« 2020年12月 | トップページ | 2021年2月 »

去勢抵抗性前立腺ガンCRPCの理由

 

Pcakyosei_20201224122201

 ホルモン治療も効かない前立腺ガンが、治療を始めて5年前後で発生します。それを「去勢抵抗性前立腺ガン」と言います。この前立腺ガンは、ホルモン治療が次第に効かずに、新たに副作用の強い抗がん剤の治療を行いますが、残りの寿命は1年も長くなれないのです。

 では前立腺ガンは、何故このような悪性度の強い病気になってしまうのでしょう。

その理由をこ細かく解説します。

❶更年期を超えると、体内の男性ホルモンが低下します。前立腺は男性ホルモンが大好きなのです。なんとかしようします。
❷その結果、男性ホルモンを作る画期的な前立腺細胞を作ろうとするのです。それが前立腺ガン細胞です。
❸排尿障害があると、前立腺内に存在するPSA酵素が、前立腺から漏れ出てしまい血液中に染み込んでしまうのです。
❹血中濃度のPSA値が高くなるので、医師は触診もせずに前立腺ガンを単純に疑い、針生検をするのです。
❺すると、前立腺内に寝ていた悪性度に無関係の弱いガン細胞が傷付きます。
❻傷ついたガン細胞が免疫システムのマクロファージに攻撃され食べられてしまいます。
Akunin8_20201226093101❼周囲の針生検でケガをしなかったガン細胞が、危機感のある状況に対応して増殖します。
❽増殖=細胞分裂ですから、繰り返し繰り返しな何回も細胞分裂をすると、突然変異を起こします。
❾さらにホルモン治療で男性ホルモンが極端に低下して、たくさんのガン細胞が死に、もっと刺激されるのです。

➓遂に男性ホルモンを作る画期的な去勢抵抗性前立腺ガン細胞がと突然変異で誕生するのです。

 どうですか? どう考えても医師が何も考えずに定型的に行う検査と治療により、死に至る前立腺ガン患者さんを作ったことになるのです。この現象を注目して何故にその理由を深く深く考えないのでしょう。医師は常識的な事実だけで当然と思っていてはいけないのです。

| | コメント (0)

« 2020年12月 | トップページ | 2021年2月 »