患者さんのお母さまからのお便り
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このブログは、「慢性前立腺炎」に関して、私の独断の考え方で理論展開しています。あくまでも私の趣味の世界だと思って下さい。しかし、真実しか掲載していません。私はインターネットの中で真理を発信するように心がけています。
真理はどのような状況であっても真理です。真理について信じようとする必要はありませんし、信じてもらおうと説得する必要もないのです。真理が見える人にだけ理解していただければ結構です。(・・・だんだん宗教じみてきた。)
泌尿器科医で、私の考え方に賛同されるのであれば、実践してみて下さい。直接コンタクトを取っていただければ、診断・検査・治療のコツをお教えできます。遠慮なく。地方の患者さんのためです。
テーマが多く、2009年6月上旬現在で280テーマにもなりました。書いている私でさえも、どこに何が書いてあるか分からなることがあります。下記のようにカテゴリーに分類しています。知りたいカテゴリーをクリックして下さい。
ニュース・学会報告・文献報告
新しい知見や私の学会報告を納めています。ブログの中だけでの報告では信用が置けないと中傷されたので、年に2回のペースで学会報告しています。
メール相談
多くの悩み相談をメールでいただきます。内容から代表的なものを掲載しています。
初期の考え方
現在の慢性前立腺炎に関する診断・検査・治療にたどり着く前の考え方を納めています。誤った考え方もしています。比較の意味で貴重だと思っています。
心と体
分類ができないものや「こころ」に関するテーマを納めています。
患者さんからのレポート
私の治療、薬・手術を受けた方の生の声を納めています。レポートをお読みになれば、必ずしも理想的な経過の方ばかりではないことがお分かりでしょう。
慢性前立腺炎と周辺疾患
慢性前立腺炎とは無関係と思われた病気が、実は本質的には同じであったことが理解できるでしょう。
例として、非淋菌性非クラミジア性慢性尿道炎、難治性の亀頭包皮炎などです。
慢性前立腺炎と手術
私が実施している慢性前立腺炎=膀胱頚部硬化症の内視鏡手術について解説しています。
慢性前立腺炎と薬
慢性前立腺炎をα-ブロッカーで治療するのが、第一選択の治療法です。
慢性前立腺炎の検査
単なる炎症であれば、検査で見つかることはなかなかない慢性前立腺炎ですが、慢性前立腺炎=膀胱頚部硬化症と考えれば、ハッキリした所見が検査で得られます。
慢性前立腺炎の症状
多彩な慢性前立腺炎の症状を一つ一つ解説しました。
慢性前立腺炎の考え方・生活習慣
ここに行きつくまで様々な試行錯誤の上に出た結果、考え方です。ご賞味ください。
慢性前立腺炎CPの実例
患者さんの実例を多く挙げています。しかし、私から目線だけでは客観性に問題があるので、治療を受けた患者さんにレポートを書いただくようになりました。
書籍・雑誌
私が関連した雑誌などを紹介しています。ハッキリ言って私の宣伝ですネ。
統計的考察
EBM(面識もない赤の他人が作った公の過去のデータを根拠に考えられた医療)を主張する方が世の中では多いので、私ができる範囲の統計的根拠を掲載しています。忙しい診療の中で、データを収集して意味づけをするのはかなりのエネルギーが必要です。ところがEBNを主張する吾人は、ご自分ではエビデンスを作らない傾向にあります。エビデンスを収集して喜んでいるだけみたいです。人のふんどしで・・・。
診療時間と休診のお知らせ・アクセス
たまに臨時休診することがあるので、ここで掲示しています。
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慢性前立腺炎と誤診され、昼夜を問わず尿漏れで来院された青年のその後の治療経過をご報告しましょう。
来院された時点で、膀胱の壁は凸凹の肉柱形成の状態です。尿が漏れるのに明らかな排尿障害の証拠といえます。
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掲示板に下記のような掲載があったので、ここで私の考えを述べさせていただきます。
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757 :お釈迦に説教:2009/06/04(木) 07:30:59 ID:P+jNoLgl0
椎間板ヘルニアの手術目的に入院し,手術前に当科を受診した31例に問診による排尿異常と尿流動態検査を施行した.
