陰嚢掻痒症の膀胱出口3D画像
陰嚢掻痒症については、慢性前立腺炎の一症状だと以前にお話しました。
さらに一歩進めて、陰嚢掻痒症だけで来院される患者さんに、3D4D超音波エコー検査を積極的に行い膀胱出口の画像を調査しました。


31歳男性です。平成17年7月初診から亀頭包皮炎で毎年1回~2回来院しています。平成19年12月に陰嚢が同じように痒くなったと来院されました。その患者さんの画像です。
健常者の膀胱出口は正円ですが、左の正面像ではいびつです。右の裏面像でも正面のいびつの凸が観察できます。
1日10回~15回以上の頻尿と夜間3回の頻尿があります。多汗症・ドライアイ・口内炎・過敏性下痢症がありました。
別の患者さんで6年前から・・・


・・・6年前から陰嚢が痒い27歳の男性です。
皮膚科に3軒通いましたが、湿疹の診断で、どこに行っても同じ治療でした。
左の膀胱出口正面像では、膀胱出口は正面中央になく右に片寄っています。膀胱出口の下には凸状の塊があります。
この患者さんには頻尿はありませんでした。


38歳男性です。1ヶ月前から陰嚢と陰茎と肛門が痒くてたまりません。
左の膀胱出口正面像では、膀胱出口が左に片寄っています。その外側上部の筋肉は肥厚し、膀胱出口がいかにも開きにくい所見です。
1日10回以上の頻尿があり、夜1回起きます。尿流量測定ウロフロメトリー検査では腹圧性の排尿曲線が認められました。



実際の患者さんの訴えている患部の写真です。(掲載承諾済み)
左から陰嚢、陰茎、肛門です。
陰嚢の皮膚は肥厚して皮膚溝が深くなり、陰嚢のシワシワが目立っています。色調も赤くなっています。いつも掻いている皮膚です。苔癬化という状態です。
陰茎は、亀頭直下の包皮のたるみの部分が肥厚し赤くなっています。
肛門は、肛門粘膜そのものが肥厚し色調が黒っぽくなっています。
痒いために常に掻くので、皮膚は慢性的な障害を受け厚くなります。しかし皮膚としての防御能力は低下します。そのため皮膚は脆弱になり細菌性皮膚炎やカンジダ性皮膚炎に移行します。医師は皮膚からカンジダが採取されればカンジダ性皮膚炎と表面的な診断に終始し治療するので治らないのです。


60歳の男性です。1年前から陰嚢が痒くてたまりません。
前立腺の大きさは20cc(20グラム)で正常の大きさで前立腺肥大症ではありません。
3D正面像では膀胱出口は左に片寄っています。周囲の膀胱平滑筋の厚みもとてもアンバランスです。
3D裏面像では膀胱出口の2時方向にいびつな膀胱平滑筋の塊を観察できます。
日中の排尿回数は5回~6回ですが、夜間は3回~4回の頻尿です。
ご婦人でも陰嚢掻痒症と同じ症状として、陰部掻痒症あるいは陰門掻痒症なる病気があります。


36歳のご婦人です。以前から性器の痒みがあり悩んでいます。
左の3D正面像では、膀胱出口は中央にありますが、まるでイルカのくちばしのように見えます。膀胱出口の膀胱平滑筋が上下に肥大しているのです。
3D裏面像では、膀胱出口7時方向にシコリが観察できます。
後輩の武内先生!興味が湧いたでしょう?
3D4D超音波エコー検査は将来の泌尿器科医にとって重要な検査機器となるでしょう。
GE社に、先生の私とは異なる考えの方向性と3D4D超音波エコーの方向性が一致して、お互いに有益であることを強調すれば、価格の妥協点が見出せるかも知れません。頑張って下さい。私の名前を出し利用してもOKです。
前立腺肥大症の3D画像や間質性膀胱炎の3D画像もご覧下さい。
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