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前立腺ガンは何処まで増えるのか?

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このグラフは、1975年〜2013年の前立腺癌の罹患数と死亡者数の推移を示したものです。さらに、社会的背景も記載しています。
社会的背景から、このグラフを見ると、前立腺癌の患者さんの数が増えた理由が分かります。
①1990年以降のPSA検査が普及しました。
②1993年からハルナールが発売され、前立腺癌にも効果のあるプロスタールの売上げが一気に低下しました。そのため、前立腺肥大症でPSA値が高くなる患者さんが増えました。
③2002年以降以降に泌尿器科学会の前立腺癌撲滅キャンペーンが実施されました。
④人間ドック・健診・検診におけるPSA検査の導入されました。
PSA検査でPSA値が高ければ、即、針生検になるからです。

❶さて、本題に入りましょう。日本人男性の40歳から90歳までの人口は3,515万人です。
40歳以上のラテント癌の潜伏率は平均21.9%ですから、実際には、
【3,515万人×21.9%=769万人】の前立腺癌患者さんが潜んでいる筈です。
❷このうち、前立腺肥大症などの排尿障害があって、PSA値が高くなる人の人数は、日本人で男女関係なく排尿に問題を抱えている人は、40歳以上で800万人とされていますから、その約半分が男性で400万人です。したがって、40歳以上の男性のうち排尿障害のある確率は、11.3%(400万人÷3,515万人)ですから、
【769万人×11.3%=86万人】 これがPSAが高くなる人数です。
❸PSA値4.0〜10.0の範囲内の針生検陽性率が最大で30%ですから、
【86万人×30%=26万人】
現代の日本人の40歳以上の男性が全員PSA検査を行い、PSA値が高いために針生検で前立腺癌が発見される可能性のある人数が、約26万人に上ります。
その値から考えると、グラフの7万8千人は少な過ぎます。泌尿器科学会が馬鹿の一つ覚えの様なPSA検査を推進すればする程、この26万人に近づくことになります。はたして、これを許して良いものでしょうか?


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