椎間板ヘルニアの脊椎レベルは,頚胸椎(C4-T10)14例,胸腰椎移行部(T11-L2)2例,腰椎(L2-S1)15例であった.
術前排尿症状は,閉塞症状11例(36%),刺激症状5例(16%)両症状5例(16%),無症状10例(32%)であった.
尿流動態検査では23例(74%)に異常が認められた.そのうち尿流率の低下は14例中6例(43%)に,30ml以上の残尿は31例中9例(29%)に,膀胱内圧曲線および外尿道括約筋筋電図異常が16例(52%)にみられた.
排尿機能異常は,肛門周囲知覚の低下と相関した.手術後の排尿機能は,22例に評価可能で,改善14例(64%),不変1例(4%),悪化2例(9%),術前後とも異常なし5例(23%)であった.
従って,手術治療を必要とする脊椎椎間板ヘルニアは神経因性膀胱を高率に合併し,肛門周囲知覚検査は,排尿障害の存在を予測する上で簡単でしかも有用な検査法であると考えられた.
また整形外科的手術による排尿障害の改善度は高く,悪化は少ないと考えられた.
この辺にもヒントがありそうな。。。T先生どうでしょうか
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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今年の10月に長野県松本市で上記の学会が開催されます。4月に引き続き発表予定です。それの予告篇です。
【テーマ】
「陰嚢掻痒症」下部尿路症(LUTS)の症状としての評価
【目的】
前立腺肥大症・膀胱頚部硬化症などの排尿障害の症状として、頻尿、残尿感はよく知られた下部尿路症状(LUTS)である。しかし「陰嚢掻痒症」も下部尿路症の患者にしばしば認められる症状だが、一般的に医師には認知されていない。原因不明の陰嚢掻痒症、陰部神経症、皮膚真菌症などと誤診され、主に皮膚科疾患として治療されるので、経過は長期にわたり難治性である。陰嚢掻痒症の患者について統計的な評価を実施した。
【方法】
対象は陰嚢掻痒症を主訴あるいは副症状として訴える患者50例である。罹患期間、前立腺の容積、前立腺の形態、尿流量率、残尿量、IPSS、QOL、治療法について評価した。
【成績】
患者の各データ平均は、年齢46歳、罹患期間5年6カ月、前立腺容積19.3cc、最大尿流量率17.7ml/秒、平均尿流量率8.8ml/秒、残尿量52ml、1日排尿回数8回、IPSS12、QOL4.1であった。
【結論】
排尿障害の症状に関しては、治療前の患者のほとんどが悩んでおらず、神経質、体質、生来のものと認識していた。実際のデータも排尿障害としては軽視されがちな所見である。α-ブロッカーの服用あるいは内視鏡手術の排尿障害の治療により、ほとんどの症例で陰嚢掻痒症は軽快した。陰嚢掻痒症の発症メカニズムを考察し、陰嚢掻痒症を排尿障害に起因する下部尿路症の重要な症状として啓蒙できればと考える。
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7年前から亀頭包皮炎が治らずに、病院を転々とドクターショッピングされた40歳代の男性患者さんです。
亀頭がヒリヒリして不快で、この7年間で泌尿器科を3軒、皮膚科を4軒受診、治療を繰り返しています。診断は「亀頭包皮炎」「カンジダ性亀頭包皮炎」「気のせい」でした。4年前には包茎手術を行いましたが、結果、ヒリヒリ感は治りません。
亀頭を拝見しましたが、肉眼的な所見では異常を認めません。
患者さんとの会話の中で、「尿がたまると亀頭がヒリヒリすることがある」という言葉を聞き、排尿障害を疑いました。
超音波エコー検査2D画像で観察すると、御覧のように膀胱出口が膀胱内に飛び出しています。(IPP)膀胱頚部硬化症の所見です。
超音波エコー検査2D画像の正面像です。
うっ血静脈が確認できます。排尿障害による前立腺周囲の静脈拡張を強く疑います。
尿流量率検査(ウロフロメトリー)の所見です。
膀胱頚部硬化症のスパイク状の元気のない排尿曲線を示しています。患者さんは尿の勢いは若い時から変わっていないと言っておられます。
尿量219ml、残尿15mlです。前立腺の大きさは13ccで大きくはありません。
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岡山の日本泌尿器科学会に行った際、専門書も何冊か購入しました。
尿沈渣検査症例アトラス(医歯薬出版㈱)に、前立腺マッサージ後の尿沈渣が写真で掲載されていましたので、ここに紹介します。
右の写真が正常の所見です。前立腺液成分が薄青色に染まっています。白血球は認めません。
所どころ濃く染まってい部分は、前立腺細胞の核です。
慢性前立腺炎の患者さんのマッサージ後尿沈渣所見です。
薄青色に染まった前立腺液成分を背景に、ピンク色の丸い白血球が散見されます。
一般的に細菌感染巣には、白血球の数よりも細菌の数の方がはるかに多く(2桁は違う)存在します。しかし、この顕微鏡所見では、細菌は認められません。前立腺マッサージにより白血球が出てくるのであれば、白血球よりもはるかに小さい、そしてはるかに多い細菌が検出されない事実に、不思議さを感じませんか?
