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慢性前立腺炎CPの実例4

【実例4】
カルテ番号15187 ○○辰彦さん 63歳 男性 埼玉県在住の方です。
●症状:会陰部不快感と下腹部不快感
具体的には、会陰部のうずくような痛みと尿意に似た感覚と、お腹全体にわたる胃のムカつきに似た表面的な感覚だそうです。
●経過:
30歳の頃(30年前)から下半身の症状が繰り返し出現し、国立病院で慢性前立腺炎と診断されました。主にセルニルトンを処方されていましたが、ほとんど効果がありませんでした。インターネットで高橋クリニックを検索して来院しました。
●検査:
ウロフロ検査では平坦な台形型曲線で排尿障害を認めます。超音波エコー検査では、前立腺は23ccの正常サイズで膀胱頚部硬化像の所見はハッキリしませんが、排尿直後に残尿24mlを認めました。膀胱鏡検査で膀胱頚部硬化症・軽度の前立腺肥大症・後部尿道炎・膀胱三角部炎・肉柱所見がありました。
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膀胱頚部が狭いと、膀胱頚部の6時の方向が吊り上って、柵形成(bar in the sky)が見られる。この患者さんも柵形成の所見が見られる。

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尿道括約筋から前立腺部尿道にかけて、粘膜がポリープ状に群生している所見が見られる。尿が尿道内をジェット流で流れると、乱流が生じこのようなポリープが発生する。膀胱頚部が狭いことによる2次的(間接的)所見である。

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膀胱三角部に血管が増生していて膀胱三角部炎の所見が見られる。

●治療:
私の診断結果を聞いて手術を決心しました。
●手術:
日帰り手術で内視鏡手術を行いました。
●結果:
オシッコの勢いは強くなり、会陰部不快感と下腹部不快感は全く消失しました。
●総合評価:
手術前の膀胱頚部は、やはり硬く口を閉ざしていしたが、前立腺肥大症の所見があったので、一般的な前立腺肥大症手術を行いました。手術後膀胱内腔が確認できます。手術後の超音波エコー検査でも膀胱頚部がV字型に十分開いています。手術前と手術後のウロフロ検査では、その違いが明瞭です。患者さんは手術前の不快感が100%だとすると、現在の不快感は残り20%だそうです。しかし日常生活には全く問題がなく、本人は100%満足だということで治療終了になりました。
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【喜びのお便り】
この患者さんからのメールが届きましたので、下記にそのまま掲載いたします。

高橋先生

私は5月13日に手術していただいた。○○市の○○辰彦です。
最後に診察していただいた時は、まだ尿意の異常が少し残っていましたが、8月中旬頃にはそれも無くなり、現在はまったく正常になりました。勿論、会陰部の不快感はまったく無く、快適な生活を送っています。
診察の時に申し上げませんでしたが、以前から直腸の奥にガスがたまったような鈍痛感が時々あり、私は消化器の症状だと思っていましたが、それも起こらなくなりました。今にして思えばそれも排尿障害から来ていたのだと思います。
私は30才台から慢性前立腺炎の度々の再発でつらい思いをしてきましたが、これでやっと解放されました。本当にありがとうございます。
同じ病で苦しむ患者さんが先生の治療を受けて楽になるように願っています。
(ホームページの私の症例拝見しました)

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