患者さんからのお便り
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1日10回以上の頻尿(多い時には20回)と尿道の痛みで、内科、腎臓内科、婦人科を受診し、問題が解決しないので4軒目で高橋クリニックを受診した患者さんです。超音波エコー検査で膀胱出口に嚢胞を認めました。ある意味膀胱頚部硬化症による排尿障害です。
3D画像の正面像で見ると、膀胱出口の大部分を占拠しています。
尿流量測定検査で、排尿障害を認めました。これが、患者さんの訴える症状の元凶なのでしょう。ご主人ご家族に相談し、内視鏡手術を決め、本日手術を実施しました。
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漢方で血液の流れの悪い状態を「瘀血おけつ」といいます。
超音波の検査で偶然に見つけられる所見です。女性ばかりではなく、男性にも認められます。血液の流れが悪いために起きているであろう病気を西洋医学的には「骨盤内静脈うっ滞症候群」と称されます。
漢方の瘀血は、それだけで独立した病態で、瘀血そのものが病気の根本原因だとされています。気虚すなわち気というエネルギーが不足して、気のエネルギーを原動力にしている血流が十分に働かなくなるというものです。しかし、西洋医学的な立場からすれば、それでは納得がいきません。現在の病気の中で瘀血状態を例に挙げれば、食道静脈瘤、下肢静脈瘤、精索静脈瘤などがあげられます。(表は、基礎中医学、たにぐち書店から)
食道静脈瘤は、肝硬変が原因で門脈圧が上昇したために起きます。上腸管膜静脈→門脈→右心房ルートが閉ざされたために、血流が迂回・遠回りして、脾静脈→食道静脈と流れ、最終的には右心房に戻るルートです。ところが迂回ルートは、本来の流れではないので、静脈は病的に凸凹に腫れ、時として破れて食道に大出血をきたすので吐血します。それが肝硬変の食道静脈瘤破裂です。
食道静脈瘤を治すには、漢方の考え方からすれば、単に食道静脈の流れをよくすれは良いということになります。しかし、漢方で食道静脈瘤を治した!という情報を耳にしたことがありません。
【写真】
血流の悪さは、通常、下流の流れの悪さがリミッターになり、血流全体の流れの悪さになります。
【写真】
例えば、高速道路の渋滞原因は、走行する車の台数が多い自然渋滞の場合と、料金所や交通事故による物理的原因による渋滞に分けて考えることができます。
人間の体の中で血流が急激に増えることはありませんから、生命現象で血流の悪さは、下流での流れの悪さ一つに原因がしぼられ特定されます。
漢方の考え方でいえば、高速道路が渋滞するのは、車に流れようとするエネルギーがない(ガス欠?)から渋滞するのだということになります。荒唐無稽な考え方です。
食道静脈瘤の場合は、肝硬変が物理的原因です。肝硬変を治すことができなければ、バイパス手術で上腸管膜静脈の血流を一部だけ下大静脈につなげれば、食道静脈の負荷が軽減します。全部をつなげると血流内の栄養素が肝臓で処理されなくなり、それはそれで困ります。
瘀血と思われる患者さんの実例をあげます。患者さんは30歳代後半のご婦人です。
平成20年2月に急性膀胱炎になりました。
頻尿・下腹部痛・排尿痛で抗生剤の投与を受けました。しかし、下腹部の痛みが強くなり、猪苓湯・バップフォの投与を受けましたが治りません。平成20年3月に女子医大を受診、五淋散を処方されましたが効きません。地元の泌尿器科でIPD・当帰加補中益気湯を服用しています。
高橋クリニックに平成20年5月に来院しました。
当時の症状は、膣疼痛・右恥骨と鼠径部痛です。この超音波エコー検査は平成20年5月の写真です。膀胱出口のわずかな飛び出し所見があり、ウロフロメトリー検査で、強い排尿障害を認めたので、エブランチルを処方しました。治療の成果が出て、症状は30%ほどに軽減したので、地元の医師にお薬を処方して治療を続けていました。
ところが、最近になり再び痛みが強くなり(80%)、視鏡手術を希望されたので、初診から1年後の平成21年5月に内視鏡手術を受けに来院されました。
この超音波エコー検査は、手術当日の写真です。供覧するためにコントラストを強くしています。
1年前の超音波エコー検査と比較して容易に分かることは、膀胱出口周囲の静脈がとても拡張した(瘀血)ということです。
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高橋先生へ
初めまして長野県〇〇市の〇〇(3・歳・女性)と申します。
膀胱、尿についてのトラブルをネットで調べて、先生のホームページにたどり着きました。
症状は
① 尿道の口がいつも“ツーン”とした感じと、ショーツに当たっている感じがします。過敏になっています。
② 排尿しても残尿感があります。
③ 排尿しても5分ぐらいすると又トイレに行きたくなる時があります。1時間ぐらい行かなくても平気な時もあります。
④ 昼間のトイレの回数は20回ぐらいです。夜は3回~0回です。
⑤ 排尿時、おしっこが左に向かって出ます。太ももに当たってしまうこともある位かなりそれます(数年前から)
4月2日〇〇市内の病院の〇〇病院の内科に罹りました。
診断は、尿検査から膀胱炎と分かり、抗生物質を処方してもらいました。
4月7日:その後も違和感は改善されないので、泌尿器科のある〇〇腎臓クリニックに罹りました。
やはり、尿検査から軽度の膀胱炎と診断されて、違う抗生物質を処方してもらいましたが、改善されず
4月13日(昨日):膀胱鏡の検査をしてもらいました。尿道にカメラを入れる時に「狭いね」と言われましたが膀胱内は異常はありませんでした。それで処置で尿道を広げたと言っていました。特にメスを入れたわけではありませんでした。
「これで大丈夫」と言われましたが、それでも今現在改善されていません。
だんだん気持も落ち込みがちになってきてしまって、家庭や仕事に支障が出ないうちにと思い相談させてもらいました。
相談内容は
① 長野県内出来れば近いところで先生のような診察、検査、手術等に取り組んでいらっしゃる病院(先生)があったら紹介して頂きたいと言うこと。
② ①が無ければ、先生に診て頂きたいのですが、〇〇市から出かけるので、一日で診察と可能な限りの検査を受けてみたいのですが出来るか?と言うこと。
③ このような症状が長く続くと、もしもポリープなどがあった場合、悪性の腫瘍になる可能性があるのか?と言うこと。
お忙しいところ読んで頂いてありがとうございます。
長くなりましたが、以上です。お返事頂けたら幸いです。よろしくお願いいたします。
長野県〇〇市 〇〇
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上記の内容のメールが届き、実際に患者さんが来院されました。
まず、超音波エコー検査を行いました。
パッと見て、膀胱出口に丸い影が見えます。何でしょう。
写真を拡大してみましょう。
