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慢性膀胱炎の実例2

【実例2】 カルテ番号13542○○○奈子さん20歳の場合
 5年前より恥骨部・尿道の激痛が毎日3回突然襲ってきます。激痛の持続時間は30分です。その間ジッと我慢しなければなりません。S大学病院・K大学病院・A大学病院・某労災病院を転々と受診しましたが、特に異常なく、精神的なものと診断され、精神薬を処方され毎日を過ごしておられました。激痛がいつ襲ってくるか分からないので、外出や旅行ができずに悶々とした毎日を過ごしておられました。
 インターネットで慢性膀胱炎を手術で治すことを知り、藁をもつかむ気持ちで来院されました。この女性は頻尿症状は特になく、排尿障害も自覚していませんでした。検査してみますと、1回尿量が544mlと十分なのですが尿流曲線がギザギザの山型で裾野も広がっている排尿障害を認めました。また、残尿も50mlとかなりの量でした。
 治療により排尿状態は極めてよく残尿も5ml以下になりました。毎日3回あった激痛が早朝の始めの排尿後に1回だけに減少したのですが、その1回がなかなか治ってくれません。前述の「治療の難しさ第3の理由」の症例に属します。ここで、日常生活について更に詳しく聞くと、この患者さんは必要以上に水分を摂っていることが判明しました。「誤解の項目」でご説明したように、急性膀胱炎の治療として水分をたくさん摂るという方法がありますが、慢性膀胱炎の場合、細菌感染が原因ではないのでまったく無意味です。そこで寝る前の大量の水分摂取を止めていただきました。すると早朝排尿後の激痛がなくなり、安定してきたのです。やれやれ・・・。
●総合評価:
ウロフロ検査では一見尿の勢いは良いのですが、超音波エコー検査で残尿を測定すると残尿50mlと大量です。手術で狭い膀胱頚部を広くしました。手術後のウロフロではご覧のように勢いがさらによくなり、残尿はわずかに2mlになりました。
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