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慢性膀胱炎の実例4

【実例4】 カルテ番号13556○○○子さん28歳の場合
 1年以上前より1時間に6回の頻尿で苦しんでいたご婦人です。始終尿意頻拍が襲ってきて外出が出来ません。婦人科クリニック1軒と泌尿器科専門クリニックを2軒行かれましたが治りません。それまでの処方された薬は次のようです。
・抗生剤:クラリス・パンスポリンT
・頻尿改善剤:バップフォ・ポラキス
・精神科薬剤:グラダキシン・メイラックス・トフラニール
・排尿筋作用剤:ウブレチド
・漢方薬:猪苓湯合四物湯・四物湯
・健胃剤:ムコスタ・セルベックス
 膀胱容量が小さく、診察時の尿流測定検査ができませんから、排尿障害の確認ができません。取り合えず、治療を始めました。これまでの治療は無効なので、異なる観点から進めます。まず、解熱鎮痛剤坐薬を試みました。極端な頻尿(1時間に6回)は少し改善し30分~1時間に1回に減りましたが、直腸過敏のためか下痢症状が出現しました。そのため解熱鎮痛剤坐薬の治療は断念しました。 
 次に、仙骨神経ブロックを行い膀胱鏡検査と膀胱拡大術を試みました。膀胱鏡検査で膀胱三角部炎と膀胱頚部の狭いことが判明しました。膀胱拡大術で膀胱は400mlまで拡張でき、術後コンスタントに1時間に1回の頻尿になりました。でも彼女は覚悟を決め、手術をすることになりました。
 手術後、尿意頻拍は消失、頻尿も改善し波はありますが1時間~5時間に1回になり大喜びです。嬉しいことがもう一つあります。それはクラシック・オーケストラのメンバーであるボーイフレンドの演奏をトイレが近いためにホールで一度も聞いたことがなかったのですが、手術後、初めてジッと聞くことができたとメールで喜びのお便りがありました。
 患者さんもそうですが、医師である私も結構根気よく治療しているのがお分かりでしょう。でも患者さんが私について来てくれるから出来るのです。
●総合評価:
頻尿のため尿がためられずにウロフロ検査は手術前には出来ませんでした。膀胱三角部を治療し、膀胱頚部を開いたところ、手術後のウロフロでは尿が十分にためられるので見事なオシッコの勢いです。
cc13556t-asako28y.jpg

★下記に実例4の患者さんのお礼のメールを原文のまま掲載します。参考にご覧になって下さい。

「こんにちは。○/○に膀胱三角部炎の手術を受けました○○○子です。
 去年の1月に初めて急性膀胱炎になって以来、治ってもすぐ再発し症状は残りどこの病院に行っても、菌はいないから気のせい、の繰り返しでした。いろいろな薬を処方されましたが、薬を飲むと気分が悪くなりボーっとしてしまい、仕事にも遊びにも支障が出るし、毎日暗い気持ちでした。
 先生のサイトを見つけたときは、治療内容、方針とも他の病院とは全く違う印象を受け、希望が見えたように感じました。手術を受け、症状が実際に改善されたのには感動です。なにより人生に対し前向きになることができました。私の仕事は○○○で、普段はオフィスにいるのですがセールの時ショップにヘルプに行きます。これからは堂々と行くことができます。
 また、彼はクラシックの○○○なのですが、これで安心してコンサートにも行くことができます。まだ残っている感じはあるのですが、昨日言われた通り、少し我慢して、トイレに行く間隔をなるべくのばそうとしています。今後は、定期的に水圧拡張をお願いしたいと思っています。宜しくお願いいたします。本当に、どうもありがとうございました。
 先生は私の人生を変えてくれたと言っても過言ではありません。なんだか大袈裟になってしまいましたがお礼を言いたくてメールしてみました。」

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