患者さんからのレポート#5
【補足】
患者さんは71歳のご婦人で、函館在住の方です。間質性膀胱炎の診断を受け、地元の病院で膀胱水圧拡張術を受けました。しかし、症状がいっこうに改善しないので、娘さんに連れられて高橋クリニックを受診しました。
手術前の頻尿回数は平均1日に50回です。手術後平均19.5回と30回は減少しました。患者さんは喜ばれていますが、夜間頻尿が未だに5回から8回ほどあり、現時点でこれが問題です。次の一手を考えなければなりません。
【手術前後1ヶ月の排尿日誌】
【内視鏡手術の写真】
手術前の膀胱出口の所見では、膀胱出口の直径3mmです。麻酔がかかって完全にゆるんでいて、この状態ですから、普段の膀胱出口の開きはどうなっていたのでしょう。手術後、膀胱出口の直径は6mm以上になりました。径で倍ですから、面積で4倍以上になります。
膀胱内は、これまでの組織生検や膀胱水圧拡張術のために、粘膜の所々が引きつれています。内視鏡手術で膀胱三角部に3本の切開を入れました。膀胱三角部の緊張を軽減するためです。このお陰で、1日平均50回の頻尿が約20回に減少しました。
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