患者さんからのレポート#9
高橋先生へ、
昨年3月に手術をしていただきました○○と申します。(診察カード:・・・74 昨年、メール相談#15で紹介していただきました)
手術から、もうすぐ1年目を迎えます。その節は先生には大変にお世話になり、ありがとうございました。
術後、1ヵ月目にメールでご報告申し上げて以来になります。大変ご無沙汰してしまい申し訳ありません。昨年5月の連休に上京する機会がありましたが、病院の改装中と重なり、その後報告にも伺えず今日までの日が流れてしまいました。
小生の場合、手術時は排尿障害以外の自覚症状は無く尿の出始めに時間がかかり、20年来の悩みを解決すべく昨年3月13日に手術を受けました。術後、3ヶ月ぐらいは時間の経過とともに少しずつ良くなっているように感じていました。
しかし、残念ながら昨年後半(7月頃)から、再度、尿の出始めが悪くなり、昨年末あたりからすっかり手術前の状態に戻っています。現在、普段は特に自覚症状は感じませんが、尿が溜まると尿意とともに強い不快感がありトイレに駆け込んでもなかなか出ません。やっと出ても尿線が細く時間がかかります。毎朝は尿意と不快感で目が覚め、朝の1回目は特に尿の出初めに時間(10分位)を要します。
なぜかと原因を考えてみたのですが、昨年の手術で小生が逆行性射精を気にしたので、完全な開放にせず半分(左前立腺側)を手付かずにして手術を終えてしまったため・・? あるいは、術後2日【手術日3/14(月)→3/16(水)】で尿道に通していた管を抜いてしまったこと・・? 通常は5日くらいしてから抜くはずのものを、小生の仕事の都合等で管を抜く予定を早めていただきました。
時間が経過すれば、また良くなると楽観していたのですが、ますます悪化しているようです。
先生、本当に申し訳ありません。再手術をお願いいたします。尿が出にくい状態はとてもつらく、今度は逆行性射精よりも排尿障害を治すことを最優先にしたいと思います。できるだけ早い機会に再手術できたら幸いです。手術に都合の良い時期を教えていただけませんでしょうか。
勝手を申しますが、どうかよろしくお願いいたします。
H18.3.1 ○○
お答えいたします。
残念ですね。
恐らく膀胱出口の再狭窄でしょう。
再手術の必要があるでしょう。
手術に関しては診療時間内にお電話で直接ご予約下さい。
お大事に。
このメールのやり取りを匿名でブログに掲載してもよろしいでしょうか?
ご返事をお待ちします。
高橋クリニック 高橋 知宏
クリニック:03-3771-8000
院長直通:03-3771-8034
【補足】
慢性前立腺炎に対して私が行なう手術は、行えば必ず治るものではありません。その原因にはいろいろありますが、この患者さんの例のように膀胱出口の再狭窄もあります。逆行性射精の後遺症を作らないために、手術は排尿障害の治療の観点からは不完全な手術になります。要するに中途半端に切除するのですが、その残った組織が再生力が強いと瘢痕を作って硬く治るのです。それが膀胱出口の狭窄になります。
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