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潰瘍性大腸炎と慢性前立腺炎

潰瘍性大腸炎の患者さんは、難病特定疾患として届けられているの人数が、現在約8万人です。人数が多くなると、難病特定疾患として「潰瘍性大腸炎」という病気が、国策として打ち切られる恐れがあるので、軽い潰瘍性大腸炎の患者さんは、届けない運動が行なわれています。実質は10万人を超えているでしょう。
平成18年3月~12月の10ヶ月間に慢性前立腺炎症状や下部尿路症の症状で高橋クリニックを来院した男性患者さんは、実人数465人(延べ人数ではありません)です。その内、潰瘍性大腸炎の既往や現在治療中の患者さんが、6名おられました。1.3%の確率です。慢性前立腺炎症状の男性患者さんの何と!100人に1人以上に潰瘍性大腸炎にかかった人がいるのです。
あまりピンと来ないでしょう。一般的に、潰瘍性大腸炎の罹患率は、1億2千万人中10万人の確率ですから、約0.08%です。1000人に1人以下の確率です。慢性前立腺炎の患者さんに潰瘍性大腸炎が16倍も多いことになります。これは尋常な数ではありません。
慢性前立腺炎と潰瘍性大腸炎との間に深くて不思議な関係があるのかも知れません。今後治療を続けている内に、何か見えてくるでしょう。

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コメント

2年位前に亀頭の排尿痛で診てもらい、膀胱頚部硬化症と診断してもらった37歳です。排尿痛は変わらず薬は飲んでいません。先日、血便の為病院に行ったら、おそらく潰瘍性大腸炎でしょうという事で後日内視鏡検査です。調べてみると原因不明の病ですが、この病、先生はどの様にお考えになりますか?憶測でも結構です。また先生の大豆イソフラボンの購入を考えております。アドバイスお願いします。
【回答】
私のクリニックの統計で、膀胱頚部硬化症→慢性前立腺炎症状の患者さんの、100人に一人の頻度で潰瘍性大腸炎を持っている人がいます。
一般的には、潰瘍性大腸炎の罹患率は1千人に一人くらいの割合とされていますから、膀胱頚部硬化症と潰瘍性大腸炎の関連性が強く疑われます。
膀胱頚部硬化症の治療を積極的に実施すべきです。
その意味で、大豆イソフラボンは良いでしょう。

投稿: 匿名 | 2011/11/16 18:36

お世話になります。高橋先生に治療していただいている患者です。私の母について相談させてください。潰瘍性大腸炎を十数年前に発症しました。本人に、排尿障害の自覚症状はありません。現在、薬での療養ですが、大事な行事前にひどくなり入院してしまいます。気になるのは、ちまたの健康療法だと、水2リットルを毎日摂っています。大腸の機能的にもよろしくないように感じます。質問ですが、自覚しない排尿障害や膀胱頸部異常が、潰瘍性大腸炎に影響あるとしたら、アルファブロッカーで大腸炎の症状が緩和する可能性があるのでしょうか?
【回答】
はい。

投稿: | 2014/03/21 08:08

はじめまして、こんにちは。
潰瘍性大腸炎・慢性前立腺炎と検索したところここに辿り着きました。
今年で潰瘍性大腸炎7年目なのですが、最近になって非細菌性の慢性前立腺炎と思われる症状がいくつか出てきました。また逆流性食道炎も今年になってから患っています。
ストレスからの自律神経の乱れが全ての原因だと見ておりますが、加えて体重が減少し、尻の肉が薄くなっているところへ、座っている機会が多くなったことや、潰瘍性大腸炎の注腸薬を毎日挿入していることが非細菌性の慢性前立腺炎の症状が出るキッカケでもあるのかなと感じております。
これらの病を治すには自律神経の乱れを正して血液の状態を良好にし、さらに血流を改善していくしかないと考えており、今のところ鍼灸治療や本で読んだ体操などを試みています。
そこで質問なのですが…
やはり何かしらの慢性前立腺炎のための薬は飲んだ方がいいのでしょうか?
【回答】
排尿障害の治療薬が必要です。」

また水分をなるべく取らないようにしていると、オケツが瘀血、骨盤周りの血流が悪くなり良くないのではと思うのですが、どう思われますか?
【回答】
瘀血はなぜ起きるのでしょうか?
瘀血は血流の流れが悪い状態を示します。
なぜ血流が悪くなるのでしょう。
その原因を不明のまま血流を良くすることは出来ないでしょう。
高速道路の渋滞を改善させるためには、事故車両を早く撤去させる、料金所スムースに通過させる、交通量を制限するなどの対処をしなければなりません。
瘀血の治療で水分を取らせることが、瘀血の治療に結びつくのでしょうか?」


お時間ありましたら御回答お願いしますm(_ _)m

投稿: | 2014/09/16 16:50

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