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UPDATE Date Added: 30 January 2009
Donna R. Coffman, MD
Botulinum A and overactive bladder
Body_ID: PUP2007MMDDA001
Botulinum toxin A (BTX-A) injection induces detrusor muscle relaxation and may affect afferent sensory receptors in the urothelium. BTX-A injection has been used as treatment for neurogenic detrusor overactivity (NDO) and idiopathic detrusor overactivity (IDO).
Body_ID: PUP2007MMDDA002
In a review of studies of the efficacy and safety of BTX-A for treatment of detrusor overactivity, Dmochowski and Sand found that most patients have improved urodynamic variables and decreased need for anticholinergics when treated with BTX-A and that most children with myelomeningocele also show improvement. The data for other subpopulations of patients with NDO (e.g., patients with multiple sclerosis or spinal cord injury) are insufficient (because of inconsistent definitions of continence) to determine whether BTX-A is effective, but high rates of continence (>80%) have been reported in some studies, which is encouraging.
Body_ID: PUP2007MMDDA003
Patients with IDO are not as well studied as patients with NDO, but the evidence to date suggests that BTX-A improves continence, reduces frequency, and improves the quality of life of patients with IDO (33%-91% of patients had regained continence, using various measurements and outcome parameters). Despite the overall reports of efficacy, there is not a standard method for reporting objective and subjective criteria, making it difficult to reach specific conclusions about efficacy.
Body_ID: PUP2007MMDDA004
A wide variety of doses and numerous discrete dose sites have been studied. Although efficacy of doses of 100-300 U of BTX-A given at multiple sites (30 is used most commonly) has been shown, there have been no systematic dose-response studies done in patients with NDO or IDO. Dosage of 1-12 U/kg body weight given in 20-50 injection sites has been reported for children.
Body_ID: PUP2007MMDDA005
The most common side effect is urinary tract infection (4.9%), followed by hematuria (1.6%) and transient urinary retention (1%). Drug migration-related side effects do not seem to be a problem after intravesical administration of BTX, although there are rare reports of induction of an immune response to BTX resulting in reduced response. Sixteen percent of patients with IDO may need to use clean intermittent catheterization for several weeks after BTX treatment. Use of Dysport has been associated with transient muscle weakness and hyposthenia (in 8% and 5% of patients); this seems to be a dose-related effect, but studies are limited.
Body_ID: PUP2007MMDDA006
Duration of effect seems to be ≥6 months, but the authors note the need for a more consistent definition of "duration of effect" to compare trial results more effectively. The range of duration for BTX-A with NDO was 5.3-10.5 months. In patients with IDO, the mean duration of efficacy of BTX-A was 5-7 months.
