水分摂取の功罪

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いわゆる慢性膀胱炎や間質性膀胱炎の症状の秘密と治療

❶中高年ご婦人が、たまには若いご婦人が、いわゆる「慢性膀胱炎」と診断されて、頻尿や残尿感などの症状以外の訴え、例えば、膀胱の痛みや膣の痛み・痒みを訴えても、主治医に理解してもらえず、「気のせい」「精神的」と診断されてしまいます。その上、尿検査で異常がないと、症状のすべてを「気のせい」と診断されてしまいます。

❷まず、初診の尿検査で異常があった時の症状は認めておいて、治療後、尿検査が正常になった時に治らない症状は認めないという愚行・愚考は、医師としてとても恥ずかしい行為です。初診の時点で、尿検査の異常を病気の原因とした診断が誤診だったということです。

❸一般の泌尿器科医師が、慢性膀胱炎や間質性膀胱炎の原因を排尿障害と認識していないところに、誤診のつまずきがあるのです。その根底には、男性のように前立腺がないので、ご婦人には排尿障害がないという誤解があるからです。その他に、過活動膀胱、心因性頻尿、膀胱疼痛症、慢性骨盤内うっ血疼痛症候群も、この範疇の病気です。

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湿布テープ型の頻尿治療薬

Neoxtape
頻尿治療薬には、昔からあります。
旧いもので、ブラダロン・バップフォー・ポラキス、新しいもので過活動膀胱の薬として、抗コリン剤のベシケア・ウリトス・トビエース、β3剤のベタニスがあります。


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間質性膀胱炎(ハンナ型) 難病指定

1. 概要
間質性膀胱炎とは、「膀胱の非特異的な慢性炎症を伴い、頻尿・尿意亢進・尿意切迫感・膀胱痛などの症状を呈する疾患」(間質性膀胱炎診療ガイドラインによる)である。
その病型はハンナ型(ハンナ病変を有するもの)と非ハンナ型(有しないもの)に大別され、ハンナ型は内視鏡的にも病理学的にも明確な異常所見を有し、症状的にもより重症である。中高齢の女性に多いが、男性や小児にもみられる。
原因は不明で、膀胱粘膜の機能障害や免疫学的機序が想定されている。頻回な排尿や膀胱の痛みによる苦痛から生活の質は大きく損なわれる。確立した治療法はなく、対症的な治療に留まる。再燃と寛解を繰り返し長期にわたる医学管理が必要となる。

2.原因
原因は不明であるが、膀胱粘膜の機能障害、免疫学的な異常反応、尿中の毒性物質などが想定されている。

3.症状
症状は、頻尿・夜間頻尿、尿意亢進、残尿感、膀胱不快感、膀胱痛などが主体である。
その種類や程度は多岐にわたるので、症状の特定や程度の規定は困難である。膀胱の不快感や痛みは膀胱に尿がたまった時や冷えた時のほか、刺激物の摂取や精神的なストレスでも悪化する。痛みの部位は膀胱・尿道が多いが、膣・外陰部・腰部などにも波及することもある。時に、線維筋痛症、シェーグレン症候群、過敏性腸症候群などを合併する。日常生活には多大の障害が生じる。

4.治療法
対症療法としては、病態説明や食事指導が用いられる。内服治療薬としては、鎮痛薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬、ステロイドなどが用いられる。内視鏡的な治療としては、膀胱水圧拡張術が広く用いられる。その際に膀胱内にハンナ病変を認めた場合は、その電気またはレーザーによる焼灼術も行なわれる。膀胱内への薬物注入治療として、ヘパリン、DMSO、ステロイドなどが用いられる。ボツリヌス毒素の膀胱壁内注入も行なわれることがある。いずれの治療にも抵抗性で症状が強い症例に対しては、膀胱全摘術と尿路変更術が行なわれる。

5.予後
膀胱水圧拡張術またはハンナ病変の焼灼術により、約半数の症例で症状の寛解をみる。しかし、長期的
に寛解するのは一部の症例に限られ、多くの症例では、再治療や追加治療が必要となる。これらの治療に
も拘らず耐えがたい症状が持続する症例は膀胱全摘術が適応となる。

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膀胱痛症候群 m3.comの記事から

「膀胱痛症候群」指針を発表
英国2学会が合同
国際医学短信2017年2月21日 (火)

 英国産婦人科学会は先頃、膀胱痛症候群(bladder pain syndrome)診療ガイドラインを発表した。英国内の同症候群指針は初めてで、英国ウロギネコロジー学会が共同で作成に当たった。

 同学会によると、膀胱痛症候群の定義は「原因が特定できない排尿症状〔頻尿、尿意切迫感、夜尿症、膀胱充満に伴う疼痛(bladder filling pain)〕を伴う骨盤/膀胱内の疼痛、圧迫感や不快感が6週間以上継続すること」。
患者数は女性が男性の2-5倍と多く、米国での有病率は2.3-6.5%と推計されている。
新指針では既往の問診や身体診察を含む初期診療の方針に言及。膀胱痛症候群には除外診断が必要で、排尿日記や食事日記、尿路感染症を除外するための尿検査を考慮してよいとの推奨も盛り込まれている。

 指針ではまた、膀胱痛症候群は実際の症状と同様、患者の生活やQOLなどに影響をもたらす病態であると強調。持続性の膀胱痛症候群に対しては、パートナーや家族の協力、臨床精神科医、患者サポートグループ、認知行動療法などへの早期アクセスを考慮すべきと勧告している。治療としては食事指導やストレスマネジメントを挙げている。食事の変更は有効である可能性があり、カフェイン、アルコール、酸性の飲食物を避けることも考慮すべきと述べている。ストレスマネジメントには定期的な運動が推奨される一方、鍼治療のベネフィットに関するエビデンスは限定的との見解が示されている。この他、指針では膀胱痛症候群の疼痛に対しては鎮痛薬の使用を勧告。薬物治療やその他の治療が奏効しない場合の外科治療も取り上げている。

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繰り返す無菌性膀胱炎、実は膀胱過敏症

中高年のご婦人で、膀胱炎症状を繰り返す方が多く見られます。
尿検査で白血球や細菌が認められ、抗生剤・抗菌剤の投与で尿は直ぐにきれいになるのですが、残尿感や頻尿や違和感がいつまでも残り、悩まれる患者さんが多くおられ、ます。

このような患者さんの場合、その病気は膀胱炎ではなく、膀胱過敏症である場合がほとんどです。
原因不明の慢性膀胱炎、間質性肺炎、神経性膀胱炎、心因頻尿、神経因性膀胱、膀胱疼痛症、気のせい、歳のせいと誤診されてしまうのです。

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平滑筋の多面性

以前に、平滑筋について解説したことがあります。
医師も含めて一般の人もみな平滑筋と聞いて、筋肉そのものが思い浮かべるでしょう。つまり、伸びたり縮んだりする動力装置としての筋肉です。

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繰り返す膀胱炎、実は異所性・子宮内膜症

今年になって、生理のたびに、決まって毎月のように膀胱炎を併発している患者さんの症例です。
実は8年前から、膀胱炎を繰り返していました。
おかしいと思い、婦人科や泌尿器科の医師に子宮内膜症ではないかと質問したところ、尿がキレイだから違うと診断され、悩んでいました。
過去に、私がブログの中で、子宮内膜症について解説していたので、、勇気を出して当院を受診しました。

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エコー検査では、膀胱後壁に、膀胱ではない凸凹した影が観察できます。膀胱腫瘍あれば、血流が観察できる筈ですが、確認できません。おそらく、子宮内膜症と思われます。

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超音波エコー検査所見に注釈をつけると、本来の膀胱壁のラインは赤い線で示したところです。
赤い線の内側から膀胱に向かっての部分(白い矢印で示す部分)が、問題の箇所です。

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「尿は無菌」はウソだった!:研究結果

インターネット配信のニュースで興味ある事例があったので、ここでご紹介します。 「尿は無菌」はウソだった! :研究結果© 株式会社メデ...

