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患者さんからのレポート#2

高橋先生
ご無沙汰しております、今年の3月に膀胱頚部硬化症(慢性前立腺炎)の手術をしていただいた○○です。遅くなりましたが、術後の経過についてお知らせします。

まず、私の症状は、座ったときに会陰部に鈍痛が走る、陰部がムズムズして不快感があるといったものでした。排尿障害の自覚はありませんでした。

3月中旬に手術をし、術後2~3日で尿の勢いが以前とは比較にならないほど良くなり、電車で家に帰る時に、すでに会陰部に走る鈍痛が軽減していたように思います。それから、1~2週間経過後、排尿速度が若干落ちてきた時期があったのですが、ある日瘡蓋(?)のようなゴミが尿から出てくると、再び排尿速度は術後の水準まで戻りました(20秒で350ml程度)。
手術後にあった排尿後の鈍痛は2ヶ月程度続きました。会陰部の痛みが、ほとんど気にならなくなったのは、3ヶ月経過した頃だったと思います。
しかしながら、陰部のムズムズ感や不快感は8月ごろまで消えず、○○大学病院の皮膚科を訪ねました。そこで外用抗真菌の薬をもらい、患部に塗ったところ、ムズムズ感、不快感が消滅しました。膀胱頚部硬化症だけではなく、陰部の皮膚にも問題があったようです。現在では、多少日によって調子が違いますが、手術前にあった症状は10~20%程度まで改善し、日常生活ではほとんど支障がないレベルになりました。

いくつか大学病院を渡り歩いても、気のせいやら、謎の病原菌が前立腺にいるやらと、納得できない説明ばかりで、絶望しているところで先生のHPを見つけ手術を受け、こうして病気を克服することができました。 正直、この病気と付き合っている時は、死ぬまで外せない足枷をされたような気持ちでしたが、今はそういったハンデを感じることもなく、研究に集中できるようになり、先生には感謝の言葉もありません。今後も定期的に通院して、経過を診ていただきたいと思っております。本当にありがとうございました。

また、手術後の半年間で、私の症状の特徴のようなものをいくつか発見しました。
1 症状が悪化した時は、膀胱に尿をためる事ができない(200ml程度で我慢できない)
2 オナニーは確実に症状を悪化させる
3 オナニー後は、尿が溜まっていないにも拘らず排尿したくなる(1に関連か)
4 術後1,2ヶ月は、症状が悪化するので例えぬるくても風呂に入らないほうがよかった(シャワーで済ませる)
5 スポーツ自転車を趣味でやっていたが、術後半年経過してもやはり自転車は症状を悪化させる
6 アルコール類は症状を悪化させる
                                     以上
○○大学 ○○○○科学研究科  ○○○○

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