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患者さんからのレポート 「間質性膀胱炎」と診断されたご婦人

高橋クリニック 御中

回復の御礼とこれまでの経緯について

高橋先生こんにちわ。昨年10月17日に手術していただきましたカルテNO・・・56の○○○○です。手術後4ヶ月が経過しましたが,お蔭様で手術前の地獄の苦しみから開放されやっと人間らしい生活を取り戻すことが出来ました。笑顔の毎日です。
それではこれまでの経過をご報告申し上げます。

最初は平成14年3月末ごろ,いつもよりおしっこが近く下腹部が重ったるく何となく変だなあと思い近くの泌尿器科に行ったのが始まりでした。抗生剤を処方され5日間飲みましたが効果が無い為更に強い抗生剤を処方していただきましたが効果は変わりませんでした。
それ以降,産婦人科,又別の泌尿器科に通院しましたが良くならない為,2度目に伺った泌尿器科の先生より飯田橋の○○○○病院を紹介されエコー,尿検査を行った結果癌及び結核の疑いありとの事でした。最終結論として直りませんとの診断結果を受けた次第です。
その頃は痛みが出ていましたので解らない病院にいても仕方が無いので,都立○○病院に行き膀胱検査,尿検査を行った結果,そこで初めて「間質性膀胱炎」の名前を聞きました。
しかしながら高橋先生のおっしゃいます超音波エコー,尿流測定,残尿量測定検査は行われなかったと記憶しております。平成14年8月に膀胱の水圧拡張手術を受け2週間入院しました。その後の治療はDMSOを2週間に1回の割合で10回ほど治療してもらいました。その治療は激痛を伴い次のDMSOまで痛みが残り併せて頻尿が激しくとても耐えられる治療ではありませんでした。そこで意を決して他の治療法はないか尋ねますと日本には「間質性膀胱炎」の薬は無いから外国から輸入するしかないけど厚生省の認可は下りないから副作用があっても責任は持てないといわれました。結果個人輸入は難しく購入できませんでした。
藁にもすがる気持ちで「間質性膀胱炎」専門医という○○病院の○○先生に診察を受け尿検査,その後水圧拡張手術をすることになりました。通院しているうちに何故か快方に向かい痛みも頻尿も治まり普通の生活に近いところまで回復した為,先生も何かあったら「いらっしゃい」と言うほどになりその後何事も無く普通の生活をしていました。
やっと直ったと安心していました。 ところが平成17年5月の連休明け頃より頻尿が始まり○○病院に連絡したところ○○先生は転勤された為やむなく○○○○医大泌尿器科:○○先生の治療を受けることになりました。さっそく腹部エコー,尿量測定,残尿量の検査をしましたが何故か結果を教えず あなたは今までの経過から前に水圧拡張手術をしたりしているから「間質性膀胱炎」と見なし水圧拡張手術をします。その後治療はDMSOを行いますとの事でした。DMSOは遠慮したいといいますと「何で」と言われ DMSOはとても良い治療法だからこの方法しかないという形で押しきられました。
平成17年5月26日に手術をして6日間入院しました。以降2週間間隔でDMSOの治療が始まり激痛との戦いが開始されました。手術後3ヶ月が経過して「アレ」と思うほど回復しましたが2週間ほどで又元の頻尿と激痛が始まり先生にそのことを訴えると「何か悪いものでも食べたんじゃないの」「手術するほうは面倒くさいのよ」と怒鳴られました。
その頃は1日50回程頻尿,激痛があるためほとんど眠れない日が続いていた為疲労も極限状態まで来ており持病のヘルペスも出てそのアレルギーも気になり○○先生の著書のIPDカプセルはどんな薬なんでしょうかと恐る恐る聞いたところ,「何であんたなんかに薬の指導をされなくてはいけないの そんな事を言うんだったらあんたなんかもう診ないから何処か他に行って診てもらったら」とすごい剣幕で怒鳴りつけられました。悔しくて涙が溢れました。こんな人は人間的に信頼できません。そのとき立ち会った看護婦さんも患者さんは何を聞いてもかまわないのにあんなに怒鳴るなんてと憤慨し,「私たちもいつも八つ当たりされているの」お願いだから帰りに投書をしていってとお願いされてしまいました。
これからどうしようと途方にくれていた時妹が高橋先生のホームページを見せてくれ,何回も繰り返し読ませていただきました。先生の学説は今までドクターショッピングしたどの病院でも聞いたことが無い「排水障害」という説に深く感動し私の症状もその通りに違いないと頷けるものでした。最後にたどり着いた高橋先生は神のお導きとしか私にはおもわれません。3点セットの検査を受けその説明は体に沁み込むように良く理解出来,この先生ならきっと治して下さると思い大きな喜びを覚えました。
平成17年10月17日「運命の手術」をしていただき術中もモニターを見ながらの詳細な説明をいただき少しの不安も無く頼りきって手術は終了しました。術後3ヶ月位から日増しに快くなりもう膀胱の事は忘れています。痛みは全くなく頻尿も日に50回だったのが11回~12回に減りました。普通の生活がどんなにすばらしいか実感しています。
高橋先生に出会えた事に心より感謝します。本当にありがとうございました。
今後ともどうか宜しくお願い申し上げます。

