間質性膀胱炎と骨盤内手術との関連性
以前に、間質性膀胱炎・慢性膀胱炎の患者さんに虫垂炎手術が多いことについて論じました。脊椎麻酔の後遺症が原因だろうというのが私の仮説です。論点は私とは異なりますが、同じような文献(Daily Medical News)があったので、ここでご紹介いたします。
[Jun 9, 2006] 間質性膀胱炎と骨盤内手術との関連性
無作為に選択した一般女性を対象とした調査において,間質性膀胱炎(IC)を有する女性患者では骨盤内手術の割合が高く,しかもほとんどの手術がICの診断以前に行われていることが認められた.これらの知見は,ICと手術との間に因果関係がある可能性,あるいはICによるものと後に判明した症状により手術が実施された可能性を示している.調査に回答し本試験の対象となった女性の内訳は,ICの確定診断を受けた215例と対照群823例であった.子宮摘出術はIC群の42.3%および対照群の21.4%で実施されていた.同様に,IC群に多く認められたのは,膀胱頸部挙上術(21.9% vs 5.7%),膀胱瘤修復術(4.2% vs 1.8%),骨盤または性器手術(17.7% vs 9.1%)であった.IC群の68%において子宮摘出術がIC診断以前に実施されており,大部分の症例では術後1~5年にICの診断がなされていた (Peters, K.M. et al. Annu Meet Am Urol Assoc (May 20-25, Atlanta) 2006, Abst. 296).
上記の文献で、手術の麻酔を何を選択したかが記載されていれば、私の論点と合うのですが・・・。
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