬化する方は残念ながら存在します。

投稿: スイカ | 2008/06/07 23:12

私自身の経験です。参考になればと思いコメントいたします。膀胱出口・膀胱頚部が発達・成熟しなっかた訳ですが、トイレトレーニングのなされ方が大いに影響を与えるものと考えます。私は3歳時においても「おねしょ」をしていました。その結果、母親から厳しくトイレトレーニングを受け、お灸もすえられました。その時から「おねしょ」は止まりました。今、思うとその時、絶対漏らしはしない換言すればおしっこが出にくくなる状態を無意識に作り上げていったのかもしれません。一度、膀胱出口の発達に問題があった方にオネショの事を確認すると、ある傾向が確認されるのではないでしょうか。思いつきで申し訳ございません。

【高橋クリニックからの回答】
来院された患者さんに「おねしょ」についてお聞きします。
ご意見ありがとうございます。

投稿: 京都在住者 | 2008/06/10 23:57

僕は慢性前立腺炎の症状が強く出現したのが、21歳の時でした。しかし過去を振り返って、よ〜〜〜く思い出してみると中学2年生の 頃から軽い残尿感と陰部のむずむず感がありました。ほんとに軽い症状だったので泌尿器科に行こう!なんていう考えはありませんでした(悲しい) むしろ俺の 気にしすぎなのかな?なんて考えた事もありました。今ではとても後悔しています(悲しい) やはり 成長期の 発達、未成熟はあると思います。 ちなみに中学2年生の頃から、オシッコした後の尿の染み出し、パンツはよく濡れていました。

【高橋クリニックからの回答】
後悔する必要はありません。
あなたが中学生の時に、そのことで泌尿器科医を受診しても「気のせい」と判断されるのが落ちです。
私でさえ、このような考え方(未発達・未成熟)にたどり着いたのが、3年前頃からです。中学生のあなたを私が診察したとしても、「気のせい?」と判断したでしょう。
人間は、経験したり判断したことは、その時・その瞬間・その場所においてベストな経験・判断なのです。

投稿: クリニック患者 | 2008/06/11 09:42

わかりました。後悔はしません。高橋先生の治療を受けられて僕は 幸せ者です。どこの泌尿器科を受診しても抗生物質、セルニルトン、漢方薬、抗うつ薬、で治りませんでした。あげくの果てには「うつ病」「神経症」 「気にしすぎ」この言葉でかたずけられてきました。 高橋先生の治療が僕にとってベストです。 回答 ありがとうございました。

投稿: クリニック患者 | 2008/06/11 11:55

高橋先生の意見を否定するわけでなく自身が思った事ですが?????????
【高橋クリニックからの回答】
議論することで、真実が見えてきます。私の意見の「賛成」ばかりだけでは、進歩がありません。議論しましょう。

前立腺のカウバー線や精巣までの線に仮に
菌が付着した場合前立腺炎が起きないであろうか??
【高橋クリニックからの回答】
カウパー腺は別名:尿道球腺といって前立腺とは別の腺組織です。ですからカウパー腺が炎症を起こしても前立腺は炎症を起こしません。また30年近く泌尿器科医として仕事をしていて、存在するのでしょうが、カウパー腺炎の患者さんに遭遇したことがありません。
炎症は、細菌の数に依存します。一つの臓器・器官に何万何十万何百万と無数に存在しなければ、病的な炎症反応は起きません。炎症反応は、生体の防御反応の結果生じる現象で、細菌の数が少なく「問題なし」と生体が判断すれば炎症は起こりません。細菌=炎症ではないのです。自動車のハンドルと同じで、ある程度の「遊び」があるのです。しかし医師も含め最近の人々は、黒か白か、有るか無いか、善か悪か、1か0かの「遊び」のまったくないデジタルな思考しかできないので、「細菌=炎症、無菌≠炎症」というような概念が常識になったのです。