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心因性膀胱炎と診断された患者さん

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平成27年の春に腎臓癌の手術後から尿道のヒリヒリ感が治らない患者さんです。
様々な検査を行っても異常な所見は見つからないので、「心因性膀胱炎」という訳の分からない診断名が大学病院泌尿器科でつけられてしまいました。
漢方薬、ベタニス、ステープラ、ネオキシテープ、デパスなどの薬を処方され服用しても症状は変わりません。
悩んだ末、高橋クリニックを受診しました。
初診時のウロフロメトリー尿流曲線ではダラダラした尿の勢いで、明らかに排尿障害の所見です。この時の残尿量測定では216mlも確認できました。残尿がこれほど多いのにもかかわらず、残尿量測定もせずに安易に心因性膀胱炎と診断した前医に憤りを感じます。

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膀胱痛症候群(陰部疼痛症)

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先日の城南泌尿器医療連携セミナーで私がご紹介した症例の一つとして、膀胱痛症候群の一例を挙げました。
患者さんは32歳のご婦人です。お父様が一緒に来院されました。なぜなら、痛みのために歩けないので、お父様が自家用車で送られて来たのです。痛みは強い膣の痛みです。患者さんは目に涙を浮かべながら痛みに耐えています。

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カフェインと頻尿 m3.comから

カフェインと頻尿について記事が出ていました。

レギュラーコーヒーとカフェイン抜きコーヒーが泌尿器科症状に与える影響
米国ロマリンダ大学医療センター泌尿器科のAndrea Staack氏らは、コーヒー摂取頻度が低い、またはコーヒーを頻繁に摂取する健康な若者を対象に、レギュラーコーヒーとカフェイン抜きコーヒーが泌尿器科症状に与える影響を検討するプロスペクティブな二重盲検、並行群間比較試験を実施した。
方法
•試験外ではカフェイン入り飲料の摂取を制限している被験者49人を対象とした。
•5日間のカフェイン摂取禁止期間を完了した後、被験者はレギュラーコーヒー(カフェイン含有量450 mg/日)またはカフェイン抜きコーヒー(カフェイン含有量12 mg/日)を5日間摂取した。
•食事調査、泌尿生殖器系の悩みに関する調査および間質性膀胱炎の問題と症状の指数(ICPI、ICSI)により、カフェイン摂取歴および泌尿器症状を評価した。

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間質性膀胱炎の治療薬 IPDカプセル

間質性膀胱炎と診断された患者さんの多くが服用する薬剤にIPDカプセルがあります。 この薬剤は、もともとアレルギーの薬剤ですが、原因不...

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膀胱水圧拡張術 3回の結果・・・

九州から来院されたご婦人です。
主訴は1日20回~30回の頻尿と夜間頻尿6回、右下腹部から陰部にかけての痛みです。
7年前に地元の泌尿器科専門病院で、「間質性膀胱炎」と診断を受けました。それまでは膀胱炎の診断でさんざん抗生剤を飲まされ続けました。そして2泊3日で膀胱水圧拡張術を受けました。膀胱容量は650ccでした。
その後、1年は状態が落ち着いていましたが、次第に強くなり半年我慢して2回目の膀胱水圧拡張術を受けました。膀胱容量は550ccでした。その後、半年は落ち着いていましたが、再び症状が強くなり、1年半我慢してついに3回目の膀胱水圧拡張術を受けました。膀胱容量は350ccまで減少し、その後の状態も1ヵ月くらいしか保てなくなりました。3回目の膀胱水圧拡張術の際には、ハンナー潰瘍まで出現し、電気メスで焼灼手術しました。
服用した薬剤は、IPD、ウリトス、ベタニス、エブランチル、柴苓湯、抗うつ剤などありとあらゆる薬を試されています。
膀胱水圧拡張術には見切りをつけ、2年前から知っていた高橋クリニックを訪問したのです。

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磁気刺激が腹圧性尿失禁に有効 medwireNews(アステラスネット)から

仙骨磁気刺激は治療が奏効しない腹圧性尿失禁に有効

Arch Phys Med Rehabil 2014; Advance online publication
英語版 配信日 2014-08-11

medwireNews: 仙骨磁気刺激(SMS)は標準療法が奏効しない腹圧性尿失禁女性患者に対する有効な治療法である可能性が、台湾の臨床試験で示唆された。

SMSを短期的に実施することにより、患者の禁制およびQOLが著しく改善し、さらにその治療効果は最長4.5カ月にわたり持続したことを、Taipei Veterans General Hospital(台北栄民総医院、台湾)のTien-Yow Chuangらは見いだした。

本治療戦法の効果を最大限に高めるために、さらなる検証および改良が必要であると、ChuangらはArchives of Physical Medicine and Rehabilitation誌で述べている。

Chuangらは、排尿筋過活動を伴うか否かにかかわらず、腹圧性尿失禁の診断を受けた45~75歳の女性40例を研究に組み入れた。被験者は、コイル刺激装置による第3仙髄神経根への磁気刺激を、1日当たり20分、平日の12日間にわたり連続して行うSMS群と、偽治療群のいずれかに無作為に割り付けられた。

SMSによる有害な副作用は認められなかったと、Chuangらは述べている。さらに、ベースライン時と18週時での「生活ストレス」評価において、SMS群で有意な改善が認められた。

具体的には、SMS群において、尿意切迫感を評価するUrge-Urinary Distress Inventory(Urge-UDI)質問票の平均得点は2.6点から1.14点へ、さらに過活動膀胱質問票1の点数は48.1点から26.6点へとそれぞれ低下した。これらの変化はいずれも6週時まで統計的に有意であり、その後も持続した。

それに対し、偽治療群では、試験期間中に同評価での変化は見られなかった。

また、SMSは、ウロダイナミックパラメーターにおける客観的改善との関連性も示した。膀胱容量、機能的尿道長、圧伝達率はすべて、ベースライン時に比べて追跡調査時にSMS群で有意に増加した。これらのパラメーターにおいても、偽治療群では改善が認められなかった。

Chuangらは、治療応答性の予測因子を特定するために、多変量解析を実施した。その結果、症状重症度が高い患者ほど、SMSにより得られる効果も大きいことが明らかになった。特に、ベースライン時におけるUrge-UDIの高得点および機能的尿道長の低値は、SMS後の最大尿道閉鎖圧増加の高値と関連した。

「本研究において、より重症度の高い腹圧性尿失禁患者は、軽症の患者に比べて、SMSへの応答性が高く、さらに長期的な治療効果が認められた。この結果は、腹圧性尿失禁治療におけるSMSの有効性を裏付けている」とChuangらは結論づけている。

「最適な刺激パラメーター、維持プロトコール、併用療法に関するさらなる研究が、治療効果を最大限に高めるために必要である」と補足している。

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磁気刺激装置:NICO Wabeの搬入

Nicowave予てから予告していた磁気刺激装置が8月26日(火)の午後6時から7時にかけて搬入されました。
日本光電の話によると、現時点で北海道、秋田県、千葉県、東京都、沖縄県のそれぞれに1台ずつ、計5台の搬入が決まったとのこと。その東京都で初めて搬入の1台が、高橋クリニックの購入した名誉ある記念すべき1台だそうです。

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磁気刺激装置とファラデーの法則

Faladylaw前回解説した磁気刺激装置の作用効果で私が勘違いをしていたので、ここで詳細に原理・効果を解説しましょう。

磁力線が生体(骨盤底筋・神経)に直接作用して生物活性を促すものだと思っていましたが、実はそうではありませんでした。
Hatsudenki学生時代に勉強した物理学の知識でファラデーの法則というものがあります。伝導体の近くで、磁場に方向性や強弱に変化を与えると、渦電流(うず電流)が発生するという原理・原則です。この原理を利用して発電機が電気を作っています。水力発電も火力発電も原子力発電もガスタービン発電も、すべてこの原理の発電機を利用しなければ電気を作れないのです。

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過活動膀胱と間質性膀胱炎/膀胱痛症候群には重複する部分が多いmedwireNewsから

間質性膀胱炎/膀胱痛症候群(IC/BPS)患者と過活動膀胱(OAB)患者の症状にかなりの重複が見られることが、米国の研究で明らかになった。

本研究結果によりこれら2つの疾患が一連の過知覚膀胱症候群に相当する可能性が高まったと、Washington University School of Medicine(ワシントン大学医学部、ミズーリ州、セントルイス)のH Henry LaiらはJournal of Urology誌で述べている。

本研究では、IC/BPS(間質性膀胱炎/膀胱疼痛症候群)の診断を受けた患者26例、OAB(過活動膀胱)患者53例、健常対照者30例の3群について検証を実施した。全被験者は、疼痛、頻尿、尿意切迫感、尿失禁という4つの重要な症状について、妥当性が確認された質問票による評価を受けた。

各症状の有病率には群間差が認められることをLaiらは見いだした。例えば、重度の疼痛症状の有病率は、OAB患者群に比べてIC/BPS患者群で有意に高く、健常対照群で最も低かった。

