前立腺癌

針生検の価値

Pcaratent PSA値が高いと、必ず針で前立腺の細胞検査を行います。ガン細胞を発見して、悪性度を確認するのです。一見まともですよね?

その後、何が起きると思いませんか?私だけの考えをお話ししましょう。

❶針生検でケガをした多くのガン細胞は免疫細胞(白血球・マクロファージ)が積極的に食べます(貪食)。ケガをしていない周囲のガン細胞は、『自分たちは消滅する!』と焦ります。
❷消滅しないためには、たくさんの細胞分裂をするのです。ガン細胞は均等な細胞分裂はできません。
❸結果、突然変異のガン細胞が生まれるのです。その中に自分たちのための男性ホルモンを作成するガン細胞=去勢抵抗性前立腺ガンになるのです。
Pcakyosei6 ❹針生検後にホルモン治療が始まります。1ヶ月〜3ヶ月に1回の注射で、男性ホルモンをゼロに近づけるホルモン注射をするのです。すると、男性ホルモンの極端な低下で、すべての前立腺細胞は次々と死にます。
❺その状況を知った前立腺ガン細胞は、さらにイラストのように細胞分裂に力を入れます。
❻結果,突然変異の去勢抵抗性前立腺ガンに変身するのです。


どうですか? 前立腺の針生検とホルモン注射は、人体生命を脅やかす可能性があるのです。ただし、この考え方は私独自のものです。一般の医師から見れば、私の考えは異常・勘違い・気狂いでしょうね。

0ead082be43448bd970b04f186f44b75 事実、60歳〜70歳で50%以上、80歳で80%以上もラテント癌が存在するのです。ですから、針生検をすれば、かなりの確率でガン細胞が発見されます。当然。上記の流れで治療するに決まっています。ですから、前立腺ガンで死亡する患者さんが増えいるのです。
泌尿器科学会はグラフで分かるように、近年、前立腺ガンの患者さんが何倍も増えているので、積極的にPSA検査を実施しましょうと宣伝しています。しかしグラフを見て分かるように、PSA検査が開発されて広まったために、見つけなくてもいい前立腺ガンがたくさん発見されたのです。結果、昔に比べて前立腺ガンで死亡する患者さんが10倍近くも増えたのです。

⑴そこでPSA値が高い場合、診察された泌尿器科医師に必ず前立腺の触診をしてもらい、ガンのシコリを見つけてもらいましょう。確認がなければ、針生検は拒否しましょう。
⑵もしも確認された場合は、常識的に【針生検➕ホルモン治療】になります。すると、最終的には去勢抵抗性前立腺ガンを作るのです。
⑶それをどうしても避けたいのであれば、高橋クリニックにお越し下さい。遠方の方でも、一度来院して頂ければ、2回目からは必要なお薬を着払いでお送り致します。
(…誤解しないで下さいね。これは商売のために宣伝している訳ではありません。あくまでも人命を助けるためです。私は持病で苦しんでいる医師です。たくさんの患者さんが来院されると疲れてしまうのですが…人助けの医師なのでで仕方がないですから)

 

 

 

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触診の価値

Gigital 多くの泌尿器科医師が、PSA値が高くなった初診の患者さんに対して、前立腺の触診をしません。触診で確認出来ても出来なくても針生検で診断できるのだから、患者さんの肛門に指を入れて触診をするなんて無駄だと思っているのでしょう。

しかし、患者さんにとっては、入院して麻酔をかけて針生検をして、術後に出血をしたり急性前立腺炎や慢性前立腺炎になる患者さんが多くいます。ガンの発見だけを優先にしている事が常に正しいとは限らないのです。ステージ(Ⅰ)であれば、多くの患者さんは健康のヒトと寿命は同じです。

触診で判明することは、イラストの通りです。
❶硬さ
ⅰ)前立腺の硬さ、ⅱ)前立腺肥大症の硬さ、ⅲ)石の硬さに区別できます。正常の前立腺の硬さは低い悪性度でグリソン・スコアが5以下です。前立腺肥大症の硬さは中間の悪制度で、グリソン・スコアが6〜7程度です。石の硬さの悪性度は高く、グリソン・スコア8・9・10です。
❷表面の形状
ⅰ)滑らかなな場合は、ガン組織が前立腺を超えていないのでステージ(Ⅱ)になります。ⅱ)凸凹している場合は、悪性度が高く前立腺組織を超えていると考えステージ(Ⅲ)以上でしょう。

