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前立腺ガンの新しい薬 「イクスタジン」

Img_0264前立腺ガンの癌細胞は、アンドロゲン男性ホルモンのレセプターが細胞表面にあり、アンドロゲンの刺激で癌細胞が増え続けます。
前立腺ガンの治療法は、男性ホルモンの分泌を抑えるか、男性ホルモンをブロックするのが一般的です。しかし、治療経過が長いと癌細胞も賢くて、細胞内に男性ホルモンを作るので、それまでの治療では効果が出なくなります。この癌細胞を去勢抵抗性前立腺ガンと言います。
こうなると、前立腺ガンは力を付けて、その後の抗がん剤治療にも反応しなくなります。

Img_0265このイクスタジンには、3つの作用があります。
❶アンドロゲンが受容体に結合する過程をブロックする。
❷アンドロゲン受容体が核内へ移行する過程をブロックする。
❸アンドロゲンとDNAが結合する過程をブロックする。
特に、去勢抵抗性前立腺ガンは、癌細胞内で男性ホルモンを作るので、❸番目の作用が有効です。


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週刊現代の記事から

今日の週刊現代の記事に、「病気は早く見つけるほど早く死ぬ」というタイトルが大々的に報道されていました。
内容が極端過ぎることもありますが、その中に「前立腺がん」は見つけない方が長生きする、という記事が目に止まりました。
私が以前より前立腺のラテント癌はかなりの確率で各年齢層に潜在していて、発見しない方が天寿を全うできると、主張して来ましたが、その事実が世間にも理解され始めたものと思われます。

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週刊文春の記事から

Bunsyun
先週販売の週刊文春10月13日号の記事をご覧になりましたか?
前立腺ガン検診の問題点を掲載しています。過去に私がブログで指摘して来たことですが、今頃ですか?という気分ですが・・・。

前立腺ガンの罹患数(発見数)の上昇と前立腺ガンの死亡数が乖離(かいり)しているという指摘です。

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吉報 アボルブの出荷調整解除

今入ってきた情報によると、日本で、いや世界で流通がストップしていたアボルブが、近々流通されることになりました。
前立腺肥大症の治療薬であるアボルブは、生産拠点であるフランス工場の生産が一時中止になったため、去年から日本でのアボルブ販売が出荷調整されていました。その結果、各医療機関でアボルブが処方されなくなる異常事態になったのです。
しかし、今日入ってきた情報によると、アボルブの出荷調整が解除されて、近々以前と同じように処方できることになったのです。
アボルブを仕方がなく中止されていた患者さんは、安心して処方が受けられます。来週には、それぞれの主治医にご相談されてはいかがでしょうか。

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前立腺がん検査のガイドライン発行で受診率が減少 m3.comの記事から

 前立腺がんのスクリーニング検査は便益よりも害のほうが大きいとする米国予防医療作業部会(USPSTF)の結論を受け、米国では検査を受ける男性が減少していることが、新たな研究で明らかにされた。別の研究では、プライマリケア医がこの決定を広く受け入れていることも判明した。これらの研究は米ニューオーリンズで開催された米国泌尿器科学会(AUA)年次集会で発表された。

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糖尿病治療薬が前立腺癌治療に効果? m3.comから

メトホルミンはアンドロゲン受容体を標的し、アンドロゲン依存性および非依存性前立腺癌を抑制する

2015年05月19日(原文公開: 2015年04月27日)

中国・重慶の第三軍医大学大坪病院のYan Wang氏らは、前立腺癌に対するメトホルミンの効果がアンドロゲン受容体(AR)依存性かどうか、そうである場合にメトホルミンが他の抗AR薬と相乗的に作用し、有効性が高く、毒性が低い治療レジメンとして役立つかどうかを調べる研究を実施した。 方法 •2種類のヒト前立腺癌細胞株、アンドロゲン依存性LNCaP細胞およびアンドロゲン非依存性22RV1細胞をメトホルミン単独またはビカルタミドとの併用で処理し、その場合の細胞生存能力およびアポトーシスをそれぞれMTTアッセイおよびアネキシンV-FITC染色によって判断した。
•定量的リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)およびウェスタンブロッティング法を実施し、それぞれによってAR mRNAに対するメトホルミンの効果およびタンパク質レベルを調べた。
•クロマチン免疫沈降(ChIP)法を実施して、AR標的遺伝子PSAのプロモーター領域にあるアンドロゲン応答配列(ARE)へのAR誘導を確認した。
結果 •メトホルミン処理は両細胞株について細胞生存能力の抑制およびアポトーシスの促進をもたらし、メトホルミンとビカルタミドの併用でLNCaP細胞を処理した場合には相加効果が認められた。
•LNCaP細胞では、メトホルミンが完全長ARタンパク質をダウンレギュレーションした。
•CWR22Rv1細胞では、完全長および一部切除AR(AR-v7)の双方がメトホルミンによってダウンレギュレーションされた。
•LNCaP細胞およびCWR22Rv1細胞のいずれにおいても、メトホルミンはARタンパク質の分解や安定性に影響を及ぼすことではなく、AR mRNAレベルをダウンレギュレーションすることによってARシグナル伝達経路を抑制した。
結語 •メトホルミンはARシグナル伝達経路を標的にすることで前立腺癌細胞の生存能力を抑制し、アポトーシスを促進する。
•メトホルミンと他の抗AR薬の併用は、前立腺癌、特に去勢抵抗性前立腺癌の治療に関して、有効性が高く、毒性が低い将来有望な治療アプローチとなる可能性がある。

(掲載: The Prostate)

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前立腺生検後、敗血症発症率2.8%

前立腺生検後、敗血症発症率2.8%
2014年7月30日
文献:Bruyere F,et al.Prosbiotate: A multicentric, prospective analysis of infectious complications after prostate biopsy.J Urol. 2014 Jul 22. pii: S0022-5347(14)04035-X. doi: 10.1016/j.juro.2014.07.086. [Epub ahead of print]

 前立腺生検を受けた患者2718人を対象に、生検後の感染性合併症の発生率およびリスク因子を前向き多施設共同研究で検討。
76人(2.8%)が生検後に敗血症を発症した。
多変量解析で、抗菌薬予防投与ガイドラインの不順守、過去6カ月間の抗菌薬治療、前立腺炎の既往が生検後敗血症のリスク因子だった(オッズ比2.3、2.1、1.7)。

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市民公開講座

Siminkouza20131212月15日(日)、東邦医大と大田区泌尿器科医会が協力して、大森駅前で市民公開講座を開催しました。
60人を超える参加がありなかなかの盛興でした。

Davinci2前立腺癌手術の最先端医療機械であるロボット支援手術「ダビンチ」の紹介動画を観ました。新しいテクノロジーを目の前にすると、興味が湧き、自分でも操作したくなります。今までの開腹手術に比べ出血は少なく、手術操作の精度が格段に高くなったので治療成績も上がります。東邦医大では今年からこのダビンチを導入して着実に実績を上げています。

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