この所見とは別に、細菌培養で細菌が検出されれば、細菌性慢性前立腺炎、細菌が検出されなければ、非細菌性慢性前立腺炎と診断されます。
しかし、尿沈渣で検出されない程度の菌数では、細菌培養では検出されません。細菌培養で陽性になるためにはかなりの細菌数が必要になります。
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お父上は65歳、ご子息は34歳の患者さんです。お二人でご一緒に来院されました。
お父上は、20年前に心臓のカテーテル治療を受けました。その際の膀胱留置カテーテル(俗にいうバルーンカテーテル)を抜いてから、慢性前立腺炎症状が出現しました。20年間慢性前立腺炎と闘ってきたことになります。
症状は、会院陰部痛・肛門痛・坐骨痛です。N医大病院・T大病院・J大病院・C大病院の泌尿器科と地元の泌尿器科クリニック・横浜の泌尿器科クリニック・飯田橋の泌尿器科クリニックをまわりました。肛門の病気?と思い、新宿の肛門科で有名な病院とA肛門科にも診察を受け治療しました。
最近、手と足のしびれがひどく気になり、頚椎手術で有名なD大病院で頚椎の手術をしましたが、しびれはまったく取れませんでした。
ご子息は、平成20年12月から早朝の下腹部の痛みを感じます。地元の泌尿器科クリニックで前立腺マッサージ後の検尿で白血球が1視野に17個認められ、細菌性慢性前立腺炎と診断されました。ガチフロ、クラビット、セルニルトンの投薬を受けましたが、軽快しません。飯田橋の泌尿器科クリニックで桂枝茯苓丸を処方されていますが、やはり治りません。
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以前にブログの中で前立腺の膀胱側への突出度をエコー検査を行い統計を出したことがありました。
昨年2008年にエジプトで開催された第38回国際禁制学会のレポートで、ブラジルの医師の報告に似たような内容のものがあったのでここでご紹介します。
内容の詳細は、右画面をクリックしてお読み下さい。
この報告者の内容は、2D画像での前立腺の突出程度と排尿障害の程度とを相関させようとする企てです。私も過去において前立腺肥大症や慢性前立腺炎の患者さんの前立腺の突出程度に何らかの意味があるのか統計をとりました。
しかし、2D画像からだけでは、排尿障害の本質を完全に見極めることはできませんでした。
ところが3D画像と2D画像とを一致させたことで、試行錯誤を繰り返し、その結果2D画像の読影能力が格段に高まり、排尿障害の本質が見えてきたように思います。(思い込みかも知れませんが・・・。)
右のイラストは、ある外資系の製薬会社の勉強会で使用するために作成したスライドの一部です。男性が前立腺肥大症になるまでに2つのルートを取ることが分かりました。一つは、一見正常型ですが、実は機能性の排尿障害が隠れていて、次第に膀胱出口に前立腺が侵入し、排尿障害で生じる震動が前立腺を刺激し前立腺肥大症になるというルートです。
二つ目のルートが、機能的には全く問題のない男性が、加齢とともに前立腺肥大症になるルートです。
排尿障害の程度は、膀胱内への突出(IPP:intravesical prostatic protrusion・・・こんな専門用語は初めて知った)の程度にすべて依存する訳ではなく、膀胱出口周囲の膀胱括約筋がいかに障害されているか、または前立腺肥大症の大きさによる密度・圧力と組織硬度(腺性過形成<筋性過形成)に依存します。
一つ目のルートの途中で、比較的若くて前立腺が大きくない男性が、慢性前立腺炎と誤診されるのです。
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60歳の男性が過去の包茎手術の傷痕が気になり、遠く四国から修正手術に来院されました。
実はこの患者さんは50歳の頃から腎不全で週に2回~3回血液透析するようになりました。19歳のころに急性腎盂腎炎にかかかり、その後、幾度か具合が悪くなり、遂には慢性腎炎、腎不全、血液透析になったのです。