❸拡がり方
ⅰ)前立腺の右側だけか左側だけの場合は、悪性度が低めでステージ(Ⅱ)でしょう。ⅱ)左右両側に存在する場合には悪性度が高くステージ(Ⅲ)以上と判断します。

どうですか? 触診だけで、一瞬にして、かなりの情報が得られるでしょう。これだけで治療を開始できますね。私のマイルドな治療を開始すれば、悪性度が高くならない副作用も少ないのです。私の治療法は近日ご紹介致しましょう。

針生検で悪性度を確認しなくても、触診で判明するのです。しかしながら、触診で触れないガン細胞が稀に存在します。ある意味でステージ(1)です。その場合は、半年に一回の頻度で経過観察すれば良いのです。

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針生検してはダメ

Pcaratent PSA値が高いと、必ず針で前立腺の細胞検査を行います。ガン細胞を発見して、悪性度を確認するのです。一見まともですよね?

その後、何が起きると思いませんか?私だけの考えをお話ししましょう。

❶針生検でケガをした多くのガン細胞は免疫細胞(白血球・マクロファージ)が積極的に食べます(貪食)。ケガをしていない周囲のガン細胞は、『自分たちは消滅する!』と焦ります。
❷消滅しないためには、たくさんの細胞分裂をするのです。ガン細胞は均等な細胞分裂はできません。
❸結果、突然変異のガン細胞が生まれるのです。その中に自分たちのための男性ホルモンを作成するガン細胞=去勢抵抗性前立腺ガンになるのです。
Pcakyosei6 ❹針生検後にホルモン治療が始まります。1ヶ月〜3ヶ月に1回の注射で、男性ホルモンをゼロに近づけるホルモン注射をするのです。すると、男性ホルモンの極端な低下で、すべての前立腺細胞は次々と死にます。
❺その状況を知った前立腺ガン細胞は、さらにイラストのように細胞分裂に力を入れます。
❻結果,突然変異の去勢抵抗性前立腺ガンに変身するのです。


どうですか? 前立腺の針生検とホルモン注射は、人体生命を脅やかす可能性があるのです。ただし、この考え方は私独自のものです。一般の医師から見れば、私の考えは異常・勘違い・気狂いでしょうね。

0ead082be43448bd970b04f186f44b75 事実、60歳〜70歳で50%以上、80歳で80%以上もラテント癌が存在するのです。ですから、針生検をすれば、かなりの確率でガン細胞が発見されます。当然。上記の流れで治療するに決まっています。ですから、前立腺ガンで死亡する患者さんが増えいるのです。
泌尿器科学会はグラフで分かるように、近年、前立腺ガンの患者さんが何倍も増えているので、積極的にPSA検査を実施しましょうと宣伝しています。しかしグラフを見て分かるように、PSA検査が開発されて広まったために、見つけなくてもいい前立腺ガンがたくさん発見されたのです。結果、昔に比べて前立腺ガンで死亡する患者さんが10倍近くも増えたのです。

⑴そこでPSA値が高い場合、診察された泌尿器科医師に必ず前立腺の触診をしてもらい、ガンのシコリを見つけてもらいましょう。確認がなければ、針生検は拒否しましょう。
⑵もしも確認された場合は、常識的に【針生検➕ホルモン治療】になります。すると、最終的には去勢抵抗性前立腺ガンを作るのです。
⑶それをどうしても避けたいのであれば、高橋クリニックにお越し下さい。遠方の方でも、一度来院して頂ければ、2回目からは必要なお薬を着払いでお送り致します。
(…誤解しないで下さいね。これは商売のために宣伝している訳ではありません。あくまでも人命を助けるためです。私は持病で苦しんでいる医師です。たくさんの患者さんが来院されると疲れてしまうのですが…人助けの医師なのでで仕方がないですから)

 

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前立腺ガンの悪性度

Glison

 前立腺ガンは、悪性度が顕微鏡画像で5段階に分けられます。グリソ分類❶❷❸❹❺と決められています。それがイラストの通りです。

 

分類❶は、正常の細胞と同じで細胞の密度もほぼ正常です。
分類❷は、細胞が少し大小の違いがあり、細胞の密度がも隙間がでています。
分類❸は、大きさがまちまちで、5倍〜1/5倍の違いあり、細胞の密度は低いのです。
分類❹は、細胞膜の厚さがイビツで、密集して塊りになっている細胞もあります。
分類❺は、イビツに大きく固まった細胞だけです。

