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慢性膀胱炎の実例1

 慢性膀胱炎といっても皆同じ症状ではありません。また治療経過も様々です。これから述べるのは、高橋クリニックに実際に訪れ、診察・検査・治療なさった患者さんの実例記録を要約しました。脚色は全くしていません。患者さんの苦悩・決断・勇気・喜びと、医師である私の涙ぐましい根気・努力を知っていただきたい!しかし診断や治療法はまだまだ発展途上です。これからも切磋琢磨・研究精進します。ご期待下さい。

【実例1】 カルテ番号14336○○○美子さん36歳女性の場合
 10代の頃より1時間に1回~2回の頻尿と5分毎の尿意頻拍で悩んでいました。医師に相談しても、尿検査で異常がないので「気にしないようにしなさい」と言われるのみ。そのうち持病の躁鬱(そううつ)病が発症し精神科で治療を始めました。精神状態は薬でコントロールできていますが、尿の症状は治りません。でも精神科の病気があるので、尿の症状も心から来るものとあきらめていました。
 たまたまインターネットで高橋クリニックのHPで慢性膀胱炎について知り、当院を受診しました。尿流測定検査で尿の勢いはひどいものです。本人も尿流曲線のグラフを見て「ひどい!」と叫びました。「心のせいではなかった!」と喜びました。手術治療で排尿状態は改善しました。手術後、内科と精神科の医師に心の病気のせいではなかったことを伝えると喜んで帰宅されました。
●総合評価:
ウロフロではご覧のようにチョビチョビしか尿が出ていません。残尿も38mlありました。膀胱三角部もハッキリした白板症です。レーザー光線でこの白板も含めて膀胱三角部を焼き、膀胱頚部を広げる手術を行いました。手術後のウロフロは別人と思うくらいに勢いよくなり、残尿も4mlしかありません。
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