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前立腺ガンの悪性度

Glison

 前立腺ガンは、悪性度が顕微鏡画像で5段階に分けられます。グリソ分類❶❷❸❹❺と決められています。それがイラストの通りです。

 

分類❶は、正常の細胞と同じで細胞の密度もほぼ正常です。
分類❷は、細胞が少し大小の違いがあり、細胞の密度がも隙間がでています。
分類❸は、大きさがまちまちで、5倍〜1/5倍の違いあり、細胞の密度は低いのです。
分類❹は、細胞膜の厚さがイビツで、密集して塊りになっている細胞もあります。
分類❺は、イビツに大きく固まった細胞だけです。

一人のた男性の前立腺ガンの組織が、全て同じではありません。少なくても2タイプのグリソン分類を足すのが、「グリソンスコア」と呼ばれます。いろいろなタイプを発見するために、前立腺針生検を医師は6回から18回もも刺して見つけようとするのです。その結果、文類の組み合わせで、


Img_0663 ❷+❸=グリソンスコア⑤高文化型(軽悪性度)
❸+❸=グリソンスコア⑥高文化型(軽悪性度)
❸+❹=グリソンスコア⑦中文化型(中間悪性度)
❹+❹=グリソンスコア⑧低文化型(高悪性度)
❹+❺=グリソンスコア⑨低文化型(高悪性度)
❺+❺=グリソンスコア⑩低文化型(高悪性度)

悪性度の違いによる5年10年生存率を示したグラフです。医師は針生検によって、事前に悪性度を確認して治療方針決めるのです。

ところが、グラフを見て、ある疑問を感じます。悪性度が軽症だろうが重症だろうが、針生検の確認後から生存率が、顕著に低下しているように見えるのです。

 

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