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膀胱が鍛えられるという嘘

Gendai2018
週刊誌で、「膀胱が鍛えられる」と掲載されています。
これは、基礎医学をまったく無視した理論です。
なぜならば、鍛えられる筋肉は、意志により制御可能な骨格筋だけです。内臓の筋肉は平滑筋なので、意志とは無関係な自動装置である自律神経の制御下です。だから鍛えられないのです。運動して内臓は絶対に鍛えられません。腹筋を鍛えて胃や小腸が鍛えられると思いますか?
それなのに、骨格筋である尿道括約筋や肛門括約筋を含む骨盤底筋を鍛えて、内臓の膀胱を鍛えると言うのです。支離滅裂です。

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骨盤底筋トレーニングを利用した「膀胱訓練」の根拠は次の通りです。
尿意を感じたら、すぐにトイレに行かないで、鍛えた骨盤底筋を使って我慢するという方法です。初めのうちは、1〜2分我慢して、次第に時間を延ばしていく方法です。我慢すればする程、膀胱が膨らみ、耐えられるようになると言う理論です。これは、間質性膀胱炎の治療法である膀胱水圧拡張手術と根本的には同じ考えです。しかし、ここに問題が隠れています。どうして普通の人が我慢できる尿量で膀胱が我慢できなくなってしまったか?という問題です。原因もなく、膀胱が自然発生的に我慢できなくなると考える事自体が、非科学的・非医学的と考えます。

私は、間質性膀胱炎や過活動膀胱を治した患者さんに、「尿を出来るだけ我慢しなさい!」と言ったことがありません。「自然体で構いません」と常に指導しています。
まずは、病んだ膀胱の原因を見つけて治療しなければならないでしょう。それが、科学であり医学です。

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