一人のた男性の前立腺ガンの組織が、全て同じではありません。少なくても2タイプのグリソン分類を足すのが、「グリソンスコア」と呼ばれます。いろいろなタイプを発見するために、前立腺針生検を医師は6回から18回もも刺して見つけようとするのです。その結果、文類の組み合わせで、


Img_0663 ❷+❸=グリソンスコア⑤高文化型(軽悪性度)
❸+❸=グリソンスコア⑥高文化型(軽悪性度)
❸+❹=グリソンスコア⑦中文化型(中間悪性度)
❹+❹=グリソンスコア⑧低文化型(高悪性度)
❹+❺=グリソンスコア⑨低文化型(高悪性度)
❺+❺=グリソンスコア⑩低文化型(高悪性度)

悪性度の違いによる5年10年生存率を示したグラフです。医師は針生検によって、事前に悪性度を確認して治療方針決めるのです。

ところが、グラフを見て、ある疑問を感じます。悪性度が軽症だろうが重症だろうが、針生検の確認後から生存率が、顕著に低下しているように見えるのです。

 

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去勢抵抗性前立腺ガンCRPCの理由

 

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 ホルモン治療も効かない前立腺ガンが、治療を始めて5年前後で発生します。それを「去勢抵抗性前立腺ガン」と言います。この前立腺ガンは、ホルモン治療が次第に効かずに、新たに副作用の強い抗がん剤の治療を行いますが、残りの寿命は1年も長くなれないのです。

 では前立腺ガンは、何故このような悪性度の強い病気になってしまうのでしょう。

その理由をこ細かく解説します。

❶更年期を超えると、体内の男性ホルモンが低下します。前立腺は男性ホルモンが大好きなのです。なんとかしようします。
❷その結果、男性ホルモンを作る画期的な前立腺細胞を作ろうとするのです。それが前立腺ガン細胞です。
❸排尿障害があると、前立腺内に存在するPSA酵素が、前立腺から漏れ出てしまい血液中に染み込んでしまうのです。
❹血中濃度のPSA値が高くなるので、医師は触診もせずに前立腺ガンを単純に疑い、針生検をするのです。
❺すると、前立腺内に寝ていた悪性度に無関係の弱いガン細胞が傷付きます。
❻傷ついたガン細胞が免疫システムのマクロファージに攻撃され食べられてしまいます。
Akunin8_20201226093101❼周囲の針生検でケガをしなかったガン細胞が、危機感のある状況に対応して増殖します。
❽増殖=細胞分裂ですから、繰り返し繰り返しな何回も細胞分裂をすると、突然変異を起こします。
❾さらにホルモン治療で男性ホルモンが極端に低下して、たくさんのガン細胞が死に、もっと刺激されるのです。

➓遂に男性ホルモンを作る画期的な去勢抵抗性前立腺ガン細胞がと突然変異で誕生するのです。

 どうですか? どう考えても医師が何も考えずに定型的に行う検査と治療により、死に至る前立腺ガン患者さんを作ったことになるのです。この現象を注目して何故にその理由を深く深く考えないのでしょう。医師は常識的な事実だけで当然と思っていてはいけないのです。

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前立腺ガンの触診

Ganp1

 泌尿器科の医師が最近では、前立腺ガンの検査のために、直腸触診をしなくなりました。PSA値が少しでも高いと即、針生検を行うのです。触診で前立腺ガンが触れないような患者さんは、針生検で発見されると、悪性度に関係なくステージ1️⃣になります。ところが、ステージ1️⃣の患者さんの5年・10年の生存率は、健康な人と同じなのです。触診で触れない前立腺ガンは、針生検で見つける必要はないのです。

 

 前立腺ガンは通常、外腺に発生しますから、イラストのように触診で判断できるはずです。

Ganp2  しかし、外腺は2枚目のイラストのように、触診で全て触れる場所にある訳ではありません。触診に意味がないから針生検だけすればいいと医師が考えるので、触診をしなうなるのです。しかし、40年以上も泌尿器科医師をしていますが、外腺に存在して触診で触れない患者さんを経験をしたことがありません。

Ganp3 前立腺ガンが本来は外腺だけに発生する筈ですが、内腺にも出現します。しかし、イラストのように内腺に一個だけあるのを見たことがありません。内腺に前立腺ガンが発生した場合には、触診でもエコー検査でも確認できません。