付着した場合は尿検査でもでないだろうし、精液がこくなる症状を考えると正当と感じますが?どうでしょうか?
【高橋クリニックからの回答】
付着する場合には、相当数の数の細菌が存在して、その中でほんの一部がやっとこさっとこ付着できるのです。ですから付着するような場合には、尿検査では必ず細菌陽性になります。
精液は、精子・精嚢腺液・前立腺液・カウパー腺液・尿道腺液・精管液など複数の腺組織からの混合液なので、濃くなるための要素が多過ぎて、精液が濃いということで病的意味を前立腺のみに持たせることは科学的ではありません。ですから精液の濃さは臨床的には無視されます。

それか細菌ではなく石灰化したものが付着したとしたら??これも考えられるかな??意見を聞かせて下さい。
【高橋クリニックからの回答】
石灰は単なるカルシウムの結晶を意味しますから、石灰そのものは直接炎症とは無関係です。石灰で有名なのが尿路結石ですが、痛みなどの炎症症状は、細菌感染ではなく、物理的刺激反応による物理的炎症です。

投稿: ムーラン | 2008/06/12 17:02

どうも有難うございました。何かの附着はあると思いますか?又は前立腺そのものの臓器附着での痛みはどうですかね?少しだけ聞かせてください。
【高橋クリニックからの回答】
何かの付着とは、細菌の付着を意味するのですか?
病的反応のない細菌の存在や付着は、各臓器器官で無数にあるでしょう。
前立腺に細菌が付着しても、身体が炎症反応を起こさなければ、痛みはありません。細菌が痛み物質を放出するのではなく、白血球やリンパ球が痛み物質を放出するのです。

投稿: ムーラン | 2008/06/12 22:10

その理屈であれば慢性前立腺炎の痛みは
白血球による放出でないわけですね。リンパ球に何らかの細菌が付着した場合は血液反応で検査ができるしなー。もうひとつだけ仮説なのですが聞かせて下さい。慢性前立腺炎で精巣までの線に炎症がある場合検査で出ない微小の細菌が付着していたとしたならばどうでしょう。
【高橋クリニックからの回答】
付着しても生体が無害だと判断すれば、炎症は起きませんから痛みも出ません。

仮説ですが皮膚にできものができた時などは血液検査で細菌は出ません。こんなことを考えると前立腺の精巣までのミクロ線に同じようなものが出来ているとしたらどうでしょう?当然検査では見つけられないし、細菌反応も出ませんし、顔の出来ものと同じ解釈ならば再発は繰り返すし抗生剤も効かないという説はいかがでしょうか???排尿障害というか生殖器射精障害というのか?????
【高橋クリニックからの回答】
皮膚のオデキの状態は、粉瘤に常在菌と白血球が一緒になって炎症を起こし、膿が出ます。細菌も白血球も出る状態です。前立腺でいえば「急性前立腺炎」の状態です。オデキの炎症は放置すれば、次第に広がり蜂か織炎になります。その状態ではCRPや白血球増多などの血液反応の異常は出ます。ですからオデキと非細菌性慢性前立腺炎とは状態が異なります。
ちなみに排尿障害のある慢性前立腺炎症状の人にはオデキができやすいのです。理由はブログのどこかに記載があります。

射精をして血が混じる人がいるし、ペニスの根元が痛む人がいるし、その他さまざまですが前立腺のミクロ線の炎症で他臓器に
影響を及ぼしているような気がしてならないのであります。仮に細菌でないとしても一旦ミクロ線が何らかの作用により壊れて
しまったとしたという話です。
【高橋クリニックからの回答】
血精液症は、排尿障害が原因で精嚢腺が充血・うっ血するために起きる現象だと私は考えます。ですから細菌感染とは無関係です。
ペニスの痛みは、排尿障害の情報が脊髄を経由する時にペニスの痛み神経の脊髄路と混線するために起こる関連痛です。
本日(6月13日)に手術した患者さんは、頻尿症状の他に、原因不明の胃痛症状を治すために慢性前立腺炎の内視鏡手術を受けました。手術中に膀胱出口の9時の硬い部分を切開すると、胃の痛みが誘発されました。要するに膀胱出口と胃の痛覚神経とが脊髄レベルで混線している関連痛が存在したことが証明されたのです。
必ずしも「痛み=細菌が原因の炎症」ではないということを知って下さい。常識で簡単に理解できることが病気の本質であるならば、抗生剤・抗菌剤で容易に治っている筈です。治らないということは、常識の範疇を超える原因が、病気の本質だと私は信じます。

