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患者さんからのレポート#35

高橋クリニック
院長 高橋 知宏 殿
 高橋先生、大変ご無沙汰しております。私は、平成19年5月・日手術していただいた北海道在住の○○○○(診察番号 ・・・66)と申します。過日は大変お忙しい中、手術して頂き大変ありがとうございました。また、保険給付に関する書類を送付頂き重ねてお礼申し上げます。
手術後約3ヶ月が経過、術後の痛みについてはほぼ消失した状況となりました。排尿状況に関しては術後直ぐには良くなかったものの、1ヶ月後には良くなり今までに経験のなかった(尿線が太く、短時間にて終了)すっきりとした排尿の感覚を味わうことができました。これで完治するのではと思ったものの2ヶ月を過ぎたあたりから尿線が細くなり、現在は術前と同じぐらいとなってしまいました。おそらく再狭窄ではないかと思っております。
術後70日目に地元の病院にてウロフロ検査を行いましたが 「393ccを32秒 max 20ml/秒 残尿14cc」の結果でした。現在の排尿状況は平均 150~200ccを15~20秒程度の状況です。

関連痛に関しては、一時的ではありましたが手術直後から2週間程度全くない状態が続き、3週目ごろより再発するもあまり気にならない程度(10%以下、但し手術傷の痛いかゆさがあり苦労しました。)でしたが、尿線が細くなるにつれて酷くなり、現在は術前と同等(最悪を100とする50)ぐらいになってしまいました。
再狭窄については、術後のリスクとして認識はしておりしたが、実際になってしまった現在、とても残念でしかたがありません。ただ、今回の手術で高橋先生の「慢性前立腺炎の原因は排尿障害」というのは実感できました。

9月10日(月)会社より休日を頂ましたので先生に診察いただきウロフロ検査をお願いいたしたく、その結果によっては誠に勝手なお願いではございますが再手術を強く希望いたします。
遠方ではありますが最後まで高橋先生に治療をしていただきたく、大変お忙しい中での再度の手術の依頼はなはだ勝手ではありますが何卒よろしくお願いいたします。
なお、私事ではありますが手術に至った経緯、術後の状況、現在の不安な点等記載させていただきますので、先生の今後の診察等に参考になればと思います。