Ganp4 前立腺肥大症の前立腺に無数のガンが存在することが稀にあります。触診しても肥大症の所見しかなかった患者さんが、PSA値が高いことが気になり、地元の泌尿器科で針生検したら、悪性度の高いガンがあったと、私に怒りの電話をしてきました。当然謝りましたが、悪性度の高いガン細胞を10本以上も刺しまくり、その後、通常のホルモン治療で悪性度がもっと高くなり、去勢抵抗性前立腺ガンになるでしょう。去勢抵抗性前立腺癌(ステージ④骨転移)の罹患率は前立腺ガンの13%、5年生存率は57%です。ステージ①②③の5年生存率・10年生存率は90%前後です。それも針生検を行いガン細胞の確定診断を行った症例です。

触診で触れない前立腺ガンは、半年〜1年間に1回の経過観察をすれば良いのです。針生検で見つけることで、刺激してしまうからです。確定診断は出来ますが、寝ていたガン細胞を起こすことになるのです。放置すれば、その人の本来の寿命を十分に全うできる筈です。

 

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前立腺ガンの本質 #2

Hari2  前立腺ガンを発見するために、日本の医師は針生検をしたがるのです。しかし、50歳〜70歳の男性の40%〜60%には前立腺ガンが必ず存在します。80歳以上の患者さんにおいては、80%前後も存在します。ですから、PSA値が高いと言って針生検すれば、2人に1人の50%にはガン細胞が見つかるのです。10カ所〜20カ所も針で刺すのですから、前立腺は当然として外傷性炎症が起きます。炎症ではイラストのように白血球やマクロファージが集中して、傷付いたガン細胞を多数貪食します。すると、傷付かなかった生き残りのガン細胞は『何とかしなければ!』と思い、対応策としてガン細胞を無理やり増やそうと細胞分裂を繰り返します。ガン細胞の細胞分裂は、ある意味でとてもリスクがある分裂なのです。ガン細胞は細胞分裂をすると、ソックリ同じ細胞が作れないからです。その中に悪性度の高い細胞が突然変異で生まれるのです。

 ですから針生検をしてはいけないのです。しかしながら、針生検をされた患者さんが、たくさんおいでになります。そこで、針生検をされた患者が、これ以上悪化しないように治療しなければなりません。人を助けるのが、私の使命だからです。

 触診とエコー検査でガンを発見したからと言って、何もしないと考えてはいけません。必ず治療しなければいけません。そこで治療としては、前立腺ガンに男性ホルモンを徹底的に低下させることが一般的ですが、それが原因で「去勢抵抗性前立腺ガン」が発生して悪性度が増して亡くなる人が増えるのです。残りの寿命が短い人に対しては、この治療で問題ありませんが、平均寿命が82歳を超える現在では、この治療は欠点です。そのために男性ホルモンを低下される治療をしてはいけません。

❶触診やエコー検査で発見できなかた患者さんや針生検で発見されたステージⅠと診断された患者さんは、半年に1回の触診とエコー検査をすべきだと思います。ず〜と前立腺ガンが出現しない患者さんが、多数存在します。しかし悪性度が高いグリソンスコアが7〜10の患者さんの場合は、エストラサイトの微量な治療を始めます。次の解説を参考にして下さい。

Hari7_20200825164601 ❷ステージⅡ・Ⅲの場合は、微量なホルモン治療を行います。大量のホルモン治療を行うと、数年後には悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンになるのです。その場合、ホルモン治療の抵抗性になるので、どんな治療をしても着実に悪化してしまいます。積極的に治療すればするほど、悪性度が増すと思ってください。治療を10分の1にすれば、悪性度が増すまで10倍かかると考えるのです。
 そこで私が利用するのが昔からある「エストラサイト」です。エストラサイトは、男性ホルモンを直接は低下させません。この薬は「女性ホルモン+抗ガン剤」なのです。前立腺ガンが生まれた直接の原因は、男性ホルモンが低下するのですから、男性ホルモンはそのまま維持します。女性ホルモンと抗ガン剤で、イラストで示すようにフェンシングで少しずつ殺害するのです。大砲で攻撃するように一気に殺害すると、中心の前立腺ガン細胞が、懸命に細胞分裂をを起こしますから悪性度が増すのです。

