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繰り返す膀胱炎に大量の水分は禁物!

繰り返す膀胱炎、例えば、慢性膀胱炎や間質性膀胱炎症状で苦しんでおられるご婦人に限って、水分を大量に摂取する習慣があります。これは、逆効果ですからお止め下さい。

水分を大量にとらなければならない膀胱炎は、細菌性急性膀胱炎と細菌性慢性膀胱炎だけです。細菌性の膀胱炎の場合、排尿回数を増やすことで、膀胱内の細菌数を減らす必要があります。そのため水分を大量に摂取することで、排尿を頻回に行い、膀胱内の細菌数を減らして病気を治癒に向かわせるという意味があります。

ところが、一般的な慢性膀胱炎や間質性膀胱炎と称される膀胱炎は、細菌が無関係な上に膀胱そのものがとても過敏です。そんな過敏で弱った膀胱に、水分をたくさん摂取して尿をたくさん作り、排尿回数を無理やり増やすような暴挙で病気が治る訳がありません。細菌性膀胱炎の治療と無菌性の慢性膀胱炎・間質性膀胱炎の治療を病気の病態生理も考えずにごちゃごちゃにした「味噌糞一緒」状態の治療です。

一度ついてしまった習慣はなかなか直せないものです。
ここで最近の実例を上げましょう。慢性膀胱炎症状で、排尿障害が原因であることを理解され、内視鏡手術をお受けになった患者さんのエピソードです。手術前の症状は、1日20回~40回の頻尿、下半身の痛みや痺れなどでした。手術後、頻尿は2時間半に1回まで減り、下半身の不愉快であった症状も軽減し喜んでおられました。手術後1ヶ月を過ぎたあたりから下腹部の痛みを感じ、特に朝が辛いとのことでした。以前にも同じような訴えをなさるご婦人がおられたので、もしや?と思い、寝る前に水分をとっていないかと尋ねました。すると、就寝1時間前に500mlの水分をとっているとのこと。また毎日、水分をなるべく多くとるようにしているとのことでした。私の病気に関する考え方を理解していただいたと思っていたのが軽率でした。直ちに水分を控えるように指導しました。

もう少し詳しくは★ここをクリックして下さい。

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コメント

はじめまして。24歳のかずといいます。
最近、性行為をした後に、彼女の排尿に血が混ざっていることがあります。これは、膀胱炎ですか?排尿の回数が増えたわけでもなく、原因が解りません。仕事がら、トイレになかなか行けず、よく我慢をしているようなのですが、膀胱炎になる原因になりますか?もしも、膀胱炎だとしたら、何科で診察をしていただければよろしいですか?

投稿: かず | 2006/03/05 21:47

性行為直後の出血であれば、膀胱炎ではなく、激しいセックスによる陰部外傷の出血でしょう。性行為で膀胱炎になるためには、少なくとも6時間以上経過してから発症します。
膀胱炎の可能性があるのならば、泌尿器科医を受診して下さい。

投稿: 高橋クリニックからの回答 | 2006/03/05 22:27

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