慢性前立腺炎の症状#11 朝一番のオシッコが直ぐ出ない
膀胱三角部の重要性に関しては、前のページで詳細に解説しました。
ここでは、慢性前立腺炎の患者さんの訴えで、「朝一番のオシッコが直ぐに出ない」という症状について、膀胱三角部と関連して解説します。
右図は、慢性前立腺炎=膀胱頚部硬化症の患者さんの下部尿路の余り溜まっていない状態での排尿を示すイラストです。
膀胱頚部硬化症(緑に着色している部分)のために、膀胱三角部(赤く着色している部分)は伸縮性に欠けます。
朝、尿がいっぱいに溜まったオシッコ直前の状態は・・・
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コメント
これは手術をしたらすぐに出るようになるのでしょうか?
【高橋クリニックからの回答】
残念ながら、100%そうではありません。
ここで解説していることは、一つの現象の私なりの解釈です。
実際には、他の要因もあるかも知れません。
理論が現象を完全に説明できたとしても、あくまでも机上の理論であることに変わりはありません。理論を説く場合には、このことを肝に命じなければなりません。
他の要因がある場合に、そこに治療の照準を定めている訳ではありませんから、100%の治療にはならないのです。
投稿: 777 | 2008/01/26 01:46
日や時間によって朝に限らず排尿が腹圧をちょっとかけなくては出にくい時があります。逆にシャーッと全く力を入れなくても綺麗に出る時があります。この記事によれば尿が溜まっていれば溜まっているほど排尿がしづらくなるということですが、私の場合尿が多くてもシャーっと出る時もあれば腹圧をかけて出す時もあり、尿量に左右されないように思います。尿量以外に排尿の出やすさを左右する要因はあるのですか?
【回答】
膀胱頚部の機能が完全ではないので、様々な要因で左右されるのです。
膀胱の膨らみ具合、交感神経や副交感神経のバランス、気圧、湿度、温度などの天候、膀胱頚部の浮腫み、直腸とのバランスなど、いくらでも要因はあります。
投稿: | 2013/04/04 11:07