 そこで、エストラサイトの普通の処方が毎日4カプセルを1週間あるいは2週間に1回1カプセルだけを処方するのです。男性ホルモンの低下はしませんから、ガン細胞は気付きません。しかし、女性ホルモンと抗ガン剤でも前立腺ガン細胞は死滅します。投与量が28分の1〜56分の1しか処方しませんから、死滅するガン細胞はほんのわずかです。ですから、中心のガン細胞が気が付かないので、一生懸命に細胞分裂をしません。それを続けると、触診やエコー検査でも、次第に前立腺ガンの塊りが柔らかく小さくなるのです。

❸触診で悪性度が高い場合やステージⅣで骨転移している場合は、エストラサイトだけでは不十分です。その場合には、「イクスタンジ」を併用します。悪性度の高い去勢抵抗性前立腺ガンは、ガン細胞自身が自分を活性化させる男性ホルモンを作るのです。細胞内の男性ホルモンを抑えるのがイクスタンジです。イクスタンジも毎日4カプセルですから、投与量は抵抗性をさせないように、エストラサイトと同じく、1週間あるいは2週間に1回1カプセル処方します。例えば、処方は月曜日にエストラサイト1カプセルであれば、火曜日にイクスタンジを1カプセル服用するのです。

Pcazal ❹ガン細胞が抵抗性能力を作らないように、すべての細胞をリラックスさせる薬剤を併用治療として行っています。その薬がザルティアです。ザルティアは平滑筋の緊張を緩めてくれるのです。

 その作用を利用して、排尿障害の原因である前立腺平滑筋の緊張を緩め、さらにインポテンツの患者さんの陰茎動脈の緊張を緩めて勃起しやすくするのです。すべての細胞には一酸化窒素NOが存在します。細胞が緊張を緩める作用があります。そして細胞内にはこの一酸化窒素を分解する酵素があるのです。細胞は常に緩んでいる訳でもなく、常に緊張している訳でもありません。必要に応じて、緊張したり緩んだりするのです。ザルティアは緩みを元に戻す一酸化窒素を分解する酵素を抑えて緊張させないのです。

 ガン細胞にも、この一酸化窒素と分解酵素があるのです。ガン細胞が緊張状態だと、治療薬に抵抗するに決まっています。ですから、ガン細胞の緊張を緩めて治療薬を受け入れさせるのです。そのためにザルティアを併用するのです。

 

 

 

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前立腺ガンの本質 #1

  更年期を過ぎると、男女着実に性ホルモンが低下します。生まれてから50年以上の間、男性ホルモンに依存していたのは、脳中枢とペニスと前立腺なのです。男性ホルモンによって、脳中枢はポジティブになり、ペニスは勃起し、前立腺は精液を充実させるのです。物理的に負担がかかるのは、胃と肺と心臓と前立腺だけです。前立腺からすれば、オシッコで物理的負担が一生かかります。男性ホルモン低下に対して少しでも良い環境にしようと、積極的に努力するのです。

 そこで前立腺が自分の細胞で男性ホルモンを作ることにします。それが、前立腺ガン細胞なのです。前立腺ガンの治療で、男性ホルモンを徹底的に低下させるとガン細胞がは次々に死滅します。当然、前立腺は焦って男性ホルモンを作ろうととするのです。それが前立腺ガン治療の5年後によく生まれる悪性度の高い「去勢抵抗性前立腺ガン」なのです。この細胞はホルモン治療ではまったく効果が得られないので、副作用の強い抗癌剤を使用するのです。しかしながら、この治療を行なっても、抗癌剤を使用しない患者さんと比較して、寿命は6ヶ月の違いしかないのです。

 PSA値が高いと、最近の泌尿器科医師は触診もしないで、針生検をして無理やり前立腺ガン細胞を発見し、ホルモン治療した事が、致死性の高い病気にしてしまったのです。ある意味で、泌尿器科の常識による被害者が、前立腺ガンの患者さんとも言えます。私の考えは、泌尿器科では非常識ですから、信じてもらえなくても仕方がないと思います。