一方で、尿失禁症状の有病率は、IC/BPS患者群に比べてOAB患者群で有意に高く、健常対照群で最も低かった。

頻尿および尿意切迫感の重症度はいずれも、IC/BPS患者群とOAB患者群での差は認められず、両群とも健常対照群に比べて高かった。

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磁気刺激装置

Tmu1100nihonkoden今度、日本光電から磁気刺激装置なるものが発売されます。
ご婦人の過活動膀胱の治療装置ですが、間質性膀胱炎や慢性前立腺炎の患者さんにも有効かも知れません。
1100mecha日本光電の説明動画から静止画を起こして作成しました。
椅子に仕掛けた高周波のコイルから磁力線が発生し、骨盤底筋や神経を刺激します。

Tmu1100mecha磁気刺激は、骨盤底筋を鍛え、また陰部神経を介して、脊髄中枢を介して膀胱に効果をあげるようです。「・・・あげるようです」と述べたのは、磁力線が神経や筋肉を本当にリラックスさせることが出来るのか?疑問に感じたからです。もしも本当にそうであれば、膀胱や前立腺の平滑筋こそリラックスされてもおかしくないでしょう。

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膀胱水圧拡張術の治療効果 2013年国際禁制学会レポートから

Ic2013膀胱水圧拡張術について、相談や疑問のコメントがいくつかあったので、関連記事をここでご紹介しましょう。
2013年8月にスペインで開催された国際禁制学会ICS(International Continense Society)のレポート集がファイザー製薬から配布されました。その中に間質性膀胱炎の水圧拡張術の治療効果という発表がありました。


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シアリスが排尿障害治療薬になる!

バイアグラと同じED治療薬であるシアリスが2011年アメリカで前立腺肥大症の排尿障害の治療薬として承認されました。
勃起不全の治療薬が、排尿機能障害の治療薬に変身したのです。不思議でしょう?それには、それなりの理由があるのです。
平滑筋は一酸化窒素NOで弛緩します。シアリスはバイアグラ同様に一酸化窒素分解酵素の働きを抑制する作用を持っています。つまり、一酸化窒素NOの働きを増強するのです。
一酸化窒素NOの働きが増強すると言うことは、平滑筋が十分に弛緩する=陰茎動脈が拡張し勃起を促すという仕組みです。
前立腺肥大症などで排尿障害がある場合は、膀胱・前立腺・尿道の平滑筋が緊張していますから、排尿障害になるのです。それらの平滑筋を弛緩させれば、排尿障害は改善すると言う理論です。
アメリカで承認が得られた訳ですから、かなりの効果があったのでしょう。恐らく、ハルナールと比較しての臨床治験だったと考えられます。ですから、ハルナールよりも効果が高いと考えられます。

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患者さんの努力 レポート#20続き

高橋先生 お久しぶり、〇〇〇〇です。 とてもグッドニュースがあります!!! 膀胱の痛み・その周りの痛み・骨盤の痛み、 全部改善してい...

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感謝のメール 頻尿と陰部の痛みで苦しんだご婦人から

感謝のメール 高橋院長殿 こんにちは~。穏やかな小春日和が恋しい今日このごろです。 いつも大変お世話になっております。院長先生、スタ...

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患者さんからのレポート#20 (バルーン治療)

高橋先生 こんにちは、〇〇〇〇です。 バルーンカテーテルの手術から一カ月以上は経っています。 少し変なタイミングですが報告したいと思...

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突然の腹痛発作・・・実は膀胱破裂

高橋先生よろしくお願い致します。大阪からメールをしています。診察を希望しています。
私はメールでアピールをしているのではなく、遠方から行きますので今までの診察時間中に長々と先生にお話しを聞いて頂くよりも少しでも現在までの経過をお伝えしたかったのです。先日も血尿と膀胱付近が破れたのかと言うような疝痛が1月に2度起きています。トラムセットと言う鎮痛薬を出されただけでした。
新幹線での移動も実は痛みが来るかもと思い緊張します。しかし治さなくてはなりません。疝痛、血尿、痛みで転げまわる、鎮痛薬でその場を凌ぐ、ショックで放心してしばらく何も出来ない、そんなことを繰り返していられません。
早く伺いたいと思います。何卒よろしくお願い致します。
★★★★★★★★

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患者さんからのレポート#19

高橋先生  少しご無沙汰しております、診察券№28003です。 先日は、早速にエブランチルを、更には30ミリ希望というお願いもお聞き...

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アミノ酸:グリシンの不思議な振舞い

2012年11月28日ベタニス発売1周年記念講演が、丸の内の東京会館で開催され参加しました。
その講演の講師の菅谷公男先生のお話に興味を引かれました。『膀胱の機能進化とその破綻による過活動膀胱』というテーマで、動物実験を中心に膀胱機能と病態生理に関して詳細な知見を得ることが出来ました。
膀胱の排尿抑制回路には、『GABAニューロン』と『グリシンニューロン』の2つの抑制回路が存在し、中枢神経回路と膀胱神経回路の間に介在し、複雑に影響しているとのこと。特にグリシンニューロンは膀胱の興奮を抑えるのに重要な働きをしているらしい。
膀胱に関連した病気、前立腺肥大症・過活動膀胱・間質性膀胱炎の患者さんの脊髄や血液中のグリシン濃度が健常人に比較して明らかに低下しており、動物実験で脊髄中にグリシンを投与すると、傷害された膀胱の機能が回復するのです。

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間質性膀胱炎の症状プロファイル

「診断時の年齢により異なる間質性膀胱炎/膀胱痛症候群(IC/PBS)患者の症状プロファイル」 2012年5月4日 カテゴリー:泌尿器...

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感謝のメール

私は〇〇歳で高校で教師をしている者です。 〇〇月初旬から頻尿や残尿が続き、昔からお世話になっている婦人科にかかっていましたが、抗生物...

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お礼のメール

高橋先生殿  私は診察カード№・・622 先日(2012年4月27日)熊本から診察に伺いました〇〇〇〇です。 昨日 お薬が届きました...

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排尿障害の症状 「膣の痒み」

ご紹介するのは、20歳代のご婦人です。
平成23年6月頃にクラミジア感染症で治療を受けました。その後、なぜか膣が痒くなり始めたのです。1日中膣が痒くて仕方がありません。地元の婦人科を受診して、検査を受けるのですが、クラミジアは治っている、カンジダ性膣炎でもありませんでした。
インターネットで検索して、性行為感染症の治療でも有名?な高橋クリニックが見つかり、私のクリニックに来院されました。
患者さんのこの経緯をお聞きして、私は排尿障害がイメージしました。早速、超音波エコー検査と尿流量測定検査(ウロフロメトリー)を実施しました。
Kayumi27264f膀胱出口が膀胱側に突出しています。
膀胱括約筋は膀胱出口の方向とは異なる方角に向いています。膀胱三角部も肥厚しており、一般的に頻尿の患者さんの所見です。しかし、この患者さんの排尿回数は1日6回で頻尿はありません。所見と症状が一致しない場合、膀胱三角部で作られる情報は、違う形で表現されることになります。恐らく、それが膣の痒みとなってこの患者さんを苦しめているのでしょう。

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子宮頚癌・広汎子宮全摘手術の後遺症:神経因性膀胱の治療

様々な手術で、たまたま膀胱に関した神経を損傷すると「神経因性膀胱」という病態になり、自力で排尿するのが困難になります。
一般的に、神経因性膀胱は治らない病気ですから、一生、自己導尿の指導を受けます。しかし、神経因性膀胱そのものは治すことはできませんが、治療により健常者と同じように振る舞えることは可能です。
今回ご紹介する患者さんも、子宮頚癌の手術(広汎子宮全摘術)で膀胱の神経を損傷されて排尿障害を訴えた患者さんです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

こんにちは。
11月30日に手術を受けた〇〇〇〇市の〇〇〇〇です。
経過報告を兼ねてメールさせていただきました。

その後、とても順調です!!!
2回目のカテーテルを抜いたあと3日ぐらい出血がありましたがそれ以降はなくて、おしっこは勢いよく出る時と、出にくい時がありましたが、最近になってだいぶ安定してきました。
一時かなりあった尿漏れも、今は溜まっているときにちょっと、ぐらいになり、このままいけばなくなりそうです。
おしっこはトイレに座ってから少し時間が経って出てくる感じです。「うんちをするときの感じで」という先生の言葉を思い出して、少し前傾すると出てきて、そのあとはけっこう勢いよく出る時もあります。
朝いちばんはやはりたくさん溜まっているせいか、少し出にくい感じですが、昼間調子いいときはじゃ~っと出て、これまでの人生で未体験の快感(笑)です。
おしっこが普通に出てくれるのって、本当に有難いなぁ・・・と痛感しています。