Body_ID: PUP2007MMDDA007
BTX-A therapy seems to be an effective alternative for treatment of overactive bladder symptoms, but the comparison of trial data is difficult because of the lack of standardized, clear definitions of outcomes and duration of effects. Studies that use standardized, clear definitions would help greatly in determining which patients would benefit the most, what dosage is most effective, when to re-treat, and what patient subgroups might be most susceptible to side effects.
Body_ID: None
Dmochowski R, Sand PK: Botulinum toxin A in the overactive bladder: Current status and future directions. BJU Int 99(2):247-262, 2007.
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先生、お久しぶりです。7月10日に手術をして頂いた○○○○です。その節は、本当にお世話になりました。
師走のこの時期、先生はお忙しくお過ごしなのでしょうか?私は、まだ卒業論文に追われていて、クリスマスどころではありません(泣)。でもでも、聖なる夜(?)、ご家族と楽しくお過ごし下さいね。
私も、現在はかなり体調が良く(整ってきて?)、10月の診察の際に訴えていた頻尿は全く無くなりました。もう、卒論がつらいなって思う時、でも高橋先生の事を思い出して、自身の健康な体に感謝する気持ちを再度認識しながら頑張っています。本当に、感謝の気持ちは伝えても、伝えきれないと思います。2008年の、ベスト・オブ・ミーツ(?)に、私は間違いなく高橋先生を推薦したいと思います!!本当に有難う御座いました!
ではでは、インフルエンザなど高橋先生は罹患しなさそうですが(笑)、体調にはくれぐれもお気を付けて(私も気を付けます!)、元気に新しい年をお迎えください。
かしこ
P.S:『患者さんレポート』は添付ファイルとして送らせて頂きます。もし、高橋先生のパソコンで開けなかった場合はメールでお知らせ下さい。また、何度も見直したのですが、万が一誤字脱字などがありましたらば、その際もご指摘頂ければ、訂正したものを再度送らせていただきたいと思いますので、その際にもメールで返信していただければ有難いと思います。
では、早速患者レポートを書き綴って行きたいと思います。HPを見ている方に、間質性膀胱炎の症状や手術の内容、経過などを少しでも分かりやすく伝える為に、
≪①症状の発祥~高橋クリニックを受診するまで≫
≪②手術実施の決定~手術までの経過≫
≪③間質性膀胱炎の手術≫
≪④術後の経過~1週間・1ヶ月・3ヶ月≫
≪⑤現在の状況~自身の病気を振り返って≫
の5つに章を区切ってレポートをまとめていきたいと思います。ぜひ、私のような若い女性で同じ症状に苦しむ方々(もちろんその他の方々も)にとって、心の不安を除き、少しでも“『高橋クリニック』を受診してみよう!!”という決心を促すキッカケになれば、私自身にとってもこれ以上の幸いはありません。
≪①症状の発祥~高橋クリニックを受診するまで≫
それでは、まず私の病気の症状が発祥した時に時間を戻して、出来るだけ詳細に皆さんに伝えて行きたいと思います。あれは忘れもしない(笑)、2008年の1月上旬の寒い冬のことでした。私は大学4年生で(現在22歳です)、ちょうど就職活動に精を出している時でした。そんな時、ふいに極度の頻尿と残尿感に悩まされ始めたのです。私は、“きっとこれが噂に聞く膀胱炎というものに違いない”と感じました。それまで、私は膀胱炎になったことがなかったのですが、たまたま膀胱炎になった女友人がいて、どういった症状かは聞いていました。その友達は、『頻尿は大変だったケド、病院に行って薬を貰ったら2~3日で治ったよ。特に冬とかなりやすいらしいよ。』と言っていました。なので、私はそんなに重要に考えていませんでした。後日、医療機関を受診すると、案の定“急性膀胱炎”という診断が下り、抗生物質を1週間分処方され、私はきちんとそれを飲み、一時はもとのように回復しました。1週間後の尿検査でも特に問題は無く、私は“良かった、良かった”とのほほんとしていました。