Ef3a32cb2d294e37943c8fcecbb175e6

 前立腺ガンと他のガンとの生存率の比較が右の表です。この表でお分かりのように、5年生存率100%、10年生存率95%以上は前立腺ガンだけです。と言う事は、前立腺ガンは他の臓器のガンと比較すると、ガンと考えることでいいのでしょうか?最近の前立腺ガンの患者数と死亡者数の増加は、PSA検査と針生検のし過ぎだと考えられるのです。ある意味で、「過剰診療」と思われています。アメリカでは、過剰診療を防ぐために、PSA検査を意味もなく行ってはいけないと規制しました。日本はPSA検査や針生検をアメリカから輸入したにもかかわらず、患者さんのPSA検査の制限をしないのは、患者さんの為ではなく、自分たちの存在のためだと思えてなりません。

Db8d923ef0af44d2ab970f46f499ac20  ですから、この現象を少しでも避けるために、私は考え方を工夫して、実戦しています。
❶先ずはPSA値が高くても針生検しないように努力します。触診とエコー検査で確認出来なければ、その患者さんは、ガンが存在したとしてもステージⅠです。右の表から分かるように、ステージⅠの患者さんは、健康な人の寿命と全く同じなのです。通常は排尿障害、前立腺肥大症や膀胱頸部硬化症があるために、PSA値が高くなったと考えて排尿障害の治療を行えばいいのです。

Grafpcagrade2

このグラフは1996年に発表されたものです。現在では、PSA検査がとても多くなったので、発見しなくてもいい悪性度の低い患者さんが多くなっていますから、死亡率は多少少なくなっているでしょう。

❷触診やエコー検査で発見出来るのが、ステージⅡとⅢとⅣです。一般的にガンを発見したら、必ず針生検をするのですが、逆に針生検をすることで悪性度を増すことになるのです。悪性度が高いと、積極的なホルモン治療や手術や放射線を行いますが、去勢抵抗性前立腺ガンや骨転移になる患者さんがかなりの確率で生まれるのです。結局は針生検が原因なのです。

 実は前立腺針生検で死亡率が高くなるのです。このイラストは、針生検で悪性度を確認した患者さんの生存率を比較したグラフです。
悪性度が低い患者さん、悪性度が中間の患者さん、悪性度が高い患者さんの5年生存率は、それぞれ95%、70%、30%です。ですから、「早く発見して早期に治療しましょう」と言うグラフです。素人であればそう考えるでしょう。しかし真剣に考える医師であれば、針生検をしたことをキッカケに、悪性度の高い前立腺ガンが致死性の高いガンになったと見えます。

 以上のデータから、針生検をして前立腺ガンを見つけた場合、3割の悪性度が高い人が5年以内に7割が死ぬのです。そして5割の悪性度が中間の人が5年以内に3割が死ぬのです。悪性度が低い1.5割の人が0.5割死ぬのです。前立腺ガンが針生検で発見された患者さんの数と生存率から計算すると、5年以内に1%+16%+22%=39%の患者さんが亡くなることになります。針生検でガンを発見する意味があるとは思えません。

Glyson

❸では、このような性格の前立腺ガンをどのように対処して治療すれば良いのでしよう。私考え方と方法を解説します。先ずは悪性度=グリソンスコアを前立腺針生検をしないで予想するのです。右のイラストは私の触診の考え方です。グリソンスコアが6以下の場合は、左右どちらかに前立腺肥大症の弾力性のある硬結が触れます。通常前立腺肥大症は左右均一に存在しますから、どちらかだけに存在していた場合は、前立腺肥大症ではなく必ず前立腺ガンです。
 この硬結が、前立腺肥大症よりも、弾力性がなく明らかに硬いのであれば、悪性度が中間のグリソンスコア7前後です。正確に言うとグリソンスコア6~8と思われます。グリソンスコアは顕微鏡で悪性度の種類は観察して、多い順番ごとを足すのです。例えばグリソンスコア6はグリソンナンバー3+3=6なのです。グリソン7はグリソンナンバー4+3または3+4=7なのです。ですから、硬さにはある程度の幅があるのです。

Ef3a32cb2d294e37943c8fcecbb175e6  前立腺ガンは他のガンと比較して、悪性度は少ないと考えられます。右の表をご覧下さい。他の臓器に比較して「前立腺ガンは本当にガンなの?」と思えませんか。実際にPSA検査が普及し始めた1990年頃から前立腺ガンは増加し、前立腺ガンでお亡くなりになる方も増えたのです。PSA値が少しでも高いことを口実に、前立腺の針生検をすることで、前立腺ガンの悪性度を増加させているとも思えます。ある意味で、PSA検査は泌尿器科が収益を上げるための材料なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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前立腺ガンの手術後に悩む患者さん