尿意も少し戻ってきたみたいです。
朝、トイレに行きたくて目が覚めるようになりました(夜中にトイレで起きることはほとんどありません)。日中は相変わらず時計を見て2時間おきぐらいにトイレに行ってますが、1時間半を超えると「溜まってきた」感があり、少し漏れやすくなります。

とにかく、日常生活で「おしっこ」のことをいつも考えている状態(考えざるを得ない状態)から解放されて幸せです!
手術前から考えると、もう本当に雲泥の差です。あの頃は、おしっこしてトイレから出てくる頃には、エネルギーを使い果たしてぐったり疲れてしまってました。
外出時のトイレでは、前傾したりあれこれやっている間にセンサーが作動し、何回も水が流れてしまい(電気が消えて真っ暗になっちゃったこともあります)、そうじゃなくてもえらい時間がかかっているので、外で待っていた人ににらまれたり、すごく長い列ができていたり・・・・そんなこんなでトイレに行くのが怖くなってました。

Nb26763f53flowじつは、手術前のウロフロメトリのときは、あの頃にしてはとても状態がよかったので、「こんなにおしっこがちゃんと出ていると、普段の状態を把握してもらえないかも・・・」と思ったのを覚えています。Nb26763f53flow2検査の前日から比べると、たぶん1.5倍ぐらいの勢いで、時間もかなり短めでした。
結果を見た先生に「これは、かーなーりー(強調、笑)ひどいよー」と言われ、ええっ??これでもそうなんだ・・・とびっくりしました。
あのまま先生に出会うことなく、別の泌尿器科に行っても「これはもうしょうがないですね」とか言われて、排尿障害が進んでいってたら、と思うとぞっとします。

それから更年期の症状は大豆イソフラボンでばっちり収まってきました!
おしっこがどんどん出なくなって、頭痛・のぼせ・倦怠感・不眠etcが一挙に出てきたころが悪夢のようで、今ではたまに、あれ?ちょっとのぼせてる?と思う程度になりました。

先生には時間外に2回も処置していただき、深く感謝しています。
特に二回目は、もしかしたら落ち着いて何回かトライすれば大丈夫だったかもしれないのに、私がパニックになっちゃっていたのが原因だったような気がします。
私にとって先生は救いの神さまですが、そのせいで大切な用事をつぶしてしまい、申し訳ありませんでした。

時間外の対応を含む患者のフォローもさることながら、医学界的にコンセンサスとしては未だ認められていない手術を敢行する勇気と覚悟、無料相談を常時受け付けて情報をオープンにしてシェアする姿勢、それを何でもない事のようにこなしちゃう先生、すごいです。痺れます。

なんだかすごく長くなってしまいました。
先生のおかげで、今年は私にとってこれまでで最高の年になりました。
本当にありがとうございます。

年明けに1か月検診に伺う予定です。
ではでは、よいお年をお迎えください。

〇〇〇〇

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【考察】

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過活動膀胱治療薬剤「ベタニス」薬価収載になる!間質性膀胱炎の救世主になりうるか?

待ちに待った(本当に)ベタニスが9月16日(金)にやっと薬価収載されることになりました。 薬価は、25mgが1錠113円、50mgが...

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ベタニス(ミラベクロン)製造販売承認!

ついにβ3作動薬である「ベタニス錠」の製造販売が厚労省により承認されました。 アステラス製薬から発売されるβ3作動薬(刺激剤)は、膀...

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炎症性ポリープと膀胱癌

Polyp25809f25information患者さんは日本に在住の20代の中国人女性です。
たまたま中国に里帰りした時に、頻尿・残尿感などの膀胱炎症状で上海の有名な病院を受診、内視鏡検査を実施したところ、膀胱出口に小さなポリープが発見されました。(診療情報参照)
主治医は、「前癌状態のポリープ」と診断し、平成22年10月入院内視鏡手術になりました。手術後、膀胱癌の予防にと抗癌剤を3カ月間に5回膀胱注入されました。患者さんの一番の訴えである頻尿はますます悪化し、1日20回、さらに夜間に3回もトイレで目が覚めるまでに悪化しました。
高橋クリニックを受診した頃には、頻尿の他に下腹部の痛みと緊張感、仙骨部の痛みが主な症状でした。

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大豆イソフラボンと残尿感

様々な治療を実施してもなかなか完全に治りきらないご婦人がいます。
この患者さんは1年前に乳癌手術を行い、手術後化学療法(抗癌剤)の治療を外来で受けています。ところが、この治療は女性ホルモンを完全に抑制するため、いろいろな副作用が出現しました。特に辛いのが動悸(患者さん曰く、心臓がバクバク言う)と全身のだるさです。その上に、高橋クリニックで治療したにもかかわらず、残尿感が治りきらないでいました。

ご婦人が、女性ホルモンを完全に抑制されると、ホルモン的には50代の女性が無理やり80代の女性にされるようなものです。乳癌を執刀した主治医に訴えるのですが、ただひたすら「我慢しなさい」の一点張りです。
仕方なく、膀胱の主治医である私に相談されました。

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一酸化窒素の効果は?

今年の12月頃に代替医療に関心を寄せている医師や医療関係者に講師として講演会に招待されています。
前回は前立腺癌についての常識と非常識についてお話しました。今回は、更年期とコレステロールと動脈硬化についてお話しするつもりです。原稿を書き進めているうちに、次第に動脈硬化の本質が分かり始めました。

Nitroeffect2_2右のグラフは、治療する前の患者さんの橈骨動脈の血圧脈波(左)とニトログリセリンを投与した後の血圧脈波を示すものです。
ニトログリセリンを投与すると、血管の脈波伝播速度が遅くなり、血圧脈波の形が改善されます。つまり、血管が拡張して軟らかくなったことを示します。

Whyprogressas8no血管の内側にある内皮細胞が物理的刺激を受けると、アルギニンというアミノ酸と酸素を利用して一酸化窒素(NO)が作られます。
一酸化窒素は、内皮細胞に隣接する平滑筋に作用して、平滑筋内のカルシウムイオンの排泄を促して平滑筋を積極的にゆるめます。この作用によって血管の緊張はゆるみ拡張して、血圧は下がり血流は改善し心筋梗塞・狭心症など発作が軽減します。

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患者さんからのお便り

高橋先生、こんばんは。 先日薬を処方していただいた愛知県の〇〇〇〇です。 昨日 薬が届きました。 おかげさまで、頻尿、残尿感、痛みか...

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性器ヘルペスと勘違いされた陰部の痛み

患者さんは30歳代のご婦人です。
以前から陰部のピリピリした痛みが続くので、地元の医師に診てもらっていました。しかし診断と治療が二転三転するので心配になり高橋クリニックを訪れました。高橋クリニックが6軒目の医療機関になります。

患者さんの経過は次の通りです。
機会があり、とある男性と性交渉を持ちました。その後数日してから「オリモノ」の状態が変化したので、地元の婦人科を受診しました。カンジダ性膣炎あるいは細菌性膣炎を疑われ検査をしましたが特に異常は認めませんでした。
しかし、「オリモノ」の状態が思わしくないので、再度婦人科を受診しました。その際に器具を使って膣内を検査をしましたが、器具を外す時に膣の右下がはさまれてしまい、痛かったそうです。
その後、このはさまれた部分の痛みが取れずに、時々ピリピリ痛むのが続くので、段々心配になってきました。
血液検査も含めて、性器ヘルペス検査を行いましたが、異常は認めません。主治医は尖圭コンジローマの疑いがあると診断し、ベセルナクリームを処方しましたが、患者さんは、なお一層心配になり、高橋クリニックを訪れたのでした。

患者さんを実際に拝見すると、痛みのある部分にヘルペスなどの病的異常所見は認めません。また、尖圭コンジローマと診断された部分は膣前庭乳頭症で病気ではありません。生理的な現象です。ですからベセルナクリームをつけてはいけません。

では、この患者さんの痛み症状は、何が原因なのでしょう。
Herpesbns25266f30性行為感染症・性病とは、全く無関係の病気で間質性膀胱炎という病気があります。
その病気は頻尿症状の他に、下腹部痛や陰部の痛みが出ることがあります。患者さんの中には頻尿症状がなく、痛み症状だけに人もいます。この患者さんも恐らくそうだろうと考えて、まずは超音波エコー検査を行いました。
やはり異常がありました。膀胱出口が膀胱内に突出し、膀胱三角部が肥厚し、膀胱括約筋の走向異常も認めます。

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メール相談のお礼

謹啓 2010年7月・・日回答をいただきました。ありがとうございました。お礼が遅れてしまいました。 2010年7月・・日付「膀胱、尿...

