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患者さんからのレポート#19 手術後2年

高橋先生大変ごぶさたしています。一昨年7月○○日に手術をしていただいた大分の○○○○です。早くも2年が過ぎました。昨年術後1年目にご報告させていただきましたが、それからの1年と今の状況についてご報告させていただきたいと思います。

まず、昨年の8月のことですが、メールでご報告させていただきましたように、会陰部の痛みがひどくなり、再手術を考えたほどでした。そして、先生から「デパス」の処方を薦められ、9月末に近くの泌尿器科にてお願いいたしましたが、高橋先生の治療法を認めてもらえず、仕方なくメンタルクリニックにて処方してもらい、以来「メディピース(デパス)」と「ルボックス」を朝、夕1錠ずつ服用しています。服用を始めて3ヵ月ぐらい経過したころから、痛みがかなり軽減し、以来、下記のような状態で日々を送っております。

●陰部の痛み
 薬による効果だと思いますが、術後の痛みが少ない状況に戻り安定しています。ただ、やはり射精したり、勃起したりすると、次の日かなりの痛みがあり、その後数日間、不安定な日が続きます。それでも先生の「射精はなるべくした方がいい」というアドバイスに従って、休日前などに実施しています。また、お酒は実感として飲まない方がいいような気がしますので、一切飲まないことにしました。

●腰痛や内股痛
 ほとんど感じなくなりましたが、陰部の痛みとリンクしているので、射精後など陰部が痛いときはやはり腰も内股も痛くなります。疲れがたまると痛みも回復しにくくなるので、たまに整体に行って痛みをやわらげてもらいます。ところで先日、全力で走らなければならないことがあったのですが、その時、内股がとても痛くなり驚きました。

●排尿
基本的に術後と変わりません。ただ、朝や勃起時、尿が少ない場合先割れします。時間的には夕方が最も良く出るようです。

●精神的に
痛みが減少しただけに、精神的には楽になりました。ものごとを前向きに考えられるようになりましたし、仕事も普通に続けられようになりました。ただ、この薬のお蔭であるという思いと、これからも飲み続けなければならないのかという思いとで複雑な心境になることがあります。

2年が経過した今でも「高橋先生に助けていただいた」「手術をして本当に良かった」という感謝の思いでいっぱいです。今後も先生を信じてついて行くつもりで居ますので、また症状が悪化した時は相談させていただきますので宜しくお願いします。それでは、失礼いたします。

最後に、まとまりが無くて失礼な表現もあったかも知れませんがお許しください。先生の更なるご健勝、ご多幸をお祈りしています。

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コメント

高橋先生さま

いつも興味深く拝見させていただいております。この患者さんや医学こぼれ話の女性の方もですが、術後半年から数年すると症状が緩やかに術後前にもどりつつ??あるような印象をうけました。
ただ単に、数多くの患者さんが手術をされているなかの少数派だけなのかもしれませんが。その点はどうなのでしょうか。統計的に、術後1年から2年ではどの様な経過をたどられているかなどのデーターはございますか?たとえば痛みが復活する確率など。

【高橋クリニックからの回答】
年間の内視鏡手術は180件以上です。この手術を行なってから5年以上経過していますから、手術された患者さんは数知れずです。
ですから、このブログに掲載されている患者さんはごく一部で、それも経過が思わしくない患者さんを特に上げていますので、そのような印象を持たれるのでしょう。また、統計的処理をするほどのデータではないので行なっていません。
慢性前立腺炎の患者さんは、1年間に500人以上(重複をいれずに)来院されます。その患者さんすべてを手術している訳ではないので、ここに全症例を載せるは意味がないでしょう。
また、具合が良くなる人は、「こぼれ話」で掲載されたご婦人のように音信不通になるのが一般的です。===========================================

またこのレポート19の患者さんは再狭窄はされていないのでしょうか?尿量が少ないと尿割れすることは健常者でもあるのではとも思いますがそのようなことはありませんか。

【高橋クリニックからの回答】
再狭窄の可能性はあります。
尿割れは健常者ではありません。
若いときから時々尿割れが存在するのならば、それは排尿障害が存在する証です。
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長年によって形成された神経回路が復活して痛みがでるとのことですが、緩やかに再狭窄の方向に戻ってしまって、結果三角部に負担がかかり痛みが復活するという風には考えられませんでしょうか?

【高橋クリニックからの回答】
どちらも可能性があります。
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逆行性に確実になってもよいと患者さんが考えている場合は、再狭窄しないように一般的な手術のように大きく頸部を削ることもされておられますか? 

【高橋クリニックからの回答】
大きく削っても再狭窄をします。
なぜなら、この種類の病気の患者さんは、生来あるいは脊椎麻酔の後遺症で、膀胱頚部が開かない人です。ですから手術で大きく開いても、手術後それ以上に開いて排尿する訳でもなく、徐々に小さく傷が治ろうとして再狭窄するのです。それを防ぐために、手術のテクニックで回避しようとしていますが、まだ完成されていません。
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新たに導入されたエコーにも興味があります。一般の方の排尿時の映像と 前立腺炎患者の排尿時の映像を比べて見ることなどもかのうでしょうか?お役に立てるのであれば何でもさせていただきたい心境です。

【高橋クリニックからの回答】
排尿中の超音波エコー検査は現実的に非常に困難です。
なぜなら、患者さんに立位で排尿していただき、その横で私が超音波エコー検査のプローブを下腹部に当てながら適切な画像を固定しなければならないからです。
一般にこの病気の患者さんは緊張すると排尿出来なくなる方がほとんどです。私が真横で患者さんのオシッコを見ているのですから、なおさら出ないでしょう。
たとえ、その困難さをクリアしたとしても、少なくとも100人以上の患者さんにお願いしなければ比較データにはなりません。思いつめた表情でとても神経質になっている患者さん100人を私一人で診察・検査・治療をこなしながらデータ取りは、恐らく不可能でしょう。
比較する正常の男性に、同じことを強要するのですから、これも難しいですね。

机上の考えは、あくまでも机上であって、典型的なモデルのみに凝縮されます。しかし現実の事象のバラツキは多彩で、一つの治療のモデル構築するためには、偶然のヒラメキが必要になります。このヒラメキがなかなか出てこないのです。55歳の男の苦悩です。
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是非治療法を確立してください。

【高橋クリニックからの回答】
応援ありがとうございます。

投稿: OK | 2007/07/18 02:20

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