ここで疑問が出てきました。患者さんは19歳の急性腎盂腎炎が慢性腎炎の原因で、それが元で腎不全になり、現在の透析をしなければならない体になったと信じています。
しかし、急性腎盂腎炎と慢性腎炎は直接関係はありません。経過を詳細にお聞きすると、主治医の内科医は、血液検査と尿検査だけで慢性腎炎、腎不全と判断しており、腎生検を実施していないのです。つまり組織学的に慢性腎炎と診断しないまま、血液透析に入らせたのです。
今回の来院した目的とは違いますが、真実を探るために超音波検査を無料で行いました。
【膀胱・前立腺の超音波検査】
腎不全で透析している患者さんですから、膀胱内に尿がたまっていません。尿がたまっていないと画像を読むのは難しくなります。
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50歳代の男性患者さんです。
25年も前から頻尿で苦しみ、有名な病院を転々とドクター・ショッピングされていました。そして先日高橋クリニックを受診しました。
現在、頻尿は就寝まで15回前後、就寝から起床まで3回~5回の頻尿です。
間質性膀胱炎?と診断されたかどうかわかりませんが、膀胱水圧拡張術を5回、8年前に私立の大学病院で開腹による膀胱拡大手術(大腸を切り貼りして膀胱に縫い付けて、膀胱容量の拡大を図る手術)を1回行っています。その後、症状はますます悪化しました。
2年前には、ある国立大学病院で、膀胱にボトックス注射を2回実施しましたが、結果頻尿は治りませんでした。
【超音波2D画像】
6時位置の膀胱括約筋はヘビが口をあけたように変形し、膀胱出口から距離を置いています。膀胱括約筋の上には膀胱三角部が肥厚し、硬化象も確認できます。膀胱頚部硬化症の所見です。
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以前に慢性前立腺炎の症状として、「うつ状態」に関して述べました。
最近のアメリカのJ. Urolという泌尿器科専門雑誌に、下部尿路症状と「うつ気分」の相関関係を示唆するエビデンスを見つけたので、ここに掲示します。
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前立腺炎が前立腺肥大症(BPH)に関連したイベントのマーカーあるいはリスク因子となりうることが、地域住民を対象とした試験であるOlmsted County Men’s Health Studyより得られた縦断データの検討から示唆された。
同データの標本は追跡期間が最大14年の2,447例の男性で、うち228例はBPH関連イベントの発生前に医師により前立腺炎の診断を受けていた。前立腺炎の診断歴がある男性では、前立腺炎の診断歴がない男性に比較して、その後の診療記録に前立腺症、BPH、あるいは前立腺腫大が記載されることが多い傾向にあった(90 vs 78%)。
また、前立腺炎の診断歴がある男性では、その後にBPHの治療を受けることが多く(32 vs 21%)、また、急性尿閉を発症する傾向が強かった(12 vs 8%)。
年齢、ベースライン時における受診回数およびBPHの治療回数を補正すると、前立腺炎の診断歴がある男性が、その後の診療記録に前立腺症、BPH、あるいは前立腺腫大が記載されるリスクのオッズ比は2.44(vs前立腺炎の診断歴がない男性)であった。
また、年齢およびベースライン時における受診回数を補正すると、前立腺炎の診断歴がある男性が、その後にBPHの治療を受けるリスクのオッズ比は1.69であった (St. Sauver, J.L. et al. Urology 2008, 71(3): 475-9)。
【補足】
私はこの根拠を次のように考えます。
【1】機能性排尿障害→膀胱頚部の振動→膀胱頚部硬化症→慢性前立腺炎症状→慢性前立腺炎と診断
【2】膀胱頚部硬化症→膀胱頚部の振動増強→振動が前立腺を刺激→前立腺内の腺・平滑筋の増殖→前立腺肥大症と診断
