« 前立腺の基礎医学♯4(臨床医学的観点) | トップページ | 休診のお知らせ »

前立腺ガンの年齢階層別推移

Pcano
前立腺ガンの罹患数を年代別に観察すると、グラフのようになります。(2016年統計)
40歳過ぎてから、罹患数は急激に上昇します。

Pcano3
前立腺ガンのラテント癌の潜伏率と、年代別の増加推移を比較したグラフです。
年齢を重ねる毎に潜伏率は増えます。この曲線と前立腺ガンの罹患数の増加曲線が近似したものになります。
つまり、罹患数の増加は、加齢に伴うラテント癌の潜伏率に比例しているのです。
もしも男性全員に前立腺針生検を実施すれば、罹患数はこんなものでは終わりません。桁が2桁は多くなります。80代は、930万人存在しますから、ラテント癌は、465万人存在することになります。

Pcano2
初めのグラフと男性生涯の男性ホルモン(テストステロン)の推移を比較すると、このグラフになります。
男性ホルモンが下降に沿って、次第に前立腺ガンの罹患数が増加しているように見えます。
前立腺は男性ホルモンの低下、特に60歳を越えたテストステロンが最盛期に60%に低下した時を境に、その変化を引金にして前立腺ガンが発生すると考えられます。
これから、考えると更年期前後でテストステロンの補充療法が前立腺ガンの抑制効果が得られるかも知れません。

要するに、前立腺ガンの罹患率は、
①年齢による潜伏率
②年齢によるテストステロンの低下
に相関しています。つまり前立腺癌は年齢とともに増加する自然現象です。その自然現象に針生検で刺激することが、寿命に影響するガン細胞に変身するのではないでしょうか?

|

« 前立腺の基礎医学♯4(臨床医学的観点) | トップページ | 休診のお知らせ »

コメント

69歳男性。
13年くらい前からPSAの数値が高く、去年の人間ドックでPSA18でした。
2005年から2009年まではPSA13、それ以降2015年まではアボルブを処方され服用していたためPSA5.56~6.50で毎年推移、2016年頃アボルブが入手困難となり服用をやめて
去年のPSA18.60でした。
病院(2箇所でエコーと触診を受けましたが特に異常は見つかりませんでした。
ただ、PSAの数値が高いので念のためと生検を勧められました。
本人は不確かな生検は受けたくないとのこと。
私も本人の意思を尊重したいと思っています。
とはいえこのままで良いのか?
他に良い方法があるのではないだろうか?
本当は生検を受けた方が良いのではと悩んでいます。
高橋先生の見解を伺いたいです。
よろしくお願いします。

追伸、前立腺肥大症
現在服用中の薬、ユリーフ、アボルブ(2017年12月
から新たに処方してもらう)

福岡県在住
【回答】
触診と超音波エコー検査で、前立腺ガンを確認できないのであれば、前立腺針生検の必要はありません。
前立腺肥大症によるPSA値の高値なのでしょう。

投稿: | 2018/02/16 07:17

先日、生検の件でコメントを投稿した者です。
早速のお返事ありがとうございました。

前立腺肥大症によるPSAの高値とのこと。
ということは前立腺肥大症の治療に専念したほうが良いと思うのですが、現在、アボルブカプセル0.5mg、ユリーフ00錠4mgを服用中です。

しばらく様子をみてみます。

月に一回、東京に行く用事がありますので、そのときにクリニックに診察に伺って、もう少し詳しく今後の治療方法を相談したいと思っております。
その際はよろしくお願いします。

69歳、福岡県在住。

投稿: | 2018/02/18 07:31

髙橋先生

50歳の男性です。
定期健診でPSAの値が昨年の2.5から3.2に上がったため再検査を指示されました。泌尿器科の病院で再検査をしたところ、尿検査では異常なし、PSAは3.3、F/T比2.2となりMRIを受けました。しかしMRIの結果では所見なく、経過観察となりました。

排尿障害の自覚は全くありませんが、定期健診の直前からお尻に違和感があり、椅子に座るのが辛い症状がありました。定期健診の2-3週間後には、それが会陰部の鈍痛に変わり、今も違和感が残り長時間座り続けられない状況が続いています。