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患者さんからのレポート#18

【手術リポート】

2010年5月14日に膀胱頚部硬化症の内視鏡手術をしていただき、4カ月あまりが過ぎました。

高橋クリニックを受診したのは平成21年3月。
その1年4ヵ月前に急性膀胱炎を発症して近所の泌尿器科を受診、抗生物質で頻尿、排尿痛の症状がほぼ治まったのですが下腹部の不快感がなかなか無くなりませんでした。また、膝から下がひどく冷えるようになりました。通院を続けてエコー検査や膀胱内視鏡検査を受けたのですが、軽い炎症が見られるが特に異常はないとの診断。 膀胱の緊張を和らげる薬と精神安定剤を処方されしばらくは服用しました。しかし一向に良くなる気配が見られないので通院も止めてしまいました。
これからは不快な思いで毎日を暮らしていかねばならないのか………と思いながらも近隣で良い病院はないかな?ネットで検索。
そして高橋クリニックのホームページを見つけました。遠距離から受診される方も多いことを知ってびっくりしましたし、クリニックが自宅から通院できる距離にあることに「良かった!」と思いながら受診を決めました。

初診時のエコーと尿の勢いの検査で「排尿障害」の診断を受け気持も安定しました。処方していただいたエブランチルカプセルの服用で排尿回数も減ってきたものの、しばらくして足の付け根の痛みや足の甲のピリピリ感が出てきました。下腹部の不快感も弱かったり強かったりと波がある日々の中、手術という選択肢を考えはじめました。 高橋先生からの積極的な手術の勧めはなかったのですが、熟考のすえ手術の希望をお伝えしたのです。手術による治癒率、改善率は70~80%とのことで、私が【治癒しない確率20~30%】の中に入る不安もありましたが手術しなければ治癒率はゼロです。

申し出から約1ヶ月後の5月半ば、手術日を迎えました。
付き添いで来てもらった夫は、手術が終わるまでクリニック外で過ごすこととなり初めての戸越界隈をぶらぶら散策してきたようです。

手術中は先生のおしゃべりと音楽が緊張をほぐしてくれました。
先生の「切開します」「止血します」には緊張してしまいましたが……。術中の耐えがたい痛みは殆どありませんでした。
昼過ぎから始った手術は無事終了。夕方には自力で歩けるようなりその晩は近くのホテルに一泊、翌朝一番でクリニックに出向きカテーテルをはずしていただいてから帰宅となりました。

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BOTOX治療の可能性

Cpmecha1千人以上の慢性前立腺炎や間質性膀胱炎の患者さんを診察・検査・診断・治療・経過観察するうちに、これら病気の病態が少しずつ分かってきました。
イラストで示すように、これら病気の本質は恐らく「膀胱頚部機能不全あるいは機能障害Bladder Neck Dysfunction)でしょう。つまり排尿の際に膀胱出口・膀胱頚部が十分に開かないことにあるのです。
十分に開かなければ、膀胱の収縮力と腹圧で無理に排尿することになります。無理に排尿すれば、膀胱出口・膀胱頚部は必要以上にブルブル振動します。
この振動が数年~十年単位で長期間にわたり繰り返し起きれば、膀胱出口・膀胱頚部は生体反応で硬化してきます。これが超音波エコー検査で診断できる「膀胱頚部硬化症Bladder Neck SclerosisあるいはBladder Neck Contraction)」です。
「硬化」して膀胱出口・膀胱頚部の柔軟性が欠如する訳ですから、尿の出が悪くなるのは当たり前です。これが「排尿障害」として自覚するのです。
膀胱出口・膀胱頚部の硬化は、膀胱三角部にも及びます。膀胱三角部は膀胱の感覚器=センサーとしての役目も担っていますから、硬くなればなるほど振動しやすくなり過敏になります。これが「頻尿・関連痛・自律神経症状」として自覚されるようになります。
また、膀胱出口・膀胱頚部の硬化は、排尿時の振動数を増やすようになります。振動数の増加=エネルギーの増加ですから、敏感になった膀胱三角部は振動エネルギーにますます被曝され、症状は増悪の一途です。

「排尿障害」「頻尿」「関連痛」「自律神経症状」などの症状の程度・組み合わせなどから、診察する医師の判断で患者さんを「慢性前立腺炎」「間質性膀胱炎」「過活動膀胱」「心因性頻尿」「神経因性膀胱」「前立腺肥大症」などと分類・診断されているのに違いありません。(もちろん、あくまでも私の仮説です。)

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高圧酸素カプセル

O2capsule盛岡で他の会員の学会報告を聞いていた時に、高圧酸素治療で間質性膀胱炎が経過する症例を知りました。
高圧酸素治療の器械は、大病院でしか設置されていません。潜水病や脳梗塞の治療に利用されています。1千万以上もする器械ですが、一般的には利用できません。
そこで整骨院、カイロプラクティック、健康サロンなどに設置されている「酸素カプセル」にも効き目があるのではないかと思い、間質性膀胱炎や慢性前立腺炎症状で苦しんでいる患者さんに地元で試すように指示しました。
すると、半数くらいの患者さんに効果がありました。

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間質性膀胱炎症状スコア

Icss間質性膀胱炎や過活動膀胱、慢性膀胱炎の患者さんの症状を客観的に判断したり、治療経過の症状の比較するのに、完璧に表現できる問診表はありません。
しかし、間質性膀胱炎症状で苦しんでいる患者さんの症状を客観的にカルテに記載しない訳にはいきません。
頭脳明晰な専門の医師たちが、あれやこれやと議論して作成した割には、今ひとつの感がします。

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最近の間質性膀胱炎事情 学会報告から

Ic20100428morioka98平成22年4月27日(火)~29(木)に岩手県盛岡市で開催された第98回日本泌尿器科学会に参加・発表してきました。
発表が無事に終わって翌日の午前のセッションで「間質性膀胱炎」があったので拝聴してきました。

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初めてのご婦人の膀胱頚部硬化症内視鏡手術

Ic22f12691私が初めてご婦人の膀胱頚部硬化症手術を着手したのは、平成15年7月8日です。患者さんは23歳の若いご婦人でした。
この患者さんは平成14年6月に初めて診察しました。当時22歳です。
3年前の19歳の頃から頻尿で、来院時は1日21回、夜間は起きませんが、就寝前に4回ほどトイレに行きたくなります。1回の排尿量は40ml~240ml、平均で120mlです。
それまでに泌尿器科開業医を2軒、大学病院婦人科を1軒、ウィメンズ・クリニックを1軒受診し、治療を受けていますが、一向に治りません。当時であれば間質性膀胱炎か神経性頻尿と診断されたのでしょう。「過活動膀胱」という病名は一般的ではありませんでした。
当時の私の診断能力も大したことがなく、超音波エコー検査で膀胱粘膜の浮腫らしき状態を確認した程度でした。

Ic22f12691800pse【補足】
過去のデータを現在の私の能力で解析すると、右の注釈のようになります。
今から見れば、明らかに膀胱頚部硬化症です。膀胱三角部が肥厚している訳ですから、頻尿があって当たり前です。その原因は膀胱出口の硬化にあります。しかし、この解析ができるようになったのは、平成19年8月の3D超音波エコー検査を導入し、さらに1年半以上経過した平成21年になってからです。3D画像から2D画像を比較検討した結果、解析できるようになったので、この時点では無理でした。

平成14年7月に仙骨神経ブロックで内視鏡検査を行い、膀胱三角部に血管増生(慢性膀胱炎の所見)と白苔変性(慢性膀胱炎の所見)を認め、さらに肉柱形成(この時点で排尿障害を疑わなければ・・・)が観察できました。
膀胱容量が少ないので、間質性膀胱炎の治療である膀胱水圧拡張術を行い(今では否定的に考えている膀胱水圧拡張術でしたが、当時は私も頻繁に実施していました・・・)、膀胱を600mlまで拡張しました。

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「間質性膀胱炎・過活動膀胱・慢性膀胱炎」に誤解されたご婦人の膀胱頚部硬化症50例

男性の慢性前立腺炎のブログの中で紹介しているように、原発性膀胱頚部硬化症による排尿障害が慢性前立腺炎の原因だと私は論じています。ご婦人の間質性膀胱炎・慢性膀胱炎・過活動膀胱・心因性頻尿・神経因性膀胱も全く同じ原因だと私は信じています。
そこで、ここに実例を挙げて解説したいと思います。目標50例です。2年後の平成24年4月の泌尿器科学会の報告までに間に合えばよいのですが・・・どのようなことになりますか・・・。リアルタイムで掲載していきます。

