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針生検してはダメ

Pcaratent PSA値が高いと、必ず針で前立腺の細胞検査を行います。ガン細胞を発見して、悪性度を確認するのです。一見まともですよね?

その後、何が起きると思いませんか?私だけの考えをお話ししましょう。

❶針生検でケガをした多くのガン細胞は免疫細胞(白血球・マクロファージ)が積極的に食べます(貪食)。ケガをしていない周囲のガン細胞は、『自分たちは消滅する!』と焦ります。
❷消滅しないためには、たくさんの細胞分裂をするのです。ガン細胞は均等な細胞分裂はできません。
❸結果、突然変異のガン細胞が生まれるのです。その中に自分たちのための男性ホルモンを作成するガン細胞=去勢抵抗性前立腺ガンになるのです。
Pcakyosei6 ❹針生検後にホルモン治療が始まります。1ヶ月〜3ヶ月に1回の注射で、男性ホルモンをゼロに近づけるホルモン注射をするのです。すると、男性ホルモンの極端な低下で、すべての前立腺細胞は次々と死にます。
❺その状況を知った前立腺ガン細胞は、さらにイラストのように細胞分裂に力を入れます。
❻結果,突然変異の去勢抵抗性前立腺ガンに変身するのです。


どうですか? 前立腺の針生検とホルモン注射は、人体生命を脅やかす可能性があるのです。ただし、この考え方は私独自のものです。一般の医師から見れば、私の考えは異常・勘違い・気狂いでしょうね。

0ead082be43448bd970b04f186f44b75 事実、60歳〜70歳で50%以上、80歳で80%以上もラテント癌が存在するのです。ですから、針生検をすれば、かなりの確率でガン細胞が発見されます。当然。上記の流れで治療するに決まっています。ですから、前立腺ガンで死亡する患者さんが増えいるのです。
泌尿器科学会はグラフで分かるように、近年、前立腺ガンの患者さんが何倍も増えているので、積極的にPSA検査を実施しましょうと宣伝しています。しかしグラフを見て分かるように、PSA検査が開発されて広まったために、見つけなくてもいい前立腺ガンがたくさん発見されたのです。結果、昔に比べて前立腺ガンで死亡する患者さんが10倍近くも増えたのです。

⑴そこでPSA値が高い場合、診察された泌尿器科医師に必ず前立腺の触診をしてもらい、ガンのシコリを見つけてもらいましょう。確認がなければ、針生検は拒否しましょう。
⑵もしも確認された場合は、常識的に【針生検➕ホルモン治療】になります。すると、最終的には去勢抵抗性前立腺ガンを作るのです。
⑶それをどうしても避けたいのであれば、高橋クリニックにお越し下さい。遠方の方でも、一度来院して頂ければ、2回目からは必要なお薬を着払いでお送り致します。
(…誤解しないで下さいね。これは商売のために宣伝している訳ではありません。あくまでも人命を助けるためです。私は持病で苦しんでいる医師です。たくさんの患者さんが来院されると疲れてしまうのですが…人助けの医師なのでで仕方がないですから)

 

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前立腺肥大症の生まれる理由

80歳台の男性の8割の人が、前立腺肥大症です。では何故こんなに多いのでしょうか? 

実はおシッコが漏れ出ないように、膀胱出口に存在する膀胱括約筋が、常に膀胱出口を閉めているのです。その結果、膀胱出口が十分に開放されないと、腹圧による圧力でスンナリとおシッコが出にくくなります。そしてその圧力負荷が、前立腺に物理的負荷になるのです。前立腺は圧力に負けないように繊維化の固い組織に大きく変化するのです。それが最終的に前立腺肥大症になるのです。ですから人類の8割には排尿障害があるのだと想像できるのです。

私が研修医の頃、今から40年前の頃は、前立腺肥大症の発生率は、高齢者の20%でした。何故、4倍も増えたのでしょう。その理由は、バカな医師が健康のため水分を2リットル以上飲みなさいと指導したからです。

Bph1_20210303112801 元々排尿障害のある人が、水分をたくさん飲めば飲むほど、排尿時に前立腺に負担をかけてしまい、前立腺が抵抗して、結果、前立腺肥大症になるのです。

では、どのようにすれば前立腺肥大症を防ぐことが出来ると思いますか? 実は、前立腺肥大症の患者さんはの多くが若い頃より頻尿や冷え性などの排尿障害の関連症状があったのです。患者さんは自然な体質だと思い込んでいたのですす。