しかし、問題はこれからだったのです。その後1週間も経つと、また例の頻尿と残尿感に悩まされ始めたのです。スグに医療機関を受診しました。しかし、尿には異常は見つかりません…。一応、念の為にということで、抗生物質をまた1週間分処方して頂き、私は腑に落ちない気持ちで毎日を過ごしていました。よくよく考えてみると、抗生物質を飲んでも、症状はあまり改善されないことが分かってきました。しかも、抗生物質は長期に渡って飲み過ぎると身体に良くない、とお医者さんも処方を渋り始めました。その後、頻尿と残尿感は続き、夜もその症状で目が覚めてしまうなど、私は精神的にも辛い毎日を過ごしていたのです。
それが1月~3月一杯まで続きました。最後には、お医者さんからは、『きっと神経が過敏になっているからに違いないよ。精神安定剤の薬を処方しようか?』と言われる始末です。“私の病気は本当に膀胱炎なのだろうか…。それとも、本当に精神が過敏になっているのだろうか。。。、治らないかもしれない。”。その時は本当に、絶望的な気持ちになりました。しかし、私は最後の希望を信じていたのです。きっと何か解決法があるハズだと!“もう、自分の力で解決方法を見つけ出すしかない!”と、私はインターネットで検索を試みたのです。その、第1ページ目に見つけたのが、『高橋クリニック』のHPでした。
なるほど…。HPの専門分野の所をくまなく読んでいくと、全く私の症状と同じキーワードが沢山出てきました。残尿感、頻尿、長期間続く、精神の病と誤診されやすい。。。、など等。
私は、自身の病気が“間質性膀胱炎”なのではないかと思い始めました。“う~ん、なんだか不思議そうな先生だケド…、もう私にはここしかない!”これなら、私の病気に一番しっくり来るのだから。“と、初めて納得した気持ちになったのです。電話で一度コンタクトを取り、後日受診することになりました。
初受診は、4月の10日だったと思います。ここで、私は、初めて『間質性膀胱炎』という診断を受けることになりました。
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今回のテーマは医師向け(医家向け)です。専門用語が出て内容が分かりにくいところがありますが、ご容赦下さい。
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はじめまして、○○県で泌尿器科をしているものです。
先生のホームページをみて、見よう見まねで施行してみました。
やったばっかりですのでまだ効果は聞いておりません。
水圧拡張3回目に追加で三角部切開してみました。
今後も先生の術式を試してみたいと考えております。
正確な術式を教えて頂けるとのことで、メールさせて頂きました。
よろしくお願いします。
○○○○病院 泌尿器科
○○○○
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お答えいたします。
術式にご興味いただきありがとうございます。
木曜日・土曜日を除く、午後4時から7時の間にお電話を下さい。
比較的に外来が空いている時間ですから、お話ができると思います。
術中のポイントをお教えします。
====================================================================
この先生と直接お話ししました。お電話ありがとうございました。
口伝では伝えにくい個所もありますから、ここで細かなテクニックを解説します。
膀胱三角部は解剖学的に膀胱の一部ですが、発生学的には尿管の一部です。ですから膀胱刺激症状といっても、膀胱本来の症状もあれば、膀胱三角部の尿管刺激症状もある訳です。
以前より、膀胱三角部には伸展レセプターが存在し、それが膀胱知覚のセンサーということに生理学的には信じられています。間質性膀胱炎・過活動膀胱などで膀胱が過敏である=膀胱三角部センサーの異常興奮であるにもかかわらず、膀胱水圧拡張術では硬くて伸びにくい膀胱三角部には影響が及ばず、伸びやすくセンサーの少ない膀胱体部のみを膨らませることになるので、一時的に膀胱容量を増やすことができるかも知れませんが、治療効果としては無意味でしょう。膀胱三角部の手術に関しては、慢性前立腺炎のブログの中で詳細に解説しています。このコーナーと合わせて参考にご覧下さい。
しかし、膀胱水圧拡張術が間質性膀胱炎のスタンダードな治療として確立している以上、立場上、私のように自由自在に振舞えない先生にとっては、ひと手間(膀胱三角部減張切開手術)加えることが、現時点では最良の選択だと思います。
以下に、実例を上げ術式について解説します。(手術を行なう泌尿器科医に対しての解説です。したがって手術の写真でご気分が悪くなるような方は、ご覧にならない方がよいでしょう。)
患者さんは63歳のご婦人です。
平成18年12月から日中20回以上の頻尿と夜間7回の頻尿で地元の大学病院を受診、間質性膀胱炎と診断されました。
平成19年7月に尿意が強くなると下腹部の痛みが出現するようになり、地元の病院から東京の私立大学病院を紹介され、その年の11月に膀胱水圧拡張術を受けました。
しかし症状は悪化するばかりで平成20年9月に高橋クリニックを受診しました。
