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メール相談#18 膀胱ポリープとベルヌーイの定理

はじめまして
以前より貴院のHP拝見させていただいておりました。
当方○○で7年目の○○科研修医をしている○○○○と申します。
今回は自身の症状に関して相談させてください。
Drpolypblog約7年前から軽度排尿困難、体調によって変化する会陰部違和感を自覚しております。
既往歴としてアトピー性皮膚炎、気管支喘息(ともに軽快)があります。
上記症状を教科書的に調べまして、当初前立腺炎症候群なる定義にあてはまると考えておりました。
Drpolyp5500AZMやはてはLVFX3ヶ月服用まで様々な内服を試してみましたが抗生剤では症状軽快せず、セルニルトンの内服が若干効果があったように記憶しております。
その後先生のHPを知り、「なるほど」と思うものの治療・精査には至らず現在にいたっております。
Drpolyp4blogこのたび血尿を自覚し自院で精査したところエコー・CT所見では膀胱腫瘍・膀胱がん疑いT3bという診断をいただきMRI、膀胱鏡、生検をいたしました。
病理結果はbenignとの結果ですが、まさしく先生の提唱されている膀胱頸部硬化症の症例ではなかろうかと考えております。
Drpolyppatho治療としては薬物治療が奏功しなければ手術と考えてよろしいでしょうか。その場合は貴院に伺おうとおもっております。
お忙しくご活躍のおり突然のメールで申しわけないのですが一度専門家の意見をお聞かせねがいでしょうか。
よろしくお願いいたします。
画像所見をパワーポイントにまとめましたので添付いたします。尿道の膀胱鏡所見がなく中途半端ですみません。ただ局所麻酔で行ったので痛みで閉まっていたようにみえました。

○○○○病院
・・・-・・・・ 
○○○○市○○○○・-・・-・・
○○○○
・・・・@hotmail.com

【補足】
お電話で直接お話しました。
そして、このメール内容をブログに掲載したい旨を伝えました。

昨日は電話相談ありがとうございました。
電話では先生の説明に聞きほれていましてお伝えするのを忘れていましたが、画像・所見などどうぞ2次利用してくださいませ。
東京に行くことがあれば一度お伺いしようと思っております。
ではまた

○○○○病院
○○○○

【補 足】
Drpolyp3blog_1添付していただいたパワーポイントの画像を処理して拡大した超音波エコー検査像がこの写真です。一般の方がこの写真をご覧になって分かりにくいので、下記に彩色した写真をお示ししましょう。

Trunadeblog_1
オレンジ色に彩色された部分が、今回問題の腫瘍です。
水色の短い矢印が、膀胱出口(内尿道口)です。水色の弧を描いている3本線は、排尿時の膀胱内の水流です。
生検の結果、良性腫瘍でした、あえて病名をつければ、集族性の膀胱ポリープでしょう。

Beruさて、みなさんベルヌーイの定理をご存知ですか?高校の物理の授業でチラッと習っている筈です。流体力学ではとても重要な法則です。この定理がなければ、飛行機は飛びませんし、ディンプルのゴルフボールは飛距離をかせげませんし、野球のフォークボールは存在しなくなります。
Bernui粘性のない流体、例えば空気や水などは、一定の流れがある場合、運動エネルギーと位置エネルギーと圧力の総和は常に一定であるという定理です。つまり、この定理から云えることは、位置エネルギーが同じ場合、流体の流れが遅い場合(運動エネルギーが低い場合)、圧力は高くなり、流体の流れが速い場合(運動エネルギーが高い場合)、圧力は低くなるのです。

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コメント

はじめまして よろしくお願いします。
2週間前、急性膀胱炎から急性前立腺炎になり、抗生物質を飲んで10日くらいで症状がおさまりました。
でも、先日手淫をしたところ、射精時に尿道に痛みがあり、精液も少量しか出ませんでした。これは後遺症なのでしょうか? (47歳 男)

【高橋クリニックからの回答】
男性は急性膀胱炎にはなりません。ですから急性膀胱炎になったというのは誤診です。初めから急性前立腺炎になっていたのです。
急性前立腺炎で前立腺が過敏であれば、射精による前立腺の動きで、尿道の痛みや精液量が減っても不思議ではありません。

投稿: ノック | 2007/03/09 18:31

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