<20年程の頻尿生活>
私は現在39歳ですが、高校生頃から頻尿の状態があり2時間に1回程度 日中10回以上という状況で、ひどい時は夜中に不快感で4~5回、日中も15回程度、量は50cc程度という状況を20年程続けてきました。また、緊張したとき、隣に人がいると排尿しずらい状況でした。但し、不快感はあったものの痛みは全くなかったことから「気のせい」とそのまま放置しておりました。
<尿道炎の発症>
  平成18年8月頃より尿道炎となり、地元泌尿器科に通院、ミノマイシン2週間を飲み症状が消失、病院より完治との診察から安心し、その間禁酒等自粛した生活をしておりまいたが飲酒等の普通の生活に戻りました。
<関連痛の症状>
  尿道炎の完治から2週間後ほどから睾丸、ソケイ部等に痛みが出始め再度通院、白血球がでているとのことでガチフロを1週間、他の抗生物質を2週間のみましたが、白血球は消えるも関連通の症状は段々とひどくなっていきました。インターネットの体験談等参考にサプリメント、漢方等試しましたがよくなる気配すらありませんでした。
<高橋クリニックにて検査>
  上記状況から、毎日インターネットで症状の緩和させる方法を探していた中、高橋クリニックのホームページを拝見、以前より頻尿があったことからメール相談、直後に高橋先生よりお電話頂き、「慢性前立腺炎の原因は排尿障害 地元の病院で排尿障害の治療を」とのアドバイスを頂ました。北海道在住で、「東京まで行くのは」と思っておりましたが、相談直後に連絡いただいたのに感動し、翌日飛行機の手配をしたのを今もはっきりと覚えています。精神的にも「いっぱいいっぱい」の状況でした。
平成18年10月に検診して頂きハルナールの服用を始めました。  
<関連痛の緩和>
  ハルナールを処方頂き様子を見ておりましたが、2ヶ月程たっても多少の症状緩和されるものの耐えられるものでなく、平成18年12月に手術を強く依頼、高橋先生の「我慢できるものなら我慢したほうがいい。リスクもあるし」とのお言葉もありましたが、当方の強引なお願いにご了解を頂き5月に手術することとなりました。その後デ
パスを処方いただき2週間後程度から症状が緩和され一番酷いときを100とすると、30~50程度になっていきました。
  症状が緩和され始めると、「リスクのある手術をしなくてもいいのでは?」と考え初めましたが、逆に高橋先生の「排尿障害を直せば治癒する」との考えが実感でき、「手術すればもっとよくなるはず」と手術に望みました。
<手術>
  私はとても怖がりで、歯が痛くても歯医者に行くのに相当覚悟するほどのものですが、手術自体は多少チクチクするのと違和感程度で、覚悟していた痛みのからすると全く無いといっていいものでした。特に最初の仙骨麻酔はチクとしただけでした。
  但し、術後の翌日からカテーテルの痛みが酷く耐えがたいものでした。特に尿バックを外し、カテーテルの先に蓋取り付け排尿の度に蓋を外し排尿するのが痛く苦労しました。
  (疑問なのですが、カテーテルを外すまで尿バックの状態では術後の症状に影響があるのでしようか。影響なければ再手術の際はカテーテルの取り外しまで尿バックのほうがありがたいです。)
<術後1ヶ月>
  1週間のホテル生活を覚悟しておりましたが、術後2日目にカテーテルを外し出血がなかったことから、5日目に北海道へ帰宅いたしました。排尿後の傷の痛みは相当なものでしたが、関連通は消失、傷の痛みも排尿時だけのもので今考えると、傷の痛み・関連痛に関しては一番楽な状態だったと思います。出血に関しては排尿後にポタポタ程度が2日に1回程度続いていました。
<術後2ヶ月目>
  出血はほぼ収まりましたが、傷の痛み(痛痒さ)が酷く辛い状況でしたが、座薬を使うことによってある程度コントロールが可能でした。また出血が止まったころより尿線が太くなり今までに経験のない爽快感を味わっておりました。関連痛は多少あったものの気にならない程度で、「このまま完治するな」と安心しておりました。
<術後3ヶ月目から現在>
  2ヶ月を経過し、手術前に通っていたスポーツジムにも通い出し、週1回程度の飲酒も再開、前立腺炎の症状がでる以前の生活スタイルに戻し始めたのが悪かったのか、尿線が細くなり始め、現在は手術以前の尿線とほぼ同じ状況となり、関連痛についても同様の状態となってしましました。
  関連痛の苦痛から、最近仙骨神経ブロック注射を週1回行うこにしました。
  術前と改善になった点は、最近暑く汗をかく機会が多いこともあると思われますが、排尿回数が1日10回程度から5~6回程度に激減しました。ただ勢いがないこともあり、排尿後残尿感とまではいきませんがすっきりとした感覚はない状況です。

<再狭窄の原因について>
  今回の手術では再狭窄になったものと思われますが、体質的なものが一番の原因と理解しています。但し、自分なりに術後の生活で狭窄に結びついたのではないかと思われるのは
・ 気分転換によく温泉に行っていたこと。
・ 術後1ヶ月ころより、あまり良くないと思いつつも週1回程度飲酒してしまったこと。
・ 術前から漫前の症状緩和のため様々なサプリの飲用と、鍼・マッサージを続けていたこと。
・ 2ヶ月経過後スポーツジムに通い始めたこと。
以上血液の循環を良くするような内容を行っておりましたが、きまって傷の痛みが増していたような気がします。肉眼では見えない程度に出血が続き傷が膨らんでしまったのかなと考えています。
次回の手術の際に参考のため診察の際先生の見解をお聞きいたしたく、よろしくお願いいたします。