ですから若いうちから排尿障害の治療をすれば前立腺肥大症にはなりません。とは言え、10代20代から治療させるのは、劣等感を思わせてしまうので、30歳代40歳代から始めれば良いでしょう。

しかし、一旦、前立腺肥大症になると肥大症は継続して更に大きくなるのです。対策として男性ホルモンの一部を下げるアボルブと、α1-ブロッカーであるユリーフ・ハルナールを飲んでもらいます。

頻尿や残尿感や尿意切迫感は、排尿障害による膀胱のセンサーである膀胱三角部が過敏になったのです。α1-ブロッカーでセンサーの興奮を抑えることも出来ますが、通常はβ3-作動薬であるベタニス・べオーバを服用すればいいのです。

 

 

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神経因性膀胱と言う「嘘」

Nb1 おシッコの出が悪く、さらに残尿があり、男性で前立腺が大きくなく、さらに女性の場合にも、「神経因性膀胱」と診断されます。そして治療は、神経がダメになり回復させることは出来ないので、毎日3回〜5回の自己導尿の指導を受けるのです。

正常の場合には、神経の命令で膀胱がイラストのように収縮します。ところが、何らかの原因で神経が作用しないと、膀胱は十分に収縮しなくなり、排尿障害と、残尿量が50ミリリットル以上も残ると、「神経因性膀胱」と診断されるのです。

……しかし、この理論はは絶対に嘘と私は考えています。

膀胱の壁に存在する筋肉である、縦走筋と輪状筋は、腹圧が掛けられた膀胱が均一に圧迫・収縮できるようにするだけの弱い力の平滑筋なのです。尿を押し出すための強力な筋肉ではないのです。

43245090c62c40e5ad1c28be9ab1bec1 発生学的に考えると、膀胱と直腸は妊娠の第4週ごろに認められる総排泄腔の「一卵性双生児」なのです。妊娠の第7週目で膀胱と直腸が別れます。排便する時に直腸の筋肉の力でウンコが出ると思えますか? 違いますよね? 腹圧の力で出しているのです。双子の膀胱の筋肉も力がそれ程なくである、排尿は腹圧で出しているのです。

Nb2 膀胱内の尿を押し出すのは、腹圧の主な筋肉である腹直筋・腹斜筋・横隔膜は、自分の意思で動かすことのできる随意筋です。では、神経因性膀胱と診断された病気は、腹圧をかけても、何故に膀胱が収縮ができないのでしょうか?

実は膀胱出口が開いてくれないからなのです。膀胱出口は男性も女性も「膀胱括約筋」で常に閉じているのです。何故かと言えば、液体であるおシッコのが漏れないようにするためです。排尿の際には、膀胱出口に付着している膀胱縦走筋が収縮して膀胱出口が少し開くのです。同時に腹圧をかけると、膀胱内圧が上昇して膀胱出口がさらに広く開くのです。排尿とは微妙なバランスでしょう?

こも現象が毎日5回、1年で1,825回、50年で9万1,250回、80年で14万6千回も行われているのです。膀胱出口に存在する膀胱括約筋には、常に負担がかかります。当然。負けないように膀胱括約筋が次第に発達して大きく肥大・肥厚しますから、当然、膀胱出口が開かなくなるのです。腹圧をかけても出口が開かなければ、膀胱内圧が上昇して膀胱に負担がかかります。膀胱の内膜が凸凹に変形して、それが肉柱(にくちゅう)になるのです。膀胱の壁が疲労性萎縮して薄くなるので、膀胱の筋肉がダメになった誤解されて、神経因性膀胱と間違った病名に診断されてしまうのです。膀胱を支配する自律神経が原因とされているのです。状態を調べることの出来ない自律神経が原因としている理由が、あまりにもいい加減な診断です。理論的にもっと正確な考え方をしなければいけないのです。結果、自己導尿させるなどの患者さんの人生に不愉快な現象を与えているのです。

【治療】正しい治療としては、❶膀胱括約筋の緊張を緩めるα1-ブロッカーであるユリーフ・ハルナールを服用してもらいます。❷最近、保険適応となったBotoxを膀胱括約筋に注射すれば膀胱括約筋が緩みます。❸しかし、膀胱括約筋が極端に大きく、膀胱出口が硬化している場合には、内視鏡手術で、膀胱出口を切開/切除すれば、神経因性膀胱の症状は軽快します。

神経因性膀胱が治らないと思われているのは、ある意味で誤解です。医学の基本である発生学や解剖学の基礎知識を無視しているからです。但し、私だけの考え方です。

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