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患者さんからのレポート#8その後

レポート#8の患者さんは、私と同窓同級生の医師です。下記のように忌憚なく状況をレポートしてくれるので嬉しい限りです。

高橋 知宏先生

ゴールデンウィークも目前ですが、気持ちよく便器に音を立てながら排尿しております。
今年は、前もってトイレ休憩のことを考えずにドライブの計画を立てています。「少し出が悪くなったのかな?」と感じることもあるのですが、実際に計測してみますと、昼間は250ml前後を20秒程度と術直後同様の状態で排尿しています(おそらく、スピードに慣れてしまったのでしょうか?)。会議などの時は、充分我慢できるのですが、トイレに行ける状態だと、以前の習慣でどうしても早めに排尿してしまいます。

起床時には400mlを越えることもありますが、やはり排尿量が多いと若干残尿があるようで一度終わった後に、腹圧をかけると少し出てくることが多いです。気がついたのですが、排尿後のゾクゾク、ブルブル感が充分な時はこのようなことはありません。あの独特の感覚は、充分に膀胱が空になったというシグナルなのでしょうか?

排尿状態以外の自覚症状は、術後40日位の時に膀胱刺激症状(膀胱炎になったかと思いました!)が強くなった時が2日間くらいありました。概して、寒い日は以前のような不定愁訴的な症状があり、あまり調子がよくありませんでした。また、術後2ヵ月目位までは射精後の排尿で軽い肉眼的血尿が認められたことが、数回ありました。いずれも、現在は問題ありません。

体位体動(急に立ち上がった時が多いです。時間としては数秒です。)に伴う尿意もはるかに軽いものになってきましたが、結果的に排尿量が200ml以下の場合でも強い尿意を感じることが時としてあります。(なぜか、それは帰宅して着替えをしている時なのです!これも以前の習慣でしょうね。)

そろそろ術後3ヶ月ですが、排尿状態は良好のまま変わらず、その他の症状も時間の経過とともに、明確に改善してきています。お陰様で本当に、「春」です!また、経過をメールします。先生もお体大切に!
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高橋知宏先生

朝夕は、涼しさを感じる今日この頃ですが、お元気でご活躍のことと存じます。
さて、術後8ヶ月になろうとしておりますが、以前のように「これから出かけるから!」とか「もう何時間、排尿していないから!」というような理由でトイレに行くとことはありません。少しくらいの尿意なら我慢でき、また我慢したからといって以前のように排尿に苦しむということも全くありませんし、逆に少し我慢して溜めて一度に多量に出すのを楽しんでいるという傾向もあるくらいです。本当に「行きたい時に行き、気持ちよく排尿する。」という状態です。
また、調子の悪い時にあった恥骨上部を中心とした「不快感、重圧感」や体位体動に伴う「急激な尿意」もここ2-3ヶ月は全くありません。「これから、秋、冬と寒くなるとどうかな?」という一抹の不安もないことはありませんが、現在は以前に頭の中に張り付いていた「トイレは大丈夫?」という張り紙は完全に取れてしまったようです。御蔭様で先回のメール以来「春」が続いております。
というようなわけで、本来ならば「めでたし、めでたし」の筈ですが、今、何と強化インスリン療法をやっています。実は以前から、FPGは110-120位、HbA1cは6.0~6.2位だったので、体重は気をつけていましたが、その他は特に何もしなくても数値は安定しておりました。
しかし、昨年の10月の時点ではいつもどおりだったのですが、今年の4月の健診で何とFPGは207、HbA1cは8.4となっておりました!そこで体重を7キロ落とし(BMIは理想の22になりました:172cm、65kg)、一日摂取カロリーを1800-2000で約3ヶ月やってみましたが、FPG、HbA1cは改善せず、OGTT、IRIを、7月7日にチェックしたら、血糖値は2時間でピーク値453(pre212)まで上がり、インスリンに至ってはpreで1.9、3時間後でやっと10を超えたという悲惨な結果でした(HbA1c:8.7)。ΔIRI/ΔBSは計算する気にもなりません!正に「不幸は突然やってきた!」という感じでした。内科の先生とも相談し、FPGも高いし、「この際、膵臓をまずは休養させる」という意味でインスリンを使うことにしました。
となると、先生もご存知のような私の性格ですので「徹底的にやろう!」ということでSMBGをしつつ、強化インスリン療法を7月10日から始めました。最初は、血糖値が乱高下し、低血糖になったりして結構大変でしたが、現在(インスリン/毎食前:超速効6、6、6、就眠前:中間4)は、朝のFPGは大体100-120位で低血糖もなく、また、食後2時間で200を超えることも少なくなり、何とか落ち着いています。
学んだことですが、血糖値に影響を及ぼす要素の多いことを再認識する毎日です。食べ過ぎはもちろん駄目ですが、食べた後に何もしない(体を動かさない)と本当に下がりませんね。少し動くだけで1-2割は下がりますね。また、交感神経活動というかカテコールアミンの影響は大きいですね!怒ると血糖値、結構上がります。振り返れば、3-4年前何気なく、夕方(昼食後4-5時間)に簡易血糖測定してみたら160以上あったことを思い出しました。そのころからの積み重ねが一気にはじけてしまったのでしょうか?血糖値が乱高下していたころは、期外収縮や頻拍発作などが出たりしていましたが、現在は血圧、脈拍はきわめて順調で、減量は心臓(肥大型心筋症)にはよい影響を与えているようです。また、最新(8/28)のHbA1cはなんと6.8でした(インスリン開始50日で1.9下がりました!)。
また。8/30に○○君のところで緑内障の定期診察の時に話をして、眼底もよく診てもらいました。糖尿病性変化はないとのことでした(あったら、困りますが!)。
神様は、次から次にいろいろと試練を与えてくれます。最初はかなり「へこみ」ましたが、今ではpositive thinkingで「身を以ってインスリンの作用を学べ!」ということなのだろうと考えて、1日4回インスリンを打ちつつ、「自己観察」をして「新たな発見」を探す毎日です。
術後経過と「新たな発見」、またメールします。先生も、お体大切に!
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高橋知宏先生