【1】
Oab24303f50患者番号24303 50歳のご婦人です。
25年前から年に2回膀胱炎を繰り返す、その都度、1ヵ月くらい残尿感と尿道口のジクジク感が残ります。
1年前くらいから、1日20回以上の頻尿で苦しんでいます。地元の泌尿器科での診断は「過活動膀胱」でした。そのご婦人の2D超音波エコー検査の所見です。

Oab24303f50pp超音波エコー検査所見に注釈を付けました。
ご婦人の場合、男性に比較して膀胱括約筋の肥厚は目立ちません。その分、膀胱三角部は厚く肥厚して見えます。膀胱出口は明確に見えていて、硬化像も伴っています。
膀胱出口・括約筋間距離は8.7mmと男性患者さんと比較すると短い方ですが、5mmを超えていて異常です。ご婦人の場合、前立腺という臓器がないので、男性ほどには膀胱出口・括約筋間距離が長くなりません。前立腺の存在は、必要以上に膀胱出口・括約筋間距離を過大に表現してくれます。

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膀胱頚部硬化症の内服薬による治療効果

Bns23261f28d0905間質性膀胱炎や慢性膀胱炎・過活動膀胱の原因と信じている(私だけ?)膀胱頚部硬化症は、超音波エコー検査で容易に観察できます。
この写真は、20代後半のご婦人の超音波エコー検査所見です。
初診の4か月前から恥骨の上がムズムズして気分が悪くなりました。婦人科を受診しても「気のせい」と診断されます。不思議なことに生理中にはムズムズ感が消えるのです。中学生頃(15年前)から排尿した後に、尿道にムズムズ感があったのですが、誰にも言わずに過ごしてきました。しかし、4カ月間恥骨のムズムズ感が消えないので高橋クリニックの診察に来院されました。
この写真は膀胱出口を中心に側面から観察した写真です。黒く見えるのが膀胱にたまった尿です。写真の上がおなか側で下が背中側になります。特徴的なのは膀胱出口が膀胱側に山のようにせり出していることです。

Bns23261f28d0905pp上の写真では、超音波エコー検査を読まない泌尿器科医にもおそらく分からないので注釈をつけました。
膀胱出口の山全体に硬化像が確認できます。膀胱括約筋も厚くなっています。

排尿障害を認めたので、患者さんの悩まれている症状は、膀胱頚部硬化症による膀胱刺激症状と診断し、α-ブロッカーであるエブランチルを処方しました。

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主要下部尿路症スコア(Core LUTS Score CLSS)

第11回TEUS(東京エキスパート泌尿器科セミナー)に11月16日(月)に参加しました。東京大学泌尿器科関連の勉強会らしいのですが、...

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原発性膀胱頚部硬化症と続発性膀胱頚部硬化症

慢性膀胱炎・間質性膀胱炎・過活動膀胱の原因である膀胱頚部硬化症は、内視鏡検査を実施しても残念ながらほとんど分からない(所見が得られない)のが現実です。(注:二次的変化は内視鏡検査で観察できるのですが、その所見を無視している医師がほとんどです)
しかし泌尿器科医のほとんどが、下部尿路(膀胱・尿道)の病気は内視鏡検査ですべて分かると誤解しています。また、ご婦人の場合は尿道の観察を省略して結論を出します。ですから、内視鏡検査で所見の得られない膀胱頚部硬化症は存在しないと・・・まぁ当然の結論でしょう。私も研修医の頃であれば、そう思っていました。しかし、泌尿器科医を30年も経験すると、異なる考えが頭の中に姿を現すのです。

内視鏡検査で容易に分かる膀胱頚部硬化症は、続発性膀胱頚部硬化症です。【続発性】というのは膀胱結石や膀胱腫瘍などの内視鏡手術の後遺症で、膀胱出口が線維化して狭窄した状態、つまり二次的=続発性の膀胱頚部硬化症を意味します。
続発性膀胱頚部硬化症は超音波エコー検査では分かりにくいのが盲点です。線維性の薄い膜状に狭くなった病変は、超音波エコー検査では観察できません。唯一観察できるのは内視鏡検査だけです。

私が慢性膀胱炎や間質性膀胱炎の原因としている膀胱頚部硬化症は、【原発性】の膀胱頚部硬化症です。過去に内視鏡手術などを行った経験のないご婦人で、線維性の狭窄や硬化ではなく、【粘膜の硬化】や【平滑筋の過形成】を意味します。続発性とは異なり、内視鏡検査では分かりませんが、詳細で丁寧な超音波エコー検査で容易に観察できます。

例えると、部屋の壁を観察する時と似ています。
壁の大きさや壁紙の模様は見れば容易に分かります。これが内視鏡検査です。
しかし、壁の厚さや中の柱の本数・補強材、石膏ボードや断熱材の有無は、見ただけでは分かりません。これを分かるように観察するのが、超音波エコー検査になります。内視鏡検査だけですべてが分かるというのは、単なる思い込みでしかないのです。何の根拠もない事柄です。

そこで、ご婦人の慢性膀胱炎や間質性膀胱炎・過活動膀胱の患者さんを中心に、次のブログで超音波エコー検査を提示しながら原発性膀胱頚部硬化症の存在を証明しようと思います。50例も実例を挙げれば、頭の固い泌尿器科医の中に一人くらいは理解していただける御仁が出現するかも知れません。

この内容は、慢性前立腺炎にも同様に掲載しました。

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間質性膀胱炎の症状 「足の冷え」

Ic23867f51asi間質性膀胱炎の患者さんに多くみられる症状の一つに「足の冷え」というのがあります。
右の写真は、頻尿1日50回と陰部全体の持続性の痛みで、高橋クリニックを受診した50歳代の素敵なご婦人の治療後の足です。
エブランチルの投与で頻尿は50回→20回に、陰部の痛みは面積が10円玉くらいの大きさに改善しましたが、ビールを思う存分飲みたいということで、内視鏡手術を希望された患者さんです。
手術後症状は不安定であるにもかかわらず、頻尿は15回に、陰部の痛みは消失しました。治療前にはお聞きしていなかった、両足の裏に氷をベタッと貼りつけたような足の辛い冷えが、全く消失したそうです。これがその改善した足の裏です。

「頻尿・痛み」というのはよく知られた間質性膀胱炎の症状ですが、「足の冷え」を代表とする「冷え症」を持っている方も多くいます。
「冷え症」あるいは「冷え性」は、漢方の世界でも代表的な症状のひとつです。漢方では、その原因を「虚症きょしょう」として捉え、「気」が足りない状態「気虚ききょ」を意味します。

西洋医学的考えでは、「気」は存在しません。実際には存在するのかも知れませんが、現代医学では証明できるエネルギーや物質ではありません。では、「冷え症」をどのように考えれば納得ができるのでしょうか。

生理学的に考察しましょう。
冷たい感覚は、知覚神経(感覚神経)の冷覚が刺激されているに他なりません。実際に患者さんの足の冷えを訴える足を触れると、冷たく感じる場合が多いようです。「・・・多いようです」というのは、冷たくない場合もあるからです。

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マラソンとトイレ

高橋先生 はじめまして。 初めて相談いたします。品川区在住の〇〇〇〇と申します。35歳女性です。 膀胱の違和感で悩んでおります。違和...

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膀胱頚部硬化症と診断された患者さんへ

膀胱頚部硬化症と診断された患者さんへ 「膀胱頚部硬化症」という病名は一般的ではなく、泌尿器科専門医にも理解してもらえない可能性のある...

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患者さんからのお便り

高橋 先生お元気ですか? 今年の2月に内視鏡手術をしていただいた、カルテNo.・・613の神奈川県〇〇〇〇市在住の〇〇〇〇子です。お...

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膀胱炎に間違われた「膀胱出口嚢胞」患者さんのその後

Boocyst23216f352d1日10回以上の頻尿(多い時には20回)と尿道の痛みで、内科、腎臓内科、婦人科を受診し、問題が解決しないので4軒目で高橋クリニックを受診した患者さんです。超音波エコー検査で膀胱出口に嚢胞を認めました。ある意味膀胱頚部硬化症による排尿障害です。

Boocyst23216f353d43D画像で膀胱出口近くに嚢胞が明瞭に確認できます。

Boocyst23216f353d23D画像の正面像で見ると、膀胱出口の大部分を占拠しています。

尿流量測定検査で、排尿障害を認めました。これが、患者さんの訴える症状の元凶なのでしょう。ご主人ご家族に相談し、内視鏡手術を決め、本日手術を実施しました。

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臨床治験の参加者募集

過活動膀胱(頻尿・尿漏れ)に対する新しい薬の臨床治験を行っています。 次のような症状がひとつでも当てはまる方は、過活動膀胱の可能性が...

