患者さんからのレポート#25
2006年 9月○日に慢性前立腺炎の手術をして頂いた、会員NO.・・・87 です。
その節はお忙しい中、手術をして頂いて、ありがとうございました。
今回のメールは僕と同じ病気で悩んで いる方々の参考になれればと思い、メールしました。 宜しければ ブログに記載して下さい。
僕が体の異変に気が付いたのは、今から3年ほど前です。 1時間に1回の頻尿と残尿感 で思い悩んでいました。 最初に行った泌尿器科で慢性前立腺炎と言われ、 セルニルトンを 2ヵ月、服用しましたが改善せず、 病院をかえようと思い、 隣町の総合病院の泌尿器科に行きました。
そこでも、やはり 慢性前立腺炎と言われ、 クラビットとセルニルトンを 4ヵ月 服用しましたが改善せず、 その病院の先生に 「気のせいなんじゃないの?」 「気にしないように」 と言われ、心療 内科を紹介されました。
その頃、僕は仕事でかなりのストレスがたまっていたので 、 ストレスからきているのかな~? と思い、心療内科へ行きました。 その先生に僕の症状を話した所、自律神経の乱れからくる、神経性頻尿と言われ、いろいろな薬を服用しましたが、改善しませんでした。 心療内科には 1年ほど通院していました。
この頃から、頻尿、残尿感に加え、下腹部痛を感じるようになりました。なんとかいい病院はないか?と ネットで探した所、高橋 先生のクリニックを探し出しました。
先生の所に行って、早く手術をしてもらいたい! そんな思いで 、2006年5月に 始めて、高橋クリニックを訪れました。そしていろいろな検査の結果、 「排尿障害」という事がわかりエブランチルを処方して頂いて、様子を見ました。 しかし残尿感は 無くなるものの、 頻尿と下腹部痛が治らないので、 僕の強い希望で手術して頂けることになりました。
そして 術後、 2ヵ月経過した今、頻尿と残尿感は改善しました。本当にありがとうございます。 ただ下腹部痛の 方が 術前が 100%の痛みだとすると、現在 60~80% ぐらいの痛みがあります。まだ 術後2ヵ月なので不安定 なのだと思います。 これからは先生に処方して頂いたデパスを 服用して、 定期的に仙骨ブロックを 受けようと考えています。
術前の体の事を思うとまだ全快とはいきませんが、気持ち的には非常に楽になりました。ありがとうございます。 術前は死にたいくらい下腹部痛が辛かったので ・・・・。今後とも お世話になると思いますがどうかよろしくお願いします。
最後に高橋先生毎日の診察、手術でお疲れだとは思いますが、 いつまでも お元気で がんばって下さい。
【その後の経過】
レポート25の会員NO、・・・87です。
術後、5ヵ月 経過した現在、レポート25の続きとして、高橋先生が よろしければ ブログに記載して下さい。
あれから 高橋先生に処方して頂いた、 デパス、 シャクヤクカンゾウトウ、セルニルトン、フリバス を 服用しながら、 地元のペインクリニックで週に一回、 硬膜外 ブロックを 続けた所、 下腹部の痛みの方は術前が100%の痛みだとすると現在、50%ぐらいの痛みで調子に波もなくすごすことができています。
高橋先生には本当に感謝しています。お忙しい中、 手術をして頂いて、 誠にありがとうございました。
ただ、僕は 術前は 本当に 死にたいくらい 下腹部痛が辛かったので、やはり 2回目の手術を僕は強く、希望します。 術前は自殺も何回考えたかわかりません。
以上、 慢性前立腺炎症状で 悩まれている方々や、 高橋先生に少しでも僕なりに協力したいと心から思いましたので、メール報告致しました。
また 6月・日の2回目の手術、 よろしくお願い 致します。 僕は高橋先生を信じて ついていきます。 最後まで メールを読んで頂き、有り難うございました。
【2回目の手術】
患者さんの強い希望があり、6月初旬2回目の手術になりました。
現在の患者さんの悩みは、下腹部痛です。以前にあった頻尿(1日25回)は改善し、今は1日8回です。