それまで服用していた薬は、IPD・トリプタノール・アタラックス・ロキソニン・ソレトンです。日中の頻尿は60回~70回、夜間は7回の頻尿です。
水分制限(一時期は1日5㍑飲水していたそうです。)を1日1㍑以下にしていただき、エブランチルの服用したところ、うなるような腹痛はおさまりましたが頻尿はそのままで、手術を強く希望されました。
膀胱出口の側面3D画像です。
上下の膀胱括約筋が正対しなければなりませんが、緑の破線矢印で示すように互いに交差しています。下の膀胱括約筋が尿道側に迷入しているようにも見えます。膀胱三角部と膀胱括約筋との乖離部分が膀胱頚部硬化症の部分になります。
膀胱出口は排尿中の観察ではないにもかかわらず、開いているように見えます。これは、膀胱出口周囲が盛上がった(平滑筋過形成:赤い矢印)ために、見かけ上、開いているように見えるだけです。
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間質性膀胱炎の診断基準にある「点状出血」について、とある掲示板で話題になりました。
話の展開の中で、慢性前立腺炎と間質性膀胱炎の原因が排尿障害であると主張している私の考え方に矛先が向けられました。慢性前立腺炎の手術を多数行なっている私のブログの記載の中に「点状出血」の記載がないので、本当は、慢性前立腺炎と間質性膀胱炎を別物として私は考えているという趣旨の内容だったと思います。
そのことに関して、「慢性前立腺炎」のブログで詳細に解説しました。内容が重複しますが、本来の間質性膀胱炎のブログページに掲載します。
間質性膀胱炎の診断基準の一つである「点状出血」について、その価値について未だ確立されていません。
Waxmanらの報告によると、間質性膀胱炎症状を有する患者さんのうち「点状出血」を認めたのは42%のみだったそうです。また、同じWaxmanらの別の報告で、卵管結紮(不妊手術)を受けた21歳から43歳の無症状(間質性膀胱炎症状のない)の女性20人に膀胱水圧拡張を行ったところ、45%に「点状出血」を認めたという報告です。(いずれも排尿障害プラクティス 間質性膀胱炎の最前線より)
つまり、「点状出血」の存在確認は、間質性膀胱炎の診断の参考にはなるが決定打ではないということです。
「診断基準」とは、原因などの全体像が定かでない病気に対して、臨床医が困るので便宜上「仮」に儲けた「一時的」な定義です。しかし困ったことに、一時的にもかかわらず恒久的な存在になることがしばしばです。「診断基準」で定義されたことが一人歩きをし、新しい知見を蹴散らしてしまうのです。自分たちで定義した狭い意味の言葉によって、思考が呪縛され奴隷に成り下がるのです。この現象は思考の弱さにあるのです。一旦定義すると、それ以上問題の事象を掘り下げなくなります。そしてその定義したことを安心の「拠り所」にしてしまうのです。「点状出血がなければ間質性膀胱炎ではない」などとトンチンカンな考え方を吐露するのです。
しかし、この現象は私も含めた全ての人間にみられる傾向です。これを思考の「慣性の法則」といいます。もちろん私のブログの中でも、そこここにこの現象はあるでしょう。常に用心をしなければなりません。
私は間質性膀胱炎も難治性の慢性前立腺炎も、その原因はどちらも「排尿障害」だと信じています。
間質性膀胱炎も慢性前立腺炎も過活動膀胱も神経因性膀胱も心因性頻尿も慢性骨盤内疼痛症候群も、原因の出発点に排尿障害があり、その行き先がそれぞれ異なった終着駅(症状の異なる病気)として認識されているに過ぎないと考えています。特に女性の場合、前立腺というショック・アブソーバーがなく、また性差のために必ずしも男性と同じ症状同じ検査結果が得られないのでしょう。逆に原因が同じであれば、男性も女性も全く同じ症状同じ検査結果が得られるのだと主張すること自体に、生物学的にも医学的にも無理があるのでは?と考えます。
さて、「点状出血」については、その成因について深く解説した文献はありません。現象の程度についての記載はあります。では、なぜ「点状出血」がおきるのかをここで少しずつ考えてみましょう。
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このブログをお読みになった難治性の慢性膀胱炎や間質性膀胱炎の方から、地元の泌尿器科医を紹介して欲しいという内容のメールが頻繁に届きます。
このブログに掲載されている間質性膀胱炎に関する考え方や治療法は、私独自のもので一般的ではありません。ですから鹿児島県鹿屋市の倉内先生以外に、ご紹介できる医師を存じません。
このブログの内容は110テーマ以上になりますから、全てを印刷(A4で300ページ以上の量)して主治医に手渡しても要領を得ませんし、現実的ではありません。
そこで、私の考え方や治療法を以下にまとめます。これを印刷して主治医にご相談下さい。質問があれば、医師からの電話での直接の質問もお受けします。
(院長直通:03-3771-8034 ただし午前9時~12時まで)
【考え方】
