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磁気刺激装置

Tmu1100nihonkoden今度、日本光電から磁気刺激装置なるものが発売されます。
ご婦人の過活動膀胱の治療装置ですが、間質性膀胱炎や慢性前立腺炎の患者さんにも有効かも知れません。
1100mecha日本光電の説明動画から静止画を起こして作成しました。
椅子に仕掛けた高周波のコイルから磁力線が発生し、骨盤底筋や神経を刺激します。

 

Tmu1100mecha磁気刺激は、骨盤底筋を鍛え、また陰部神経を介して、脊髄中枢を介して膀胱に効果をあげるようです。「・・・あげるようです」と述べたのは、磁力線が神経や筋肉を本当にリラックスさせることが出来るのか?疑問に感じたからです。もしも本当にそうであれば、膀胱や前立腺の平滑筋こそリラックスされてもおかしくないでしょう。

Neocontrolこの手の器械は以前から「ネオコントロール」という名称のアメリカ製品が存在し、尿失禁の治療装置として有名でした。有効率は80%前後です。日本では未承認でしたから、自費治療で1回3千円、週2回で10回の治療で1コースというものでした。
尿失禁に限らず、過活動膀胱や慢性前立腺炎にも効果があるという情報もあります。
日本光電が日本で初めて承認が取れたのです。しかし保険で使用するには、医療機関の施設基準があり、泌尿器科医師が常勤二人以上という制約があるのです。高橋クリニックのように私一人の開業医では施設基準を満たすことができないのです。
また、保険適応はご婦人の過活動膀胱だけです。男性には使用できない?ことになっています。

 

でも、間質性膀胱炎や慢性前立腺炎に対して、この装置に効き目があるのであれば、ネオコントロールと日本光電製品とを価格面や性能面で比較検討して購入しようかと考えています。

 

ところが、アメリカ製の「ネオコントロール」は日本では販売中止になっているそうです。日本での販売台数が伸びなかったのが原因だったらしいとのこと。選択肢は一つしかありません。日本光電の器械は定価で350万円です。さぁどうしましょう?

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