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自虐的治療と慢性前立腺炎

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上記の2枚の写真を何だと思いますか?正解は火傷(やけど)です。慢性的なお灸の熱傷による火傷のケロイドです。慢性前立腺炎でお悩みの33歳患者さんの仙骨部の所見です。手術前の脊椎麻酔のときに背中を見て発見しました。初めは鍼灸の先生にお灸をしていただいたそうです。お灸をすると、下半身の症状が楽になるので、定期的に行っていたそうです。そのうち通院するのが大変なので、ご自分でお灸をすえていました。なお、写真撮影とインターネット掲載を患者さんには快諾していただいています。
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この患者さんの症状は右下腿・ソケイ部・背部の重い痛みです。ご自分の体をここまで傷めなければならないほど症状が辛かったのです。
さて、この患者さんの尿流量測定ウロフロメトリー検査は下記のようにひどいものです。また、このグラフには表示されていませんが、排尿開始まで1分以上もかかっています。残尿は49mlと大量です。
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手術前の膀胱鏡検査所見です。膀胱頚部硬化症の典型的特徴であるbar in the sky(柵形成)を認めます。 
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手術直後の膀胱鏡検査所見です。内視鏡手術によりbar in the sky(柵形成)がなくなり、尿路が確保されました。
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