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間質性膀胱炎ブログのガイド

このブログは、「間質性膀胱炎」に関して、私の独断の考え方で理論展開しています。あくまでも私の趣味の世界だと思って下さい。しかし、真実...

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瘀血(おけつ)

漢方で血液の流れの悪い状態を「瘀血おけつ」といいます。
超音波の検査で偶然に見つけられる所見です。女性ばかりではなく、男性にも認められます。血液の流れが悪いために起きているであろう病気を西洋医学的には「骨盤内静脈うっ滞症候群」と称されます。

Oketsulist漢方の瘀血は、それだけで独立した病態で、瘀血そのものが病気の根本原因だとされています。気虚すなわち気というエネルギーが不足して、気のエネルギーを原動力にしている血流が十分に働かなくなるというものです。しかし、西洋医学的な立場からすれば、それでは納得がいきません。現在の病気の中で瘀血状態を例に挙げれば、食道静脈瘤、下肢静脈瘤、精索静脈瘤などがあげられます。(表は、基礎中医学、たにぐち書店から)

食道静脈瘤は、肝硬変が原因で門脈圧が上昇したために起きます。上腸管膜静脈→門脈→右心房ルートが閉ざされたために、血流が迂回・遠回りして、脾静脈→食道静脈と流れ、最終的には右心房に戻るルートです。ところが迂回ルートは、本来の流れではないので、静脈は病的に凸凹に腫れ、時として破れて食道に大出血をきたすので吐血します。それが肝硬変の食道静脈瘤破裂です。
食道静脈瘤を治すには、漢方の考え方からすれば、単に食道静脈の流れをよくすれは良いということになります。しかし、漢方で食道静脈瘤を治した!という情報を耳にしたことがありません。

0149ph15a【写真】
血流の悪さは、通常、下流の流れの悪さがリミッターになり、血流全体の流れの悪さになります。

P1【写真】
例えば、高速道路の渋滞原因は、走行する車の台数が多い自然渋滞の場合と、料金所や交通事故による物理的原因による渋滞に分けて考えることができます。
人間の体の中で血流が急激に増えることはありませんから、生命現象で血流の悪さは、下流での流れの悪さ一つに原因がしぼられ特定されます。
漢方の考え方でいえば、高速道路が渋滞するのは、車に流れようとするエネルギーがない(ガス欠?)から渋滞するのだということになります。荒唐無稽な考え方です。

食道静脈瘤の場合は、肝硬変が物理的原因です。肝硬変を治すことができなければ、バイパス手術で上腸管膜静脈の血流を一部だけ下大静脈につなげれば、食道静脈の負荷が軽減します。全部をつなげると血流内の栄養素が肝臓で処理されなくなり、それはそれで困ります。

Varix22131f392d瘀血と思われる患者さんの実例をあげます。患者さんは30歳代後半のご婦人です。
平成20年2月に急性膀胱炎になりました。
頻尿・下腹部痛・排尿痛で抗生剤の投与を受けました。しかし、下腹部の痛みが強くなり、猪苓湯・バップフォの投与を受けましたが治りません。平成20年3月に女子医大を受診、五淋散を処方されましたが効きません。地元の泌尿器科でIPD・当帰加補中益気湯を服用しています。
高橋クリニックに平成20年5月に来院しました。
当時の症状は、膣疼痛・右恥骨と鼠径部痛です。この超音波エコー検査は平成20年5月の写真です。膀胱出口のわずかな飛び出し所見があり、ウロフロメトリー検査で、強い排尿障害を認めたので、エブランチルを処方しました。治療の成果が出て、症状は30%ほどに軽減したので、地元の医師にお薬を処方して治療を続けていました。

Varix22131f392d2peところが、最近になり再び痛みが強くなり(80%)、視鏡手術を希望されたので、初診から1年後の平成21年5月に内視鏡手術を受けに来院されました。
この超音波エコー検査は、手術当日の写真です。供覧するためにコントラストを強くしています。
1年前の超音波エコー検査と比較して容易に分かることは、膀胱出口周囲の静脈がとても拡張した(瘀血)ということです。

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メール相談#8 膀胱出口のう胞

高橋先生へ

初めまして長野県〇〇市の〇〇(3・歳・女性)と申します。
膀胱、尿についてのトラブルをネットで調べて、先生のホームページにたどり着きました。

症状は
① 尿道の口がいつも“ツーン”とした感じと、ショーツに当たっている感じがします。過敏になっています。
② 排尿しても残尿感があります。
③ 排尿しても5分ぐらいすると又トイレに行きたくなる時があります。1時間ぐらい行かなくても平気な時もあります。
④ 昼間のトイレの回数は20回ぐらいです。夜は3回~0回です。
⑤ 排尿時、おしっこが左に向かって出ます。太ももに当たってしまうこともある位かなりそれます(数年前から)

4月2日〇〇市内の病院の〇〇病院の内科に罹りました。
診断は、尿検査から膀胱炎と分かり、抗生物質を処方してもらいました。
4月7日:その後も違和感は改善されないので、泌尿器科のある〇〇腎臓クリニックに罹りました。
やはり、尿検査から軽度の膀胱炎と診断されて、違う抗生物質を処方してもらいましたが、改善されず
4月13日(昨日):膀胱鏡の検査をしてもらいました。尿道にカメラを入れる時に「狭いね」と言われましたが膀胱内は異常はありませんでした。それで処置で尿道を広げたと言っていました。特にメスを入れたわけではありませんでした。

「これで大丈夫」と言われましたが、それでも今現在改善されていません。
だんだん気持も落ち込みがちになってきてしまって、家庭や仕事に支障が出ないうちにと思い相談させてもらいました。

相談内容は
① 長野県内出来れば近いところで先生のような診察、検査、手術等に取り組んでいらっしゃる病院(先生)があったら紹介して頂きたいと言うこと。
② ①が無ければ、先生に診て頂きたいのですが、〇〇市から出かけるので、一日で診察と可能な限りの検査を受けてみたいのですが出来るか?と言うこと。
③ このような症状が長く続くと、もしもポリープなどがあった場合、悪性の腫瘍になる可能性があるのか?と言うこと。

お忙しいところ読んで頂いてありがとうございます。
長くなりましたが、以上です。お返事頂けたら幸いです。よろしくお願いいたします。

長野県〇〇市 〇〇

============================
上記の内容のメールが届き、実際に患者さんが来院されました。
Boocyst23216f352dまず、超音波エコー検査を行いました。
パッと見て、膀胱出口に丸い影が見えます。何でしょう。
写真を拡大してみましょう。

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ボトックスと過活動膀胱(専門書キャンベルから)