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このブログの全てを読めば、私の考えている「慢性前立腺炎」の真実が分かる筈です。しかし、ほとんど読まないで質問する方が多いので、「要約#3」として解説します。以前にも解説した「慢性前立腺炎の要約#1」、「慢性前立腺炎の要約#2」もご一緒にお読み下さい。理解が深まるでしょう。
難治性の慢性前立腺炎は微細で慢性的な排尿障害が本当の原因だと、私は信じています。本当の慢性前立腺炎は細菌性の炎症で、抗生剤の投与にて容易に治るものだと考えています。
長期に渡って治療しても治らないのは、細菌などの病原体が原因ではなく、全く違う原因であろうと私は考えます。その原因が患者さん本人も気がつかないささいな排尿障害です。
難治性の慢性前立腺炎には、大きく2つ(痛み・頻尿)、細かく5つのタイプが存在します。
【1】痛みタイプ
【2】頻尿タイプ
【3】自律神経タイプ
【4】混在タイプ
【5】うつ病タイプ
です。
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今回のように、あらためて2D画像を詳細に解析すると、今まで見えていなかったことが、見えるようになってきました。
下記のような所見が、排尿障害を見るための要素です。
1.膀胱括約筋の位置・厚み・形
2.膀胱三角部の厚み
3.硬化像の有無
4.静脈叢の発達
5.前立腺石灰・結石の有無
6.前立腺被膜の厚み
7.前立腺嚢胞の有無
8.膀胱壁肉柱の有無
9.前立腺の大きさ
10.膀胱出口の突出の有無
2D画像だけでも、これらの要素の陽性が多ければ、排尿障害を強く疑います。
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さまざまな2D画像の解析から、推理できることがあります。
それを仮説として、ここで披露しましょう。
まずは、2D画像では、ほとんど所見のない場合です。あっても、硬化像とわずかな粘膜の肥厚(主に膀胱三角部)です。
何らかの機能性排尿障害で、膀胱頚部にこのような所見で出現します。この状態を膀胱頚部硬化症1期とします。#10がこのタイプに相当します。
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31歳の男性患者さんです。
10年前に包茎手術を行ないました。しかし、その後、傷(縫合部)近くに不快感を感じるようになりました。
包茎手術を行なう高橋クリニックに相談のため、平成20年12月に来院されました。
診察では傷はきれいで、瘢痕もなく触診で痛みもありません。このような場合、排尿障害による関連痛であることが多いので、検査を薦めたところ、平成21年1月に尿を溜めて来院されました。
前立腺の大きさは16ccで正常です。
尿流量測定ウロフロメトリー検査では、ご覧のギザギザの排尿曲線です。膀胱頚部硬化症の典型的なパターンです。患者さんは排尿障害を自覚していません。
排尿量856mlで残尿量17mlです。排尿時間は78秒です。
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25歳の男性患者さんです。
平成20年1月より夜間の尿失禁を認めました。地元の大学病院を受診し、「慢性前立腺炎」と診断されました。セルニルトン・トフラニールの処方を受け、服用を続けました。
しかし、夜間だけではなく、昼間も尿意切迫が強くなり尿失禁するようになりました。ここまでは、過活動膀胱(ウェットタイプ)です。対策として下着との間にタオルを入れている状態です。最近になり、血尿を認め、どうしようもなくなり、発症から1年後、平成21年1月に高橋クリニックを受診しました。
膀胱の2D側面像です。残念ながら前立腺は不鮮明です。
過去に(平成18年)、今回と同じように尿意切迫感と切迫性尿失禁、射精後の尿の出の悪さが原因で「慢性前立腺炎」の診断され、セルニルトン・α-ブロッカー・漢方薬の処方を受けています。