【1】何らかの原因で、膀胱出口や膀胱頚部の機能が不完全で、排尿時に膀胱出口が十分に開放しない。
【2】膀胱出口の周囲は粘膜・筋肉で構成され、ある程度の柔軟性がある。膀胱出口が十分に開放しないため、排尿時に下部尿路(膀胱三角部・膀胱出口・膀胱頚部)が振動する。その振動は自覚できない。
【3】その振動が慢性化し繰返し起きると、生体の防御・適応反応で、膀胱出口の線維化あるいは膀胱括約筋の過形成を促され膀胱出口が硬くなる。広い意味での「膀胱頚部硬化症」である。「機能性膀胱頚部硬化症」ともいえる。狭義の膀胱頚部硬化症は内視鏡手術後の線維化を意味する。
【4】硬くなったため、膀胱出口は柔軟性が欠如し、排尿時の下部尿路はさらに一層激しく振動することになる。
【5】この激しい振動は、刺激エネルギーとして下部尿路全体を絶えず刺激する。
【6】膀胱刺激知覚症状(特に膀胱三角部において)として、残尿感・頻尿症状がある。
【7】下部尿路の神経支配の脊髄を絶えず刺激することで、脊髄内の神経ネットワークが発達し、他の知覚経路や自律神経経路と接続するために、関連痛・自律神経症状が出現する。
【8】下部尿路の振動エネルギーによる器械的刺激により、膀胱は物理的炎症を起こす。細菌感染やアレルギーの炎症ではなく、あくまでも「物理的炎症」である。
【9】「軽微な排尿障害の慢性的な繰り返しが、膀胱を病的に変容させる」が慢性膀胱炎・間質性膀胱炎の本質である。
検査で細菌が「たまたま」検出されると「細菌性慢性膀胱炎」、細菌が検出されないと「気のせい」「心因性頻尿」、尿意切迫感が強いと「過活動膀胱」、痛みが強いと「疼痛性膀胱」、病歴が9ヵ月以上、年齢が18歳以上で夜間も頻尿が認められると「間質性膀胱炎」と診断される。自律神経症状が強いと「自律神経失調症」「更年期障害」、関連痛が全身に及ぶと「線維筋痛症」と診断される。中途半端な検査と症状に振り回されることにより、同じ病気を細かく分類しているに他ならない。よって、受診する医療機関ごとに様々な病名を付けられることになる。
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以前にも水分の取り過ぎに注意を促しました。
しかし、来院される患者さんの多くが、水の取り過ぎで病気に苦しんでいます。「たかが水」という認識と、「水は身体によい」という妄信と、「炎症の治療」には大量な尿排泄が必要という呪縛(無理解な泌尿器科専門医が飲水を勧めるので・・・)が存在しているからです。
飲水治療は、「細菌性」の急性膀胱炎・慢性膀胱炎と「細菌性」の急性前立腺炎・慢性前立腺炎にしか効き目がありません。それも抗生剤・抗菌剤のなかった頃の主たる治療です。(この種の尿路感染症に適応のある漢方薬も利尿作用があるので、飲水治療と同じです)
誤解を解くために、ここで再度、「水」について論じたいと思います。
右の図は、60kg体重の人の体の水分収支です。
体重の60%が水分といわれていますから、60kg×60%=36kg=36ℓ(1g=1mlとして)です。
数値には幅があります。必ずこの数値どおりとは限りませんから、参考の標準データと思って下さい。
【経口から入る水分IN-PUT】は次のようです。
1.食事:1.0ℓ(私たちは水分のないものは食べれないのです)
2.代謝水:食事がエネルギーとして代謝される時に、化学反応の結果排出される水0.5ℓ
3.飲水:0.8ℓ(0.5ℓ~1.0ℓ)(自分の意志で調節可能な水です)
【排出される水分OUT-PUT】は次のようです。
1.尿:1.4ℓ(体重1kgにつき1時間に1mlの尿が生産されます。したがって60kg×1ml×24時間=1440mlです。しかし、腎臓の基礎代謝(アイドリング状態)で最低でも500mlの尿が何が何でも排泄されるので、900mlは調節可能です)
2.呼気・汗:0.8ℓ(呼気で300ml、汗で500mlです。汗といってもダラダラ流れる汗ではなく、不感蒸泄といって体表から蒸発する水分です)
3・大便:0.1ℓ
例えば、・・・
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以前に予告した学会発表を本日、2008年4月25日(金)横浜のパシフィコ横浜で発表してきました。
発表内容をこのブログで、発表したのとほとんど同じに報告しましょう。口語体ですから、少し不自然かも知れません。スライドが40枚を超えていますので、このブログに全てを掲載するまで時間がかかりますから、気長にお読み下さい。
さて、このセッションの座長は、私の1年後輩の慈恵医大の清田浩准教授でした。
私が研修医2年生の時に清田先生は研修医1年生でした。私は当時偉そうに清田先生を指導していましたが、今や立場は逆転し、・・・清田先生はこの世界(感染症)の重鎮です。
本題を発表内容に戻しましょう。
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ご婦人で冷えた場所に長い間いたりすると、急性膀胱炎になることがあります。
あなたも経験したことがあるでしょう?