埼玉県○○○○市○○○○・-・-・・ ・・
○○○○:メールアドレス○○○○@○○○○.ne.jp

【補足】
「間質性膀胱炎」の世界では大家と呼ばれる有名な2人の名医が、「間質性膀胱炎」と診断し、治療として膀胱水圧拡張術・DMSO膀胱注入を行なったご婦人の症例です。
当院では、初診の日に超音波エコー検査・尿流量測定ウロフロメトリー検査・残尿量測定検査・尿一般検査を行ないました。
検査結果で排尿障害が強く示唆され、また患者さんが強く希望されたので内視鏡手術になりました。
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【左図】は尿流量測定ウロフロメトリー検査の結果です。66mlの排尿で勢いはかなり良い結果です。尿流量測定ウロフロメトリー検査は150ml以上の排尿でないと評価できない検査ですが、頻尿症状で尿をためることが出来ないことからすれば止むを得ないでしょう。
【右図】は、この排尿直後の残尿量測定検査の結果です。残尿が64mlです。検査前に膀胱にたまっていた尿量が130ml、残尿が64mlで排尿後約半分が残った計算になります。残尿の絶対量そのものは多いとは思えない方もおられるでしょうが、もしも、検査前膀胱内尿量が800mlで、排尿直後約半分の400mlが残尿だとしたら、貴方はこのご婦人に排尿障害はない判断出来るでしょうか?
患者さんが有名病院を3軒も点々として、いずれも「間質性膀胱炎」と診断された事実から考えると、担当医はこの患者さんに排尿障害を認めなかったことになります。なぜなら、「間質性膀胱炎」には定義上(診断基準上)、排尿障害は除外されるからです。一歩譲って、彼らが、この排尿障害を「間質性膀胱炎」の結果だと診断するのなら、片手落ちの判断になります。なぜなら、現在の患者さんの検査結果の排尿障害を「間質性膀胱炎」の「原因」と見るか「結果」と見るかは、50%50%の筈だからです。ところが、3軒の医療機関が揃いも揃って「結果」と安易に判断した訳ですから、思い込みとは恐ろしいものです。「間質性膀胱炎=原因不明」という先入観が、病気の本質を見ようとしない習慣になるのです。そして、彼らはひたすら対症療法に終始し、膀胱に無理を与える膀胱水圧拡張術、膀胱を鈍感にするDMSO膀胱注入やIPD服用などの愚行に専念させるのです。
もちろん、私の考えが100%正しいとは限りません。現在もこれら病気の本質を見極めようと努力しています。でも、少なくとも彼らよりも科学的で思慮深い医療を実践していると考えています。彼らの行なっている膀胱水圧拡張術しろDMSO膀胱注入にしろ全てアメリカ医療の受売りです。彼らの独自性の無さに哀れみを感じます。

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【左図】は、手術直前の膀胱出口の所見です。ループ型電気メスを押し付けている写真です。ループの直径が6mmですから、膀胱出口の直径は麻酔がかかっている状態で2mm程しか開いていません。明らかな膀胱頚部硬化症です。この所見も前の病院では見逃しているのです。膀胱出口の3箇所に炎症性ポリープが観察できます。このポリープの存在は排尿障害→ジェット流→渦流を意味します。
【右図】は、内視鏡手術直後の写真です。ループと比較して、膀胱出口が大きく開いたことが容易に観察できます。

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【左図】は、術前の膀胱内の所見です。2回の膀胱水圧拡張術とDMSO膀胱注入で散々いたぶられた、哀れな膀胱の所見です。膀胱粘膜は剥がれ空を流れる雲のように浮遊物として膀胱内に浮いています。膀胱三角部は白く硬く肥厚し過剰な頻尿を十分に連想できます。膀胱の所々にいびつな瘢痕が見られ、膀胱水圧拡張術による膀胱粘膜の亀裂が原因と思われます。
【右図】は、内視鏡手術後の膀胱内の所見です。膀胱三角部に縦の切開(手術手順の模式図③を参照)を施しました。膀胱三角部減張切開手術です。肥厚して過敏になった膀胱三角部を落ち着かせるのに必要な治療です。膀胱を無理やり膨らませ、偶発的な膀胱の亀裂を期待するとても原始的な膀胱水圧拡張術に比べて、はるかに紳士的で理性的で科学的な治療法だと思いませんか?