この症状を伝えたところ、PSA値には関係ないだろうとのことでしたが、エビプロスタットDB錠を処方されました。

この症状の発生時期とPSA検査が同時期に重なっているのですが、これは偶然で、双方に関連はないのでしょうか。

また、処方された薬は排尿障害のものと薬局で説明を受けましたが、明確な症状が無い中で、飲み続けて良いものでしょうか。

お忙しいところ恐縮ですが、教えて頂きたくお願いします。2-3カ月で再検査を行い、その結果次第では生検の可能性を示唆されています。
【回答】
PSA値が高いのも、貴方の感じている下半身の症状も排尿障害が原因でしょう。
もっとシッカリした排尿障害の治療薬を服用すべきでしょう。

投稿: MM | 2018/02/22 23:16

高橋先生
初めて書き込みます。
51才です。2年前に大きな腎臓結石で腎臓が腫れてて手術をレーザー砕石術にて1年かけて20回以上行いました。最後の手術は昨年4月です。まだ少し結石が残ってますが腫れも引いております。
その2年前の平成28年4月検査でPSA値が4でしたので念のため生検、MRI検査を行いましたが癌は見つかりませんでした。
しかし生検後しばらくして測定するとPSAは26にまで上がってました。主治医は急激な上昇なので炎症でしょう、との事でした。その後平成29年1月は26、同4月は26、同9月は17、そして今年2月は22に上がってました。
主治医は生検を進めてきますが眠っていた癌細胞を活性化されたのでは、と感じ初回以降は生検はしてません。
尿検査では白血球値はずっと高く主治医からは「汚れてるね!」って言われます。
夜中は0回、もしくは1回はトイレに行きます。現在は尿がたまってくると我慢するのが辛くなってきてます。漏らす事はないです。射精は出血はありませんが勢いは無く飛ばなくなりました。数値がかなり高いので前立腺癌だろうな、って勝手に思ってますが生検だけはしたくありません。先日このブログで紹介されてたDr.AglyMax-Sを購入して飲み始めた所です。高橋先生の御見解を頂ければ幸いです。
【回答】
前立腺針生検によって前立腺は穴だらけになります。
その結果、前立腺内のPSAが漏れ出るので、その後のPSA値が高くなるのは仕方がないでしょう。

投稿: YY | 2018/02/24 22:40

高橋先生
早速の御解答ありがとうございます。
生検によって前立腺は穴だらけになるとの事ですが2年たっても穴は塞がらずPSAが漏れ出てくるという理解で宜しいでしょうか。
★回答
顕微鏡レベルの0.1ミリ以下の穴でPSAが漏れるのです。
直径3ミリの太さの針で10ヶ所以上に針を刺して絶対に塞がると思いますか?」

また炎症でPSA20超えることもあり得るのでしょうか。
★回答
はい。

質問ばかりですみません。当方遠方ですが一度診察にお伺いしたいと思ってます。

投稿: YY | 2018/02/25 13:09

高橋先生
>直径3ミリの太さの針で10ヶ所以上に針を刺し>て絶対に塞がると思いますか?
注射針刺して暫くすると出血が止まる、みたいに安易に考えてました。生検針ってそんなに太いんですね。
炎症でPSA20超えはあり得るのですね。
生検を勧める主治医は「癌の可能性もあります。手術になると前立腺と睾丸摘出もありえます」という話もありました。しばらくDr.AglyMax-Sを飲みながら様子見して高橋先生のところに伺います。
ありがとうございました。

投稿: YY | 2018/02/25 16:37

前回2月にコメントさせていただいた者です。
先日3/19にPSAの検査をしました。
数値は9.496でした。

前回12月に検査したときは19でした。
その後、アボルブを服用。
その経過観察として今回PSAの検査をした次第です。

高橋先生の見解をお聞きしたくコメントしました。

よろしくお願いします。

69歳、福岡県在住。
★回答
アボルブは、通常PSA値を見かけ上、半分になります。
従って、本質的には、変化がないと言うことです。

投稿: | 2018/03/22 15:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 前立腺の基礎医学♯4(臨床医学的観点) | トップページ | 休診のお知らせ »