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尿管結石から判明した過去の慢性前立腺炎の原因

15年前から慢性前立腺炎で地元の大学病院で10年間治療、その後落着いた36歳の男性患者さんです。要するに5年間慢性前立腺炎の症状を忘れていた人です。
昨日から、尿意が取れず、オシッコの出が悪いので慢性前立腺炎の再発かと心配になり高橋クリニックを受診しました。
Bns36m212413D正面画像で観察すると、膀胱三角部の左尿管口の位置に、直径5mmほどの盛り上がりが確認できます。
Bns36m2124142D画像で確認すると、確かに左尿管口から結石が膀胱へまさに今出ようとしている姿が確認できます。
今回の症状は慢性前立腺炎の症状ではなく、尿管結石の膀胱・前立腺刺激症状だったのです。
左の背部をたたくと痛みが出ます。(叩打痛こうだつう:尿管結石での水腎症の所見)
Bns36m212415過去に慢性前立腺炎症状があることなので、尿流量測定ウロフロメトリー検査を行ないました。
ご覧のように300mlの尿を1分以上かけて排尿しています。あきらかに排尿障害です。

Bns36m2124123D背面画像で結石を確認しました。
暗い膀胱空間の中にポツッと結石が浮き出て描出されています。
Bns36m2124133D背面画像でピントを前立腺内に合わせると、2時の位置にシコリが確認できます。
これが膀胱頚部機能低下症(排尿障害)の原因でしょう。

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コメント

高橋先生様、
お返事ありがとうございます。
膀胱が固くなっており、 デパスを処方されました 病院に入院したほうがよろしいでしょうか?
高橋先生のご意見を聞かせてください。
【回答】
入院して治る病気ではありません。

投稿: 〇〇〇〇拓人 | 2013/11/16 22:35

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