すいません長くなりまして、そつない意見を聞かせて下さい。

投稿: ムーラン | 2008/06/13 09:33

んー深い。奥が深い。何で皆さんやらないんでしょうかね?それが不思議です。私も患っているものですから納得いきました。
【高橋クリニックからの回答】
納得していただいて嬉しいです。

でも遠方なので先生の所まで行けないのが困ります。私も陰部の痛みが取れないでもー1年になります。当然尿検査・MRI
・CT・超音波・尿量検査・内視鏡をやりましたが古い炎症痕跡があるのみで大したことがないという判断です。それでも患者は苦しいですよ。他の医師でもやってもらえないものかなーと思いますよ。
【高橋クリニックからの回答】
主治医にα-ブロッカー(ハルナールなど)を処方してもらっていますか?泌尿器科学会でも泌尿器科雑誌にも慢性前立腺炎のファーストチョイスは、α-ブロッカーときちんと記載されています。もしも処方されていないのなら、主治医とご相談下さい。

先生は出張出来ないのですか?ハッキリ言ってかなりまいっています。
メールで先生を罵倒している内容がかなりありますが、治ればそんなの関係ないでしょうって感じですよ。
設備がある病院への出張は可能ですか?
【高橋クリニックからの回答】
手術はとても微妙です。慣れ親しんだ器械で行なうから手術成績も上がるというものです。出張手術は難しいですね。
出る杭は打たれるものですし、私の手術で治らない方も事実存在します。そのような方の中には、私を罵倒する人もいる筈です。私の行なっている事を100%人間が手放しで賛同する方が怪しいでしょう。
結局、宗教ではないのですが、どんな診断法や治療法でも、信じる人は救われるし、信じない人は中途半端が続くのだと思います。どんなこともそうでしょう。
私の考えが全て正しいとは決して言いません。でも真実に少しずつ近づいているのだと思っています。この「慢性前立腺炎」のブログがいつの日にか完結することを私は祈っています。

投稿: ムーラン | 2008/06/13 17:39

やはり駄目ですか。ハルナール・フリバス・アビショットは飲みましたが効果無しでした。結局痛みは永続的に続いています。何か対策をしなければ私の人生が駄目になってしまいます。
仮にそちらに伺って手術を受けた場合のケアーの問題があります。通院も出来ませんし、術後のケアーは他の医者では行いませんし、ここが問題です。何か方法はないものでしょうか?
【高橋クリニックからの回答】
実際に遠方からの患者さんはおられます。今思い出すだけでも、沖縄、福岡、宮崎、長崎、大分、石垣島、神戸、大阪、京都、奈良、富山、栃木、青森、岩手、北海道、中国、アメリカなどなどです。
これら遠方の方は、恐らく「賭け」もあるでしょう。術後出血の場合は、「診療情報提供書」を帰郷の際に持参していただいています。また、1週間ばかり東京に滞在の形をとっています。術後1ヵ月後3ヵ月後と2回経過をみて終了です。
このような形態を医師として、無謀・無責任と判断するか、止む無しと判断するかは、私にも分かりません。無床の開業医として、こんな手術は行ないたくないのですが、あえて行なっています。私の評価は、後世の人間が下すでしょう。何十年も同じ診断と同じ治療を続けていて何の疑問も持たない医師達にとやかく言われたくありません。

何とかこの症状をとりたいのです。この病気にかかって何度も死ぬ事を考えました。決して大げさな事ではありません。本当に苦しいです。医者に心療内科に行けとか、気のせいとか言われ続けて泌尿器科にいくことすらいやになってしまう毎日です。そんな事はおかまいなく何度も病院を変えても同じ結論でした。
信じられるものは何もありません。私の人生でここまで蝕んだ病気が憎いです。
【高橋クリニックからの回答】
お察しします。