Pcaopside 初めまして。男性67歳です。
一か月半前に前立腺がん切除術を受けました。
尿漏れは覚悟していました。酷い状況で、現在まだ一向に良くなっていかずにむしろ安定的に
多い感じです。尿漏れパッドは一日五枚前後(150mL*2回吸収タイプ)で交換します。

退院後、薄い血尿がしばらくあったのですが、一か月で消えました。
時折、尿道が痛む程度です。
退院以来、勃起は一度もありません。

尿意は四六時中あるという感覚で、一日20回以上はトイレへ通います。
が、日中はなかなか膀胱に溜めることができず、パッドに垂れ流してしまうことになります。
しかし、たまに日中でも溜まった場合では、尿勢が極端に弱く、二筋、三筋に分かれ、散乱して
便器にすら入らず辺りを汚します。また、小水を出そうと陰茎をズボンから出そうと急いでも、
大抵は出す瞬間に尿がこぼれ出て、またズボンを汚すのも大変多い。
うっかりして、パンツ、ズボンを濡らすこともいまだにあるという体たらくに意気消沈しています。

これでは、外出がままならず、今後どうなってゆくのか不安です。

一方、これも不思議なことに退院後すぐから、夜間は尿漏れはなく、頻繁ではあるものの
3~4回程度のトイレ通いで済んでいます。(手術前は夜間一回程度でした。)
これにはたまたま一種救いを感じております。

一体、手術によって、私の尿道が異常変形してしまったのかなどと素人考えで、どうなって
しまったのかと悩みます。

今後回復するのかと不安で仕方なく、何か、良くなっていくためにご助言を下さいません
でしょうか。
【回答】
手術によって陰部神経を切除されたので、勃起しなくなったのです。よくあることです。
前立腺を摘出して、膀胱と尿道を縫合する時に、膀胱の過敏な膀胱三角部に縫合糸がかかるので、尿意が常にかかるのです。尿道の痛みも膀胱三角部の症状です。
対症療法として、過敏さを抑えるために膀胱括約筋の緊張を緩めるユリーフ・シロドシン、膀胱三角部を緩めるベオーバ・ベタニスを服用すべきです。
お大事に。

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前立腺の触診

Gsstage0PSA値が高いからと言って、すぐに前立腺針生検を迫る医師がたくさんいます。基本的には、先ずは前立腺の触診をしなければなりません。触診でガンを触れることがなければ、正常あるいは前立腺肥大症です。触診で正常であっても排尿機能障害である膀胱頚部硬化症でも前立腺肥大症でもPSA値は上がりやすいのです。

例え前立腺内にラテント癌が存在していてもPSA値は上がりません。PSA値が高いからと言って、前立腺針生検をすると、寝ているガン細胞(ラテント癌)を起こしてしまい、それが原因で悪性度の高い前立腺ガンに変身させて寿命に影響を与えてしまう可能性があるのです。

Gsstage1触診で判定できる前立腺ガンについて解説しましょう。イラストはステージ❷の前立腺ガンの触診所見です。触診で判断できる硬結には2つのタイプがあります。先ずは前立腺肥大症の硬さの前立腺ガンです。前立腺肥大症は通常であれば左右対象の筈です。部分的に前立腺肥大症の硬さを感じられる硬結の場合は、グリソンスコア6以下の良性に近い前立腺ガンです。2番目は石のように硬い硬結です。これはグリソンスコア6以上の悪性度が高めの前立腺ガンです。悪性度が高いガンの場合は、細胞の密度が高いので高くなるのです。

Gsstage2次に考えるのが悪性度の高い前立腺ガンの触診所見です。この前立腺ガンの硬結は、さらに本当の石のように硬く凸凹しています。したがって悪性度はグリソンスコア 7・8・9・10と考えられます。そしてステージも❸❹と高くなるのです。

触診だけで、ここまで判断できるのです。さらに、PSA値÷前立腺の大きさ=0.2以下であれば、悪性度は少ないはずです。また触診で硬結が確認されずに、エコー検査で前立腺ガンが確認出来なければ、正常あるいは、最悪でラテント癌のステージ❶でしかありません。

 PSA値が高いことで、触診もしないで針生検を行なってラテント癌を発見した場合、積極的なホルモン治療、放射線治療、手術治療になります。これは、患者さんの為ではなく、医師たちの増収の為としか思えません。

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