先日のブログに2CHの質問(?)に対してのお答えがありましたが、私も手術を受けるまでは先生ご自身より教えていただいたリスクのこと、手術への恐怖、今後のこと、この病気の原因(排尿障害)の正当性等、不安な点が多々あったことからよく2CHを閲覧しておりました。
現在は、正直術後の状況はすっきりした状況には遠い状態ではありますが、
・一時的に関連痛が全くなかったこと。
・尿線が細くなるに比例して症状が悪化したこと。 
を実感し先生の治療方針が正しいものと確信しており、次回の手術に対しても再狭窄さえなければ完治するものと考えております。
高橋先生におかれましては、先生を頼りにしております多くの患者様のためにも、今後ともこの治療法をよりよいものにしていただけるよう影ながら応援させていただきます。
今回、勝手なメールを最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
<PS>
手術の際、付き添ってもらった母も頻尿でむずむずしておりましたが、先生に検査していただき、エブランチルを処方いただきました。その後3ヶ月たち、頻尿もなくなりすっきりしているそうです。ありがとうございます。(薬で治る人はうらやましい。)

北海道○○○○市○○○○町・・-・・
○○○○
TEL 090-・・・・-・・・・
メール ○○○○@○○○○.ocn.ne.jp

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コメント

この人も再狭窄なのでしょうか?393ccを32秒であるならば普通だと思われますし、先生の友人である医師の術後すぐの検査で329mlを27.5秒と書いてあったのでどうも再狭窄してるとは思えないのですが?

【高橋クリニックからの回答】
平均排尿速度がどちらも12ml毎秒台です。
一般的に排尿量が300ml~400mlの間であれば、平均排尿速度は15ml~20ml毎秒が正常範囲内です。時間にするとどちらも20秒以内で排尿が終了しなければなりません。
また、平均排尿速度のみでは完全な判断はできません。排尿曲線を観察すれば、腹圧性のスパイク状曲線だったり、最大排尿曲線を中心に左右対称でない場合は、排尿障害や再狭窄を疑います。
友人医師の術後直ぐの排尿状態は、術後のむくみもあり不完全です。しかし彼の術前の排尿状態は特にひどいもので、平均排尿速度は5ml毎秒を下回っていましたから、それと比較すると3倍以上勢いが増したので満足できたのです。
検査結果は一つだけで全体を判断できません。いくつもの検査を行い、総合的に判断するのです。

投稿: アジア人 | 2007/08/31 23:44

手術したことは言わないで、地元の大学病院でのウロフロ検診(術後70日目)しました。「393cc 32秒」で医師には「全く問題ありません。」と言われました。ただ、術後1ヶ月の頃の排尿の勢いに比べると半分程度の感覚でした。(現在術後110日で更に勢いが少なくなったききがします。)いい状態であった時は、少し暖かくなってきた頃でしたが、子供の頃にしか味わったことの無かった、排尿後に身震いすることができました。ものすごい気持ちのいい排尿ができていました。その時は関連痛は多少ありましたが、我慢できるものでした。
<高橋先生へ>
9月10日 再度ウロフロ検診していただきたくよろしくお願い致します。検診の結果、先生の見解をお聞きさせていただいた上で、あまりしたくはありませんんが再手術をお願い致したくよろしくお願い致します。

【高橋クリニックからの回答】
お待ちしています。

投稿: 患者 35  | 2007/09/01 20:28

>肉眼では見えない程度に出血が続き
>傷が膨らんでしまったのかなと考えています。

とありますが、手術後に出血が長い間続いたことが、
手術の結果にとって悪い影響を及ぼすことはあるのでしょうか?
【回答】
特にありません。

もし影響があるのならば、手術後にどうしても歩かなくてはいけないときにも、傷口になるべく負担がかからないように、
小さな出血でもなるべく起こさないように
そっとそ~っと歩いたりしたほうがいいのかなぁと、とても気になります。
【回答】
そのようなことは無関係です。

投稿: レイニーブルー | 2009/08/06 01:12

御回答ありがとうございます。

手術を受けるにあたってなるべくいい結果が出るように、
手術後は極力歩くこともしないほうがいいのかとも思いました。

しかし、そこまで慎重になる必要もないことがわかり安心しました。

投稿: レイニーブルー | 2009/08/27 12:00

最大34.4ml/s、平均10.7ml/s、
容量460ml、最大時時間10.3s、
フロータイム42.8s、ボイディングタイム42.9s、
医者からは異常なしといわれましたが、左右対称でなく、平均速度が遅い気がしますが、どんなものでしょうか。
【回答】
ご指摘のように平均が遅いです。
排尿障害があると考えます。

投稿: 〇〇〇〇効 | 2013/06/11 19:05

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