ご婦人の急性膀胱炎は細菌感染ですから、その原因として90%がセックスです。しかし、患者さんにお聞きすると、「頑としてセックスはしていない」とされる方や高齢者で絶対にセックスはしていないと医師が思える方がいます。仕方がなく、原因はともかく、たまたま(私はこの言葉が嫌いです)だろうと私は思うようにしています。
【ひまわりからの冬の衛星写真】
人のからだの仕組みを深く知るうちに・・・
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高橋先生、こんばんは。
9月に手術して頂いた、○○○○と申します。
駄文な上に長文で申し訳ないのですが少しでも同じ症状で苦しんでいる方の力になれたら・・・と遅くなってしまいましたが、レポートを書かせて頂きました。
手術前
初めて膀胱炎になったのがいつか詳しく覚えていないのですが恐らく高校を卒業した頃だったと思います。
それからは冬になったり、体調を崩すたび度々膀胱炎になっていました。
頻尿はあまり意識していなかったのですが、ゆっくりとひどくなって行きそのうちに、30分~1時間に1回程のひどい頻尿になりました。
しかし、痛み等が無いため、頻尿がまさか膀胱の病気とは思わず体質的なものと思いずっと放っておいたのです。
そして昨年の6月頃、ある日突然、尾てい骨あたりがジンジンと痛みだしたのです。
最初は坐骨神経痛みたいなものだろうかと、整体に行ったりしたのですが全くよくならず、なんだろう?と首をかしげて過ごしていました。
段々と痛みはひどくなり、ある日眠れない程に痛くなりました。
ヘルニアでは?と病院に行ってレントゲンを撮るも異常なし。
原因が全くわからず、困ってたある日の夜突然、今までに味わった事の無い痛みが膀胱に走ったのです。
今までの膀胱炎とは明らかに違う感じの、激痛でした。
あまりに立て続けに痛みの症状が起こったので これは何かおかしい、一度ちゃんと専門の先生に膀胱を見てもらおう、と検索し、見つかったのが高橋クリニックだったのです。
もしこの時、先生のサイトに辿り着けていなかったら。と想像すると今でもゾッとします。
ブログを読み、患者さんのレポートを読み、私はこの病気なのではないか。
尾てい骨辺りの痛みも、このブログに書かれている、関連痛なのでは?と思いさっそく翌日、高橋クリニックに向かいました。
そこで、検査をし、排尿障害が見つかり、このとりとめもない症状が、膀胱の病気で、その症状なのだ、とちゃんと判った事がすごく嬉しかったのを覚えています。(変な話ですが・・・)
そしてその日ブログで何度も名前を目にしていたエブランチルを頂きました。
その頃の膀胱の状態は今思い出しても末期で、尿意は15分~30分くらいでやってくる上、膀胱、尾てい骨には常に激痛が走り(とても不思議で、尾てい骨辺りが傷んでいる時は膀胱には痛みはなく膀胱が痛んでいる時には尾てい骨辺りの痛みもありませんでした)
息んでもちょろちょろ、としか尿が出ず、そして尿をしようとしても激痛が走るという状態でした。
しかし、お薬を飲むと、日に日に尿の出がよくなってくるのを感じていました。
そして、尿の出がよくなってくるのに比例して、痛み、頻尿もよくなっていっているのを感じました。
痛みは辛かったですが、このまま飲み続ければ、いつか痛みも無くなる!と思っていた矢先・・・心臓に痛みが走ったのです。
今まで味わった事の無い感覚だったので、慌てて先生にメールをするとエブランチルの副作用と言う事でした。折角よくなってきていたのにもう薬を飲む事ができないのか。とても悔しく、真っ暗な気持ちになりました。
新しく頂いたお薬を飲んでも、また心臓に痛みが走り・・・投薬は中止、と言う事になってしまったのですが、この痛みを抱えて生きていく事なんてできない。と私は先生に手術をお願いしました。
そして3ヶ月先に何とか予約を取る事が出来その日をとても待ち遠しく思いながら、過ごしました。
その間、膀胱は時折痛むものの、一番ひどい頃よりは大分マシになっていたので、水分を控えるようにして過ごし、なんとか症状をひどくさせず手術日を迎える事ができました。
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横浜○○のKです。
先生、この一年本当にありがとうございました。
夏のあの激しい痛みとの闘いが嘘のように、今は例の切り裂かれる痛みがまったくありません。
トイレの回数も平均2時間~3時間空くようになりとても楽です。
気を付けている事はお薬を忘れずに飲む事と、アレルギーに良くないとされている食品をなるべく控えるようにしている事と足首などを冷やさないように注意しているくらいです。
先日(12/17)にテニスの試合にも復帰しました。
結果は2勝1敗で2位リーグでしたが、復帰戦としては上出来です。
25日からは毎年恒例の北海道スキーにも行かれました。
去年までは一本滑ってはトイレを気にして、夜は痛みが出ないかハラハラしながらでしたが、今年は健康な人と変わらないくらいのトイレの回数でしたし痛みもまったくありませんでした。
もちろん油断は大敵なので無理はしていません。
すべてあの激しい痛みの日々を毎日ブロック麻酔で治療してくださった先生のお陰です。
これからも先生のご指示通り治療を続けていきますので宜しくお願いします。
良いお年をお迎えください。
4月の学会、頑張ってください。
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本当に、本当~に良かったですね!