今年も残り1日となりましたが、お元気でご活躍のことと存じます。
さて、1月で術後1年になろうとしておりますが、相変わらず極めて順調で、毎朝起床時には500ml近くを気持ち良く一気に排尿しております。術後狭窄がないということは、修復能力というか生体反応が低下しているということでしょうし、要するに「もう、若くはない!」ということなのでしょうが、この意味では年を取るということはありがたいことでもあるのですね。心配していた「寒くなるとどうかな?」ですが、確かに前のような不定愁訴的な感覚や、前屈時、それと、以前にもお話した「帰宅時」の急激な尿意が時にあります。しかし、昔のことを思えば、その頻度や程度は極めて軽微なものです。
やはり、体を冷やすことは良くないですね。というわけで保温タイツを愛用しております。最近は薄くておしゃれなものがありますね(一度穿いたら、脱げませんね!やはり、もう年です!)。
さて、先回より問題の糖尿病ですが、10月、11月、12月となんとHbA1cは(5.9、5.9、5.8)で、BMIは21.2、朝のFPGは100前後と優等生です。尿中アルブミンもチェックしてみましたが、問題ありませんでした。まだ、腎臓は大丈夫のようです(まあ、この値で、おかしくなっていたら暴れますが!)。インスリンを始めて半年、なんとなく、食べる量とインスリン、血糖値の関係が分かってきたような気がしてきました(相変わらず、毎日が楽しい「薬物動態/薬力学試験」です!)
ちなみに、「新たな発見」がありました。血糖値が下がるとともに、爪白癬がきれいになってしまいました!右足の親指だけ、なぜか白癬菌に好かれてしまい爪の中に少し入り込まれていたのですが、ちょうど思い起せば血糖値の悪化とともに、爪の状態も急激に悪化し裸足になるのが恥ずかしい位に全体的に変色肥厚し、汚くなってしまったのです。まあ、治ることはないにしても最低限、他の指に広がらないように外用薬だけは毎日きちんと塗っていたのですが、血糖値の改善とともに根元にきれいな爪が出現し、半年で全体がほとんどきれいになってしまいました!血糖値が、半分以下になってしまったのですから、白癬菌への有効な兵糧攻めになったのでしょうか。外用薬だけで、爪白癬がよくなってしまうことがあるのですね。びっくりです!
本年は、本当にお世話になりました。先生もお体に気をつけて、よい年をお迎えください。また、メールします。
○○○○

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