投稿: ムーラン | 2008/06/13 20:04

僕自身の経験です。なにか参考になればと思いコメントしました。膀胱頚部、膀胱出口が 未発達、発育不全だった訳ですが、この病気が発病する以前、先生がおっしゃる「未病」 の段階の時の話です。 慣れひたしんだ彼女 との SEXの時(ピストン運動の時) にオシッコに行きたくなるという事が 多々ありました。慣れひたしんだ彼女なので、緊張している訳でもないのに たとえば 10回のSEX中、5〜6回は ピストン運動中に 排尿したくなり、トイレに行っていました。
思い付きで すみません。 僕自身が経験した事です。
それでは 失礼致します。

【高橋クリニックからの回答】
レポートありがとうございます。

投稿: a | 2008/07/18 14:55

前立腺マッサージを医師から受けたのですが、それ以降、性欲?(下半身が活発です)が有り余るんですが、前立腺マッサージにより男性ホルモンの増加や精巣の活発化はありうるのでしょうか?
【回答】
一般的には無関係です。
しかし、あなたのように例外もあるでしょう。

投稿: kd | 2011/09/14 12:28

度々すみません
では、ネット上で出ている前立腺マッサージによる前立腺刺激で性欲回復とかいう広告は何なのでしょうか?
【回答】
例えば、ゲイの方たちが肛門セックスするのは、前立腺に性的刺激を受けるからでしょう。
それと同じで、性的刺激=性欲回復ではありません。
納得がいかないのであれば、「広告」している当事者に、医学的理由をお聞きください。

投稿: kd | 2011/09/14 22:02

詳しいご回答ありがとうございます。
では、前立腺マッサージによる性機能回復も誇大広告ってことですよね?
では、前立腺を刺激することにより、
何が得られるのでしょうか?
【回答】
性的刺激を受けることと、前立腺液が尿道内に駆出されるだけです。
あまり深く考える必要のないことです。

投稿: kd | 2011/09/15 10:41

さっそく.ベタニスを処方して貰う為、掛かり付けの泌尿器科に参りました。
(その時の会話です)

医師→ 「あなたの様な表情に出す薬じゃないよ」

私→「慢性前立腺炎の表情に効果があるかも知れないそうです」
医師→「誰がそんな事言ってるの?」
私→「高橋クリニック院長です」
医師→「あぁッ。あの先生かぁ.じゃその先生に処方してもらえば?」

私→「… … …」
「遠方なんで…」

医師→「この薬はねっ 心臓を刺激するんだよ。どうなってもいいんなら… 7日間出してあげるよっ」

私→「えっ。7日間だけですか?」

医師→「そう!! 7日間。」

高橋先生の云う通り この病気を前にすると… 他の泌尿器科医は,ただの御地蔵様ですね。
ベタニスはそんなに生命を左右する薬なのですか?
【回答】
βレセプターは、膀胱・前立腺の平滑筋の他、動脈の平滑筋にも心臓にも存在します。
しかし、β3レセプターは膀胱に多く、膀胱平滑筋の緊張を有為に弛緩させることができるので、画期的な薬剤として今回登場したのです。
しかし、人によっては心臓の筋肉(心筋)と親和性が強い人がいれば、副作用がでることがあります。
ですから、不整脈の薬を服用している患者さんには禁忌になっていますが、この医師が言うように「どうなってもいいんなら・・・」という発言は、あまりにも勉強不足です。

投稿: 海老フライマニア | 2011/09/16 19:16

カウパー腺が漏れ出すのですが精液という可能性はありますか?
【回答】
ありません。

投稿: 新井 | 2011/09/21 12:13

 高橋先生、お忙しいところすみません。
 今年9月21日(土)午前中に三重からうかがいました男です。膀胱頸部などに肥厚がみられ排尿障害あり、ハルナールを処方していただいています。
 質問ですが、僕は3,4年くらい前までは朝、起きた時の一番の尿は膀胱に一杯たまりきってかなりの勢いで排尿していましたが、現在は量が半分以下で膀胱がパンパンということがありません。年齢?で朝一番の尿量が変化するものでしょうか?何か原因があるのでしょうか?
【回答】
水分を控えたからではありませんか?

