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2回目の膀胱水圧拡張術を躊躇するご婦人

下記の相談コメントがありました。

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はじめまして。45歳、二児の母です。
数年前から内科で自律神経失調症(更年期障害)で漢方薬を長年服用しておりました。
3年程前から頻尿や痛み、尿漏れを経験、昨年春先に決定的人的ストレスから、時々であった筈の頻尿や痛みが継続的、昨年末には夜間も眠れぬ生活がスタートし、今年2月に泌尿器科受診、間質性膀胱炎と診断され、水圧拡張手術を致しました。
が、、、(あ~やっと安眠出来る様になった、、)というのも1ヶ月とは続かず、また元の、乳白色の混じった、そして血尿や、白血球の死骸とも云われるゴミの固まりが出て、非常に痛く、一時間に二三回、手術前より更に尿を貯められず50ccが最大。夜間は一時間~二時間おきに排尿に起きる生活スタイルに、精神的に限界を感じています。(3ヶ月経ちました)
お世話になった泌尿器科の先生から紹介状を依頼し、市民病院へとお世話になるところではありますが、同じく水圧拡張手術を6/8予定。全身麻酔でやりますと云われ、私自身体力がなく虚弱な為に局所麻酔でお願いしましたが、二度目の手術に大変不安と腑に落ちない気持ちで一杯です。
良くするための手術が、まるで逆を行ってる、というのが、私の身体からの感想です。
高橋先生のご説明を拝読させて頂き、非常に納得しており、通院も今心に浮上しております。

何か善きアドバイスを宜しくお願い致します。
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要するに間質性膀胱炎の診断で、治療として膀胱水圧拡張術を実施したが、1か月足らずで、以前よりひどい状態になった。それなのに、医師からは麻酔を部分麻酔→全身麻酔に代えただけの二度目の膀胱水圧拡張術をすすめられているということです。
Suiatutotal
水圧拡張術は、小さく萎縮して過敏になった膀胱を無理やり膨らませて、膀胱の容積を大きくするための治療法です。『膀胱が小さいから大きくするのだ!』と言うつもりで、初められた治療法でしょう。後に、膨らませることで、過敏になった神経や粘膜・線維組織をブッタ斬ると言う理由は、後出しジャンケンのような根拠でしょう。
ところが、水圧拡張術は間質性膀胱炎の病気の本質を理解していないので、この治療をしても、ご相談のご婦人のように1か月も経たないうちに症状が再発するのです。

膀胱の粘膜の中で一番頑丈なのが、膀胱三角部です。そして、膀胱で一番敏感なのが、やはり膀胱三角部なのです。したがって、水圧拡張術で膀胱をいくら膨らませても、「鈍感な」膀胱の大部分(膀胱体部)が膨らんで傷つきますが、「頑丈で敏感な」膀胱三角部は、ビクともしません。それどころか、傷ついた膀胱体部の治癒過程で、所々瘢痕化し、伸び縮みができなくなり、膀胱はさらに縮み小さくなり、逆に膀胱内圧が高くなります。その結果、過敏のままの膀胱三角部に前以上に圧力がかかり、症状が悪化するのです。

過去に間質性膀胱炎で水圧拡張術で治らずに、膀胱全摘出手術を受けた患者さんの報告がありました。膀胱を全て残らず摘出したグループと、膀胱三角部だけ残して膀胱を摘出したグループに分け、治療の効果を比較しました。膀胱三角部を残さなかったグループだけが症状の完全消失を得られました。それを聴いていた聴衆(医師)はただうなずくだけで、私以外に誰一人として疑問を感じていませんでした。……情けない。

治療の最重要ポイントは、いかに上手く膀胱三角部を鎮めるかに掛かっているのです。

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コメント

3年前に間質性膀胱炎ハンナ型と診断され、現在までに3回水圧拡張術を受けています。現在トビエース、IPDの服用とDMSOパッチ(脱脂綿に浸したDMSOを太ももなどに1時間貼る)をやっています。現在の状態としては、日中は排尿間隔1時間~2時間半でまあまあ調子はいいのですが、夜間が30分~1時間で起きます。そのせいで寝不足です。夜間の頻尿は間質性膀胱炎のせいではないのでしょうか?
このブログを読んで思ったのは、私の主治医は高橋先生の意見とは逆の事を言っています。
例えば、治療で1番有効なのは水圧拡張術であること、尿が濃くなると刺激されるから、水分は1日2000mlくらい飲むことなど。間質性膀胱炎を専門に診ていると知って3年前から今の病院へ通っていますが、先生のブログを読んでから、疑問も感じています。しかし、高橋先生の病院へ通える所に住んでいませんし、仕方ないのかなと思っています。長々と書いてすみません。夜間頻尿について主治医に話しても特に回答がないので、先生のご意見を聞きたくてコメントさせて頂きました。
★回答
年齢が50歳前後、あるいは動脈硬化があると、日中に飲んだ水分が寝るまでに排泄されません。
残った水分が、夜間に尿として排泄されるので、夜間頻尿になります。
日中の水分を1リットルに減らせば、夜間頻尿は減少します。
一度でも来ていただければ、その後は、電話の診療と、お薬は着払いで宅配便でお送りできます。

投稿: 星野 | 2018/06/03 19:55

先生おはようございます。
本日は薬の副作用についてお伺いします。
処方されたエブランチルとベタニスですが、薬を服用すると鼻が詰まるようになりました。当初モーニングアタックかと思いましたが、朝一は全く症状が無く、朝食後薬を服用して1時間半位すると、鼻が詰まってくるのです。また、私はカフェインを摂取すると軽く動悸が起こるのですが、その動悸が今までより強くなりました。アルコールも同様で、今までは、ビール1本程度なら問題なかったのですが、175cc程度で激しく動悸が起こるようになってしまいました。 以上3つの現象(鼻詰まり、カフェインとアルコール摂取における動悸増大)は、薬(エブランチル)の副作用でしょうか。
★回答
ベタニスも可能性があります。」

副作用とした場合、この薬を摂取し続けても問題ないのでしょうか。カフェインとアルコールの摂取を控えることは可能ですが、鼻詰まりはちょっと不快です。ただ、鼻詰まりは夕方以降解消されるので、我慢出来る範疇なのですが。
★回答
どちらか一方を休薬して、犯人を見つけてください。」

あと、この薬を飲み始めてから尿の出が悪くなった感じがします。排尿回数は若干減りましたが、1回の尿量が多くありません。排尿してもあまりスッキリした感じがしません。
正直排尿については薬を飲む前の方がましだったような気がします。 
この症状も薬の副作用なのでしょうか。それとも一時的な物で、長期服用により薬が効き始めれば改善されるのでしょうか。
★回答
ベタニスかもしれません。

投稿: kawai | 2018/06/04 09:58

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