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PSA高値の7人〜8人に1人が顕在ガン

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2年前にPSA値が高い患者さんを集計し、前立腺ガンの患者さんの発見率を調べてみました。
延べ人数ちょうど500人の初診患者さんで締めました。その中で前立腺癌と思われた患者さんが60名おられました。確率12%で、8人に1人(500人÷60人)の割合です。
また、先月11月の1カ月間に、PSA値が高くて来院した初診・再診患者さんの内、エコー所見と触診でハッキリと前立腺ガンと診断できた患者さんも集計してみました。
総数115人、その中で、前立腺ガンと確認できた顕在ガンの患者さは17人でした。約14.8%で、7人に1人の割合(115人÷17人)です。過去のデータから考えて、私の経験上、PSA値が高い患者さんの7人〜8人に1人が顕在ガン(ステージⅡ〜Ⅳ)です。
ところが、顕在ガンを除く、6人〜7人の患者さんに前立腺ガンが全くない訳ではありません。この患者さんに針生検を行えば、30%の確率でラテント癌(ステージⅠ)が発見できる筈です。つまり、6人〜7人の中で2人から前立腺ガンが発見されるでしょう。2年前の500人ー60人=440人のうち、30%の患者さん(440人×30%=132人)の132人のステージⅠのラテント癌が発見されるのです。

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このエコー検査の写真は、PSA値が高く針生検を受けた患者さんの所見です。前立腺ガンの影は見えません。単に前立腺肥大症の所見だけです。ところが、前立腺肥大症のために、PSA値が高くなり、針生検を受けてしまい、ラテント癌である前立腺ガンが発見されてしまったのです。患者さんが持参した最初に掲げた説明書には【グリソンスコア6】で良性に近い前立腺ガンでした。つまり、この患者さんは、見つけなくてもいい癌を無理矢理に発見されたのです。ある意味、この患者さんは、治療や手術を受けるかどうかは別として、無理矢理のガン宣告を受けてしまった精神的犠牲者です。医師は、『前立腺ガンを見つけてやったんだ!』と言う気持ちでしょうが、「治療しなくても寿命に影響ないので安心してくださいね。」と告げられても、安心できる訳もありません。

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