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【左図】手術後4ヶ月の尿流量測定ウロフロメトリー検査の所見です。排尿量も204mlと増え、勢いがさらに好くなりました。
【右図】手術後4ヶ月の残尿量測定検査です。15mlと激減しています。1回尿量が増えていて残尿が減ったのは、かなり良くなった所見です。

【治療による症状経過】
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症 状    治療前  7日  1ヶ月  2ヶ月  3ヶ月  4ヶ月
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昼間頻尿    51   30    30    24   13   8回
夜間頻尿    10    5    5    3    2    1回   
陰部の激痛  1日3回 消失  僅か       消失  消失
1回尿量     66   180            200ml
IPSS        21              13    8   4点
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中途半端な「間質性膀胱炎」の場合は、膀胱水圧拡張術やDMSO膀胱注入で一時的にでも症状改善がみられるので、治療法が正しいと患者さんも医師も錯覚・誤解をしてしまうのです。覚せい剤中毒の人間が楽になるからと覚せい剤を打ち続けるのと本質的には変わらない治療です。
ところがこの患者さんのように、ひどい「間質性膀胱炎」の場合には、その程度の治療では誤魔化しが効かなくなります。治療効果が得られない責任を患者さんの生活態度に転換するこの医師の姿にあきれるばかりです。私はこの患者さんに食事や日常生活に全く制限を設けていません。昔と変わらず自由にしていただいています。制限されて生きる姿は本来の生き物の姿ではありません。
医療が治療のために制限を強いるとすれば、それは本質を理解していない医療でしょう。「間質性膀胱炎」の治療に限らず、内科・外科その他の診療科目で制限を強いる病気の治療は山ほどあります。その治療のほとんどが恐らくは病気の本質が理解されていないと将来分かることでしょう。

泌尿器科医は本来外科医です。何でもかんでも切って治せば好いとは言いませんが、長期間の繰返しの保存的治療で治らない患者さんに対して、一つの方法を継続し固執するのはいかがなものでしょう。病気の本質を見極めるように繰り返し努力をしなければならないでしょう。外国の治療法をそのまま鵜呑みにして努力をしていないようにしか思えません。私のような街の小さなクリニックの開業医ですら可能な努力が、大病院の医師が出来ない訳がないと考えます。


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コメント

間質性膀胱炎として診断された男性患者です。

先生のブログを拝見し,色々とご意見を読ませていただきました。私は先生のところへ通院してはおりませんが,
色々とブログを拝読させていただきますと,水分摂取量を制限なさっている患者さんがいらっしゃるみたいです。
先生が水分摂取量を患者さんに一時的に制限をなさっていらっしゃるのか、もしくはそうでないのかはわかりませんが,水分量を長期に渡って制限なさっていらっしゃるとしたら,制限をしている生活は人間本来の生活ではないというお考えに反するものではないのでしょうか?
【回答】
『人間本来の生活ではない』とは、どこから来る根拠ですか?
世界中で無制限に水分を摂取する人間は少数派です。
ほとんどが一部の先進国のみです。
水源のある所まで水を確保するのに何キロも歩いて手に入れる人間の方がはるかに多いのです。
我々哺乳動物で水を無制限に摂取しているのは一部の人間だけです。
人間以外の哺乳動物で、水として摂取する生物は存在しません。
水は生命にとってはなくてはならないものですが、取り過ぎると毒になるのです。
『人間の70%は水で出来ている、だから水分は必要だ』というCMが流されていますが、私から言わせてみれば、『70%も水分があるのだから、飲み過ぎると身体が溺れてしまう』と考えます。」

また,私も一患者でして先生のところへ今後お世話になるかもしれないです。なのでお聞きしたいのですが、手術をなさっていらっしゃる患者さんがたくさんいるということですが、手術をしたらみなさん完治なさっているのでしょうか?
【回答】
いいえ。
7割ぐらいの患者さんだけです。」

また、先生の行なっている手術は日本国内では先生しか行っていないとのことなのですが、世界的に見たら一般に行われている手術なのでしょうか?
【回答】
いいえ。
私の『インフォームドコンセント』というブログをお読みください。」