膀胱の2D正面像です。
尿流量測定ウロフロメトリー検査では、前立腺肥大症で苦しむ高齢者の排尿のようです。
排尿量26mlで残尿量184mlです。ほとんど出ていません。
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昨年12月・・日に手術していただいた○○○の○○です。その節はありがとうございました。
現在は、大部分の日は症状も軽くなり、クオリティーライフは非常に上がっています。術前の苦痛を10とすると、4ぐらいの感じでおります。これも先生が長い間研究され、作り上げた手術のお陰と思っております。やはり先生の理論の正しさと手術の有効性を実感しています。この手術、治療法が全国に広がり、全国で、多くの人が受けられるようになればいいなと思います。
1月・・日(術後47日後)の現在、術前と大きく違う点は、尿線が太くなり、出る勢いが良いことです。今までは止まってはいきみ、止まってはいきみの繰り返しでしで、時間もかかりましたが、今は20~30秒ぐらいで110CC~180CCぐらいでしょうか。出終わる時に軽い排尿痛と残尿感はまだ残り、その後、少し息んで出したり、もう一度、残りを排尿するということは続いていますが、術前の苦しみ、特に、明け方のひりひりとした痛み、残尿感による頻尿で睡眠不足に悩む日は、激減しました。
一日の尿の回数で言うと、術後20日ぐらいまでは平均20回ぐらい(18~24回)(夜間は1から4回。)この14日間では、平均14回。良いときで10回、悪いときで19回です。(夜間は1~4回で2回が平均です。)
今までに出た症状をまとめておきます。血尿は5~6回ありましたが、量は少なく、色は薄いピンク色で、出終わった後の滴に症状が現れました。大きなかさぶたが出る(3回)。睾丸、下腹部の腫れと痛み(1回)、3日程度で治る。肛門付近の強い痛み。(2回)歩いたり走ったりすると震動からか尿意が出る。(今も軽いがある。)といったものです。逆流性射精は起きていません。
私としてはこれからもう少し症状が改善されるような予感もあります。本当に手術をして良かったと思っております。ありがとうございました。今後も再狭窄による悪化がおこらず、良い状態が続いてくれればと祈っております。症状が悪化しないよう、心を強く持って過ごして参りたいと思います。高橋先生もお忙しい中大変のことと思いますが、健康には十分ご留意なさり、一人でも多くの泌尿の病に苦しんでいる患者さんを救ってあげて下さい。
まずは近況報告まで。
【補足】
「慢性前立腺炎」で30年間苦しんでいた北海道在住の方です。
実はこの患者さん、「膀胱三角部台」のテーマで実例として掲載した方です。
膀胱三角部の盛り上がりが顕著で「台」のように見えた方です。
膀胱頚部はもちろんのこと、TURis-Vで膀胱三角部を十分に処置しました。
30年間の悩みに対して手術により結果が出せたことと、患者さん本人から感謝の言葉が聞くことができ、とても嬉しく思っています。
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33歳の北海道在住の男性です。
平成20年7月から下腹部が痛くなりました。10月になり両側の睾丸も痛くなり、30秒も座っていられません。座位の事務仕事や車の運転の時には、中腰で何とか座っているほどです。
地元の2軒の泌尿器科を受診しましたが、1軒目は病名なし、2軒目で「慢性前立腺炎」と診断され、セルニルトンと抗生剤の処方を受けましたが、全く改善なく、平成20年11月に高橋クリニックを受診しました。
前立腺の大きさは17ccで正常範囲です。
尿流量測定ウロフロメトリー検査は、元気のない排尿曲線です。
排尿量は282ml、残尿量は11mlでした。
α-ブロッカーの処方で症状は軽減しました。しかし、患者さんは内視鏡手術を強く希望しています。
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