投稿: かくかく | 2013/11/18 10:10

 確かに先生に診ていただいてから(約2か月前)水分制限をしていますが、数年前はまったく水分制限など頭にありませんでした。
 ところで10月15日に90日分ハルナールを処方していただきましたが、年明けぐらいに受診させていただいたらよろしいでしょうか?
【回答】
はい。

投稿: かくかく | 2013/11/18 21:33

 お忙しいところすみません。
 診察券NO.30514です。
 昨年9月末から先生にハルナールを処方していただいてから約9か月。鼻づまりや弱い倦怠感があり、少し服用を停止した時期もありましたが、なんとか継続し膀胱頸部硬化症の関連症状が時々悪くなりながらも小康状態を保っていると考えています。
 しかし、26日朝、起きようと体をよじり頭を上げかけた瞬間、ひどいめまいに襲われました。ここまで酷いのは初めてです。それから横になるときや座るときなど頭の位置が上下すると酷いめまいに襲われます。日曜になり少しましになりました。
 現在、ハルナールは休薬しています。さすがにめまいはきついです。しばらくしたら半錠から再開しようかとも思っていますが、違うアルファブロッカーを処方していただくことは可能でしょうか?どうしたらよいでしょうか?先生、お願いします。
【回答】
可能です。

投稿: かくかく | 2014/06/29 21:33

 高橋先生、診察券NO30514です。先日、アルファブロッカーの変更についてのアドバイスをいただきましたが、とりあえず月曜日から半錠の服用から再開しました。
いまのところめまいは出ていません。このまま半錠服用で様子をみたいと思います。

投稿: かくかく | 2014/07/02 22:02

 ハルナールの服用で、尿が極端に減るということはありますか?
 ここ2,3日、1日に3回くらいしかトイレに行きませんでした。
 毎日同じような水分量です。
 よろしくお願いいたします。
【回答】
あります。

投稿: かくかく | 2014/07/23 21:23

 ハルナールの服用で尿量が減ることもあると先生はおっしゃいましたが、このまま様子を見てもよいのでしょうか?腎機能が低下するというようなことはないのでしょうか?
【回答】
様子をみてください。
水分の量に腎機能は依存していません。

投稿: かくかく | 2014/07/24 22:33

先生、何度もすみません。
昨日もハルナールを朝、半錠飲みました。
昨日の尿回数は合計3回。どれも膀胱がパンパンに張っていったのではなく、なんとなく尿があるなと感じて行ったものです。
昨日の晩、缶ビールを2本飲みましたが、寝ている間もさっぱり尿意を感じません。朝、起きてから50ccから100cc位出ましたが、かなり黄色い尿でした。
僕の排尿は極端です。何か病気は考えられますでしょうか?ハルナールが原因で、腎機能に影響が出たのでしょうか?
何度もすみません、ご回答をお願いします。
【回答】
黄色の尿は腎機能がシッカリ働いている証拠です。
そんなにご心配なら薬を中止にしてください。

投稿: かくかく | 2014/07/27 09:10

 先生、回答ありがとうございます。安心しました。
 

投稿: かくかく | 2014/07/27 15:29

 膀胱頸部硬化症を患っているものです。27日に三重からお邪魔したものですが、先生、最近喉が詰まるような感覚が酷く困っております。どうしたらよいでしょうか。
 受診時にうかがうのを忘れていました。
【回答】
耳鼻咽喉科を受診して下さい。

投稿: かくかく | 2014/09/29 21:36

 ハルナールの服用で便秘の副作用はありますか?
 約1か月前から急に便秘気味になっています。ハルナールを飲みづづけて1年近くになりますが、約1か月前までは便秘とはほぼ無縁でした。
【回答】
副作用には記載がありませんが、あっても不思議ではありません。
 

