頻尿とMRIの所見
患者さんは40歳代のご婦人です。1時間に1回の頻尿で20年前に「神経性頻尿」と診断されました。
平成17年に高橋クリニックを受診しました。当時の症状は、入眠前の5分毎に1回の頻尿(続けて5回~6回)、日中2時間~3時間に1回の排尿回数が気になると1時間毎に1回の頻尿になるというものです。
検査の結果、排尿障害があり、おなじみのエブランチルを処方した所、症状が軽快した患者さんです。もちろん、現在もエブランチルを服用しておられます。
子宮内膜症のMRI検査を最近受けたので、フィルムを持参されました。ちょうど頻尿原因の所見がありましたので、患者さんの承諾を得て、ここに供覧します。
患者さんが上向きに寝ている状態で、画面の左側が頭側で画面の右側が足側です。画面の上がお腹で画面の下がおしりです。
体を縦割りにして、断面を観察している状態です。
水分の多い部分と脂肪の部分が白っぽく表現されています。
膀胱出口を中心に拡大した写真です。膀胱出口が膀胱内に突出している状態が鮮明に映し出されています。一般的には、この部分は平らですから、明らかに異常な所見です。私が超音波エコー検査で膀胱頚部硬化像としている所見です。
膀胱出口周囲が白っぽく観察できるのは、静脈瘤が存在しているからでしょう。
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