また、以前は下痢症で1日何回か排便をしていたそうですが、今は下痢しなくなったそうです。その代わりオナラが臭くなったそうです。
膀胱出口は十分に開いていますが、縁が線維化して硬くなっています。
電気メスで四方八方に切開を入れ、膀胱出口を開きやすく閉じやすくしました。逆向性射精を予防するためです。
針型電気メスで、膀胱三角部の左サイドを切開している写真です。電気メスの長さは3mmです。ですから切開により深~く見える傷の深さは、たった3mm程度です。
電気メス針の周囲が高温のプラズマ状態になっているので、水が局所的に沸騰して水蒸気が立ち昇っています。
前回の手術の跡が膀胱三角部に認められます。白っぽく変色している部分が、前回の傷跡です。
今回は前回の傷跡を中心として、両サイドにも平行に切開をしました。
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コメント
この方も再狭窄でしょうか?それとも、前回の手術での切開が十分でなく、もう少し膀胱頸部を切開、切除する手術をされるのでしょうか?術後、インホームドコンセントに1から2ヶ月の晩期合併症として、再狭窄があると記載されていますが、この方のように術後半年くらいで再狭窄?する方もおられるのでしょうか?
【高橋クリニックからの回答】
再狭窄です。再狭窄の判断は3ヶ月過ぎてからです。
術後は、以前よりも膀胱出口は開いていますから、少しは症状の改善をみます。
しかしスッキリしないのであれば再狭窄を強く疑います。
再狭窄している判断基準はウロフロ以外に何かございますか?会陰部痛なの状況が排尿障害をウロフロで確認できない場合でも再度手術をすることはあるのでしょうか?
【高橋クリニックからの回答】
ウロフロだけです。
再狭窄がなければ、ウロフロは正常です。
投稿: スイカ | 2007/03/02 22:55
ご回答有難うございます。今まで患者さんのレポートをみると術後三ヶ月以降も完全にすっきりしていない方が多くおられるようですが、これは再狭窄と考えるべきなのでしょうか?すっきりしなくても(たとえば7割程度の改善でも)ウロフロが正常であれば、神経回路の癖(あるいは別の要因)が残っているとの診断で治療されていくのでしょうか?
【高橋クリニックからの回答】
脊髄の増幅回路の固定か、膀胱三角部減張切開手術の不十分と考えます。
三ヵ月後のウロフロが正常であればその後再狭窄はまずしていないと考えていいのでしょうか?
【高橋クリニックからの回答】
はい。
投稿: スイカ | 2007/03/03 10:26
この患者さんは一回目の手術で納得行かず二回目の手術を受けられました、
先生の記憶があれば、なのですが、その後の経過が知りたいです。
詳細なことは良いのですが、すみません記憶しているのであれば教えていただけますでしょうか?
【回答】
残念ながら、この後も再硬化があり手術を行っています。
投稿: | 2014/12/09 20:51
お忙しい中、ご回答ありがとうございます。
再硬化し、再度の手術をされたんですね。
再硬化する方しない方、どちらにしても症状が無くなれば良いだけなんですが、難しいですね。
この間ふと気づいた事があります。
私は小さい時から水分摂取量が多いのでは?と。
そして、1日5回の排尿の人と1日8回の人では1年で約1000回の排尿回数の違いがでて、10年で約10000回に違いが出る訳です。
そもそも人間の設計図が1日5回で作られていたのなら、8回の人には不具合が発生して当たり前なのでは?と。
【回答】
想像力が豊かですね。」
膀胱頸部にとって排尿がかなりの負荷が掛かることならば、度々の排尿は休む暇が無く防衛反応として、膀胱頸部の肥厚を促してしまう。
等と考えました。
先生のご経験の中で再硬化する方しない方、何かしら傾向的な印象等ございますでしょうか?
【回答】
それが分からないのです。
手術はいつも同じです。
なのに結果が異なるのですから・・・。
投稿: | 2014/12/15 23:20