また、テニスの試合、久しぶりの試合ですごい快挙ですね!まわりのお仲間も、さぞ驚いていることでしょう。
今のあなたの健康状態を知って、あなたの私への感謝と同じくらい、私からあなたへの感謝の気持ちでいっぱいです。
でも私も安心はしていません。お互いに慎重に行きましょう。
あなたを常にサポートしている愛するご主人によろしくお伝え下さい。
お大事に。
このメールを匿名でブログに掲載します。
よろしければお返事下さい。
高橋クリニック 高橋 知宏
クリニック:03-3771-8000
院長直通:03-3771-8034
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明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
お陰さまでとても楽しいお正月を過ごしています。
身内からも、本当にトイレが遠くなったね!元気になったから声にも張りが出てきたね!って言われました。
すご~く嬉しい~!先生のお陰です。
ブログの件、勿論OK!です。
私の近況を知って、同じ苦しみで悩んでいる方が少しでも希望を持てたら幸いです。
今月中旬にお薬をいただきに伺います。
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36歳のご婦人です。
7年前に血尿が出る急性膀胱炎になりました。抗生剤で症状は軽快しましたが、その後3ヶ月~1ヶ月に1回膀胱炎症状になり始めました。
5年前には腎盂腎炎にかかり泌尿器科を受診して、膀胱鏡検査まで行ないましたが異常は認められませんでした。
この患者さんは、18歳の頃から(18年前)、頻尿があります。毎日16回以上(1時間に1回のペース)と夜間1回オシッコで目が覚めるというのです。
そして、ここ最近、尿が出にくいという感覚と2時間以上オシッコを我慢すると下腹部が重く痛くなるのだそうです。
さっそく、尿流量測定ウロフロメトリー検査を行なうとグラフの如く腹圧性の排尿曲線を示し、排尿障害を疑います。
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【ネッター解剖学アトラス 南江堂から 膀胱解剖図】
膀胱の一部である膀胱三角部は、解剖学名から膀胱そのものと思ってしまいます。医師ですらそうですから、一般の人であればなおさらでしょう。
慢性膀胱炎も間質性膀胱炎も、その影には排尿障害が存在して、その排尿障害が膀胱三角部を刺激するから頻尿や関連痛などの膀胱刺激症状が発現するのだというのが、私の理論です。
膀胱の中で、膀胱三角部がなぜ敏感なのかは、誰も知りません。また、知ろうともしませんでした。
膀胱平滑筋の理論を持ち出して、あれこれと考えてもみました。でも膀胱の他の部分と比較して、膀胱三角部が敏感だという根拠は、どこにもないのです。
ところが・・・
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慢性膀胱炎や間質性膀胱炎を排尿障害が原因だとして、私は治療を続けています。
内視鏡手術で症状が完全に治まったかのように思えた患者さんが、しばらく、半年~2年経過してから症状が突然としてぶり返す患者さんがいます。
以前に、他のブログで紹介したKさんもその一人です。
ここで紹介したエピソードの後、再び痛みは増強して、毎日2回ブロック注射を打ち続ける日々が続きました。内視鏡手術の際に、膀胱粘膜はびらん(糜爛:潰瘍状)状態で出血も認めました。いわゆる間質性膀胱炎の状態です。尿も混濁しています。つまりは白血球が尿中に多数認める訳です。
この患者さんの診察・治療に当って疑問点が幾つか出てきました。
1.内視鏡手術で、苦しんでいた症状が半年間は軽快していたという事実。
2.その後、突如として痛みと頻尿が出現したという事実。
3.術中の膀胱内所見は、膀胱粘膜がひどく傷んでいる慢性膀胱炎所見。
4.内視鏡手術により痛み症状は、その直後から軽快したという事実。
5.術後1週間で、再び症状が発症して、手術前と同じように患者さんが苦しんでいるという事実。
手術で軽快するということは、器質的な病気だということです。そこに悪い部分があるので、手術し取り去ることで苦しみから解放されるということです。
にもかかわらず、再び症状が発症したという不思議さです。
膀胱粘膜がただれている(糜爛状態)ということは、細菌・ウィルス感染性膀胱炎やアレルギー性膀胱炎・放射線障害性膀胱炎の場合におきる病態であって、単なる排尿障害でおきる症状とは考えられません。
再度の内視鏡手術で、膀胱粘膜はまだ改善していない筈なのに、症状が短期間で軽快したという不思議さです。
そしてケロッとしていた状態が1週間で、再び最悪の症状になったという、器質性の病気なのか機能性の病気なのか、まるでどちらもが混在しているような状態が、短期間のうちに出現したのです。
以上の事実と私が感じる不思議さをもとに、私は、一つの仮説を立てました・・・。
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