今後お世話になるかもしれないものが色々と質問をしてしまいすいません。
返信頂けたら幸いです。

間質性膀胱炎男性患者

投稿: | 2014/06/11 12:27

ご返信ありがとうございます。前回質問の方をさせて頂きました男性の間質性膀胱炎患者です。

お忙しい中、医学的な説明等を含めてご返信して頂きまして本当にありがとうございました。また、私も先生のブログ等を色々と読ませていただき、先生の考え方等を色々と理解させていただきました。

先生に質問したいのですが間質性膀胱炎というのは男性はならないものなのでしょうか?色々な情報等を読ませて頂いたりしましても、男性ではなく中年の女性の病気と書かれています。
【回答】
原因不明の病気ですから男性にもあります。
しかし、男性の場合、ほとんど慢性前立腺炎と診断され、女性は前立腺がないので間質性膀胱炎と診断されるケースが多いのです。」


また、膀胱頸部硬化症の手術についてなのですが、インターネット上で膀胱頸部硬化症の手術のビデオ等を見ました。先生が行っている膀胱頸部を切開する手術と似ていると思うのですが、先生の手術のやり方とは異なるのでしょうか!?
【回答】
異なります。」


海外の泌尿器科では先生の手術の方法とは異なるかもしれませんが、膀胱頸部を切開する手術やエコー検査から排尿障害を見分けるというのは診断方法は行われているのでしょうか!?
【回答】
いいえ。」

私が間質性膀胱炎の症状について色々と調べていましたら、その症状の一つに排尿障害というのがありました。
先生のご意見では排尿障害によって間質性膀胱炎が起こるという事だったと思うのですが、間質性膀胱炎患者が排尿障害を有している場合、間質性膀胱炎が完治したら排尿障害は自然になおるものなのでしょうか!?
【回答】
間質性膀胱炎の診断基準には、排尿障害はありません。
排尿障害を認めたら、診断基準からすると間質性膀胱炎ではありません。」


最後になりますが、膀胱頸部硬化症の方は頻尿症状をもっていると思うのですが、一日の正常な排尿回数といのは何回くらいまでなのでしょうか!?
【回答】
7回以下です。
ちなみに62歳の私は5回以下です。」

長くなってしまって吸いません。ご指導よろしくお願いいたします。

投稿: | 2014/08/31 18:21

ご丁寧にご返信いただきましてありがとうございます。
医学的な事は全くわからない為に医学的に初歩的な質問等もしてしまっていると思いますが、その都度ご丁寧にご回答いただき、本当にありがとうございます。

正常な排尿回数について1日7回以下とご指導頂きましてありがとうございます。先生に質問したいのですが、例えば水分等を多くとった場合、良くトイレが近くなると言ったりしますが、1日7回以下の排尿回数というのは水分を普通にとっていた場合の事なのでしょうか!?
【回答】
多く摂取しても回数はほとんど同じです。
水分をたくさん取ったからトイレが近くなるというのは、病気が隠れていると考えます。」

また、膀胱頸部硬化症の方は水分を多めにとっていなくても頻尿症状として7回以上の排尿回数になるのでしょうか!?
【回答】
はい。」

排尿障害についてお尋ねさせて頂きたいのですが、尿が出づらいというのは排尿障害の一種なのでしょうか!?
【回答】
はい。」

色々とお忙しいところお尋ねしまして、申し訳ございません。ご指導のほどよろしくお願い致します。


投稿: | 2014/09/05 00:51

先生教えてください。44歳女性、27歳の時性交後に膀胱炎にかかり、抗生剤を何度も飲みましたが1年以上くるしみました。それからおさまっていたのですが、今度は40歳くらいから性交なしで膀胱炎の症状がでてき、病院に行くと少し尿が汚れている程度で抗生剤を頂き少しよくなすのですが、常に尿道の気持ち悪さがあります。、年に4,5かい膀胱炎の症状になっています。初めに、体全身の寒気、下腹部痛、排尿痛、尿道の気持ち悪さ、頻尿になります。
【回答】
膀胱の刺激症状や関連痛症状でしょう。」

湯船につかると症状が悪くなるので。4年湯船につかっていません。シャワーです。それと同じく40歳くらいより仙骨の痛みで長距離を歩けず自転車にも乗れません。下半身の強い冷え、異常に汗をかいたり、、倦怠感もあり、仕事に行ける状態ではありません。
【回答】
慢性膀胱炎や間質性膀胱炎や過活動膀胱の関連痛・自律神経症状でしょう。」

泌尿器科で膀胱内視鏡検査で膀胱はくばんしょうといわれましたが、そんなに心配するほどではないとのことです。
【回答】
慢性膀胱炎の所見です。
必ず排尿障害がある筈です。」

