慢性前立腺炎CPの実例3
【実例3】
カルテ番号14218 ○○良夫さん 43歳 男性 北海道函館在住のサラリーマンの方です。
●症状:頻尿
一日20回以上の頻尿です。緊張すると5分~10分に1回の頻尿になってしまいます。
●経過:
13年前から頻尿が発症し、4軒の病院や泌尿器科クリニックを受診しましたが、いつも異常なしと診断されます。現在処方されているお薬が、セルニルトンとクラビットですが、全く効果がありません。
●検査:
ウロフロ検査ではギザギザ山脈型曲線で排尿障害を認めます。超音波エコー検査で膀胱頚部硬化像と排尿直後に残尿41mlを認めました。膀胱鏡検査で膀胱頚部硬化症・後部尿道炎・肉柱所見がありました。
●治療:
私の診断結果を聞いて手術を決心しました。5ヵ月後、奥様同伴で手術に来られました。
●手術:
日帰り手術で内視鏡手術を行いました。
●結果:
オシッコの勢いは強くなり、頻尿は改善して現在1日に5回~6回までに減少しました。
●総合評価:
手術前の膀胱頚部は、やはり硬く口を閉ざしています。時計の12時の方向を縦に切開しました。手術後、膀胱頚部は大きくハート型の形になり、膀胱内腔が確認できます。手術前と手術後のウロフロ検査では、その違いが明確です。患者さんは手術前のQOLが20点だとすると、現在のQOLは80点で、日常生活に自信が持てるようになったと大喜びです。その具体的な例として、会社の会議や余暇の映画も頻尿を気にしなくなったとのことです。
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