投稿: かくかく | 2014/10/13 17:43

非細菌性慢性前立腺炎とカウパー線炎を併発しています。
前立腺炎に関しては色々と情報がありますが、カウパー線炎に関しては各病院にお尋ねしても珍しいとの事、ネットを使って海外の情報を探してもほぼ無く、あっても「内臓である限り異常は起こる」といった方程式により病気として存在が認定されているぐらいしか情報がないような気がします。(どうしてここまで珍しいのに難病指定ではないのでしょうか)
御社様も30年~と上のほうでコメントされていますが、カウパー線炎とはそこまで珍しい病気なのでしょうか?
当方の症状は、常に透明の糸を引く粘液が漏れ出ており、よく尿道口付近に溜まっており、乾くと白のラップのように固まります。睡眠時など特に漏れ出ている事と、自転車などに乗ると圧迫されるのか時折痛み、射精したようにドロッと透明の体液が出ており、固まりかけた様はまるで接着剤か千切れたコンドームの破片が尿道口に付いているようになります。
あまりに漏れ出る事と前立腺炎の症状も重なり精神的に参っております
【回答】
慢性前立腺炎症状の一つの「尿道腺液過多症」を貴方がカウパー腺炎と誤解しているのでしょう。
透明な液であること自体が炎症ではないということです。
排尿障害が隠れていると、排尿障害を少しでも良くしようと、尿道腺液が大量に分泌されます。
排尿障害の治療で治るでしょう。

投稿: ミリ | 2015/08/27 15:13

尿道線液とカウパー線液(尿道球線液)の違いはなんでしょうか?
【回答】
アルカリ成分が含まれているか否かです。」

透明で粘性は共通と思いますが、乾くと白く固まる(時折光沢を帯びる)のはカウパー線液と判断していたのですが、尿道線液も乾くと白く固まるのでしょうか?
【回答】
ねばねば成分は、ムチン物質(糖タンパク質)です。
乾けば白く固まるのは不思議ではないでしょう。

投稿: ミリ | 2015/08/29 09:36

何度もお手数かけます

となりますと
持続性のアルカリ性の尿が確認できればカウパー線液漏洩の可能性という事でしょうか?(アルカリ性なだけに他の病状の可能性がない状態に限りますが)
【回答】
尿は体調に応じてアルカリになったり酸性になったりしますから尿はあてになりません。」

それでもやはり一番確実なのは検尿前などに粘液が出ていたら採取してもらう事でしょうか・・・
【回答】
はい、そうです。
私からすれば、カウパー腺だろうが尿道腺だろうが区別する意味がありません。
どちらにしろ腺液が過剰に出ることが異常であって、その原因が排尿障害だと考えます。

投稿: ミリ | 2015/08/30 11:13

こんにちは

排尿時痛に悩むものです。
男、26歳。
膀胱炎と診断され、キノロン系の薬10日飲んだ後、また排尿痛があります。
下腹部とペニスの付け根と、会陰部を押すと、尿道の奥がチクチクします。
排尿痛は、出始めにチクっとします。
熱はないので、急性前立腺炎ではないかな、、、とは思います。
いろいろ調べました。
薬が効かないなら、一生辛いにでは、、不安が募ります。
海外に住んでいて、相談相手もおらず、不安です。
尿検査の結果、微量な血が混じっているそうです。
また、長時間座っていると、オシッコが、尿道に詰まっている感じ、残尿感とも違う違和感があります。

痛みはいずれも、出たり出なかったり。
また、恥ずかしいいですが、変なことを考えたりすると、チクって痛みます。また、ボッキして、しごいたりすると、たまに、尿道の奥がチクっとします。射精時もありました。

前立腺炎?膀胱炎?精嚢炎?

調べまくりましたが、
わかりません。
ねれない日が続いています。

長文、大変お手数お掛けしますが、
本当にもういくらでも払いますので、原因は一体何なのか、知りたくて、治したくてしょうがないです。

よろしくお願いします。
【回答】
いわゆる慢性前立腺炎症状です。
隠れた排尿障害が原因です。
排尿障害の治療薬であるαブロッカー(エブランチル・ハルナール・ユリーフなど)と、ベタニスの併用で改善します。

投稿: | 2018/01/08 07:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ★ 慢性前立腺炎の要約 ★:

« 再発の理由 | トップページ | 患者さんからのレポート#40 静岡での朗報  »