腎臓の造影剤も異常なしです。腰痛は整形外科では異常なしでした。先生今の私はどういうことが考えられるでしょうか?
【回答】
排尿障害の治療をすれば改善するでしょう。
水分(お茶・コーヒーを含む)を極力控えて1日1㍑以下にして下さい。
水分を摂取すればする程、症状は悪化します。

投稿: 松下〇〇〇〇 | 2014/10/29 17:52

前立腺がんの手術をを受け8年になります。術後は術後前以上に頻尿が激しく3〜4年くらい前に間質性膀胱炎と判断され先ず膀胱拡張手術ををしましたが頻尿、下腹部、腰、筋肉痛が激しく発生し痛みが収まりません。
【回答】
もっともと排尿障害が潜在していて、膀胱三角部が興奮状態にあったのでしょう。
前立腺手術で全摘後、尿道と膀胱三角部を縫合した時に、膀胱三角部にさらに刺激が加わり症状が増悪したのでしょう。」

アイピディーカプセルを所要し、また食後療法と言うことで医師からカリゥム、刺激物の摂取量の制限を、さらに体内、排尿のphも酸からアルカリ性に改善する為にウラリットを必ず食後のみ努力をしておりますが下腹部、腰、筋肉痛が一向に収まりません。また最近難病の指定を受けるよう指示され申請中です。どうかこれらの痛みがとれ睡眠等が出来るまた改善するようご指導願います。
【回答】
前立腺はないのですが、前立腺肥大症の治療薬であるαブロッカー(エブランチル・ハルナール・ユリーフなど)やベタニスが治療候補に挙がるでしょう。

投稿: 高田 | 2015/09/29 07:32

お忙しいところ失礼します。質問させて下さい。

37歳、既婚女性、出産経験無しです。

①間質性膀胱炎は、無治療の場合、必ず症状は悪化していくものなのでしょうか。
症状が軽度で、年に数回、頻尿や膀胱痛に一週間ほど悩まされる程度なのですが、通院するべきか迷っています。
こちらの症例のように、一日に何十回とトイレに行くわけではないので、そもそも治療するような状態ではないのかとも思います。
ただこのまま放置して、いずれ悪化するのであれば、早めに対処していきたいと思います。
★回答
症状は悪化します。
隠れた病気が無症状の時に、体が警告するために、やっとのことで症状が作れたのです。
警告しても理解してもらえないのなら、もっと症状を強くします。」


②間質性膀胱炎の患者の、性器ヘルペス感染との関係性や、罹患率のデータなどはあるのでしょうか。
こちらの記事で患者さんのメールに「持病のヘルペスが」とありましたが(この方がどちらのタイプのヘルペスかはわかりませんが)、性器ヘルペスに感染することが、間質性膀胱炎の原因の一つに考えられないのかと思います。
と言うのも、私が性器ヘルペスに初感染したとき、ひどい排尿障害になりました。
★回答
ヘルペスウイルスが排尿神経に感染して、炎症を作ったので排尿障害になったのです。」

膀胱が尿でぱんぱんになっていてもオシッコをする感覚がわからず、尿が出るまでに20分もかかるようなことがありました。
その時は大学病院(確か日大)で処方された薬(名前は忘れました)を服用して、排尿障害の症状は治りました。

③間質性膀胱炎の症状悪化と、性交は関係がありますか。
排尿時の膀胱痛がひどくなるのは、決まって性交の回数が多くなった時期です。
妊活をしているので、一週間程度、一日置きくらいに行うと、ほぼ必ず膀胱痛が起こります。
また、頻尿や膀胱痛がないときでも、常時、性交痛があります。
膀胱のあたりが圧迫されるような鈍痛です。
夫婦関係に支障が出るほどなので、間質性膀胱炎の治療が性交痛の軽減につながるようなら、治療した方がいいのかなと思います。
★回答
膣壁を介して、敏感な膀胱三角部をペニスの物理的刺激が、余韻を残しているからです。」

たくさんの質問ですみません。
どうぞ宜しくお願いいたします。

投稿: かはら | 2017/10/28 16:16

ご回答ありがとうございます。
症状は悪化するということですので、早めに治療したいと思います。
いろいろと疑問が解けました。
お忙しいところありがとうございました。
★回答
膀胱水圧拡張手術だけはしないでください。

投稿: かはら | 2017/10/28 19:29

膀胱水圧拡張手術はしない方がいいのですね。
よく覚えておきます。
ご丁寧にありがとうございます!

投稿: かはら | 2017/10/28 20:29

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