UPDATE Date Added: 30 January 2009
Donna R. Coffman, MD
Botulinum A and overactive bladder
Body_ID: PUP2007MMDDA001
Botulinum toxin A (BTX-A) injection induces detrusor muscle relaxation and may affect afferent sensory receptors in the urothelium. BTX-A injection has been used as treatment for neurogenic detrusor overactivity (NDO) and idiopathic detrusor overactivity (IDO).
Body_ID: PUP2007MMDDA002
In a review of studies of the efficacy and safety of BTX-A for treatment of detrusor overactivity, Dmochowski and Sand found that most patients have improved urodynamic variables and decreased need for anticholinergics when treated with BTX-A and that most children with myelomeningocele also show improvement. The data for other subpopulations of patients with NDO (e.g., patients with multiple sclerosis or spinal cord injury) are insufficient (because of inconsistent definitions of continence) to determine whether BTX-A is effective, but high rates of continence (>80%) have been reported in some studies, which is encouraging.
Body_ID: PUP2007MMDDA003
Patients with IDO are not as well studied as patients with NDO, but the evidence to date suggests that BTX-A improves continence, reduces frequency, and improves the quality of life of patients with IDO (33%-91% of patients had regained continence, using various measurements and outcome parameters). Despite the overall reports of efficacy, there is not a standard method for reporting objective and subjective criteria, making it difficult to reach specific conclusions about efficacy.
Body_ID: PUP2007MMDDA004
A wide variety of doses and numerous discrete dose sites have been studied. Although efficacy of doses of 100-300 U of BTX-A given at multiple sites (30 is used most commonly) has been shown, there have been no systematic dose-response studies done in patients with NDO or IDO. Dosage of 1-12 U/kg body weight given in 20-50 injection sites has been reported for children.
Body_ID: PUP2007MMDDA005
The most common side effect is urinary tract infection (4.9%), followed by hematuria (1.6%) and transient urinary retention (1%). Drug migration-related side effects do not seem to be a problem after intravesical administration of BTX, although there are rare reports of induction of an immune response to BTX resulting in reduced response. Sixteen percent of patients with IDO may need to use clean intermittent catheterization for several weeks after BTX treatment. Use of Dysport has been associated with transient muscle weakness and hyposthenia (in 8% and 5% of patients); this seems to be a dose-related effect, but studies are limited.
Body_ID: PUP2007MMDDA006
Duration of effect seems to be ≥6 months, but the authors note the need for a more consistent definition of "duration of effect" to compare trial results more effectively. The range of duration for BTX-A with NDO was 5.3-10.5 months. In patients with IDO, the mean duration of efficacy of BTX-A was 5-7 months.
Body_ID: PUP2007MMDDA007
BTX-A therapy seems to be an effective alternative for treatment of overactive bladder symptoms, but the comparison of trial data is difficult because of the lack of standardized, clear definitions of outcomes and duration of effects. Studies that use standardized, clear definitions would help greatly in determining which patients would benefit the most, what dosage is most effective, when to re-treat, and what patient subgroups might be most susceptible to side effects.
Body_ID: None
Dmochowski R, Sand PK: Botulinum toxin A in the overactive bladder: Current status and future directions. BJU Int 99(2):247-262, 2007.

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泌尿器科医からのメール

高橋先生   〇〇〇〇市の〇医院の〇〇〇〇です 以前患者さんに紹介されて、サイト読ませていただきました。 先生の膀胱頚部硬化症ではな...

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間質性膀胱炎の治療 「仙骨神経ブロック」

間質性膀胱炎・慢性前立腺炎の症状として辛いのが、1日10回~40回の頻尿といつ起こりか分からない強い痛みです。 排尿障害を治さないこ...

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術後3年の感想 (患者さんからのレポート#3の続き)

高橋先生 こんにちは。ご無沙汰いたしております。 2006年2月3日に手術していただいた○○です。早いもので術後3年経ちました。とて...

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日本間質性膀胱炎研究会が間質性膀胱炎診療ガイドラインを編纂(TTMED UROから)

間質性膀胱炎(IC)の診断および治療の手引きとなる「間質性膀胱炎診療ガイドライン」が日本間質性膀胱炎研究会(SICJ)により作成され...

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患者さんからのレポート#17

先生、お久しぶりです。7月10日に手術をして頂いた○○○○です。その節は、本当にお世話になりました。

師走のこの時期、先生はお忙しくお過ごしなのでしょうか?私は、まだ卒業論文に追われていて、クリスマスどころではありません(泣)。でもでも、聖なる夜(?)、ご家族と楽しくお過ごし下さいね。

私も、現在はかなり体調が良く(整ってきて?)、10月の診察の際に訴えていた頻尿は全く無くなりました。もう、卒論がつらいなって思う時、でも高橋先生の事を思い出して、自身の健康な体に感謝する気持ちを再度認識しながら頑張っています。本当に、感謝の気持ちは伝えても、伝えきれないと思います。2008年の、ベスト・オブ・ミーツ(?)に、私は間違いなく高橋先生を推薦したいと思います!!本当に有難う御座いました!

ではでは、インフルエンザなど高橋先生は罹患しなさそうですが(笑)、体調にはくれぐれもお気を付けて(私も気を付けます!)、元気に新しい年をお迎えください。
                                     
かしこ

P.S:『患者さんレポート』は添付ファイルとして送らせて頂きます。もし、高橋先生のパソコンで開けなかった場合はメールでお知らせ下さい。また、何度も見直したのですが、万が一誤字脱字などがありましたらば、その際もご指摘頂ければ、訂正したものを再度送らせていただきたいと思いますので、その際にもメールで返信していただければ有難いと思います。

では、早速患者レポートを書き綴って行きたいと思います。HPを見ている方に、間質性膀胱炎の症状や手術の内容、経過などを少しでも分かりやすく伝える為に、
≪①症状の発祥~高橋クリニックを受診するまで≫
≪②手術実施の決定~手術までの経過≫
≪③間質性膀胱炎の手術≫
≪④術後の経過~1週間・1ヶ月・3ヶ月≫
≪⑤現在の状況~自身の病気を振り返って≫
の5つに章を区切ってレポートをまとめていきたいと思います。ぜひ、私のような若い女性で同じ症状に苦しむ方々(もちろんその他の方々も)にとって、心の不安を除き、少しでも“『高橋クリニック』を受診してみよう!!”という決心を促すキッカケになれば、私自身にとってもこれ以上の幸いはありません。

≪①症状の発祥~高橋クリニックを受診するまで≫
 それでは、まず私の病気の症状が発祥した時に時間を戻して、出来るだけ詳細に皆さんに伝えて行きたいと思います。あれは忘れもしない(笑)、2008年の1月上旬の寒い冬のことでした。私は大学4年生で(現在22歳です)、ちょうど就職活動に精を出している時でした。そんな時、ふいに極度の頻尿と残尿感に悩まされ始めたのです。私は、“きっとこれが噂に聞く膀胱炎というものに違いない”と感じました。それまで、私は膀胱炎になったことがなかったのですが、たまたま膀胱炎になった女友人がいて、どういった症状かは聞いていました。その友達は、『頻尿は大変だったケド、病院に行って薬を貰ったら2~3日で治ったよ。特に冬とかなりやすいらしいよ。』と言っていました。なので、私はそんなに重要に考えていませんでした。後日、医療機関を受診すると、案の定“急性膀胱炎”という診断が下り、抗生物質を1週間分処方され、私はきちんとそれを飲み、一時はもとのように回復しました。1週間後の尿検査でも特に問題は無く、私は“良かった、良かった”とのほほんとしていました。
 しかし、問題はこれからだったのです。その後1週間も経つと、また例の頻尿と残尿感に悩まされ始めたのです。スグに医療機関を受診しました。しかし、尿には異常は見つかりません…。一応、念の為にということで、抗生物質をまた1週間分処方して頂き、私は腑に落ちない気持ちで毎日を過ごしていました。よくよく考えてみると、抗生物質を飲んでも、症状はあまり改善されないことが分かってきました。しかも、抗生物質は長期に渡って飲み過ぎると身体に良くない、とお医者さんも処方を渋り始めました。その後、頻尿と残尿感は続き、夜もその症状で目が覚めてしまうなど、私は精神的にも辛い毎日を過ごしていたのです。
 それが1月~3月一杯まで続きました。最後には、お医者さんからは、『きっと神経が過敏になっているからに違いないよ。精神安定剤の薬を処方しようか?』と言われる始末です。“私の病気は本当に膀胱炎なのだろうか…。それとも、本当に精神が過敏になっているのだろうか。。。、治らないかもしれない。”。その時は本当に、絶望的な気持ちになりました。しかし、私は最後の希望を信じていたのです。きっと何か解決法があるハズだと!“もう、自分の力で解決方法を見つけ出すしかない!”と、私はインターネットで検索を試みたのです。その、第1ページ目に見つけたのが、『高橋クリニック』のHPでした。
 なるほど…。HPの専門分野の所をくまなく読んでいくと、全く私の症状と同じキーワードが沢山出てきました。残尿感、頻尿、長期間続く、精神の病と誤診されやすい。。。、など等。
私は、自身の病気が“間質性膀胱炎”なのではないかと思い始めました。“う~ん、なんだか不思議そうな先生だケド…、もう私にはここしかない!”これなら、私の病気に一番しっくり来るのだから。“と、初めて納得した気持ちになったのです。電話で一度コンタクトを取り、後日受診することになりました。
 初受診は、4月の10日だったと思います。ここで、私は、初めて『間質性膀胱炎』という診断を受けることになりました。

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患者さんからのレポート#16 お便りと排尿日誌

Dailyrec19191f73以前に間質性膀胱炎で内視鏡手術を行なった73歳のご婦人からお便りをいただきました。
高橋クリニックに来院する前は、1日50回から60回の頻尿で苦しんでおられました。膀胱水圧拡張術も受けましたが治療効果なく、わざわざ函館から来院された患者さんです。

複数回の内視鏡手術を実施し、お手紙に書かれた状況までになりました。それでも夜間の睡眠中の排尿回数は多く4回前後起きられています。

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