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いわゆる慢性膀胱炎や間質性膀胱炎の症状の秘密と治療

❶中高年ご婦人が、たまには若いご婦人が、いわゆる「慢性膀胱炎」と診断されて、頻尿や残尿感などの症状以外の訴え、例えば、膀胱の痛みや膣の痛み・痒みを訴えても、主治医に理解してもらえず、「気のせい」「精神的」と診断されてしまいます。その上、尿検査で異常がないと、症状のすべてを「気のせい」と診断されてしまいます。

❷まず、初診の尿検査で異常があった時の症状は認めておいて、治療後、尿検査が正常になった時に治らない症状は認めないという愚行・愚考は、医師としてとても恥ずかしい行為です。初診の時点で、尿検査の異常を病気の原因とした診断が誤診だったということです。

❸一般の泌尿器科医師が、慢性膀胱炎や間質性膀胱炎の原因を排尿障害と認識していないところに、誤診のつまずきがあるのです。その根底には、男性のように前立腺がないので、ご婦人には排尿障害がないという誤解があるからです。その他に、過活動膀胱、心因性頻尿、膀胱疼痛症、慢性骨盤内うっ血疼痛症候群も、この範疇の病気です。


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❹来院される患者さんの中には、過去に泌尿器科の医師に超音波エコー検査を行なってもらっている患者さんもいます。しかし、ほとんどの患者さんは、「特に異常なし」と診断されていました。この写真の患者さんは、間質性膀胱炎と診断された50歳代のご婦人です。写真で膀胱出口が膀胱側(黒い部分)にに持ち上がっています。この部分が排尿障害による長年の経年変化の「膀胱の魚の目」です。この異常所見があるにもかかわらず、「異常なし」と診断されていました。

❺膀胱の形の異常所見をスルーする医師の、患者に対する病気原因を見つけようとする研究意志のなさが、見え見えです。形態異常には何らかの原因がある筈で、患者さんが自覚しない原因は?と考えれば、自ずと排尿障害しかないでしょう!そう考えれば、治療の本質は排尿障害の治療に行き着きます。患者さんの症状は、患部から情報を脊髄神経で「シャッフル」した結果、頻尿、残尿感、排尿の痛み、膀胱疼痛、膣の痛み・痒み、胃痛、胸焼け、腰痛、坐骨神経痛、肛門の痒みなど多彩な症状を作るのです。

❻まず、治療としては、排尿障害を改善させることです。ご婦人に保険制度で許可されている治療薬は、エブランチルだけです。しかし、これで十分効果が得られない場合は、男性の前立腺肥大症の治療薬であるユリーフとハルナールとザルティアがあります。ご婦人で希望される方は、旦那さんかお父さんにご相談ください。

❼二番目の治療としては、興奮し騒いでいる「膀胱の魚の目」を黙らせることです。その薬剤として、頻尿治療薬のベタニス、ベシケア、ウリトス、トビエースなどがあります。治療のポイントは何度も強調しますが「膀胱の魚の目」です。

❽三番目の選択薬としては、サプリメントがあります。
大豆イソフラボン、ノコギリヤシ、カボチャの種、グリシン・グリナなどがあります。詳細は、「前立腺とサプリメント」を参照してください。

❾薬以外の治療の選択肢は、磁気刺激装置による膀胱三角部の緊張緩和です。ただし、毎週1回通院治療していただく必要があります。

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コメント

こんばんは。お電話が繋がらなかったので、こちらで質問させていただきます。
先生が入院されたと伺いましたが、復帰されましたでしょうか?よろしければご回答ください、
診察が再開しておりましたら、明日参りたいと考えております。
【回答】
診療は午前中だけです。

投稿: ゆき | 2017/04/24 21:38

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